プリンセス・トヨトミ

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プリンセス・トヨトミの評価:

3.42/5点 レビュー 217件。 B ランク

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平均点3.42pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全446件 141〜160 8/23ページ
No.306
(4pt)

権力の御都合主義と卑劣さ

万城目学『プリンセス・トヨトミ』は現代の大阪を舞台にした小説である。2011年に映画化された。会計検査院の調査官が大阪府の検査に行くところから物語が始まる。戦国時代の歴史上の人物を彷彿させる登場人物の名前には歴史ロマンをかきたてる。

豊臣家の末裔や大阪国というキーワードを知ってから本書を読み始めた身には序盤の展開はもどかしい。少年の性同一性障害やイジメは大阪国という本筋との繋がりが見えない。

この箇所が面白味のない理由は悪役であるヤンキーの空虚さにある。悪役だからカッコよい存在である必要はないが、悪の魅力というものすら存在しない。害虫以下の存在である。ヤンキーは時代遅れの恥ずかしい風俗になっているが、悪役としても力不足である(林田力「『白竜LEGEND』第19巻、愚連隊は敵役としても力不足」リアルライブ2011年10月27日)。

本筋では権力の御都合主義と卑劣さが浮かび上がる。大輔の正体を知った大阪府警の態度がふざけている。それまでの傲岸な態度は棚にあげ、自分達の責任逃れのための役割を大輔に押し付ける。一貫性がなく、強いものにはペコペコし、弱いものには傲慢な日本の役人気質を表している。大輔や耕一が大阪府警を糾弾した場合の展開を期待したくなる。

権力の側の大阪国潰しの陰謀が明らかになるが、陰謀というには粗末で状況を利用したものに過ぎなかった。これも日本の権力の本質を表している。不当な権力に対しては、せめて明白な悪意があるものと思いたいが、それすらも情けない日本の権力には存在しない。(林田力)
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.305
(4pt)

権力の御都合主義と卑劣さ

万城目学『プリンセス・トヨトミ』は現代の大阪を舞台にした小説である。2011年に映画化された。会計検査院の調査官が大阪府の検査に行くところから物語が始まる。戦国時代の歴史上の人物を彷彿させる登場人物の名前には歴史ロマンをかきたてる。

豊臣家の末裔や大阪国というキーワードを知ってから本書を読み始めた身には序盤の展開はもどかしい。少年の性同一性障害やイジメは大阪国という本筋との繋がりが見えない。

この箇所が面白味のない理由は悪役であるヤンキーの空虚さにある。悪役だからカッコよい存在である必要はないが、悪の魅力というものすら存在しない。害虫以下の存在である。ヤンキーは時代遅れの恥ずかしい風俗になっているが、悪役としても力不足である(林田力「『白竜LEGEND』第19巻、愚連隊は敵役としても力不足」リアルライブ2011年10月27日)。

本筋では権力の御都合主義と卑劣さが浮かび上がる。大輔の正体を知った大阪府警の態度がふざけている。それまでの傲岸な態度は棚にあげ、自分達の責任逃れのための役割を大輔に押し付ける。一貫性がなく、強いものにはペコペコし、弱いものには傲慢な日本の役人気質を表している。大輔や耕一が大阪府警を糾弾した場合の展開を期待したくなる。

権力の側の大阪国潰しの陰謀が明らかになるが、陰謀というには粗末で状況を利用したものに過ぎなかった。これも日本の権力の本質を表している。不当な権力に対しては、せめて明白な悪意があるものと思いたいが、それすらも情けない日本の権力には存在しない。(林田力)
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.304
(5pt)

映画を見た人も見なかった人も、ぜひ本を!

本を読んだ後映画を見ましたが正直、原作の魅力が出し切れてなかった気がします。

個人的に大きかったのが、鳥居と旭の性別が交換されていたことですね。原作では鳥居は男、旭は女でしたが映画では鳥居(綾瀬はるかさん)、旭(岡田将生さん)でしたね。本を読んだとき、勝手にキャストを想像していまして松平は映画どおり堤慎一さん、旭が綾瀬はるかさん、そして鳥居は松尾諭さんです。ものすごくハマッてると思ったので、あれはショックだった・・・本での3人のやり取りは思わずクスッ、というところが多かったですが、映画ではちょっとそういう場が少なかったかな。あと、やはり壮大なスケールの物語なので話を飲み込むための時間が短すぎて(これは2時間と決まっている映画では厳しいですね)、何だかスッキリしないまま進んでしまったと思います。

しかし、映画を見ると改めて本のすごさを感じましたね。想像力を湧きたてる文章。万城目さんの本を読むたび、この方の文章力には舌を巻いても巻いても巻き足らない!と思わされます。正直読み進めていくうち、「本当に大阪国ってあるのかもしれない・・・」と思ってしまったほどです。確かに、他の方が書いているように説明の部分も多いですがそこを読んでいけばいくほど、最後にはあぁこういうことだったのか、そうか・・・とスッキリできます。万城目さんの本は最低でも2回読んでしまいます。何度も読めば読むほど、万城目ワールドにどっぷり浸れること間違いナシです!ぜひ、本を読んでみてほしいです。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.303
(5pt)

映画を見た人も見なかった人も、ぜひ本を!

本を読んだ後映画を見ましたが正直、原作の魅力が出し切れてなかった気がします。

個人的に大きかったのが、鳥居と旭の性別が交換されていたことですね。原作では鳥居は男、旭は女でしたが映画では鳥居(綾瀬はるかさん)、旭(岡田将生さん)でしたね。本を読んだとき、勝手にキャストを想像していまして松平は映画どおり堤慎一さん、旭が綾瀬はるかさん、そして鳥居は松尾諭さんです。ものすごくハマッてると思ったので、あれはショックだった・・・本での3人のやり取りは思わずクスッ、というところが多かったですが、映画ではちょっとそういう場が少なかったかな。あと、やはり壮大なスケールの物語なので話を飲み込むための時間が短すぎて(これは2時間と決まっている映画では厳しいですね)、何だかスッキリしないまま進んでしまったと思います。

しかし、映画を見ると改めて本のすごさを感じましたね。想像力を湧きたてる文章。万城目さんの本を読むたび、この方の文章力には舌を巻いても巻いても巻き足らない!と思わされます。正直読み進めていくうち、「本当に大阪国ってあるのかもしれない・・・」と思ってしまったほどです。確かに、他の方が書いているように説明の部分も多いですがそこを読んでいけばいくほど、最後にはあぁこういうことだったのか、そうか・・・とスッキリできます。万城目さんの本は最低でも2回読んでしまいます。何度も読めば読むほど、万城目ワールドにどっぷり浸れること間違いナシです!ぜひ、本を読んでみてほしいです。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.302
(5pt)

キャラも生き生きしていて

この作家の作品は初めてですが、登場人物のキャラクターが生き生きと描かれていて、これだけのボリュームであちこちに伏線があって、最後はきちんと解いてくれています。性格と情感と謎解きっぽいストーリーとどれも合格点という作品は日本では久しぶり。満足です。TVで放送された映画も録画してあるので、後で見てみます。でも本の方が面白いんだろうな。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.301
(5pt)

キャラも生き生きしていて

この作家の作品は初めてですが、登場人物のキャラクターが生き生きと描かれていて、これだけのボリュームであちこちに伏線があって、最後はきちんと解いてくれています。性格と情感と謎解きっぽいストーリーとどれも合格点という作品は日本では久しぶり。満足です。TVで放送された映画も録画してあるので、後で見てみます。でも本の方が面白いんだろうな。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.300
(4pt)

こってりとしたファンタジー部分は面白いが、SFとしてのつじつまあわせは弱い

大阪国が立ち上がる!

豊臣家の末裔のプリンセスに危険がせまったとき、大阪国の男たちが立ち上がる、という、いわばハチャメチャSFの設定です。

『鴨川ホルモー』など作者のこれまでの作品では、不思議な現象に対して、日常の世界と折り合いをつけるための合理化や説明をしなくてもよく、無意識の世界とのマジックリアリズム的共存が成り立っており、それが文学としてのまとまりや強さになっていたと思います。

 しかし今回は、歴史的に、また法令的に、そして政治や情報管制の面で、作者が現実の日常的世界との(かなり無理な)つじつまあわせに走ったので、せっかくのほろりとくる趣向(父から息子へ一生に二度だけ伝えられてゆく言い伝え)や大阪城地下の秘密議事堂の夢のような雰囲気が、少々安っぽくなってしまいました。
 現実の大局までをも改変するのだったら、もっと大仕掛けなSF的なパラダイムが必要だったと思います。

 なので、全体の出来としてはあちこち玉砕かなと思うのですが、それとは別に、女の子になりたい冴えない中学生大輔、幼なじみで彼をかばってやくざの息子にさえ跳び蹴りをくわせる茶子、ジャコ屋のむすこ島の三人組の生き生きした個性、また大輔に接する先生たちのこってりした人情の味がよく、いじめの場面もリアルでなまなましく、それらが後半、大阪国総理大臣、お好み焼きやの主人、大輔の父真田幸一のしずかなヒロイズムによって押さえられ、越えられてゆく、その流れは心にひびくものでした。
(たとえば幸一が、切れ者の会計検査官松平に語る大阪国の言い伝えは、父から子へと脈々とつづくDNAに訴えるもので、最後にそれにほだされてしまう故郷喪失者、松平の決断は、けっきょく、政治論理に、問答無用の骨肉の情が打ち勝った、というべきなのでしょうか。)

 もしかしたら、こうなっていたかもしれない、という敗者の歴史を語るSF小説のノリとも違い、この部分の濃い心情は(まさに「浪花ぶし」として)納得のゆくものでした。

 ただ、前述したように、特に、このあとすべての情報が消えたこととか、事件がどう収拾されたかを、まことしやかに説明しようとしたところには無理が目立ち、この疑似SF手法では、これだけの数の人間の共同幻想の強度を、読者に説得しきれなかったと思います。
 昼の世界の「ほんとう」へ昇華させようとして、させきれなかった夢想。惜しいです。


プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.299
(4pt)

こってりとしたファンタジー部分は面白いが、SFとしてのつじつまあわせは弱い

大阪国が立ち上がる!

豊臣家の末裔のプリンセスに危険がせまったとき、大阪国の男たちが立ち上がる、という、いわばハチャメチャSFの設定です。

『鴨川ホルモー』など作者のこれまでの作品では、不思議な現象に対して、日常の世界と折り合いをつけるための合理化や説明をしなくてもよく、無意識の世界とのマジックリアリズム的共存が成り立っており、それが文学としてのまとまりや強さになっていたと思います。

 しかし今回は、歴史的に、また法令的に、そして政治や情報管制の面で、作者が現実の日常的世界との(かなり無理な)つじつまあわせに走ったので、せっかくのほろりとくる趣向(父から息子へ一生に二度だけ伝えられてゆく言い伝え)や大阪城地下の秘密議事堂の夢のような雰囲気が、少々安っぽくなってしまいました。
 現実の大局までをも改変するのだったら、もっと大仕掛けなSF的なパラダイムが必要だったと思います。

 なので、全体の出来としてはあちこち玉砕かなと思うのですが、それとは別に、女の子になりたい冴えない中学生大輔、幼なじみで彼をかばってやくざの息子にさえ跳び蹴りをくわせる茶子、ジャコ屋のむすこ島の三人組の生き生きした個性、また大輔に接する先生たちのこってりした人情の味がよく、いじめの場面もリアルでなまなましく、それらが後半、大阪国総理大臣、お好み焼きやの主人、大輔の父真田幸一のしずかなヒロイズムによって押さえられ、越えられてゆく、その流れは心にひびくものでした。
(たとえば幸一が、切れ者の会計検査官松平に語る大阪国の言い伝えは、父から子へと脈々とつづくDNAに訴えるもので、最後にそれにほだされてしまう故郷喪失者、松平の決断は、けっきょく、政治論理に、問答無用の骨肉の情が打ち勝った、というべきなのでしょうか。)

 もしかしたら、こうなっていたかもしれない、という敗者の歴史を語るSF小説のノリとも違い、この部分の濃い心情は(まさに「浪花ぶし」として)納得のゆくものでした。

 ただ、前述したように、特に、このあとすべての情報が消えたこととか、事件がどう収拾されたかを、まことしやかに説明しようとしたところには無理が目立ち、この疑似SF手法では、これだけの数の人間の共同幻想の強度を、読者に説得しきれなかったと思います。
 昼の世界の「ほんとう」へ昇華させようとして、させきれなかった夢想。惜しいです。


プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.298
(4pt)

こってりとしたファンタジー部分は面白く、SFとしてのつじつまあわせは弱い

大阪国が立ち上がる!

豊臣家の末裔のプリンセスに危険がせまったとき、大阪国の男たちが立ち上がる、という、いわばハチャメチャSFの設定です。

『鴨川ホルモー』など作者のこれまでの作品では、不思議な現象に対して、日常の世界と折り合いをつけるための合理化や説明をしなくてもよく、無意識の世界とのマジックリアリズム的共存が成り立っており、それが文学としてのまとまりや強さになっていたと思います。

 しかし今回は、歴史的に、また法令的に、そして政治や情報管制の面で、作者が現実の日常的世界との(かなり無理な)つじつまあわせに走ったので、せっかくのほろりとくる趣向(父から息子へ一生に二度だけ伝えられてゆく言い伝え)や大阪城地下の秘密議事堂の夢のような雰囲気が、少々安っぽくなってしまいました。
 現実の大局までをも改変するのだったら、もっと大仕掛けなSF的なパラダイムが必要だったと思います。

 なので、全体の出来としてはあちこち玉砕かなと思うのですが、それとは別に、女の子になりたい冴えない中学生大輔、幼なじみで彼をかばってやくざの息子にさえ跳び蹴りをくわせる茶子、ジャコ屋のむすこ島の三人組の生き生きした個性、また大輔に接する先生たちのこってりした人情の味がよく、いじめの場面もリアルでなまなましく、それらが後半、大阪国総理大臣、お好み焼きやの主人、大輔の父真田幸一のしずかなヒロイズムによって押さえられ、越えられてゆく、その流れは心にひびくものでした。
 幸一が、切れ者の会計検査官松平に語る大阪国の言い伝えは、父から子へと脈々とつづくDNAに訴えるもので、最後にそれにほだされてしまう故郷喪失者、松平の決断は、けっきょく、政治論理に、問答無用の骨肉の情が打ち勝った、というべきなのでしょうか。
 もしかしたら、こうなっていたかもしれない、という敗者の歴史を語るSF小説のノリとも違い、ここの部分の濃い心情は(まさに「浪花ぶし」として)納得のゆくものでした。

 ただ、前述したように、特に、このあとすべての情報が消えたこととか、事件がどう収拾されたかを、まことしやかに説明しようとしたところには無理が目立ち、この疑似SF手法では、これだけの数の人間の共同幻想の強度を、読者に説得しきれなかったと思います。
 昼の世界の「ほんとう」へ昇華させようとして、させきれなかった夢想。惜しいです。


プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.297
(4pt)

こってりとしたファンタジー部分は面白く、SFとしてのつじつまあわせは弱い

大阪国が立ち上がる!

豊臣家の末裔のプリンセスに危険がせまったとき、大阪国の男たちが立ち上がる、という、いわばハチャメチャSFの設定です。

『鴨川ホルモー』など作者のこれまでの作品では、不思議な現象に対して、日常の世界と折り合いをつけるための合理化や説明をしなくてもよく、無意識の世界とのマジックリアリズム的共存が成り立っており、それが文学としてのまとまりや強さになっていたと思います。

 しかし今回は、歴史的に、また法令的に、そして政治や情報管制の面で、作者が現実の日常的世界との(かなり無理な)つじつまあわせに走ったので、せっかくのほろりとくる趣向(父から息子へ一生に二度だけ伝えられてゆく言い伝え)や大阪城地下の秘密議事堂の夢のような雰囲気が、少々安っぽくなってしまいました。
 現実の大局までをも改変するのだったら、もっと大仕掛けなSF的なパラダイムが必要だったと思います。

 なので、全体の出来としてはあちこち玉砕かなと思うのですが、それとは別に、女の子になりたい冴えない中学生大輔、幼なじみで彼をかばってやくざの息子にさえ跳び蹴りをくわせる茶子、ジャコ屋のむすこ島の三人組の生き生きした個性、また大輔に接する先生たちのこってりした人情の味がよく、いじめの場面もリアルでなまなましく、それらが後半、大阪国総理大臣、お好み焼きやの主人、大輔の父真田幸一のしずかなヒロイズムによって押さえられ、越えられてゆく、その流れは心にひびくものでした。
 幸一が、切れ者の会計検査官松平に語る大阪国の言い伝えは、父から子へと脈々とつづくDNAに訴えるもので、最後にそれにほだされてしまう故郷喪失者、松平の決断は、けっきょく、政治論理に、問答無用の骨肉の情が打ち勝った、というべきなのでしょうか。
 もしかしたら、こうなっていたかもしれない、という敗者の歴史を語るSF小説のノリとも違い、ここの部分の濃い心情は(まさに「浪花ぶし」として)納得のゆくものでした。

 ただ、前述したように、特に、このあとすべての情報が消えたこととか、事件がどう収拾されたかを、まことしやかに説明しようとしたところには無理が目立ち、この疑似SF手法では、これだけの数の人間の共同幻想の強度を、読者に説得しきれなかったと思います。
 昼の世界の「ほんとう」へ昇華させようとして、させきれなかった夢想。惜しいです。


プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.296
(5pt)

映画版を見て分からなかった人は原作をどうぞ

映画版は大輔の女装を巡るエピソードや松平や鳥居の人となりに関する描写など大分省かれているので、あれだけ見ても分けが分からなかったと思います。
原作は分量が多い分、説明が多いので、物語の背景や流れも理解しやすくなっています。
荒唐無稽といえばそれまでですが、いろいろな伏線が集約されていくさまは語りの妙を魅せてくれますし、落語の人情話にも通じる笑いの中にも人の優しさや人情の機微を見せてくれる物語は、読む人を元気付けてくれるでしょう。
好き嫌いが分かれる作品かもしれませんが、物語を物語として楽しめる人であれば、ホラ話を楽しめると思います。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.295
(5pt)

映画版を見て分からなかった人は原作をどうぞ

映画版は大輔の女装を巡るエピソードや松平や鳥居の人となりに関する描写など大分省かれているので、あれだけ見ても分けが分からなかったと思います。
原作は分量が多い分、説明が多いので、物語の背景や流れも理解しやすくなっています。
荒唐無稽といえばそれまでですが、いろいろな伏線が集約されていくさまは語りの妙を魅せてくれますし、落語の人情話にも通じる笑いの中にも人の優しさや人情の機微を見せてくれる物語は、読む人を元気付けてくれるでしょう。
好き嫌いが分かれる作品かもしれませんが、物語を物語として楽しめる人であれば、ホラ話を楽しめると思います。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.294
(1pt)

あとがきが一番おもしろい

ほかの作品を読んだことはありませんが、エッセイなら楽しいのかもしれないと思いました。期待が大きかった分、う〜〜ん。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.293
(1pt)

あとがきが一番おもしろい

ほかの作品を読んだことはありませんが、エッセイなら楽しいのかもしれないと思いました。期待が大きかった分、う〜〜ん。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.292
(1pt)

大阪全停止?

「大阪全停止!」インパクトのある帯が付いた本書が、書店で平積みされていてずっと気になっていました。

で、映画化もされたというので期待をして読んでみましたが、独特の雰囲気がある読みにくい文章と、上方のセンス?がいまいち合いませんでした。

大阪人の大阪人による大阪人のための大阪小説なのでしょうか?
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.291
(1pt)

大阪全停止?

「大阪全停止!」インパクトのある帯が付いた本書が、書店で平積みされていてずっと気になっていました。

で、映画化もされたというので期待をして読んでみましたが、独特の雰囲気がある読みにくい文章と、上方のセンス?がいまいち合いませんでした。

大阪人の大阪人による大阪人のための大阪小説なのでしょうか?
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.290
(1pt)

ちょっとがっかり

鹿男や鴨川のテンポのよさや明るい日本製ファンタジーを期待すると、がっかりします。'話に無理がある(リアリティがない)。'テンポが悪い。'盛り上がらない。ファンタジーにリアリティを求めるのも何ですが、必然性が薄く、そのため、盛り上がりません。しかも、帯に「最高傑作」とつけるあたり、出版社の見識を疑わせます。さらに映画化されたことに至っては「みんな本当に読んだのか??」と思わせる展開です。あくまで個人的感想です。でも、作者の才能は信じていますので、偉大なるしゅららぼんを買おうかどうか迷っています。たまには失敗作もあるよね。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.289
(1pt)

ちょっとがっかり

鹿男や鴨川のテンポのよさや明るい日本製ファンタジーを期待すると、がっかりします。'話に無理がある(リアリティがない)。'テンポが悪い。'盛り上がらない。ファンタジーにリアリティを求めるのも何ですが、必然性が薄く、そのため、盛り上がりません。しかも、帯に「最高傑作」とつけるあたり、出版社の見識を疑わせます。さらに映画化されたことに至っては「みんな本当に読んだのか??」と思わせる展開です。あくまで個人的感想です。でも、作者の才能は信じていますので、偉大なるしゅららぼんを買おうかどうか迷っています。たまには失敗作もあるよね。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.288
(3pt)

魔都、帝都物語、のジャンルかと思いましたが

古くは久生十蘭の「魔都」、より近くには荒俣宏の「帝都物語」、といったパラレルヒストリーものかと思いましたが、上記の二作とは少し違いました。大阪がこのままどこへ向かっているのかも分からないかわりに、暗いところも無い、といった感じです。

少年の「女の子になりたい」という願望と大阪の隠れた歴史との混ざり方か面白いですが、オチはちょっとありきたりかと思いました(問題解決には力に訴える事もいとわない茶子に危害が及ばなくてホッとしますが)。また、会計検査院からの三人は、それぞれ特異なキャラクターに設定されているのに、それが活かしきれていない感もありました。

大阪に縁の方は楽しめるのかもしれませんが、そういった思い入れが無いと、都市の持つ(持ちうる)秘密をファンタジーで描く、という点では残念ながら上記の二作ほどには楽しめない気がしました。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.287
(3pt)

魔都、帝都物語、のジャンルかと思いましたが

古くは久生十蘭の「魔都」、より近くには荒俣宏の「帝都物語」、といったパラレルヒストリーものかと思いましたが、上記の二作とは少し違いました。大阪がこのままどこへ向かっているのかも分からないかわりに、暗いところも無い、といった感じです。

少年の「女の子になりたい」という願望と大阪の隠れた歴史との混ざり方か面白いですが、オチはちょっとありきたりかと思いました(問題解決には力に訴える事もいとわない茶子に危害が及ばなくてホッとしますが)。また、会計検査院からの三人は、それぞれ特異なキャラクターに設定されているのに、それが活かしきれていない感もありました。

大阪に縁の方は楽しめるのかもしれませんが、そういった思い入れが無いと、都市の持つ(持ちうる)秘密をファンタジーで描く、という点では残念ながら上記の二作ほどには楽しめない気がしました。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020