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ダークゾーン
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ダークゾーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 1~20 1/2ページ
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異世界で将棋と似たバトルを繰り広げる者たちを描いた作品。下巻。 二チームに分かれた異形、異能のモンター化した知人たちが、それぞれの王の指令に従って、敵と戦う7番勝負は、4戦目(第四局)から。赤軍率いる主人公は、リアルの世界でもライバルの棋士率いる青軍に土俵際まで追い詰められていくという展開である。 戦いの度にルールの詳細が分かってくるものの流石に引っ張りすぎ…となるところを飽きさせないのが著者の力量。勝負の決着と、その結果がもたらすものにそそられ、ラストまで読み進めることになるだろう。 主人公が嫌なヤツであり、それが故に勝敗がどちら転んでもおかしくない。勝負の間の断章は、リアルワールドの日常が描かれていく。ここでの恋人やライバルとの関係が、徐々に明らかになっていく。これが、暗い… オチは予想から大きく外れることはない。ただ、この手の結末は、ゲームの作業感に近いものを覚えてしまう。驚きまで、今ひとつということらだろうか。 | ||||
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やはりオチが微妙という点が惜しい。 あと八局はちょっと長すぎた。 いつかリメイクしてください。 | ||||
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異世界で将棋と似たバトルを繰り広げる者たちを描いた作品。 主人公はプロ棋士を目指す男子大学生。二チームに分かれた異形、異能のモンター化した知人たちが、それぞれの王の指令に従って、敵と戦う7番勝負である。作中でも言及があるが永井豪『真夜中の戦士』を彷彿させる。王である主人公に対するは、リアルでもライバルの男子大学生。 訳もわからずバトルフィールドに放り込まれれながら、コマの能力と弱点など徐々にルールを理解し、勝敗を競うという展開。負ければ次戦のハンディキャップを背負ったり、殲滅した敵のポイントに応じて昇格したりと、ゲーム要素がたっぷり詰め込まれている。 敵味方のコマのリアルでの人物像が明らかになっていくのは面白い。主人公のチーム内にリアルの恋人がおり、微妙に戦いの制約になっているのも設定の妙だろう。 何故、異世界でバトルを繰り広げるのか、勝者、敗者には何が待っているのか興味を惹かれながら読み進めることとなる。三戦目はルールや戦略上のポイントを理解するので集中できるが、下巻でリセットとバトルが繰り返えされると思うと読むモチベーションが上がらない。 主人公がどうにも好きになれないし…。 下巻へ続く。 | ||||
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見かけは軍艦島の、異次元の空間で棋士たちが心は人間のまま、体は異形のバケモノに変身して将棋バトルを繰り広げる。ゲーム感覚のバトルに想像力がついていけなくなり、読みづらい。やがて「断章」に入り、現実世界でのエピソードになるとようやく心が落ち着く。 主人公塚田裕史はプロを目指す棋士であり、軍艦島は恋人井口理紗との思い出の場所でもある。バトルしているのは全て塚田の知り合いである。これらの伏線がのちに回収される。死闘の果てには何が待っているのか?最後に全ての謎が明らかになるとき、これは切ないラブストーリーでもあったのだと気づかされる。 | ||||
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【軍艦島(ぐんかんじま)】を模した異界を舞台に、〈赤〉と〈青〉の異形の駒たちが〝王将〟の命令一下(いっか)、殺し合いの攻防を繰り広げるバトル・エンターテインメント小説。著者の『クリムゾンの迷宮』が面白かった覚えがあり、これもわくわくさせてくれるんじゃないかと手にとってみました。 先に四勝したほうが勝利するバトル・ゲームは、将棋に似ているっちゃあ似てるんですが、それぞれの駒にポイントがあって加算されてくとか、駒が昇格すると格段に強くなるとか、そこには独特のルールがあります。 上巻の第三局あたりまでは、ゲームのルールがよく呑み込めなかったりでいまいちピンと来なかったんだけど、文庫本下巻の第四局以降からかな、お互いの戦略が結構分かってきて楽しめましたね。特に、ぱぱっと決着がつく急戦形の攻防が、展開に勢いがあって面白かったっす。 で、将棋っぽいバトル・ゲームはかなり楽しめたんですが、〈赤〉の〝王将〟である主人公・塚田裕史(つかだ ひろし)の現実世界を描く「断章」の話が、私は受けつけませんでした。「断章6」「断章7」「断章8」あたりの展開はダメダメで、読んでて気分が悪くなりましたね。 あと、文庫本の頭の頁に掲載されてる【軍艦島】の地図の出来が、いまいちだったな。いや、対局の最中、何度もこの頁開いて眺めたので、参考になったのは間違いないですが、各局の決戦の山場となる箇所を拡大するとか、(刊行当時は困難だったのかもだけど)3D映像みたく立体図にするとか、一工夫、三手間くらい欲しかったかなあ。 | ||||
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最近よくある全感覚没入型のゲームワールドにおける群像劇とは、微妙に路線が異なっています。 王将を務める主人公の采配によって、皆が将棋やチェスの駒のように命じられるがままに行動する。 ゆえにピンチに味方やライバルが馳せ参じるとか、恩を返すために奮闘するとか、寝返るとか、そうした人間を描いたドラマや演出ができないんです。 たとえば飛行ユニットに向けて、射撃ユニットが攻撃したとします。 それが当たるも当たらないも著者のサジ加減一つで、勝たせたい、負かせたいの構想のままに戦闘が進む。 「説明してなかった設定」を、土壇場で明かしつつ勝負が決まったりする局も。 自分が入り込んでいるゲーム空間そのものを疑うようなメタ的な視点も描かれるので、ゲームバランスを崩すような抜け穴、ハメ技など見つけて、えげつない展開になるのかとも予想していましたが…… 襲いかかった、逃げられたなど、事象のみで描かれる戦闘が何局も続く。 この著者のクリムゾンの迷宮においては途中が楽しめたから、結末に文句を言わなかった自分でも、この作品ではワクワクするシーンがなく。 上下二冊を読んだ労力と対価を思うと……星は2つ半。 最後までまとめあげた手腕はさすがの一語に尽きますが、この設定のバトルでは誰が書いても面白く盛り上げられなかったのではないでしょうか。 | ||||
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クリムゾンの迷宮は幕引きがどうこう言われていますが、過程を楽しめたので大好きでした。 ああいう作風を期待して、この作品を購読。 作品紹介を読んだ印象では近年の「なろう系」にあるような全感覚を没入させたゲーム空間にて 異能バトルや、バトルロワイヤルのような生き残りを想像してたのですが ゲーム設定で将棋の駒のように役割が振られており、しかも最大7局の対戦で先に勝ち越した側が勝つという単純な構造のルール。 初戦は読者も初見なので、筋をたどっていく好奇心は誘われますが、第2局と進むにつれて疑念を抱く方も少なくないでしょう。 「これ……この設定で、面白く描くのは至難の業では?」 喜怒哀楽なり憎悪なり友情なりによって動くドラマが描けないので 撃った避けた倒したなどの成否や現象を、著者のサジ加減で描くだけの戦闘にしか成り得ないんです。 不安に思いながらも読み進めていくうちに、著者の目論見が浮き上がってきます。 ゲーム内に全感覚を没入させてキャラになり切るのではなく 異空間ダークゾーンにいながら、それを俯瞰するかのようなメタ的な視点に移りかわってくるからです。 これ以上書くとネタバレになりますのでよしますが、下巻ではエグい展開になっていくのかな・・・ 過程である上巻でのワクワク度は低かったので、ひとまず星は及第点止まりです。 | ||||
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貴志祐介さんの本です。 貴志さんって、たまにこういう「バトル・ロワイヤル」系の作品を書きますよね。 軍艦島に突然配置された主人公塚田。塚田は赤軍の王で、赤軍の手駒を使い、青軍の王を殺さなければいけない、そういうルールのゲームになっています。 ちなみに、手駒は皆、塚田の知り合いらしい。 はたして、この「ダークゾーン」の世界は何なのか。 敵の奥本とは、現実世界で将棋のライバルだったようだ。 二人の戦いは、どうなるのか? 貴志さんは「バトル・ロワイヤル」が好き、と言いましたが、作品中にネタバレがあって、こういう設定自体は、永井豪『真夜中の戦士』、フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』、『闘技場(アリーナ)』という短篇なんかが、「原型」のようです(154㌻)。 | ||||
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この小説って、一章ごとに「ダークゾーン」と、現実世界の話が互い違いになっています。 どうやら、現実世界の塚田のおこないが、「ダークゾーン」につながっているっぽいんですねー。 また、だんだんと戦い方のルールというか、法則がわかってきた塚田は、角番からの逆転を狙う…という感じです。 また、ダークゾーンの時の化け物キャラと、現実世界の人間はリンクしていて、そのリンクもだんだんと重要になってきたりします。 面白いのですが、ゲームっぽいものが詳しくないと、ちょっといまいち理解できないかもしれません。 貴志さんはハズレがすくない作家なので、暇なら読んで、時間をつぶすのもありでしょう。 | ||||
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楽しむことはできました。 しかし貴志作品の中では上位に上げるほどの内容ではなかったように感じます。 | ||||
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どうしようもない自己中かつサイコパス男が大暴れ、って感じの小説でした。 作者の趣味全開の設定と禁断の落ちも相まって読後感は余りよくありませんでした。 中身の話をすれば、対戦ゲームの話なので、徐々に戦略を理解していき、最後には総力戦になるというのは理解出来ます。 ただ主人公がゲーム内の重要なルールを把握するのが遅すぎると思いました。それによって上巻が全く面白くなかったです。 ただ情景がリアルに浮かぶような描写や、何だかんだ一気に読ませる文章のテンポは流石だと思います。 | ||||
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先生はもう、新世界よりのような大作を生み出すことはできないのでしょうか。 あの作品は何年も構想を練ったということでしたから、それを望むのはイケナイコトなのかもしれませんね。 それが無理なら天使の囀り、ISOLA 、死が二人を結ぶまで…あ~~貴志祐介の傑作にまた出会いたい! そう考えさせられる作品でした。 | ||||
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下巻の帯『慟哭の真実』『感動の決着』。あー、これでラストが読めてしまいました。どのような形でかはわからないけれど、ヒロインはああなってて、この戦いのオチは多分アレかな、って。まあ感動要素は実際は全くなかったんですが(主人公は結局マダオ)。勘のいい人ならもしかしたら冒頭の看護師の部分でわかっちゃうんじゃ?って思いました。自分は上巻の後半くらいでしたが。 こうは言っても、とにかく先が気になって引き込まれ、ラストまでぐいぐい捕まったままでした。まあ、ゲームの流れはあくまで主人公の視点からしか描かれないので、次々後出しが来ても、そうなのか~って思うしかなかったのですが。 読後感は微妙ですが、読んでる間は面白かったと言えます。 | ||||
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なので評価は難しいです。 確かに最終章直前までは、先が気になる展開と最後まで説明不可能なのではと思わせる世界観に夢中になって読んでました。 しかし最終章が読者に与えたものは、複線回収やどんでん返しではなく、 まるでドッキリTVの効果音「テッテレー♪」でした。 なんせ読者の推理が「外れ」ではなく「徒労」に終わるんですから・・・ | ||||
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いきなり異次元世界におり、将棋っぽいゲームの駒として戦うお話。 戦いは7戦、これは長すぎる。 1戦だけで終わらせ、ダークゾーンの世界観や不思議さを強調したほうがよかった。 | ||||
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まず、私は貴志祐介という作家のファンである。 これまでに発刊された本のほぼすべてを愛読させてもらっている。 貴志祐介の魅力は、驚くほど繊細で生々しい人間描写にある、と感じている。 「硝子のハンマー」のときも、トリックなどはどうでもよく、その犯行にいたるまでの犯人の生き様に背筋が凍る思いをした。 本作品「ダークゾーン」もまた、主人公の人生を生々しく表現されている。 その点では、相変わらず魅力的だ。 ただ、扱った世界観があまりにも現実離れしていたため、いまいち実感が沸かず、ここでは厳しく3点とした。 もちろん、挑戦的で難しいテーマで、面白いことには変わりない。 | ||||
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表紙が怖そうだったので覚悟していたのですが、怖さよりもストーリー(ゲーム?)の続きが気になって、一気読みしてしまいました。 | ||||
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他の方も言ってますが下巻の結末は救いようが無いので、その点は覚悟して読んだ方がいいでしょう。 ベタですが戦いに勝って未来を変えるとか、それがないと読者の読んだ労力が報われません。 主人公はその場しのぎは上手なので読んでる最中は面白かったです。 しかしあの結末では、もう一回読みたいとは思いません。 | ||||
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「クリムゾンの迷宮」と同じく、人間がゲームの駒となって殺し合う話。登場人物も読者も、経緯やルールが分からないまま、唐突にゲームが始まるという理不尽な展開なので、貴志祐介を知らない読者なら早々に投げ出すかもしれない(実際私ならそうする)。上巻読了時点ではその理不尽さは解決されていないので、評価は保留。 | ||||
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貴志さんの本は、短編集以外はすべて読んだのですが、この作品はいまひとつでした。 貴志さんの趣味として、たびたび囲碁や、自然の生物などが他の書籍にも登場しますが、 もう出尽くした感があり、またか・・と思いました。 展開や結末も驚かされることも無く、抑揚無く読み終えてしまいました。 | ||||
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