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(短編集)
正月十一日、鏡殺し
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正月十一日、鏡殺しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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順番に読んでいったが、大したことないなあ、というのが正直な感想だった。しかし、最後の作品、表題作でびっくりした。飲み屋のカウンターで読んでいたのだが、思わず声を上げるところだった。最後まで読んで、また冒頭へ。周到な布石。切ないすれ違いと、哀切なラスト。どうして、こういう作品が書けるのだろう。本当に驚いた。 | ||||
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歌野氏は短編もバツグンにうまい。本書も短編集だがいずれも日常に潜む陰惨な人間の心の闇を抉り出した傑作群が並ぶ。初期の物理的大掛かりなトリックは控えて、小説としての人間描写を重視しており、読み応えは満点。特に表題作である鏡殺しのエピソードは嫁と姑の心理描写が秀逸で一気に引き込まれ、ラストにいたるや、これは・・・という凄まじい結末が用意されている。短編のオチでここまで衝撃的なのは近来稀に見るのではないか。是非一読願いたい。 | ||||
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七編のそれぞれが個性的で雰囲気が異なり、同じ作家の筆とは思えないほど。 読者を楽しませよう、驚かせよう、工夫しようという作者の情熱を感じた。充実度の高い一冊。 モラトリアム若造の成長物語でもある「盗聴」 アジアの生臭い空気を感じさせる「逃亡者 大河内清秀」 不気味な童謡が雰囲気とプロットを際立たせる「記憶の囚人」 短編として完璧なまとまりを見せる「プラットホームのカオス」 ありがちな日常が惨劇にいたるまでをリアルに描いた表題作。 どの作品も、あとあとまで記憶に残る「濃さ」がある。 ひとつひとつのネタが、どれもそのままストレートに「刺身」にはならず、練られたり、漬けられたり、干されたりして、歌野味の「珍味」になっているからだと思う。 それはとても、癖になる味。うまいです。 | ||||
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タイトルで購入してしまいました。デビューの3作品「家」シリーズは図書館で借りたので自宅にないのですが、名探偵・信濃譲二に惚れたのを覚えています。短編で恐怖小説であっても読みやすさは変わりませんでした。「盗聴」「逃亡者 大河内清秀」はやや軽い気もしますが、残りの作品のオチも思いもかけないもので、楽しめました。「プラットホームのカオス」が好みです。やや軽いホラーでお勧めです。 | ||||
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