■スポンサードリンク


英雄の書



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

英雄の書の評価: 3.07/5点 レビュー 115件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.07pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21~29 2/2ページ
<<12
No.9:
(3pt)

元RPG少年から言わせれば

○設定が甘い、作者の側に立ちたいですがアドホック、場当たり的としか思えません。FF、DQや大河ファンタジー小説に比べるとどうもゆるい。その設定と説明に必然性を感じない。設定があって上に物語乗っかっているのではなく物語の展開のためにその都度設定が発表されたり制約を施しているような印象を多々受けます。たとえば一々ファンタジーっぽい設定を出すなら主人公以外もその制約に縛られないと薄っぺらくなります。この物語はそれが無い、だから場当たり的なんです。漫画でもゲームでも敵も同じ条件であがくと面白くなります。あとプロットはブレイブストーリのままですね。現実で打ちひしがれ幻想世界で発奮する、ある意味少年少女に現実逃避を奨励しているような、ただ今回は両親、特にお母さんがしっかりしている足腰強い人なので救いがありますね。○ただやっぱりいい話だなあと思ったのは少女が往来した幻想世界の由来、これこそが現実のわれわれに鋭く投げ返された強い警告だからです。よく目をかっと見開けと。最後まで読めば分かります。前作と違いちょっとくせだまなんでああまたこのパターンという早とちりは禁物です。さすがプロです。ワンパターンな手は使いませんよ。行って見て勝ってあとちょっとの葛藤みたいな単純な物語ではないのでまあ最後まで読んでは欲しいです。ただ強くは勧めません。
英雄の書 上Amazon書評・レビュー:英雄の書 上より
4620107336
No.8:
(3pt)

作者はファンタジーには向いていないのでは

「壊れてしまった大切なもの」を取り戻すために、小学5年生の子供が異世界へ旅立つ。
これって『ブレイブ・ストーリー』そのままなんじゃ…と戸惑いを覚えつつ、読み始めました。

「物語」や「英雄」についての設定が、ふだん私たちが抱いている概念を覆すもので、斬新なだけに理解するのに骨が折れました。読み終えた今もまだ消化不良です。

上巻は設定の説明にほとんどを使っており、小5の主人公に理解させるためと、読者を物語の中にいざなうためには必要だったのかもしれませんが、それでも丁寧すぎる描写が何箇所もあり、もう少しコンパクトにまとめて、その分、大切なラストの部分にページを割いてほしかったです。

私も、他のレビュアーの方と同様、主人公の友理子がとてつもなく語彙や知識が豊富で発想や洞察力が大人と同等で、小5というのはあまりにも無理があると思いました。

また、宮部みゆきはファンタジーには向いていないのではないかという気が、作品を読むたびにします。あやかしの出てくる時代ものには違和感を感じず、すんなり入り込めるのに、ファンタジーになると、卓越した文章力で描写されているにも関わらず、リアリティがないと感じたり、ご都合主義であると感じてしまうのです。

たとえば、魔法で両親を眠らせておいたり、体が凍えないよう部屋を暖房しておくだとか、空腹や疲労を感じない法衣だとか…。随分と便利だなあ、手回しがいいなあと冷静に考えてしまって、物語の世界に入り込めません。

怪物との戦いや、呪文を唱えたり、錫杖が輝きを帯びるシーンなども、どこかで見たようなシーンだなあと思えてしまい、なんだか嘘くさくて、読んでいて気恥ずかしさすら覚えてしまいます。既成のゲームや映画の描写をなぞっているだけのようなありきたりな描写だからでしょうか。

あまり乗れないまま、それでも作者の優れたストーリーテリングの力で最後まで読みましたが、陰湿ないじめや殺人や戦争などの現代社会が抱える病理もまた、人間の紡ぎだす「物語」なんだというくだりで、これは冒険もののファンタジーの形を借りた、メッセージ性の強い作品なんだと思い、ようやくすとんと胸に落ちてきた気がしました。

ですが、あまりにむごい償いの方法(これは、どんなに情状酌量の余地があっても、犯した罪は重いということを言いたかったのかもしれませんが)や事件の中途半端なカタのつけ方や、続編を書く気満々な終わり方には、どうにもすっきりしないものが残り、カタルシスを得られませんでした。
英雄の書 上Amazon書評・レビュー:英雄の書 上より
4620107336
No.7:
(3pt)

感情移入しづらい冒険小説

宮部みゆきの新作。著者の作品は必ず読んでいますが、著者の構築する
世界観の緻密さには、いつも感心させられます。

主人公は小5の少女、兄を助ける為に冒険に旅立ちます。ストーリーが
どんどん展開し、楽しく読み進んでいけるエンターテイメント小説と
なっています。イメージがどんどん広がる細かな記述もあいかわらず。
加えて、本著では、著者が愛する”物語”に対する敬意、愛情が心地
良いです。

但し、主人公にはなんとなく感情移入ができず。自分とは年が離れ過ぎ
ているからか(『ICO』や『ブレイブ・ストーリー』は大丈夫だったのに)、
あまりに主人公が理性的だからか。。。

個人差があるとは思いますが、僕としては、ちょっとだけ消化不良な
感触が残るファンタジーです。
英雄の書 上Amazon書評・レビュー:英雄の書 上より
4620107336
No.6:
(3pt)

まんねり物語

宮部作品の典型的ストーリー、子供が主人公のアドベンチャー作品。主人公ユーリの兄の死体は一体どこに?つじつまの合わない箇所が多すぎ。しかもエンディングは次回作を示唆している。やり過ぎ感が多々ある。これまで、ほとんどの宮部作品は読み尽くしてるが、そろそろ飽きた。宮部さんを知ったばかりの人向け作品。「タンスの扉を開けると・・その先は・・」と」どっかにあったような、ベタな始まりに慣れてる人は、この作品が良いかも。
英雄の書 上Amazon書評・レビュー:英雄の書 上より
4620107336
No.5:
(3pt)

またひとつの宮部みゆきワールド

難解だった。それは、「模倣犯」のような、一見関係のない登場人物が最後には見事にひとつのつながりとなるようなものでもなく、「ブレイブストーリー」のような冒険物とも違っていた。江戸人情の世界を描いた時代物の世界でももちろん無い。宮部みゆきの創造力とは、いったいどこに源泉があるのだろう。
主人公は、小学生と人間がつむぎだした数々の本。そこに、みゆきワールドが広がる。根気のある人にはお勧めの書だ。


英雄の書 上Amazon書評・レビュー:英雄の書 上より
4620107336
No.4:
(3pt)

物語としては出来上がりであるが・・・

物語としては出来上がったようですが、ハッピーエンドではないので、読み終えた今はかなり複雑な気持ちです。展開がすばやく進む部分もあるので、もう少し膨らませて3冊くらいにした方が、個人的には良かったです、ハッピーエンドを含めて。
 宮部氏の著作のラストシーンはこんなパターンが多いような気がします。後味の悪い方が印象に残るということなのでしょうか?
英雄の書 下Amazon書評・レビュー:英雄の書 下より
4620107344
No.3:
(3pt)

全体的に悪い印象はないのですが…

ここで出てくる冒険の結末としては、単なるファンタジーでなく、「いじめ」「10代の犯罪」という、現実問題も絡ませている小説と考えると、あのような結末で納得がいきますし、全体的に私は悪い印象は持っていません。
ただ上巻に比べ、やや評価を落としているのは、下巻に入り、「灰の男」(アッシュ)の領域(リージョン)に入り込んだあたりで、さまざまな事柄が入り組み過ぎて解釈に非常に手間取りページをめくる手が滞ってしまったことが挙げられます。
また、結末に向かうにあたり、「先が気になってしょうがない」というよりは、「思わせぶりな言動で、結末を先延ばしにしている印象」があったのも事実。

そして最後は確かに続編が出てきそうな終わり方であり、正直、アジュと再会してほしいと思うのもあるのですが、これで続編を書いてしまったら、この話は永遠に終わらないような気もしますので、ここで終わらせておいた方がいいのかもしれませんね。
英雄の書 下Amazon書評・レビュー:英雄の書 下より
4620107344
No.2:
(3pt)

ターゲット不明の作品。

ファンタジーという分野が好きな方には、面白く読めるのかもしれません。
宮部みゆきという作家が好きで、この本を手に取った者の感想です。

この冒険に出るのがどうして幼い女の子でなければならなかったかは、
文中の説明でわかったのですが、
小学5年生という設定にしては、賢すぎませんか?
有名小学校へ通っていて、神童のような子ならまだしも、
5年生にしては知識が豊富すぎるし、物事の理解が速すぎます。
語りに時々一人称も含まれるので、
更に嘘くささを感じてしまいました。

表紙からいって多分、子供向けには書いていないと思うので、
それならきちんと大人が子供を見ているという文章にすればよかったのではと思いました。
中途半端な感じが否めず、お話の中に入り込むには無理がありました。
導入部も少し回りくどい感じがしましたし、
冒険に行くまでに上巻の半分って、長すぎます。

英雄の書 上Amazon書評・レビュー:英雄の書 上より
4620107336
No.1:
(3pt)

久しぶりの宮部作品、新しい境地?

上下を同時に買い一気に読んだわけであるが
ハリーポッターの日本版のような内容ですね

読み終わったら、中学生の娘に勧めようと購入しました。ファンタジーやアニメになじんでいる世代の娘が正しい日本語を使えるように宮部作品は妥当と思ったのですが
ファンタジーアニメに凝って難しい言葉を沢山知っている娘にも難しい言葉が多くで過ぎている気がして結局勧めませんでした・・・

内容はお子様向けのファンタジーや指輪物語などの冒険小説的であり、私の苦手な分野ではあるが、宮部の筆力で書かれているので、最後まで読めたのだろう

宮部のかつての超能力物とはちょっと違う、新しい境地なのかなあ・・・という感じです
英雄の書 下Amazon書評・レビュー:英雄の書 下より
4620107344

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!