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エコイック・メモリ
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エコイック・メモリの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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クロハシリーズ第2弾。動画サイトに虐殺シーンが連続して投稿され、クロハが捜査することになるが、フェイクではなく実際に行われたことが判明する。その一方で、立てこもり事件が起こり、バディになった警官が発砲して被疑者は死亡し、マスコミの批判を受けて二人は苦しむことになる。クロハは、死んだ姉の子どもの養育権を巡って、姉の離婚した元夫と対峙することにもなる。さらに、人気の仮想空間がRMT(リアルマネートレーディング)の脅威に晒され、クロハもそれに関わっていく。クロハは優秀な警察官なのだが、決してスーパーマンではなく、繊細な神経を持った現実味のある人物として描かれ、いくつもの事案に翻弄されるが、諦めずに戦っていく。殺し屋のサイや連続殺人の犯人の人物も印象深く描かれていて、実に読ませる。後半の盛り上がりも圧倒的だ。 | ||||
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先が読めないスビーディーな展開がすごい。続編がよみたいですね | ||||
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クロハシリーズおもしろいです。ただ、ヒロインが、機動隊から捜査に切れ者として、捜査官トップ自ら派遣希望している事、事件解決する糸口が、彼女自身の手元に有るのはずるくないかな。敵対する人は余りにも軟弱で、敵も味方も只彼女を、いかに綺麗で切れ者かを強調し過ぎてがっかりしました。でも、こういうタイプは、ミステリーでは当たり前か? | ||||
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本作品は、前作のプラ・バロックに引き続き独特に色が感じられます。 女性刑事・クロハの活躍を描いたものですが、ますます好きになりました。続編が出たら購入したいと思います。 | ||||
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女刑事クロハを主人公に据えたシリーズ第二作。警察小説とし ては、前作よりも構成、内容ともにグレードアップしてい る。筆致も安定していて、長編ではあるが一気に読ませる。 ただし、前作『プラ・バロック』の魅力が損なわれていること も否めない。 カナ表記の人物名、カタカナの最後の長音記号の省略(「コン ピュータ」)、伏せられた地名、暗示的な描写などの工夫を施 した前作は、徹底したリアリズムの世界であるはずの警察小説 にSF風味を持ち込み、幻想的な世界観を生み出した。クロハ= アゲハの名前と謎に関わる「蝶」のモチーフとの共鳴も効果的 だ。SF小説だと考えれば、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞 作としては疑問が残る結末も納得がいく。 しかし、こうしたSF要素は本作『エコイック・メモリ』で追求 されているリアリズムとは相性が悪い。前作で仮想現実と現実 とのあわいを漂っていたヒロインは、本作では、動画サイトの 殺人場面が現実のものかどうかを判定する必要に迫られる。一 方私生活では、甥の親権争いにまきこまれる。クロハは徹底し て現実世界に身を置いているのだ。 組織内の女性としての葛藤、仕事と私生活との齟齬が丹念に描 かれている本作は、警察小説として優れている。しかし、前作 の幻想的な雰囲気は損なわれてしまった。 私見に過ぎないが、暗示的で断片的な描写を積み重ねることの できる短編の方がクロハには向いているのではないか。ただ、 長編第3作がこの予想を裏切ってくれることを大いに期待したい。 | ||||
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次回作が早く読みたい、と思う傑作シリーズです。 クロハのキャラクターに無理がないし、元々中途半端な立ち位置にある機動捜査隊に所属しながら、捜査本部に派遣されるという、2重の意味で宙ぶらりんというか中途半端な設定も実に上手い。 余り褒めてばかりでも何なので、少し難癖をつけると「会長」、「ウスイ」が脆弱過ぎるように思うのと、サイが意外に簡単にやられちまったのが少々残念。 また会長については、最後に倅にそこまで執着するなら、倅がやらかした事件の後始末にもキチンと取組むんじゃないかと思うし、敢えて放置したならもう少しその理由を書き込んで欲しい… アイ(及び元義兄)との関係も何だか予定調和的な感じで、もう少し揉めて欲しいなぁとも思う。 因みに元義兄がアイを連れ去ったやり方は、例え実親でも未成年者誘拐罪に該当するし、人身保護請求の対象になりかねないので、ここはちょっと疑問。 幾つか瑕瑾はありますが、間違いなくお勧めの一冊です。 | ||||
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前作プラ・バロック同様に一気に読ませるストーリー展開で非常に面白い。ただ、主人公のクロハがスーパーヒロインすぎる気もする。内面も書いてある ものの何でもうまくいきすぎる感じが残る。しかしこの手のものはこのくらいのスーパーヒロインでないと面白くないのかもしれない。 | ||||
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たまたま本屋で手に取った”プラ・バロック”がとても面白かったので、アマゾンで作者検索をして続編を探し、そうして見つけたのが本作”エコイック・メモリ”です。本当は文庫で欲しかったんですが、2011年12月時点、ハードカバーしかありませんでした。ちょっとお値段が張るので購入しようかどうか迷いましたが、思い切って買ってみました。結果。満足です。鋼鉄の処女(アイアン・メイデン)と呼ばれる切れモノ女刑事クロハが活躍する本シリーズは、独特のダークな雰囲気と早い展開で引き込まれます。残酷な刑事事件、ひとりの人間として揺れる人間味のあるクロハ、そしてアバターが登場する仮想空間の3つの縦糸がうまく絡まり、シャープな読み口と適度な重さの読後感が味わえました。残酷な事件の描写が読者を選ぶかもしれないけれど、それもこの小説の魅力のひとつです。オススメですがR15的な感じもするので、★4つ。 | ||||
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ストーリーも面白いけど、何より独特の世界観が好きです。 ファンタジーではないのに、なぜかダークファンダジーの様な。 映像にしたら、モノクロで。 サイのイメージもなぜかデスノートの死神を思い浮かべた。 主人公も気が強いけど、儚い感じ。 普通におすすめです。 次回作も絶対読みます。 | ||||
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普通に面白かった。 ウェブにアップされた殺人を録画したと思われるビデオ。その真贋も分からぬまま、警察のアリバイ作りのために開始された捜査に従事するクロハ。その連続殺人の背後にある、より一層深い闇の正体とは!と言う話。 このシリーズの良い点は2つ。1つは、警察社会の中で舐められる女性刑事、と言うステロタイプの主人公ではない点。等身大の女性主人公を丁寧に描くことによって感情移入がし易いし、何より「また鼻っ柱の強い女刑事か」と言う食傷感がない。 第二に、第三勢力の存在。犯人vs刑事、その他に闇世界の住人と言う第三者勢力が出てくる点が、物語に深みというか面白味を加えている。前回のタカハシ、今回の閃光舎、と言った様に。次回作も是非読みたい。 | ||||
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