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十二の意外な結末
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十二の意外な結末の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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作者は投資で破産し、その体験を基に書いた「百万ドルをとり返せ」でベストセラー作家になった。更にその後、国会議員に当選し、その体験を活かした「めざせダウニング街10番地」を発表する等波乱万丈の人生を送っている人。本書の前に「十二本の毒矢」という短編集を出している。本書は作者自ら「twist」という題名を使っている事が裏目に出て、結末が予測しやすい平板な出来になってしまった。 「完全殺人」のオチは「そんな馬鹿な」というものだが、それまでの緊迫感溢れる展開との対比でオカシイ。「清掃屋イグナチウス」はナイジェリアの清廉な大蔵大臣を扱ったものだが、オチがミエミエで読む方が困る。この手の作品が多いのである。「掘出しもの」は結末の意外性こそ無いものの、国籍を越えた琴線の触れ合いを描いて読ませる。「ブルフロッグ大佐」は第2次世界大戦における日本側捕虜収容所の将校とイギリス将校のその後の交情を描いて興味深い。最後のオチは無い方が良かった。「チェックメイト」も最初の1頁でオチが読めて苦しい。「うちつづく事故」は本作中で一番の出来で、殺人計画に没頭する夫を2段階は上回っている妻の才智を描いて鋭い。「抜け穴」もオチがミエミエもの。 題名を裏切って結末の意外性はさほど感じられないが、作者の豊富な経験、イギリスの伝統等が随所に見られて作品に多様性があり、読書タイムに気軽に手に取るには適した一作。 | ||||
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