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(短編集)

失はれる物語



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【この小説が収録されている参考書籍】
失はれる物語
失はれる物語 (角川文庫)

失はれる物語の評価: 4.31/5点 レビュー 144件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全125件 21~40 2/7ページ
No.105:
(5pt)

八面六臂の傑作選

「短編集」と銘打つ作品は数あれど、ここまで隙がなく全編おもしろい作品もめずらしい。ひたすら切なくなる作品やギャグ風味で笑える作品、ドキドキするミステリーなど一つ一つの色も強い。まさに八面六臂、究極に味わいぶかい短編集だった。

 題名の『失はれる物語』に恥じぬ構成で、すべての作品においてなにかしら「失うもの」がある。(パンツ君は例外)「人の命」や「五感」のように重いものもあれば、「腕時計」と軽いものまで。
 しかしただ失うだけでなく、得るものもあるのが深いところ。「大切な人を亡くしたが、それがきっかけで立ち直る勇気をもらえた」というように、希望もきちんと見出させてくれるのがとても前向きで魅力的だと感じた。

 全編おもしろいが、『手を握る泥棒の物語』『マリアの指』の二編はその中でも抜きんでている。どちらも飽きさせないよう意匠を凝らした展開と、綿密にねられた伏線の応酬を楽しめるので必見。
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No.104:
(5pt)

登場人物の優しさが心に痛いけどやっぱり優しいな

私が好きな話は「失われる物語」と「しあわせは子猫のかたち」の2つ。失われる物語は28ページと少ないが、とにかく濃密な内容になっている。婚約者の妻が毎日介護しに来て徐々に疲れていることに対して、このまま妻を駄目にしたくない主人公の死ねない辛さが伝わってきた。死んだふりをしたあとの「ごめんなさい。ありがとう」というセリフは、とても印象深く苦しくなった。しあわせは子猫のかたちは、涙腺に来るものがあった。幸せになれないと思っている大学生が、亡くなって見えない前住者の雪村と過ごす話。最後の手紙の部分で一気に来て好きだった。
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No.103:
(5pt)

素晴らしい一冊でした。

乙一先生は本当に魂に直接刻み込んでくるような話を書かれるなと思います。
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No.102:
(5pt)

メルヘン

乙一さんの作品は「暗闇のなかでこんにちは」だったかタイトルは忘れちゃいましたがそれ以来によみました。
なんか、こころが優しくなる感じは以前の作品と同じくよかったとおもいます。
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No.101:
(4pt)

「切ない」

著者2冊目。独特の雰囲気を持った文章を綴る作家。
「暗いとろで待ち合わせ」で感じた空気感を持つ作品がならぶ。

この人の持つ「切なさ」がたまらない。

「マリアの指」はミステリーで犯人捜しの筋立てが見事だ。

「失われる物語」は意志表示するすべを失い植物人間化した男が、
腕のみで感じる事のできる指の感触は、妻や子供が弾くピアノ曲。
それがやがて男の苦しみに変わる。そこから男は気づきある行動に出るが、、、。
ちょっとブラックで切ない結末。自分なら? 

米澤穂信とは違う読後感が楽しめる短編集だ。
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No.100:
(5pt)

良かった

中古でありながら、質が良くて、作品自体が感動モノでした❗ありがとうございます。
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No.99:
(4pt)

疲れ気味の時などに

この作家の作品、数点読んでいますが、いまのところ「外れ」が有りません。
少し忘れていた「優しい」気持ちが、こころに蘇り、『そう、焦るなことないな』と
一息入れさせてくれます。
同時に、他も読みたくさせてくれます。
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No.98:
(4pt)

❗️
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No.97:
(4pt)

予想通りに予想以上

乙一さんは6年前から知っていて、久しぶりに読んでみようと思い購入しました。予想通りに予想以上の展開に鳥肌が立ちました……
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No.96:
(5pt)

良かったです

ボカロの曲"LOST STORY"からここにたどり着きました。
はかなくて、せつなくて、でも精一杯の決断する主人公の
凛とした姿勢に心が打たれました。
乙一さんの作品は初めてですが、出会えてうれしい作品集でした。
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No.95:
(5pt)

無事着きました。

凄く懐かしくて、久しぶりに
買わせていただきました...

やっぱり、本も何かの縁
汚れていたとしても本当に
文字だけで人の心を動かせる
組本当にそう思います。

この度予定より早く送っていただき
本当にありがとうございました。

大切にしますね。
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No.94:
(5pt)

唯一無二ですね。

滅多にレビューなんて書かないのだけど、
失われる物語 は衝撃でした。

乙一さんの作品の魅力はこれだって物が詰まっていると思います。

感覚器官が腕だけになってしまった事がある人しか書けない様な心理描写。

そんな夫を持った本人による心理描写。

そう思わせる文章なんです。だから、ホラーでもグロでもないのに 悲痛 を感じるんです。

美しい文章や、語り継がれる名言は無くても、この文章は乙一作品でしか読めない唯一無二であると感じます。
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No.93:
(5pt)

乙一氏の、ありきたりで絶妙な言葉のチョイスは、まるで一枚の絵を崩したパズルのように、あるべきところにかちっと収まる

乙一氏の短編はパズルです。小説を介して、著者と対話しているような。
私は楽しんで、彼の創ったパズルを解いています。
別名義の作品も殆ど読んできました。読みながら、パズルのピースがはまる場所を探していて、難しいなこれ・・と感じて、

さすがにこの難問は解けないでしょ、と思ったとしても、
(あっさり解いて)
・・・・・・流石です。

となるのが、乙一小説、一連の流れです。
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No.92:
(5pt)

届いた結果

とても綺麗な状態で、梱包も良かったです。また、何か機会がありましたら、お願いしたいです。
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No.91:
(5pt)

どれも逸品。

読み終わってから、涙もろくなったような気がします。いや、なりました。
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No.90:
(4pt)

大変良かったです

中古本ですが、帯はキレイですし、本自体も使用感のないもので大変良かったと思います。
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No.89:
(4pt)

濃淡はあるが、読後感は不思議な味

ショートショート風を含めた中短編が計8本。ミステリーに近いタッチのものもあれば(「手を握る泥棒の物語」「しあわせは子猫のかたち」「マリアの指」)、ファンタジー調またはSF調のものもあり(「失はれる物語」「Calling You」「傷」)、それぞれが不思議な味わいの読後感だった。表題作の「失はれる物語」が最も読みでがあり、うまさも際立っている感じ。書き下ろしだという「ウソカノ」もひねったところが面白く読めた。
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No.88:
(4pt)

濃厚な短編集

さらっとして簡素な文章、ラノベに近い軽さのテンポ、短いページ数なのにそこら辺の長編に勝るとも劣らない濃さと厚みを持ったストーリーが出揃った短編集。さすが乙一。いやー、面白いです。
ミステリーから感動系、果てはギャグまでこれ一冊で色々な傾向のストーリーが楽しめます。後書きにかえて書かれた書き下ろしSSまで面白いんだから最後までチョコたっぷりなトッ○なみの満足度。豪華ですねこれ。どの話が一番好き?と聞かれたら困る程度には全編ハイレベルです。
個人的にはもう少し描写が書き込まれた文体が好きなため☆を一つ引いています。しかし手軽に良質なエンタメ感を得れるという点ではこの作家の右に出る人はなかなかいないんじゃないかと作品を読む度に思います。
乙一作品を読んだのは久しぶりでしたが、相変わらずどの本を手に取っても一定水準以上のクオリティを保っているので安心して読めますね。定期的に読みたい作家の一人です。ああ、面白かった!
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No.87:
(5pt)

ここ最近で最も感動

初音ミクのオリジナルソング、「Lost Story」からこの本を知り購入しました。 失はれる物語には勿論、他の話にもとても考えさせられました。 どれも日常には少しかけ離れていますが、話の一つ一つにリアルのストーリーを感じ、もし自分だったら・・・と考えます。
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No.86:
(5pt)

初めて好きなった作家さん。

私も「夏と花火と私の死体」を読んでからすっかり乙一さんのファンになりました。
今更のレビューですが、何度も読み返してみてやはり好きだなと思ったので投稿してみました。
特に心に残っているのは「calling you」と「しあわせは子猫のかたち」です。哀しいのに切ないのに心が温まる。月並みな言葉しか出てきませんが、本当に素敵で忘れられないストーリーです。
私の読んだ乙一さんの小説に出てくる主人公はどこか孤独で自分にも世界にも客観的で他人事な印象を受けることが多いです。そういう人物像がクセもなく入り込みやすいんですかね? 私自身、特別明るくも暗くもなく、少ないですが親しい人もいて、普通です。それでもやっぱりいっちょまえに孤独や疎外感を感じる時はあります。 そういう時に乙一さんの好きな小説を読むと癒されます。一生手放すことのない本です。
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4044253064

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