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ダークゾーン
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ダークゾーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 21~40 2/4ページ
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うああああ面白い!これだから貴志祐介はやめられないというんだ!! 同作者の「クリムゾンの迷宮」に似たゼロサムゲーム、且つ将棋ペンクラブ大賞特別賞受賞作ということでずっと読んでみたかったが、将棋に深く関係した作品と聞いていたので将棋に対する知識がない私は購入したものの長い間積みっぱなしでした。 しかし読者に専門知識がなくてもグイグイ話に引っ張り込んで夢中にさせるのが貴志作品。序盤からグッと物語に引き込まれ、最初から最後まで読む手が止まらず、衝撃のラストには呆然とさせられた。 ゲームのルール的に最終局面までもつれ込むことは容易に予想できますが、それを差し引いても十二分に面白い。将棋を好きな方はもちろんのこと、ゲームを好んでプレイする方も夢中になれるのではと思いました。 賛否が分かれそうな結末ですがこの強烈な余韻はしばらく頭から離れなさそう。非現実極まりないゲームとの対比で、断章の無情感と胸糞悪さがひたすらリアルで痛い。 | ||||
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なんだろう。 どうしてもゲームシーンにクローズアップされがちになるけど、全体的に漂う退廃的な雰囲気が作品としての魅力になっていると思います。 正直、各ゲームの駒の采配は頭に入ってないので、その辺りの作り込みは正確に素晴らしいとは評価は出来ません。けど、主人公が現実世界で、もがいてもがいて究極のストレスの末に生み出された世界で、更にもがいていく姿を淡々と描いた作品だと考えると、あまりにも切ないストーリーとして描かれていると感じられます。 ゲームシーンを作り込んでいるからこそ、映えるのかなとも思います。 僕の心に残ったのは、ゲーム小説を読んだというより、青の炎を読んだような切ない青春小説のような読後感でした。 そういう意味では、貴志祐介先生でしか描けない世界観だったと思います。 読後に様々な考えを喚起させる作品でした。 | ||||
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この作品は、そもそも変な先入観は持たずに読んだ方がいいです。 レビューは、読後に読む事をオススメします。 以下、ネタバレ。 オチの救いのなさや読後感に賛否があるようですが、煉獄という設定である以上、ハッピーエンドはおかしいと思います。 また、軍艦島を舞台にしたファイアーエンブレムのような話にリアリティーもへったくれもないと思います。 要は、楽しめるかどうか? 私は楽しく読めました。7番勝負という性質上、最終戦までの経過でハラハラ感は少なめです。イーブンで最終戦まで進むのは、容易に想像できるからです。 この作品を気にいった方は「クリムゾンの迷宮」もおすすめです。こちらはバトルロワイアルのような話です。 | ||||
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将棋もRPGも好きなので楽しめました。 「藤井システム」、「ミレニアム囲い」、「トライルール」等、将棋ファンならニヤリとするようなワードも出てきます。 各所に布石と思われる記述がありますが、最後に回収されるころには忘れています。 もう一度読み返すといろいろな布石に気付きますし、楽しめます。 読み返すことを前提に書かれたのかもしれません。 そういう意味では、目次でネタばれになっていてもかまわないと思います。 読解力、記憶力のよい方なら一回で楽しめるでしょう。 一方の「クリムゾンの迷宮」はネタが分かってから読み返しても楽しめません。 将棋界の問題にも塚田の言葉を借りて言及しています。 確かに奨励会三段リーグの猛者たちがプロ棋界に解き放たれたら下位3分の1は淘汰されるでしょう。 特に順位戦ではなく勝ち数だけで昇段しているプロ棋士たちの既得権益が脅かされそうです。 フリークラスってなんでしょう。そんなものを作っている場合ではなく、もっと門戸を広げるべきでしょう。 こんな状況では親御さんも子供を棋界に預けたくはならないでしょう。 「ダークゾーン」とは塚田の心の闇か、あるいは愛する理紗の傍で戦い続けることができる夢の世界か。 塚田にとっては幸せな世界なのかもしれません。 | ||||
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テーマが殺し合いのゲームということでクリムゾンの迷宮を想像する方が多いと思います。 そうして、あの敵に追いかけられる恐怖を期待していた方ほど落胆、評価が低いような気がします。 確かにクリムゾンの迷宮や青の炎、黒い家などに感じたハラハラ感や恐怖感のような 貴志祐介にしか出せない味は今回は皆無かもしれません。 しかし、それがイコールつまらないというわけではない。 貴志祐介にしか出せない味は十分に出ています。 読みやすいリーダビリティにあふれた文章。 ゲームというエンタテイメントで見た場合の惹きつける設定。 7回バトルでも飽きないそれぞれにおいて辿り着いた戦略、自然な流れ。 現実とゲームで交互にリンクする構成。 そして、イライラするようなうざいキャラ。 現実の謎解きのが面白いという方も多いですが、私はバトル展開も熱いと思いました。 長いだの、生き返るから緊迫感がないというのも違うと思います。 ルールは同じなのに毎回違った戦略を見せてくれるのが面白いのです。 反対に偵察用キャラを先に飛ばすとか、設定の中での定石みたいなのが見えてくるのもいいです。 総合すると、確かに他の著作のほうが面白いと思いますが 違った貴志祐介のSF本として見るとこれはこれで貴重な一冊です。 単純にエンタメとして面白いのでおすすめ。 ただ、ホラーとしては読まず、SFやゲーム本としてみるといいかもしれません。 | ||||
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貴志ワールド全開ですわ 続きが気になり数時間で一気に読破してしまいました 結論はナマでやったらあかんでーってことかしら。 文庫本だと2円+送料*2のところが単行本だと1円*送料で買えるので良いね! | ||||
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将棋の知識がある大学三回生男です。 最初は「ダークゾーン」という名前設定も胡散臭く感じ、貴志祐介氏の作品の中でも敬遠していた本書ですが、実際に読んでみると見事にめちゃくちゃハマりました。 同作者の作品のクリムゾンの迷宮と似ていると言われていますが、私は全く異なる作品だと感じています。 私はクリムゾンの迷宮は全くハマりませんでした。 私が考える、本書を楽しめる条件は ・比較的若い年齢 ・ゲームが好き ・ゲームの戦略を考え込むのが好き ・多少将棋の知識がある ・現在、恋人がいる 以上の様な人だと思います。 本当に、この本はハマることができたならばめちゃくちゃハマります。 物語についてですが、現実世界の出来事とダークゾーンの出来事の二種類の物語で構成されています。 最終的には実世界の出来事とダークゾーンの出来事が重なり合うのですが、この重なり合い方は見事だと感じました。 例えば、初見だと、文章に「?」となるような表現の仕方が沢山出てきます。 「涙が出るほど懐かしい」やら「タールを塗ったぬめぬめした黒い手」という表現の強調等が。 それらにつっかかりながら読んでいる内に、その小さな謎の数々が解かれていき、最終的には二層構造の物語が一つにおさまっていきます。 また、物語のオチが「読めた」という意見も見られますが、 私は著者の貴志祐介氏は、計算の上で、物語のオチを読者に「読ませている」のだと感じました。 しかし、重要なのは、物語の着地点より、その着地点にどのような過程で至ったのか、ということであり、その点に着目した方がこの作品を楽しめるのだと考えます。 名作映画、「タイタニック」もオチは最初からわかってます。平和だと思ってた日々の中で、船がいきなり沈んでばあさんが生き残って終わりです。 それでも、その過程がどうだったのか、何があったのかが気になるから物語として面白い訳なのだと感じます。 「ダークゾーン」についても同じ様なことで、過程を見るのが、恐ろしいのですが、面白いのです。 あと、主人公の塚田は人間としての弱い部分も多く秘めてます。 自身をコントロールできず、合理化、退行、投影、抑圧...等といった、いわゆるフロイトの防衛規制的な行動をふんだんに用いて、自己防衛に至ろうとします。 塚田は悪かったのか、悪かったならば、どこで道を間違えたのか。 何が原因なのか。どうすればよかったのか。 そのようなことを考えさせられます。 私の考えでは、結論としては、塚田は精神が脆く、精神的な失敗を次にいかせない性格だと感じましたが、 これはこれでとても人間らしい性格をしており、私は愛着のもてるキャラクターでした。 とりあえず読後の感覚を体感してから、自分は今の彼女を大切にしようと思いました。いや 本当に。 上記の楽しむための条件に「恋人がいること」を挙げましたが、いや実際恋人がいないと読後が凄く重い内容だと感じました。 しかし本書は「おかしいやろ!」という部分もあります。 目隠し将棋で10面指しできるだとか 理沙が塚田に対して全然怒らないことだとか ダークゾーン界の奥本の性格(あれ誰やねん!!!)だとか 「てかそもそも目次でネタバレしとる部分あるやん」だとかetc... 貴志祐介氏の小説は毎度のことながら突っ込みどころは ありますが、それ以上にエンターテイメント性が高いので看過することにしています。 とりあえず、上記の条件に当てはまる人には非常におすすめです。 | ||||
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ほとんど全ての貴志祐介作品を読んでいますが、 読了後、それまで貴志作品の中で最高傑作だと思っていた 「クリムゾンの迷宮を超えた!」と興奮しました。 しかし、レビューや書評などを見てみると思ったほど評価が高くないのでびっくり。 人の好みはいろいろだなあと改めて感じた次第です。 物語は異世界での人間将棋の様なバトルのパートと、 現実世界の回想パートが交互に続きます。 バトルパートの駆け引きなども良かったですが、 間に入ってくる現実世界の回想パートが ちょうど作品全体に緩急をつける形になっていて ダレずに引き込まれたまま一気に読み終えることができました。 現実世界パートの鬱々とした救いのない感じも良かったですw オチも賛否両論あるようで、確かにある程度読めるオチではあったのですが、 後味が悪いような、少し切ないような、なんだか納得がいかないような・・・、 なんとも言えない微妙な読後感が個人的にはストライクでしたw この読後感はクリムゾンの迷宮に近いかなと思いました。 まあこの辺も好みのわかれるところなんでしょうね。 レビューの評価を見て購入をためらっている方もいるかと思いますが、 私のように好みにドンピシャではまる可能性もありますので、 気になっている方は是非一度読んでみてもらいたいです。 | ||||
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続きが気になって仕方なく、一気に読んでしまいました。 久々に貴志作品の一気に読み切った感は味わえた。だから星4つ。 でも、一気に読み終えた面白さは当然あるのだけれど、正確には3.5な感じです。 将棋に超興味はないが、ダークゾーンでの塚田と奥本の手の読みあいは壮絶。手に汗握る。 皆さんがおっしゃるように、『クリムゾンの迷宮』に若干世界観は似ています。 でも、私の中では主人公の魅力が全然違うと思いました。 塚本が局と局の間に挟まる章で、 「こうなると俺の将来がなくなる」「こいつのせいで俺は不幸になった」という利己的なところにイライラもした。 東野圭吾の『殺人の門』の主人公を思い出した。いやいや、その結末、お前の責任ですから。的な気持ちが募る。 でも、そもそも誰もがこれぐらい自己中なのかも、とも思うから自戒の気持ちも少々芽生え、ちょっと考えさせられるところもある。 ・・・が、貴志氏の本は『クリムゾンの迷宮』『黒い家』『新世界より』でもっと面白いはずという期待があるので、 以下の点が残念。 <以下、ネタバレ注意> ・目次に「第八局」って、最短で「第四局」で終わりなんだから、3回勝って、3回負けて、1回ドロー?みたいな想像がついて、それぞれの局で緊張感に欠ける。この局詰んだら、次の局ないわけなんだし、と途中で思わせないで欲しかったです。せっかく、たまにうまくいく奇襲にゾクゾクさせられるだけに。目次の項で先の想像ができるって、お粗末すぎる気がするのですが・・・ ・それぞれの駒がせっかく現実の人間とリンクしてるんだから、現実の世界でもっとその登場人物のキャラを立たせて欲しかった。せめてレムールの河野ぐらいは。アーキーなんて、現実の章で出てきてもない。せっかくダークゾーンでは登場回数多かったんだから。 逆に、ラミアに至っては、現実の方では結構しつこく出てくるくせに、ダークゾーンでそのうざさが立ってない。バジリスクみたいな濃いキャラとは言わないまでも、現実←→ダークゾーンのキャラの濃さはリンクさせて欲しかった。ボーン&DFはまだしも、役駒くらいはせめて。 貴志氏作品が大好きなだけに、次回に期待します。 『クリムゾンの迷宮』系の作品が、また読みたい。 | ||||
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ストーリー自体が今一つという感じですね。 どこかで読んだような話の持って行きかたというか…。 設定自体も詰めが相当甘いですし。 ただ、そのスト―リーでありながらここまでのめり込ませる書き方はさすがという他ないです。 他の作家ではなかなか書けない、コミック的な非日常ストーリーというのもこの作者らしいところ。 全体としては、クリムゾンの迷宮にちょっと雰囲気が似ており、なおかつあちらの方が少し上という感じでしたけどね。 ファンなら読んでも悪くないと思います。 初めて貴志作品に接するなら、「新世界より」「天使の囀り」「クリムゾンの迷宮」の世界についていけると判断してからどうぞ。 | ||||
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著者の本は、やっぱり面白い。 これは、今回の作品でも感じました。 将棋をベースに展開するシミュレーション的な 話に、現実での世界を織り交ぜて、その世界の 関係を徐々に明らかにしていきます。 SF?なので設定はぶっとんでますが、現実とは ほど遠い世界にもかかわらず、ストーリーの破たん をおそれた、こまかな描写でスピード感を ロスすることもなく、一気に読める内容です。 ただ、今回のオチも含め、少し単純にまとめすぎた かな、というのが正直な感想です。 内容は面白い、しかし、「新世界より」「悪魔の経典」と 比べるとどうしても、パワーダウンな感想を 受けてしまいます。 但し、著者の書き方なのかもしれませんが、変に 内容がチープになることはないので、エンターテイメント的 な暇つぶしには最適だと感じました。 著者の本が好きな人にはお勧めできる内容です。 | ||||
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私は将棋には全く興味がありません。 なので、帯に書かれていた「将棋」のキーワードを見て、購入を躊躇してしまいました。 しかし、内容的には将棋の知識に関しては全く必要ありませんでした。 (もちろん、あった方が楽しめるのかもしれませんが…) 形状は違うが、同じような駒をもった相手との戦略の読み合い 徐々に明かされる新ルール ファンタジー要素とリアルな人間のミックス など、いろいろな見どころがありました。 | ||||
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久しぶりに著者の作品を読んだ。彼の作品を読みたくなる時は決まって「活字に飢えているとき。」そう、ビジネス本や自己啓発本など表現の幅が狭い本ばかり読んでいるとたまに陥る症状。“あぁ、想像力豊かな文章が読みたい”この欲求を満たしてくれるのが、僕の中では彼が一番しっくりくる。 舞台は軍艦島・・・だと思われる非現実世界。主人公はプロの将棋棋士を目指す大学生。いつまでたっても先の位に昇進しない焦りから日々を暗雲たる思いで過ごしていた矢先に起きた非日常の殺戮ゲーム。繰り広げられるゲームは単なる殺し合いなどではなく、れっきとした戦術ゲーム。将棋やチェスなどと何も変わらない盤上の腕試し。ただし、使う駒は自分自身であり、愛する恋人であり、大学の教授であり、彼らを殺したり生き返らせたりしながらシナリオを展開する。死ぬ間際の苦痛を何度も味わいながら、それでも戦う様は、確かに今までの彼の作品からするとどこか現実味に乏しい感が否めない。ところがこの、“大学生の日常”と“延々と続く殺戮ゲーム”がしっかりとテーマを刻むから面白い。相反する二つのキーワードが見事に融和し、非日常的なダークゾーンでの出来事を思いのほかリアルに感じることが出来たのは筆者の筆力のたまものだと思う。もし、同様のテーマで山田悠介氏が筆を執ったなら・・・苦笑いと共に途中で読書を辞めていたかもしれない。 無間地獄のような日常と、プロ将棋棋士になるための心的プレッシャーを見事に別世界に描くことができた本書、内在するもう一つの狂気については是非ご自身で読んで感じてほしい。相も変わらず、喉にまとわりつく恐怖感で読了することが出来る一冊だ。 | ||||
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私の中では、『悪の教典』『新世界より』に匹敵する面白さでした。それにしても貴志氏は毎回いい意味で裏切ってくれる。「あれっこの流れ、何かの作品に似てる」と思うと、ご丁寧にその作品について解説までしてくれる。まるで貴志氏から「パクッたと思ったでしょう?」というツッコミが来てるようで苦笑い。これからも、ドンドン裏切って下さい。 | ||||
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貴志祐介さんの作品で、これは一番と言える作品ではないですが、それでも一般の中では大変楽しめるエンターテイメント作品です。 ハラハラドキドキさはクリムソンに負けるものの、主人公の日常生活パートが重点的に描かれていて、貴志さんの小説の中でも感情移入をしてしまいます。 そして非常に後味の悪い作品で、前述のように感情移入をしてしまうためか、非常に心に残ってしまいました。 貴志祐介さんのファンであれば全く読んで損はありません。 | ||||
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上下巻まとめてのレヴューです。 将棋(あるいはチェス)の盤を軍艦島に、そして駒をモンスターに置き換えてのある意味頭脳戦が繰り広げられます。戦いが何度かリセットされていくうちにルールとそれぞれの駒の特徴が分かっていき、さらにそれをふまえたうえで次の戦略を練って実行していく過程は、スマホやポータブルゲームのバトルものに全く興味のない自分でも読んでいて充分に楽しめました。 オチがどうだとか、若手棋士の現実がどうだとか、酷評も見受けられますが、筆者の書きたかったものは単純に盤と駒に拘ったひとつのボードゲームだと思えば、そんな批評はどうでもよいのでは…? おお、なるほど、と単純に楽しむのであれば、同作者の破たんした殺人高校教師物語よりもはるかにお薦めだと思いますが。 怪獣好きのオジサン読者の皆様、いかがでしょう。 | ||||
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主人公達はボードゲームの駒、舞台は軍艦島のパラレルワールド これまで以上にファンタジー色の強い一作です。 設定がマンガチックなのにも関わらず一気に読ませる技量はさすがと思わせるものがあります 緻密な心理描写はオトナの読み物として十分に耐えうるクオリティ 上下巻を3日程で読み終え、さらに2度読みしてしまいました。 終幕はあっけなくオチも釈然としないものがあり、複雑に練り上げられたストーリーをお求めの方は ちょっと物足りないかも。 エンタテインメントと割り切ってどうぞ! | ||||
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貴志さん作品では、今まで読んだ作品とは、色が違う、作品でした。紹介としては、貴志さん作品にー新世界よりーという、作品がありますが、主人公たちが、学校の科目で、念力で駒を動かして将棋のような、頭脳スポーツをするシーンがあるのですが、その部分を、引き伸ばしてミステリー要素を、入れたような作品に仕上げた感じ。物語は、2部構成ですが佳境に入ると本筋以上に、キャラの現実の話の部分が面白いので、将棋のようなゲームシーンのパートを、読み飛ばししたくなるくらい面白かった。 人は、常に本当の 現実と、自分が信じている虚構の現実を見ている事を理解し、 他者と向きあう自分を、客観視するようする事を学び、自分にとっての現実を、生きる様私を、見直したいなと、思いつつレビュー終わります。 | ||||
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悪夢のバトルゲームと輻輳して語られるのは、勝負に取り付かれた男と、ひたむきな女の、哀切極まりないラブストーリーである。 久しぶりに、泣けた。 そして、いつか軍艦島に行ってみたくなった。 | ||||
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Kindleで再読しました。 とにかく面白いですね。 ひとことで言うとSF になるのでしょうが、そこにサスペンス、人の本質、心理学、もちろん将棋などゲーム的要素が絶妙にバランスよく織り込まれています。 何度読んでも飽きませんね。 著者の作品の中でも面白さでは上位を争います。 優れたエンターテイメント小説のひとつです。 | ||||
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