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(短編集)
ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち
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ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全222件 181~200 10/12ページ
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古書店を題材にした作品で、内容も文章も頭に入りやすくスムーズに読み進めることができました。 私自身、本はよく読むのですが、古書に興味を持ったことはなかったため、新しい読書の楽しみ方 を教えてもらった気がします。 正直なところ、読む前は最近よく目にする“ライトノベルっぽくすれば売れるだろう” という安易な本の一部かと思っていたので、それほど期待はしていませんでした。 ですが読み進めていくうちに内容に引き込まれて一気に読んでしましました。 読書好きな方にも、そうでないかたにもお勧めしたい一冊です。 | ||||
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北鎌倉の古書店。本好きで、本のことなら何時間でも目をキラキラさせながら、話してしまう。でも、極度の人見知りで、本以外の時間はオロオロしている。 もう、キャラ設定の時点で勝ちだよね。 本をテーマという意味では、文学少女と似た印象を持っていたけど、文学少女が、本の中身自体のオマージュ的出会ったのに対して、本作では、本その者に対して物語。大きな事件ではないが、日常の小さめの本にからむ事件を、栞子さんがキラキラ、オロオロしながら解いていきます。 | ||||
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北鎌倉の古本屋が舞台。内気だがめっぽう本に詳しい美人店長と、訳あっ て本を読めなくなってしまった大男。古い本、ちょいとワケありの人たち。 本の帯には「本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベストテン第1位」の文字 がある。その理由は、本それ自体がテーマであることの他に、文庫として の手軽さ、計算されたストーリ、そして何より「本好きの気持ちをストレ ートに表現している」ことにあると思う。 古本の価値とは、新刊の状態をできるだけ保ちつづけることだけではなさ そうだ・・ | ||||
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「本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベストテン 第一位」、このような推し方をする類の書物に良い思い出の無い私は、手に取るのを躊躇っていました。本書を読んでみた今は、読まず嫌いは良くないと反省しております。 本書の全体的な感想ですが、非常に読みやすく物語の流れも汲み取りやいため、非常に楽しめる一冊となっています。本巻では主要人物の過去に纏わる話でした。暗い過去を持つ彼らが今後どのような道を歩んでいくか、今代の「落穂拾ひ」の行く末は如何に… 話は逸れますが、「古書にはそれぞれの物語」があると本書には綴られています。皆さんにも思い入れのある書物があるのでしょうか?私には、10年前から集めている小説シリーズがあります。何度も読み返しているうちに、小口が黒ずんでみずぼらしいことになってはいますが…それでも、どんな宝石や貴重品よりも大切な「宝物」としてこれからも大事にしていこうと思っています。皆さんにも「大切な書物」があるといいですね。 「ビブリア古書堂の事件手帖」は書物に対する思い入れを改めて考えさせてくれます。興味をもたれた方は是非、一読する事をお薦めします。 | ||||
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「人の手を渡った古い本には、中身だけでなく本そのものにも物語がある。」 一冊の本にまつわる秘密を、ビブリア古書堂の若き店主、篠川栞子が解き明かしていく連作短編ものです。 登場する古書は、夏目漱石『それから』、小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』、ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』、 太宰治『晩年』の4冊。それぞれの本が引き起こす事件、エピソードは、それぞれその本の中の物語と呼応します。 本の内側だけではなく、その外側にも物語があるということに着目して書かれているところが面白いと感じました。 また、とある出来事から本を読むのが苦手になってしまった主人公、五浦大輔に対して、栞子さんが本の内容や歴史を教えてあげる場面が 多くあるので、実際にそれらの本を読んでみたくなるのもこの本の魅力です。 本を読むのがあまり得意ではないという方にもお勧めできるほど読みやすく、 また、この本を読むことでより本が好きになれると思います。 | ||||
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正直、ジャケ買いです。越島はぐさんの描く表紙の、あの女性にひかれました。 読み進めてみると、あのイラストとイメージがぴったりだ!と感じましたね。 『王様のブランチ』でも紹介されましたし、発行部数も伸びているので、ラノベの中でもなかなかのヒット作では。 | ||||
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既存の小説を題材にした本ということで、 興味をもって読んでみました。 内容はいくつかの中編に分かれていて、 それぞれでストーリーは簡潔しています。 謎解きの要素もありますが、そんなに 複雑でも劇的でもないので、解決の過程を楽しむといった感じです。 終わりの方を除くと、あまり動きもなく、 のんびりとした空間が広がっている、そんな印象です。 刺激とか意外性を求める人には向きませんが、 とりあえず軽めの本を、という方にはお勧めです。 | ||||
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本が好きな人が楽しめる読書ミステリー。引用の言葉もよいし、ストーリーもほどよく心地よい。本を読まない主人公と本が好きなヒロインをつなぐものが新鮮でさらによい。 | ||||
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ミステリー要素はあまりないが、作品をとりまく雰囲気がいい。 古書にまつわる様々なエピソードが絶妙に絡み合い、重くはなく、 けれども軽すぎず、といった非常にいいバランスで書かれている。 作品ではなく本の数だけ物語がある。 そんなことをふと思った。 | ||||
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全編に流れている、 古くも穏やかな雰囲気が好ましいです。 古書に纏わる日常系ミステリ。 文章も変に硬いところがなく、読みやすいのは好印象でした。 登場人物のキャラ設定もしっかりしていて、 自然に物語に入っていける。 古書自体、知識のない私には?でしたが、 本を愛する気持ちはわかります。 一話ごとで話が区切られていると思っていましたが、 様々なところに伏線が潜んでいたのには気付きませんでした。 素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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話題作ということで、ミーハーな気持ちで購入。売り切れで入荷まで2週間かかってようやく手に入れました。 古書店で働く美人で古書好きの栞子。一見現実味がない感じもしますが、読んでいくうちに栞子への強い憧れや、古書への興味にどんどんのめりこんでいきました。 普段、流行の小説ばかり読んでいますが、この本に出会って、古い日本文学にも興味を持ちましたし、久しぶりに夏目漱石を手に取るようになりました。 図書館などで借りるのではなく、自分の手に持っていたい一冊です。 第3作目も非常に楽しみです。 | ||||
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「本好き」とか「読書好き」という時、本の内容(物語)が好きな人と、ハードとしての本(デザインとか材質とか含めて)が好きな人とがいると思います。 この小説の主人公(ヒロイン)は片方だけじゃなくて両方を好きな人で、そこが物語の中でも意味を持っており、読者としての私は好感をもちました。 その主人公(ヒロイン)が日常の謎系の事件(殺人のような事件は起きない)を話を聞くだけで解決していくのですが、こういうときってあんまり名探偵過ぎると、鼻に付くというかちょっと白けてしまう場合があります。 でもこの作品中では、「あんまりわかりすぎると不幸になるかも」みたいな表現があり、バランスが取られていると思います。 もうひとりの本が読めない体質の主人公(語り手)の設定もよく、作中に出てくる小説に自然に興味がわきました。 | ||||
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重度の本好き・栞子さんと、ひょんなことから彼女の経営する古書店で働くことになった五島の 身の回りで起こったささやかな出来事やちょっとした事件を解き明かすミステリー。 今年の3月に読んだ「スメラギガタリ」と同じレーベルの文庫なので存在は知っていたが、 手は出していなかった小説。ネットでの評判といきつけのサイトでの評価が良かったので、 思い切って購入してみた次第である。 表紙のイメージからクールでスマートなキャラクター像を想定していたが、 気が弱くて人と接するのは苦手なのに、本にまつわることになると饒舌になってしまう栞子さんは、 内気な読子・リードマン(倉田英之著『R.O.D』)といったところだろうか。 店内で古書を駆使して事件を解決していく話かと思いきや、探偵役の栞子さんはとある事情で入院中。 なんと安楽椅子探偵ならぬ、車椅子探偵なのである。 漱石や太宰といった文豪の名著とそれにまつわる「物語」が面白くて、3時間ほどで読めてしまった。 重厚な謎解きではなく、日常の小さな謎を解くタイプのミステリー(但し最終章は緊迫した展開)だが、 謎の発端となる古書の存在が物語に彩りを添えている。 鎌倉の空気が本からにじみ出てくるような雰囲気も素敵だし、読み終わると本編に出ていた古書は 全部読んでみたくなるしで、読書好きには一粒で二度美味しい一冊だろう。 先月嬉しいことに待望の2巻が刊行されたので、続きも楽しみにしたい。 | ||||
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古書店を舞台に、一冊の本が刻んだ時間が多くの物語を結ぶ。 丁寧な文章も素晴らしく、本をこよなく愛するかわいらしい店主も好印象。 古本ミステリーという新ジャンルに、多くの読書家、愛書家が引き込まれることだろう。 | ||||
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たった今、読み終えたばかりです。 本の内容は、本好きの男性なら誰もが望む美しい古本屋の女性店員と、本が好きなのに読めないいわゆるニート男性が、古書店に持ち込まれた古本が誰から誰へ渡りどんな歴史を経てきたのかを、二人で謎解きのように解いていく四話収録の小説です。 推理小説好きな僕としてはどの事件も最後まで読みきる前に結果がわかってしまいました。 そして、多分最後の事件はみんな、篠川さんは更にこの男性を雇った時点から全てが計算され尽くしたものだったのでは… そこまでだったなら、修復はもう無理か… そんな状況でどう仲直りできるんだ… と、悲しい気持ちになりながら、フィナーレに向かっていきましたが、結果はそうでなく、思ったより、そこまで厳しいことになっていなくて、気持ちのいい終わりに向かってくれたので、ふうと胸をなでおろしました。 読み終えて清々しい気持ちになりました。 熱の入ったミステリー、推理小説としてではなく、周囲の身近な事件の謎解きの世界で読んだら推理小説好きの方にも物足りなさは感じないと思います。 ちなみに推理小説には五月蝿い僕も続編が出ているので買うつもりです。 | ||||
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”古本屋さん”モノには憧れもあるゆえか、元々このジャンルが 何となく好きなので甘くなりますけど、 ただ「本(原書・古典など)」の由来にちなみ有り勝ちな決め事をせず、 ”これは、当然こうだろうっ!?”という 推理モノに陥らないのが、本書のまず良いところ。 現実の手に取れる「一冊のただの本」から始まる、あくまで”本アレルギー”の 「俺」の眼差しからの遣り取りがあってこそ、僅かだけど届く交流の心地良さが 本書には生まれていきます。 ああそれにしても、アンナ・カヴァンの『ジュリアとバズーカ』だのマイクル・コニィの 『ブロントメク』だのと、とうに亡き”サンリオSF文庫”の話が誰かと出来る機会なんて、 めったにあるものではないと良くご存知ですwww。 それはともかく、実は大きく主人公と”美人さんなのに色々問題の多い彼女”の命に関わる 事件が極希少「太宰本」絡みであったりするのですっ!!! …じゃあ、あとは実際に読んでみて下さいねっ♪ 主な舞台は「鎌倉」周辺です。 続刊もなかなか良いですよ? | ||||
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『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』を読みました。 すげー面白い!!! やられたって感じです。こういう小説を書きたかったんだっていう、そういう内容です。だから、やられた。まいったまいった。どうしよ。 個人的には、169ページ目に『日本思想大系』が一瞬出てくるのがとても嬉しかったです。『日本思想大系』を読んでる女性とかいたら、一発で惚れるわ。割とマジで。 | ||||
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某書店ですごいスペースを割いて置かれていたので、どんなものかと衝動買いしました。 なのであまり期待していなかったのですが、すごい良かったです。 古書をこよなく愛する女性店主栞子と、ふとしたことから古書堂で働くことになったプー輔。 古書が呼び込む事件を栞子が推理していきます。 普段はまともに人と会話もできないものの、本の事となると人が変わる栞子の描写がとても素敵です。 気づいたら2巻も出ていました。続けて読んでみようと思います。 栞子とプー輔の距離はこれからどうなっていくのでしょうか。 | ||||
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この本の物語のように、「人の手を渡ってきた本そのものに物語がある」というような物語はもうなくなってしまうかもしれない。 電子書籍が普及し始めている現在、本の購入は検索してダウンロードすることで完結する。「本」はデータとして端末に取り込まれ、「紙の本」そのものが人の手を渡る、という形式はなくなっていくのだろう。と考えるとこの「人の手を渡ってきた本そのものに物語がある」物語はこの時代にぎりぎり間に合ったのかも知れない。 | ||||
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古い本には中身だけではなく本そのものにも物語がある。 それが、この小説の骨格となっています。 北鎌倉で古本屋を営む若くきれいな女性とそこの従業員のコンビが物語の秘密を解き明かしていきます。 北鎌倉という街自体が歴史も古く、物語のある街です。 そのため、全ての出来事も不思議と納得させられます。 物語の秘密を解き明かす過程もさることながら、古書の魅力と楽しみ方が全編から感じられます。 | ||||
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