プリンセス・トヨトミ

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評判

プリンセス・トヨトミの評価:

3.42/5点 レビュー 217件。 B ランク

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平均点3.42pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全446件 241〜260 13/23ページ
No.206
(2pt)

着想はおもしろい

ストーリーはそこそこおもしろい。
でもそれは着想の斬新さのみで、欠点も多く目に付く。

冗長である。
人物造形が薄っぺらでステレオタイプで、アニメのキャラクターを見ているよう。
細部がうまくかみ合わない。
扉絵に助けられる程度の文章力。

今後に期待です。



プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.205
(2pt)

着想はおもしろい

ストーリーはそこそこおもしろい。
でもそれは着想の斬新さのみで、欠点も多く目に付く。

冗長である。
人物造形が薄っぺらでステレオタイプで、アニメのキャラクターを見ているよう。
細部がうまくかみ合わない。
扉絵に助けられる程度の文章力。

今後に期待です。



プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.204
(2pt)

もっともっとストーリーを刈り込むべき

鴨川ホルモーが驚異的に面白かったので、かなり期待していた。

その読後感はうーん、惜しいというものだった。構成上の致命的なミスは息子の願望だろう。それが気になって、「父と子のストーリー」に感情移入できないのだ。これは明らかにやめた方がよかった。あと、女がどうこう(これは読めばわかる)は蛇足だと思いますよ。焦点がぼやけるだけ。

でも、逆に言えば、これだけ勢い余ってすっころんだ構成で500数十ページを読ませるのだから、万城目氏、恐るべしだ。失敗作なのに流行作家の彼や彼女(みなさん趣味があるので、名前あげません)の作品よりはるかに質が高い。決して読んで損はないのだが、読前の期待値はもっともっと高かったのだ。

余分なエピソードを刈り込んで、分量を四分の三ぐらいにすれば、相当質の高いファンタジーになったのではないか。著名な映画監督が「映画はフィルムを編集で切れば切るほどよくなる」と言っていたが、それと同じことが小説にも当てはまるだろう。舞台が大阪だし、ちょっと思い入れ強すぎたかな。

ついでに言っておくと、映画はこの失敗作をさらに百倍失敗させたできだと思った...合掌。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.203
(2pt)

もっともっとストーリーを刈り込むべき

鴨川ホルモーが驚異的に面白かったので、かなり期待していた。

その読後感はうーん、惜しいというものだった。構成上の致命的なミスは息子の願望だろう。それが気になって、「父と子のストーリー」に感情移入できないのだ。これは明らかにやめた方がよかった。あと、女がどうこう(これは読めばわかる)は蛇足だと思いますよ。焦点がぼやけるだけ。

でも、逆に言えば、これだけ勢い余ってすっころんだ構成で500数十ページを読ませるのだから、万城目氏、恐るべしだ。失敗作なのに流行作家の彼や彼女(みなさん趣味があるので、名前あげません)の作品よりはるかに質が高い。決して読んで損はないのだが、読前の期待値はもっともっと高かったのだ。

余分なエピソードを刈り込んで、分量を四分の三ぐらいにすれば、相当質の高いファンタジーになったのではないか。著名な映画監督が「映画はフィルムを編集で切れば切るほどよくなる」と言っていたが、それと同じことが小説にも当てはまるだろう。舞台が大阪だし、ちょっと思い入れ強すぎたかな。

ついでに言っておくと、映画はこの失敗作をさらに百倍失敗させたできだと思った...合掌。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.202
(4pt)

大阪は独立国だった!

荒唐無稽な話を、本当にそうかもしれないと思わせる筆致はこの作品でも遺憾なく発揮されている。登場人物の名前を戦国武将からとっているあたり、歴史物好きはニヤニヤできるだろう。西日本に漂うアヤシイイメージを描かせたら当代随一の作家さんではないかしらん。

展開が遅く前作に比べて盛り上がりにいまいち欠けるところがある気がしたので星4つ。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.201
(4pt)

大阪は独立国だった!

荒唐無稽な話を、本当にそうかもしれないと思わせる筆致はこの作品でも遺憾なく発揮されている。登場人物の名前を戦国武将からとっているあたり、歴史物好きはニヤニヤできるだろう。西日本に漂うアヤシイイメージを描かせたら当代随一の作家さんではないかしらん。

展開が遅く前作に比べて盛り上がりにいまいち欠けるところがある気がしたので星4つ。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.200
(3pt)

とにかく、楽しめる♪♪♪

大阪には、400年前から続く「秘密」があった。だが、その「秘密」は、3人の会計検査院の
調査官が東京からやってきたことをきっかけに暴かれることになった。「秘密が暴かれたとき、
大阪が全停止する!?」はたして事の顛末は?

奇抜な発想、奇想天外な展開に、読んでいて思わずのけぞるほどの衝撃を受けた。400年前に
滅んだと思われていた豊臣家の末裔が生きていた!しかも、大阪に住む男たちは、そのことを
知りながら完全に秘密を守り続けている。むむ・・・。どこからこういうアイディアが沸いてくるのか?
作者の豊かな想像力には驚くばかりだ。
細かいことを言えば、「少年にセーラー服を着せる必要性があったのか?」「大阪が全停止したとき、
観光や仕事やその他もろもろの用事で大阪に来ていた人たちはいったいどうしていたのか?」
「大阪を全停止させるほどの存在価値がプリンセス・トヨトミにあるのか?」という疑問はある。
けれど、そういう疑問をすべて吹き飛ばすだけの楽しさがこの作品にはあった。徹底的に読者を
楽しませようとする作者の思惑に、完全にはまってしまった。とにかく楽しい作品だった。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.199
(3pt)

とにかく、楽しめる♪♪♪

大阪には、400年前から続く「秘密」があった。だが、その「秘密」は、3人の会計検査院の
調査官が東京からやってきたことをきっかけに暴かれることになった。「秘密が暴かれたとき、
大阪が全停止する!?」はたして事の顛末は?

奇抜な発想、奇想天外な展開に、読んでいて思わずのけぞるほどの衝撃を受けた。400年前に
滅んだと思われていた豊臣家の末裔が生きていた!しかも、大阪に住む男たちは、そのことを
知りながら完全に秘密を守り続けている。むむ・・・。どこからこういうアイディアが沸いてくるのか?
作者の豊かな想像力には驚くばかりだ。
細かいことを言えば、「少年にセーラー服を着せる必要性があったのか?」「大阪が全停止したとき、
観光や仕事やその他もろもろの用事で大阪に来ていた人たちはいったいどうしていたのか?」
「大阪を全停止させるほどの存在価値がプリンセス・トヨトミにあるのか?」という疑問はある。
けれど、そういう疑問をすべて吹き飛ばすだけの楽しさがこの作品にはあった。徹底的に読者を
楽しませようとする作者の思惑に、完全にはまってしまった。とにかく楽しい作品だった。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.198
(1pt)

大阪に詳しいなら…

正直、私は全く面白いと思えませんでした。
普段は、東野圭吾や宮部みゆきを中心に読んでおり、万城目氏のものは今回初めて読みました。

私が思ったこととして、本作は、『大阪に詳しい』『歴史が好き』の二点が揃って初めて楽しめるのかなと。

内容で言えば、風景や情景の描写がやたら細かくてしつこい、また、それも関東住の私には全く頭の中でイメージが出来ませんでした。
ある施設についての描写もそんな細かいとこ言われてもわからないようなことが多く感じました。
ストーリーの進み方も、時間の進行がチグハグに感じるし、先述の描写に気を取られ全く話に引き込まれませんでした。(最初の150頁以外は集中力持ちませんでした。)
最後についても、なんかよくわからないうちに終わってしまったなという感じです。

そもそものストーリー自体にも無理が多い気がして、私としてはつっこみたくなる部分が多すぎました。

残念ながら、私は今後この著者の作品は手を付けないでしょう。

最後に…
この作品は、もともと映画化を前提として書き上げたんですかね?
それならば、映画の台本の様な書き方にも納得できる部分もありますが…
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.197
(1pt)

大阪に詳しいなら…

正直、私は全く面白いと思えませんでした。
普段は、東野圭吾や宮部みゆきを中心に読んでおり、万城目氏のものは今回初めて読みました。

私が思ったこととして、本作は、『大阪に詳しい』『歴史が好き』の二点が揃って初めて楽しめるのかなと。

内容で言えば、風景や情景の描写がやたら細かくてしつこい、また、それも関東住の私には全く頭の中でイメージが出来ませんでした。
ある施設についての描写もそんな細かいとこ言われてもわからないようなことが多く感じました。
ストーリーの進み方も、時間の進行がチグハグに感じるし、先述の描写に気を取られ全く話に引き込まれませんでした。(最初の150頁以外は集中力持ちませんでした。)
最後についても、なんかよくわからないうちに終わってしまったなという感じです。

そもそものストーリー自体にも無理が多い気がして、私としてはつっこみたくなる部分が多すぎました。

残念ながら、私は今後この著者の作品は手を付けないでしょう。

最後に…
この作品は、もともと映画化を前提として書き上げたんですかね?
それならば、映画の台本の様な書き方にも納得できる部分もありますが…
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.196
(4pt)

映画よりも大きな感動が迫ってきた

映画を見てから原作を読んだ。

 原作を読んでみて驚いたのは、映画が思い切ったオリジナルを加えていた点。
 「映画は原作の凝縮版」と思っていたので、少しびっくりした。
 きっと監督もただの凝縮版ではいけないという意識があったのかもしれない。

 映画はその点評価できるが、やはり原作のほうが面白さが上という感じは否めない。

 映画では、豊臣・徳川に関する名字が真田、松平、鳥居、長宗我部、蜂須賀くらいだったけど、原作はそれに加え浅野、加藤、黒田、竹中、宇喜多、増田などがあって「こだわっているな」という感じだった。
 原作が映画より格段に上だと思ったのは、終盤の”大阪全停止”である。
 原因となった事件も、裏側に遭った思惑のスケールも大きかった。
 そして、「なぜ大阪国の人間は大阪国の存在を信じるのか」のときの感動も上で、真田の言葉は「ぐっ」と来るものがあった。

 映画を見た人には是非読んでほしい。
 きっと映画で感じた感動が、さらに増したものになって迫ってくるだろう。
 

プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.195
(4pt)

郷土愛高じたマニアックな幻想と男のロマン?

父として子に何を伝えるべきか。そして、子は父から何を学ぶか。
人生を親の後ろ姿から学ぶ。しかし、男の世界だと思って守り続けたものが、
セーラー服を着て「女の子になりたい」という者にとって、意味があるのか。
そして、大阪はどうやって国としての存在を維持しながら隠し続けるのか。


ちょっとした歴史ロマン、今ブームの歴女も食いつきそうな題材。
それでい手男性読者をも引きつける男のロマン。
さらに、性同一性障害を盛り込みながら、「愛する人を守る」をテーマに、
ディープでマニアックな大阪を描写する作品。


私にとっては初万城目学。映画を観た後にすぐ読んだせいか、漫画チックな仕上がりに少々がっかりする。
やはり見る前に読むべきだったか。とはいえ、関西に住む人間にとっては突っ込みどころ満載。
後書きが一番読み応えがあったといえば、失礼だろうか。
原作と映画で男女の役柄が入れ替わっている所が見所。
しかし、どんなに凝った趣向をしても、その場所がまったくわからない人間には楽しめない、
仕掛けとしてはもったいないほどディープなものではある。


映画には描出できない細やかな部分が、ばっさり切り捨てられているのがわかった。
そこを差し引いたとしても、挿絵のない漫画チックなノリに少々付いていけない。
設定の郷土愛と大胆さで☆四つは甘すぎるかも。

プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.194
(4pt)

映画よりも大きな感動が迫ってきた

映画を見てから原作を読んだ。

 原作を読んでみて驚いたのは、映画が思い切ったオリジナルを加えていた点。
 「映画は原作の凝縮版」と思っていたので、少しびっくりした。
 きっと監督もただの凝縮版ではいけないという意識があったのかもしれない。

 映画はその点評価できるが、やはり原作のほうが面白さが上という感じは否めない。

 映画では、豊臣・徳川に関する名字が真田、松平、鳥居、長宗我部、蜂須賀くらいだったけど、原作はそれに加え浅野、加藤、黒田、竹中、宇喜多、増田などがあって「こだわっているな」という感じだった。
 原作が映画より格段に上だと思ったのは、終盤の”大阪全停止”である。
 原因となった事件も、裏側に遭った思惑のスケールも大きかった。
 そして、「なぜ大阪国の人間は大阪国の存在を信じるのか」のときの感動も上で、真田の言葉は「ぐっ」と来るものがあった。

 映画を見た人には是非読んでほしい。
 きっと映画で感じた感動が、さらに増したものになって迫ってくるだろう。
 

プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.193
(4pt)

郷土愛高じたマニアックな幻想と男のロマン?

父として子に何を伝えるべきか。そして、子は父から何を学ぶか。
人生を親の後ろ姿から学ぶ。しかし、男の世界だと思って守り続けたものが、
セーラー服を着て「女の子になりたい」という者にとって、意味があるのか。
そして、大阪はどうやって国としての存在を維持しながら隠し続けるのか。


ちょっとした歴史ロマン、今ブームの歴女も食いつきそうな題材。
それでい手男性読者をも引きつける男のロマン。
さらに、性同一性障害を盛り込みながら、「愛する人を守る」をテーマに、
ディープでマニアックな大阪を描写する作品。


私にとっては初万城目学。映画を観た後にすぐ読んだせいか、漫画チックな仕上がりに少々がっかりする。
やはり見る前に読むべきだったか。とはいえ、関西に住む人間にとっては突っ込みどころ満載。
後書きが一番読み応えがあったといえば、失礼だろうか。
原作と映画で男女の役柄が入れ替わっている所が見所。
しかし、どんなに凝った趣向をしても、その場所がまったくわからない人間には楽しめない、
仕掛けとしてはもったいないほどディープなものではある。


映画には描出できない細やかな部分が、ばっさり切り捨てられているのがわかった。
そこを差し引いたとしても、挿絵のない漫画チックなノリに少々付いていけない。
設定の郷土愛と大胆さで☆四つは甘すぎるかも。

プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.192
(4pt)

私にとっては「あり」です。

えぇー!? ハーバード大卒の旭ゲーンズブールも所詮
(思考回路も含めて)大阪のねぇちゃんやったんかいなー、
です。完璧な才媛と思わせる中に、大阪人らしい衝動、
あるいはかわいらしさが埋め込まれていて、それに勝て
なかったということか…。
松平も旭も大阪の血が流れていたけど、幼児体験として
真っ赤に燃える大阪城を見たか見なかったか。その違い
は大きかったようです。旭も見ていれば、こういうこと
にはならなかったろうに。
設定自体はメチャクチャだけど、松平にとって憎むべき
父親も、結局は大阪人の矜持を保とうとしたのか、など、
巷の「大阪ハウツー本」や吉本若手芸人の振る舞いだけ
では到底理解しきれない、大阪人の底流みたいなものは
書かれていると思います。
賛否両論、私にとっては「あり」ですこの本。


プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.191
(4pt)

私にとっては「あり」です。

えぇー!? ハーバード大卒の旭ゲーンズブールも所詮
(思考回路も含めて)大阪のねぇちゃんやったんかいなー、
です。完璧な才媛と思わせる中に、大阪人らしい衝動、
あるいはかわいらしさが埋め込まれていて、それに勝て
なかったということか…。
松平も旭も大阪の血が流れていたけど、幼児体験として
真っ赤に燃える大阪城を見たか見なかったか。その違い
は大きかったようです。旭も見ていれば、こういうこと
にはならなかったろうに。
設定自体はメチャクチャだけど、松平にとって憎むべき
父親も、結局は大阪人の矜持を保とうとしたのか、など、
巷の「大阪ハウツー本」や吉本若手芸人の振る舞いだけ
では到底理解しきれない、大阪人の底流みたいなものは
書かれていると思います。
賛否両論、私にとっては「あり」ですこの本。


プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.190
(2pt)

徹底的に現世的な設定であるが故の違和感

「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」を面白いと思った読者が、本作を面白いと思うかどうかについては微妙なところがある。
「ホルモー」と「鹿男」の場合は、基本設定にオカルト的な部分があり、その設定を受け入れた上であれば人間世界での出来事にはそれほど不自然さを感じないのだが、本作の場合には、すべて人間世界の論理で構成されているため、かえって「こんなことは不自然」と感じてしまう部分がある。つまり、超自然的な設定がないが故に筋書きの無理を感じてしまうという面があるということだ。

もっとも、京都・奈良・大阪の三都物語という構成で考えれば、ひたすら現世的な大阪という街に京都や奈良の場合のような超自然的な設定が似合わないのは確かで、その意味では大阪に似合った物語を構築したということはできよう。「構えの大きなホラ話」というくくりで見るならば、3作ともに共通の要素は多い。しかし、人間世界の約束事だけで説明しようとするとどうしてもあら探しをしたくなってしまい、それに耐えるだけの堅牢さには欠けているというところが、本作に対する「ホルモー」の一愛読者の違和感である。

余談ながら、映画のポスターを見て「綾瀬はるかが旭?似合わねえ!」と思っていたら、鳥居と性別を交換した配役であるとのこと。原作どおりだと、旭が滝川クリステルで鳥居が阿部サダヲといったあたりのイメージになりそうなのだが、それではベタ過ぎと思ったのだろうか。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.189
(2pt)

徹底的に現世的な設定であるが故の違和感

「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」を面白いと思った読者が、本作を面白いと思うかどうかについては微妙なところがある。
「ホルモー」と「鹿男」の場合は、基本設定にオカルト的な部分があり、その設定を受け入れた上であれば人間世界での出来事にはそれほど不自然さを感じないのだが、本作の場合には、すべて人間世界の論理で構成されているため、かえって「こんなことは不自然」と感じてしまう部分がある。つまり、超自然的な設定がないが故に筋書きの無理を感じてしまうという面があるということだ。

もっとも、京都・奈良・大阪の三都物語という構成で考えれば、ひたすら現世的な大阪という街に京都や奈良の場合のような超自然的な設定が似合わないのは確かで、その意味では大阪に似合った物語を構築したということはできよう。「構えの大きなホラ話」というくくりで見るならば、3作ともに共通の要素は多い。しかし、人間世界の約束事だけで説明しようとするとどうしてもあら探しをしたくなってしまい、それに耐えるだけの堅牢さには欠けているというところが、本作に対する「ホルモー」の一愛読者の違和感である。

余談ながら、映画のポスターを見て「綾瀬はるかが旭?似合わねえ!」と思っていたら、鳥居と性別を交換した配役であるとのこと。原作どおりだと、旭が滝川クリステルで鳥居が阿部サダヲといったあたりのイメージになりそうなのだが、それではベタ過ぎと思ったのだろうか。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020
No.188
(4pt)

大スペクタクルな……日常。

壮大な世界観と、
おちゃめな関西ノリ、
とでも言いましょうか。
映画観るために読んだとも言えますが、
どうして、どうして、
さすが、おもしろいです。

2つの線がうまく交互に描かれ、
それが、どこで交わるのか、
まずそこまでが待ち遠しい。
で、その後は、
読み手にはからくりが分かってるにもかかわらず、
一つのギアチェンジで、
ラストまで謎を引っ張る手腕はさすが。
後半のスピード感は気持ち良い。

会計監査院という、一見耳なれず、
しかも、個人的には、ちょっとよろしくないイメージの職業、
その3人がまたキャラが濃い。
一方、ネタばれを避ければ、
その監査を受ける側のある団体、
そこにいる人々が、
いかにも市井の人たちで、
しかし、彼らが持つ秘密が、
信じ難くも、おもろいのだ。

大スペクタクルでありながら、
なんとも牧歌的なラストを迎える。
エンターテナーの一作だな。
プリンセス・トヨトミ Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミより
416327880X
No.187
(4pt)

大スペクタクルな……日常。

壮大な世界観と、
おちゃめな関西ノリ、
とでも言いましょうか。
映画観るために読んだとも言えますが、
どうして、どうして、
さすが、おもしろいです。

2つの線がうまく交互に描かれ、
それが、どこで交わるのか、
まずそこまでが待ち遠しい。
で、その後は、
読み手にはからくりが分かってるにもかかわらず、
一つのギアチェンジで、
ラストまで謎を引っ張る手腕はさすが。
後半のスピード感は気持ち良い。

会計監査院という、一見耳なれず、
しかも、個人的には、ちょっとよろしくないイメージの職業、
その3人がまたキャラが濃い。
一方、ネタばれを避ければ、
その監査を受ける側のある団体、
そこにいる人々が、
いかにも市井の人たちで、
しかし、彼らが持つ秘密が、
信じ難くも、おもろいのだ。

大スペクタクルでありながら、
なんとも牧歌的なラストを迎える。
エンターテナーの一作だな。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プリンセス・トヨトミ (文春文庫)より
4167788020