ローラ・フェイとの最後の会話

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ローラ・フェイとの最後の会話の評価:

4.50/5点 レビュー 14件。 C ランク

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平均点4.50pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(5pt)

ぞくぞくします!

おもしろいにきまっているトマス・H・クックの最新刊!
またしても、ハートを裏返して、その襞のひとつひとつ、シワの溝のひとつひとつを丹念に広げて見せるかのような、繊細かつ執拗な心理描写がたまりません。
「うわぁ〜」
「そんなトコまで・・・?」
というこまかいツボを突きまくり、読んでいて唸らされること数回。
「すごい、すごい・・・」
と没頭していて、降りる駅を乗り越しそうになりましたので、通勤時読書には要注意です。
こんな本を毎週一冊読めたら最高なんだけど。
(うんざりする人もいるかも)
ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 17-1) Amazon書評・レビュー: ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 17-1)より
4151799516
No.7
(5pt)

ぞくぞくします!

おもしろいにきまっているトマス・H・クックの最新刊!
またしても、ハートを裏返して、その襞のひとつひとつ、シワの溝のひとつひとつを丹念に広げて見せるかのような、繊細かつ執拗な心理描写がたまりません。
「うわぁ〜」
「そんなトコまで・・・?」
というこまかいツボを突きまくり、読んでいて唸らされること数回。
「すごい、すごい・・・」
と没頭していて、降りる駅を乗り越しそうになりましたので、通勤時読書には要注意です。
こんな本を毎週一冊読めたら最高なんだけど。
(うんざりする人もいるかも)

ローラ・フェイとの最後の会話 Amazon書評・レビュー: ローラ・フェイとの最後の会話より
4150018529
No.6
(5pt)

クックはやはり素晴らしい!

主人公は,自分の人生の先行きが見えてしまう煤けた小さな町から出て行く。
自分の能力を信じて。
だけど、時間がたち視点を変えると、なんて自分のあれほど信じていた
行動が我が儘で、多くの大切なものを失うことになったのか。
クックは私たちの心のひだに潜む、善意を装った「邪悪」に光をあてる。
決して声高ではなく、告発する。
読後、読者は自分の人生を想う。佳作である。

作品は素晴らしいが、本の値段が高い。文春文庫なら半値か?
ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 17-1) Amazon書評・レビュー: ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 17-1)より
4151799516
No.5
(5pt)

クックはやはり素晴らしい!

主人公は,自分の人生の先行きが見えてしまう煤けた小さな町から出て行く。
自分の能力を信じて。
だけど、時間がたち視点を変えると、なんて自分のあれほど信じていた
行動が我が儘で、多くの大切なものを失うことになったのか。
クックは私たちの心のひだに潜む、善意を装った「邪悪」に光をあてる。
決して声高ではなく、告発する。
読後、読者は自分の人生を想う。佳作である。

作品は素晴らしいが、本の値段が高い。文春文庫なら半値か?

ローラ・フェイとの最後の会話 Amazon書評・レビュー: ローラ・フェイとの最後の会話より
4150018529
No.4
(4pt)

肌で伝える旅路

しがない歴史学者の主人公ルークは、20年前の事件によって両親を次々と失った。
事件の発端になったローラ・フェイという女性が、ルークのもとを訪ねてくる。
避けて通りたいと思いながら、ルークは彼女の言葉から逃げ出すことができない。
そして、会話はいつしか二人の共同作業となってゆく…事件の真実、そして何よりルーク自身の真実をたぐり寄せるために。

物語の中、ルークは歴史の持つリアリティに強い憧れを抱いている。
冒頭、開拓移民の毛布を見た時彼は、その手触りと温もりにまで想像を寄せる。彼にとってそれは資料以上の存在なのだ。
この高い想像力と皮膚感覚が仕事の上でどうしても発揮できず、出版物も講義も平凡なものに終わってしまうのは果たして何故なのか、考えようとしてもそれが果たせない。そういう人物としてルークは描かれる。

対して、教養はなくともローラ・フェイは応用力が高いようで、殆ど出来すきだと言いたくなる。
この事を含め、途中の設定にはやや無理がある(例・父親が店を任せられる人にみえないこと、ウディの存在感が弱すぎること)のだが、その欠点を補うのもまたローラ・フェイ自身なのだ。
恵まれない生活にくたびれた雰囲気の描写が、十分な説得力を与えてくれる。
(個人的には映画「フローズン・リバー」のメリッサ・レオを思い出した)

もうひとつ避けて通れない金銭問題も、物語に揺さぶりをかけて、不安がだんだん増してゆく。
会話中心の前半はやや冗長だが、先ほどの皮膚感覚とこの問題とを編み込ませた上での加速は、近年の作品にない破壊力をぶつけてくる。

彼と同じ選択をせざるを得なかった人が本当に居そうな気がする、それが今の世の中なのかも知れない。

移籍でこれまでの倍額近い価格になってしまったので、食費を削って費用捻出したが買って良かった。
※本の内容とは直接関係ないが、落ち着いた灰色混じりのピンクの背表紙もローラ・フェイという女性にマッチしている。
こういった配慮はやはりありがたい。
ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 17-1) Amazon書評・レビュー: ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 17-1)より
4151799516
No.3
(4pt)

肌で伝える旅路

しがない歴史学者の主人公ルークは、20年前の事件によって両親を次々と失った。
事件の発端になったローラ・フェイという女性が、ルークのもとを訪ねてくる。
避けて通りたいと思いながら、ルークは彼女の言葉から逃げ出すことができない。
そして、会話はいつしか二人の共同作業となってゆく…事件の真実、そして何よりルーク自身の真実をたぐり寄せるために。

物語の中、ルークは歴史の持つリアリティに強い憧れを抱いている。
冒頭、開拓移民の毛布を見た時彼は、その手触りと温もりにまで想像を寄せる。彼にとってそれは資料以上の存在なのだ。
この高い想像力と皮膚感覚が仕事の上でどうしても発揮できず、出版物も講義も平凡なものに終わってしまうのは果たして何故なのか、考えようとしてもそれが果たせない。そういう人物としてルークは描かれる。

対して、教養はなくともローラ・フェイは応用力が高いようで、殆ど出来すきだと言いたくなる。
この事を含め、途中の設定にはやや無理がある(例・父親が店を任せられる人にみえないこと、ウディの存在感が弱すぎること)のだが、その欠点を補うのもまたローラ・フェイ自身なのだ。
恵まれない生活にくたびれた雰囲気の描写が、十分な説得力を与えてくれる。
(個人的には映画「フローズン・リバー」のメリッサ・レオを思い出した)

もうひとつ避けて通れない金銭問題も、物語に揺さぶりをかけて、不安がだんだん増してゆく。
会話中心の前半はやや冗長だが、先ほどの皮膚感覚とこの問題とを編み込ませた上での加速は、近年の作品にない破壊力をぶつけてくる。

彼と同じ選択をせざるを得なかった人が本当に居そうな気がする、それが今の世の中なのかも知れない。

移籍でこれまでの倍額近い価格になってしまったので、食費を削って費用捻出したが買って良かった。
※本の内容とは直接関係ないが、落ち着いた灰色混じりのピンクの背表紙もローラ・フェイという女性にマッチしている。
こういった配慮はやはりありがたい。


ローラ・フェイとの最後の会話 Amazon書評・レビュー: ローラ・フェイとの最後の会話より
4150018529
No.2
(5pt)

善悪二項対立では割り切れない複雑な人間模様を描いた小説

クックは初期から買って読んでいたけど最近の作品は買うだけでほったらかしてましたが、移籍に驚いて買ってすぐ読んでしまいました。
話は主人公が帰郷してかつての知り合いと昔のことを話している内に過去の出来事に意外な側面が見えてくるという展開でした。ここで出てくる登場人物たちの行動や思惑に対して私は誰が悪く誰が良いとはっきりいえない複雑な感慨を持ち、何度も出てくる作者の「人生の最終的で最大の希望は何なの?」という多分読者への問いかけにも明確な答えを持てませんでした。それはこの小説を読んだ他の人もそうであろうし、もしかしたら著者のクック自身もはっきりした読者を納得させうる答えを提示できないのでは、と思いました。そしてこの境地は初期のクックも書けなかったろうと思いました。初期から更に深化したクックの小説家としての技量に感銘をうけました。私の読んでない近作でも多分更なる高みに達していることと思います。内省的だけどあまり暗くならず、読みやすいけど通俗にならない文章も素晴らしいと思います。
前の版元の時、たまたまクック担当の編集者の方とメールをやり取りする機会があり、初期の数作で未訳になってるものはどうなっているか聞いてみたら試行錯誤の時期に書かれた感じで売れそうにないので出せないのと、毎年1作書く人なので出す隙間がない、とのことでした(実際、初期ので後から翻訳された「神の街の殺人」はクックの中で売り上げが1番良くなかったそうです)。移籍を機に(言葉は悪いが)在庫一掃の形で何とか翻訳してもらえんもんでしょうか。他のクックのファンも同じ気持ちだと思いたいです。
ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 17-1) Amazon書評・レビュー: ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 17-1)より
4151799516
No.1
(5pt)

善悪二項対立では割り切れない複雑な人間模様を描いた小説

クックは初期から買って読んでいたけど最近の作品は買うだけでほったらかしてましたが、移籍に驚いて買ってすぐ読んでしまいました。
話は主人公が帰郷してかつての知り合いと昔のことを話している内に過去の出来事に意外な側面が見えてくるという展開でした。ここで出てくる登場人物たちの行動や思惑に対して私は誰が悪く誰が良いとはっきりいえない複雑な感慨を持ち、何度も出てくる作者の「人生の最終的で最大の希望は何なの?」という多分読者への問いかけにも明確な答えを持てませんでした。それはこの小説を読んだ他の人もそうであろうし、もしかしたら著者のクック自身もはっきりした読者を納得させうる答えを提示できないのでは、と思いました。そしてこの境地は初期のクックも書けなかったろうと思いました。初期から更に深化したクックの小説家としての技量に感銘をうけました。私の読んでない近作でも多分更なる高みに達していることと思います。内省的だけどあまり暗くならず、読みやすいけど通俗にならない文章も素晴らしいと思います。
前の版元の時、たまたまクック担当の編集者の方とメールをやり取りする機会があり、初期の数作で未訳になってるものはどうなっているか聞いてみたら試行錯誤の時期に書かれた感じで売れそうにないので出せないのと、毎年1作書く人なので出す隙間がない、とのことでした(実際、初期ので後から翻訳された「神の街の殺人」はクックの中で売り上げが1番良くなかったそうです)。移籍を機に(言葉は悪いが)在庫一掃の形で何とか翻訳してもらえんもんでしょうか。他のクックのファンも同じ気持ちだと思いたいです。
ローラ・フェイとの最後の会話 Amazon書評・レビュー: ローラ・フェイとの最後の会話より
4150018529