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運命の息子



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【この小説が収録されている参考書籍】
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)
運命の息子〈下〉 (新潮文庫)

運命の息子の評価: 3.54/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.54pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 1~20 1/2ページ
12>>
No.26:
(4pt)

期待して読んだのだけれども………

ひさしぶりにArcherを読んでみたのだが、病院の新生児室で双子のひとりが、死んだ男の子と取り換えられてしまう冒頭部分は非常におもしろいと思った。だがその後は、例によってArcherらしく、二人の男の立身出世の物語となってしまって、またかよ、と言う気分になってしまった。それどころか、Archerがおもしろくないなんて、ひょっとしてArcherどころか、どの本を読んでもおもしろさを感じる能力を失ってしまったのではないか、と言う恐怖感を覚えた。

ところが、おもしろいところをArcherはさすがに用意してくれていた。それはRalph Elliotを殺した容疑でNat Cartwrightが裁判にかけられる場面で、弁護士として現われたFletcher Davenportが検事の掲げる容疑を次々に論破していくシーンである。Fletcherは、Elliot夫人が選挙で劣勢に立たされていた夫と計画して、Natを罠に陥れようとしてたことを暴露していく。

けれどもおもしろいのは、この場面だけだった、と言ったら、失礼かもしれないが、最後の知事選の票数の勘定のシーンは、Archerの他の小説でもイヤになるほど、Clifton Chronicleなどで、読まされてきたのだ。他の方のレヴューを読ませていただいたところ、和訳には間違いがある、あるいはあったそうだが、どちらでもいいや、と言う気分になってしまった。結論として、Archerの作品の中では、それほどの作品でもないなぁ、と言うところだろうか。英語の勉強には、やっぱりなったけれども………。
運命の息子〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈下〉 (新潮文庫)より
4102161244
No.25:
(5pt)

予想以上の品質でした!

書籍は中古品とは言え思えない綺麗さ!そして梱包もとても丁寧でした。全てに大満足です。また利用したいと強く思いました。
運命の息子〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈下〉 (新潮文庫)より
4102161244
No.24:
(2pt)

韓国ドラマみたいなお話

取って付けたようなエピソードの連続
本当に暇だったら読んでもいいかもしれない
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236
No.23:
(3pt)

素晴らしい、非常に良い。 私は2つを買ったはずです。

私が今までに買った完璧なアイテム。 キットの素晴らしい作品 アイテムは本当に素晴らしいです。後悔することはないでしょう。 私たちはそのような製品を見つけることができませんでした。 素晴らしい製品と顧客サービス。毎日この製品を使用して、非常に満足しています。非常に良い私はそれを愛のおかげでアマゾンチーム ブリリアント装置!
運命の息子〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈下〉 (新潮文庫)より
4102161244
No.22:
(2pt)

期待し過ぎたかな?

引き裂かれた双子の運命は?とテンポよく進むが登場人物に魅力がなく、退屈な展開。 ウイットに富んでると思って書いてるのだろうが退屈でつまらない会話が多すぎて読むのが苦痛。 下巻は少し面白いらしいので機会があったら読んでみよう。
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4102161236
No.21:
(3pt)

意外性はありません

一気に読まなかったせいもありますが、双子のナットとフレッチャーの話が交互に進んでいくので、
何回もどっちの話かわからなくなったり、どっちが裕福で、どっちがセールスマンの息子だっけ?
なんて思いながら、読んでました。
面白いんですが、下巻の途中からはオチが見えてきて、こうなるだろうな~、と思っていたとおりに
なったので、その点はイマイチでした。

アメリカ人ってこういう話、好きだよな~、なんて思っていましたが、この人、イギリス人でした。
ま、似たようなもんか!
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4102161236
No.20:
(4pt)

やはりいい。けど混乱する。

「ゴッホは欺く」を読んで、やはりアーチャーはいいと思い、次に読んだ作品
物語の最初の場面(双子の一人を入れ替える)に非常に無理があり、その時点で失敗かと思ったが、読み進めると、生まれた時からその人の人生を語っていくという手法が、やはり面白く、止まらなくなる感覚。
困ったのは、話が二人の主人公を行ったり来たりするため、どっちの話か混乱してしまうこと。
面白くなってスピードが上がると余計に混乱する可能性あり。
これからの展開に期待


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4102161236
No.19:
(2pt)

ラストで台無しに・・・

初めてジェフリー・アーチャーを読みました。淡々と進む手法が持ち味なのでしょうか、すぐに物語へ引き込まれて読み進みました。
散漫な印象はありましたが、筋立ては面白く、最後まで一気に読める小説です。それなりに満足感もありました。
しかし、どうしても最後の翻訳文が納得できません。伝統的な共和党、民主党の立ち位置と、主人公について語られるエピソードと、翻訳文が一致しないのです。
このレビューを見に来て、yukkiebeerさんのレビューを読み、ようやく納得できました。明らかに翻訳ミスです。
私が読んだものは平成15年版でしたから、もう修正されていれば良いのですが・・・。最後の最後で台無しにされた気分でした。
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4102161236
No.18:
(4pt)

運命のいたずらに翻弄される双子の兄弟の話

二卵性双生児の Fletcher と Nat の物語です。Davenport 家と Cartwright 家は、共に同じ病院、同じ日に子供を授かりますが、Davenport 家の赤ん坊はすぐに死んでしまいます。Davenport 家の乳母が Cartwright 家の双子の1人とすり替えたため、双子の2人は別々の家で互いに兄弟であることを知ることなく元気に育ち、2人とも世の中で活躍を始めます。この 2人はいずれ法廷で出会う事になる、と本の後ページの解説に書いてあったので、どのようにつながっていくのか?と興味津々でした。Fletcher は弁護士になろうとしていましたが、Nat の方は金融マンとして活躍していました。しかし、話が進むにつれて、2人とも政治家を目指し始めたのです。このような展開になっていってどうして2人が法廷で出会うのだろうか?と疑問は大きくなるばかりでした。そして2人の若い頃から人生のターニングポイントで現れては邪魔をしていく存在として Ralph Elliot がいました。この3人が三つどもえとなって話が急展開を見せて、3人とも政治家を目指すことになり、やがて2人は運命のいたずらから法廷で出会う事になります。この急ピッチの話の展開は読者をあきさせる事がなく、さすがは Jeffrey Archer です。この物語の最初方を読んでいて、これは、どう見ても善良な Fletcher と Nat の単なる出世物語かぁと思っていましたが、このような手に汗握る展開にもっていける Jeffey Archer のストーリーテリングの巧みさに舌を巻いてしまいました。
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4102161236
No.17:
(3pt)

もうそろそろ飽きてきた。

アーチャーの定番の展開。これまでの本とパターンが同じで新鮮さはなかった。というか登場人物が多く、話が混乱するほかに、話の展開が早く、しかも話と話の間が飛んだりして、全体として一体感を欠く結果となっています。お勧めはできません。これ読むくらいなら、「メディア買収の野望」「盗まれた独立宣言」「十一番目の戒律」のほうが断然よいと思います。
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4102161236
No.16:
(2pt)

運命の息子〈上.下〉 /ジェフリー アーチャー

これまで、一連のアーチャー作品を読破してきました。大半は、ぐいぐいと引き込まれるように物語の世界に入っていけましたが、この作品にはがっかりしました。上下読みきるのが、辛かったです。話の盛り上がりもなく、だらだらとつまらないエピソードを羅列するだけ。作者の身辺にいろいろな出来事があったそうですが、そのせいなのか、筆力が落ちていますね。次回作に期待したいと思います。
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4102161236
No.15:
(1pt)

結末に致命的な欠陥翻訳あり

アーチャー久々の長編ですが、日本語の翻訳には取り返しようもない欠陥があります。その点について、これから本書を読もうとしている人の楽しみを削がないように努めて書きます。 本書を読み終わった人の間では物語のラストで一体何が起こったのか理解できないという不満の声が多いと思います。しかし原書には明確にこう書かれています。
「The mayor picked up the coin and turned around to face the two candidates. He smiled at the man now standing on his right.」
 翻訳では「市長はコインを拾い上げて二人の候補の方を見た」としか訳されていません。しかし市長はまず「turned around振り返ってから」自分の右手に立っている人物に微笑んでいるのです。結末から数えてわずか3頁前(下巻の445頁)に主人公二人の立ち位置がちゃんと書かれています。しかし市長が振り返った瞬間にこの二人の立ち位置は左右が逆になります。だからこそ原文には「NOW standing on his right:(先ほどとは逆に)”今度は”右手に立っている」とNOWという言葉が使われているのです。この部分も翻訳は「そして自分の右側に立つ男にほほえみかけた」と、nowという言葉を無視して訳してしまっています。この結果、翻訳はアーチャーが意図したのとは全く逆の結末にしているのです。 私のこの論理を補強する手がかりをもうひとつ示しておきましょう。上巻の68頁をもう一度仔細に読んでみてください。それからこの長編小説の結末をもう一度読んでみてください。私が言っていることが正しいことがお分かりいただけるでしょう。
 ぜひとも翻訳をやり直して改訂版を出していただきたいものです。
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236
No.14:
(5pt)

最新アーチャーに痺れる!

どこかで聞いたような、筋立ての、言ってしまえば、陳腐なストーリーなんだけど、アーチャーの手に掛かるとつい読まされてしまう。赤ん坊の取り違え、偶然のすれ違い、生涯に渡って立ちはだかる悪役、出生の秘密、企業乗っ取りの罠、逆転判決を引き起こす反対弁論…。新潮文庫の海外翻訳小説を読む楽しみを初めて教えてくれたのはルシアン・ネイハムの「シャドー81」だった。それは上質のサスペンス・アクション映画を見るような楽しみだった。そして、ジェフリー・アーチャーは処女作の「百万ドルをとり返せ!」でコンゲーム小説の楽しみを教えてくれたばかりか、「ケインとアベル」「大統領に知らせますか」でハリウッド的大作大河ロマンを小説で体験させてくれたのである。文庫本という小さな紙の綴りの中にこれほど大きな世界が詰め込まれて、時間を忘れ没頭してしまう。あの愉しみ。残りページの少なさがもったいなく思える幸せ。今回も楽しかったなあ。
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236
No.13:
(5pt)

まずは上巻を読んでの感想

アーチャーの作品と出会ったのは四半世紀も以前のこと。E・ケネディ大統領暗殺を阻止するFBIの奔走を描いた「大統領に知らせますか?(旧版)」がそれでした。この版はすでにこの世から姿を消してしまいましたが、以来彼の作品の多くに心躍らされたものです。 しかしここ10年の彼の作品にはかつてのキレが全くありませんでした。逮捕投獄といった、自身の私生活上の問題がその背景にあるのかもしれませんが、今回も実はあまり期待をせずに頁を繰ったのです。 しかしこれは期待を裏切る面白さを持った小説です。双子の兄弟が運命のいたずらで生き別れとなり、別々の人生を歩みながら社会の成功者となっていく。「ケインとアベル」「チェルシーテラスへの道」と同系の大河小説であり、アーチャーの十八番ともいえる分野の作品です。 長年に渡って翻訳を担当してきた永井淳氏の日本語は今回も軽妙洒脱、とても心地よく感じます。アーチャーの小説では英米の文化的教養を背景にしたキザでお洒落な台詞まわしが多用される特徴がありますが、氏は原作の味わいを生かすために、必ずしも日本人すべてが理解できるとは限らないしゃれっけたっぷりの文章にも訳注をほとんどつけません。 「この国の歴史上最も偉大な大統領の一人は障害者だったぞ」(117頁)といった文章が誰のことを指しているのか、何らの解説もされぬまま読者の目の前に放り出されています。これがFDRを指していると読み取れない日本人には不親切といえなくもありませんが、私はアーチャーの小説の、情報を省略することによって生まれる洒脱さがたまらないのです。換言すらなら、そのお洒落さを味わうにはかなりの知識と教養を要求されるということです。 知識がなくてついて来られない人はサヨウナラ、という態度を持った、実にアーチャーらしい挑戦的かつ挑発的な小説であり翻訳であると私は思うのです。
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236
No.12:
(4pt)

最後はどうなったのか今でも分からない

Story-tellingの名手として、特に短編物を得意とする、Archerの長編作品である。双子として生まれてきた2人の男の子が、運命のいたずらにより、別々の家庭で育てられる。一人は普通の家庭、もう一人は大金持ちの家庭で育てられる、などの環境の違いはあるものの、やがて、共通の敵を持ちながらも、お互いに政治のライバルとして選挙戦を戦う運命となる。主人公のNatとFletcherの人生を交互に描き、その相違点と類似点を描きながらも、互いに近づく様を、Archerは見事に表現している。作品にさまざまな驚きが用意され、特に結末には、思わずにやっとさせられた。Archerは人間描写よりは、プロットの展開に、輝きを見せる作家だが、この作品も例外ではない。お勧めの作品である。
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236
No.11:
(4pt)

引き込まれました

上巻はつまらなかったのが本音。しかし下巻の特に第5篇以降はなかなか読ませてくれる。テンポも早いが、充実している。 それぞれ結婚したナットとフレッチャー。ナットは友人の父親の経営する銀行に入り、フレッチャーは法律事務所に入り、弁護士となった。しかし事務所を友人と共にやめたフレッチャーはアメリカの上院議員選に出馬する。 フレッチャーにしても、そのあとのナットにしても選挙運動をするにあたっての細部描写はやはりアーチャーにしか書けないのではと思った。なかなかであるし、それをバックで支える人物の存在も温かい人間性がある。 上巻からだが、エリオットという一人の男がやけに注視される。それも悪い人物像として。それが何を表すかと思ったら第4篇のラストにつながっていく。ミステリーの要素まで兼ね備えているとは思わなかったが、アーチャーらしい唐突な展開の運び方である。それは下巻において大いに発揮されており、なかなか面白かった。 最終的に2人はコネチカット州知事選に立候補し、直接対決を迎える。それがこの小説の本題なのだが、此処までくるのに長いとは思わない。ハイテンポ故なのだろう。しかしやや速すぎないだろうか。文庫解説で永井淳が述べてはいるが、引き込まれたのは事実。思い入れは、微妙かもしれない。そしてラストは。ちょっとせこくないか、とは思ったがなんとなくアーチャーらしい終わらせ方。 平凡な上巻は伏線であり布石だったのかと読後思わせられるので、上巻を読んで微妙な人でも、下巻はぜひ読んで欲しい。
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236
No.10:
(3pt)

上巻は平凡なまま

アーチャーのサーガ物として期待していたが上巻は平凡だったように思う。ハイテンポで吸い込まれる感じもあったが、アーチャーにしてはやや物足りない。下巻に期待していいのだろうか、と。 ナット(ナサニエル)とフレッチャーは双子として誕生した。しかし運命のいたずらにより別々の家庭で別々の道を歩むことになる。上巻では学生時代から結婚、就職と少しまでが書かれている。まだお互いは殆ど気にしていないに等しいだろう。 テンポが速いのはいつものことかもしれない。しかし、ストーリーがただ淡々と過ぎていくだけに見えた。あまり見栄えのしない主人公2人。フレッチャーにしてもナットにしても選挙運動をしているときはもっと書けばよかった気がする。そういう内面描写が乏しいのが残念。その、ストーリー自体に深みはないが、2人の恋愛だったり学校生活だったりは面白いと言えば面白い。ジミーやトムなどは面白いキャラであるから更にもり立ててくれる。取りあえず、下巻のストーリー性に期待する。
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236
No.9:
(4pt)

本領発揮!

二人の登場人物を対比させ、交互に進んでいく物語・・・まさに「カインとアベル」のパターン。著者お得意の展開ですね。終始アメリカが舞台なのですが、さすがは元イギリス国会議員(前科アリ)のアーチャー、アメリカにおける選挙制度を熟知していて手に汗握る選挙戦を描いています。アメリカの選挙が日本の政治システムと比較して、格段にオープンでフェアなものだということがよくわかります。そしてものすごくお金のかかる選挙なのだな、ということも。読後に思ったのは二大政党制が定着しているアメリカとイギリスがうらやましいな、ということ。とてもエンタテインメント小説の感想とは思えないものかもしれませんが、中途半端な討論会、党員選挙の日本、見習えよ!
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236
No.8:
(4pt)

休みの日に読みましょう

さすがはアーチャー、一流のストーリーテラー健在というところです。
「ケインとアベル」を思い出すことは皆さんと同じですが、ラストの展開は、人間味のある登場人物たちの存在もあり、こちらのほうが好きですね。
双子の運命にはらはらしながら楽しく読める小説です。楽しくない箇所は、エリオットという人物の描写と、唯一の悲しい場面だけです。是非読んでください。ただし、私はお正月に読みましたが、これを仕事のある日に読んだら寝不足になってしまいます。
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236
No.7:
(3pt)

良くも悪くもアーチャーです

兄弟が運命にもてあそばれながら....の内容は著者の定番的なものであるがアーチャー卿も歳をとったか『ケインとアベル』の様な大河ドラマ的な重厚感があまり感じられない。解説で訳者の永井 淳氏が語るようにストーリーのテンポが早すぎるからかもしれません。前半の様々なプロットも単に後半に繋げる為の伏線にしか感じられないと思わせてしまうところが「アーチャー卿、どうした?」と思わせてしまうところかもしれません。但し、特に下巻の中盤からのテンポ・ストーリーテラーぶりは絶妙な日本語訳と併せさすが、と思わせるものがあります。ラスト部分はこの小説の核なのであまりこの場で語ることは出来ないのが残念ですが、フレッチャーとナットどちらが勝者か?の謎の答えは上巻に隠されていることを発見した時の気持ちは「やっぱりアーチャー卿!」でした。著者の作品への自分なりの評価は次回作へ持ち越し、という感じです。
運命の息子〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:運命の息子〈上〉 (新潮文庫)より
4102161236

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