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塩の街
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塩の街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全108件 41~60 3/6ページ
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塩が世界を埋め尽くす塩害の時代、崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、なぜか 東日本大震災後の東北の荒廃した光景が目に浮かぶ作品でした。 「三匹のおっさん」「阪急電車」のあとに本書を購入しましたが、日常と非日常 という意味で「塩の街」はユニークな作品でした。秋庭と真奈の関係が保護者か ら恋愛感情になるのは違和感はあったものの人物描写はうまく楽しめました。 | ||||
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以前から気になっていた三部作をまとめ買いし、第一部である塩の街を読み終えました。 隕石の落下を起点に人間が内側から塩になってしまう塩害が発生してしばらく後から始まる物語。 パッと見はSFでどうサバイバルするかや、塩害にどう立ち向かうかという話かと思いきや、航空自衛隊の戦闘機パイロットと10歳も離れた女子高生との純愛の話がこの作品の根幹になっています。 本格的な恋愛小説は読まないのですが、くどくなく読みやすい構成と癖や個性のあるキャラクターばかりで一気に読めてしまいました。 人々が感染し死んでゆく中、愛する人とどう過ごすかを考えさせられました。 メインの二人以外にも様々なカップルの恋愛も挟んであり、若い人から大人まで、恋愛時の思考パターンに懐かしさを感じました。 自分が男だからなのかもしれませんが、後日談で現れる少年の甘酸っぱい恋心や、空自隊員の少しひねくれた大人の恋愛感情のどちらも共感できました。 余談ですが、自分が元自衛官なので、自衛隊関連の話も「この状況分かるわ!」って何度も共感してしまいました。 派手な戦闘シーンはありませんが、人間としての在り方を感じさせてくれる作品でした。 | ||||
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秋庭や真奈という魅力的な主人公だけでなく脇役もみんな光ってます☆伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」以来です、こんな感激(^_-)処女作は力作&当たりが多いのかも!? | ||||
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阪急電車の映画を見て、話のうまさに感動し、原作著者の他の作品も読んでみよう、ということで手に取った本作。 電撃文庫ということで、少年少女向けのラノベの賞を取っている作品。ハードカバー化を機に発刊当初より大人向けに改訂したそうです(当時、ラノベ向けに修正したものを、著者のもともとの意図に戻したとのこと)。 滅びゆく世界の中で、新しい出会いと恋が恋人たちと、ついでに世界の運命を救う。そういうお話。絶望や恐怖の中、エゴが前面に出て、人を傷つけるのが当たり前の中、「彼こそすべて。世界なんかいらない」といえる主人公の少女の強さが印象に残ります。 設定は、まぁ、いろいろ突っ込みどころ満載(なぜ、自衛隊も米軍もさっさと塩の結晶を攻撃しなかったのか?あえて米軍機を乗っ取る必要があったのか。反撃もしてこないターゲットを壊すのがそんなに大変なミッションなのか等々)ですが、そこは本題ではないのでよしとします。 若い時ならではの、love is allの精神にあふれた主人公。これだけだと甘甘な話になり高評価にはなりませんが、主人公(男)の友人、入江氏が、血も涙もない合理主義者として、いい味を出しているので、高評価です。彼がいるから、この作品は生きています。実際彼を扱った章が一番面白い。 少年少女はピュアな愛の物語として楽しめますし、大人は他の楽しみも見つけられます。さすがと思える作品でした。 | ||||
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突如現れた結晶。原因不明の塩害という災害。 人が塩の塊になり、次々に命を落としてゆく。 綺麗は汚い、か。深いです。 愛が世界を救うのではなく、愛のおまけで世界が救われる。これまた納得。恋愛要素が多いけどベタ甘ではない。 色々な愛が詰まった一冊でした。 | ||||
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原因不明の病?による塩害に襲われる近未来の街が舞台です。タイトルから内容が全く予想できない珍しいパターンの本でした。 というか、有川浩さんの本はこれが初めての出会いでした。いわゆるラノベというカテゴリー自体がよくわからなかったのです。 「自衛隊三部作」の第一弾だそうで、塩害とは、体が塩のようにぼろぼろ崩れ落ちてしまうという不治の病に冒されること。パニック映画のような様相を呈しつつ、今回は主となる普通の女子高生と屈強のサイボーグのような自衛隊員、塩害がなければ出会わない組み合わせ・・・の割と甘めのラブストーリーがからまっているのです。この二人の出会い方も決して普通ではありませんでした。 やがて屈強の自衛隊員が塩害を解決するために自らの命を賭して任務に向うのですが、 彼を動かすものは、国家でも名誉でもない・・・愛する女が塩害に冒される姿を見たくないという一途な思い。 女子高生もまた彼を失うくらいなら生きている意味はないという思い。底辺にあるものは、意外にも古典的な愛なのでした。 リアルな性描写なしに、 登場人物に愛の言葉を愛といわずに 心の内を語らせることで 愛のありかをわからせる・・・心のときめきが生まれるような筋立て。 世紀末に、最後の最後に人間がよりどころにするものは、愛なのかな、と思わせてくれます。 星4つは、この設定に「こんなのありえない」と投げ出してしまう人もいそうなので。 | ||||
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思い浮かべるのは、キラキラと輝く幻想的な光景。 でも、目の当たりにするのは、なんて残酷な現実。 そんな滅びゆく世界の片隅で、ゆっくりと育まれる恋の話。 当時よく巡回していた読書レビュー系のサイトで取り上げられていたので、 ちょっと気になって買ってみたが、自衛隊三部作の中ではこれが一番好み。 そもそも人が塩の結晶になってしまうという発想からしてすごい。 有川浩が描くヒーローは、どいつもこいつもナイスガイばかりだけど、 一番キュンキュン(死語)きたのは、やっぱり秋庭さんかなあ。 オトナのわりに、恋愛方面での余裕のなさがなんか可愛い。 | ||||
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塩の街の秋葉。海の中の冬原と夏木。だから空の中は春名高巳なのか。なるほど。ここに登場する男たちは理想の男像だと思う。 強い男は必ず優しいのにびっきらぼうでそっけない。 | ||||
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原点、と聞き。 少し世界観に入りずらかった部分もあるのですが、 そんなのは置いといてって思えるのが有川先生。 登場人物の魅力と想いが主題であるからだと思います。 読後感というものをもっとも大切にされてる作家さんなのかなぁと 考えています。 | ||||
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日本が塩害という聞きなれない被害に あって人間が塩になるというとてつもなく 恐ろしい内容に驚いたけど、年齢に関係ない 男女のいたわりや他人を思いやる 人間の優しさを面白く表現しているのが 印象的だった。 | ||||
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有川作品には図書館戦争から入り、自衛隊3部作は空の中と 海の底を先に読んだのですが、それらに比べてこの塩の街は かなり戦闘シーンがあっけなくて少し拍子抜けしました。 ですが、私はそういった戦闘シーンより恋愛を重視して 読んでいるので、その点に関してはすごく楽しめました。 すごく引き込まれて泣いてしまったくらいです。 年の差があるゆえのあのベタな喧嘩・・・好きです(笑) もしかしたら有川作品で1番好きな恋愛かもしれません。 秋庭さんかっこよすぎです。アニメで見てみたいなあ。 | ||||
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設定斬新です。原因不明の病気による人体塩化が世界を滅亡の瀬戸際まで追い詰めています。 その原因を突き止めるマッドサイエンティスト 入江 実際に世界を救うミッションをこなす航空自衛官 秋庭 両親を塩化により失い、狂気にくるった人々から秋庭に助けられた女子高生 真奈 メインストーリーは異常な状況下での秋庭と真奈の恋を中心に進められます。 ストーリー的に矛盾欠点を挙げれば幾つかでてきそうですが、まあいじゃないですか。一つの恋が世界を救うというセカイ系のお約束をきちんと押えています。「かゆくなる」ところは山のようにありますけど、それは承知の上で読んでいます....なにせ「図書館戦争」や「海の底」を筆者は既読ですから、想像はつきます。 読後感が良くて良かったです。期待したとおりの本でした。 # 中学生の娘からは「お父さんきもい」とバカにされましたが。いいじゃないか、大人がライトノベル読んだって!! | ||||
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謎の飛行物体の出現により人が塩にかわってゆく世界。いわゆる世界に終わりで出会う自衛官と高校生カップルのラブストーリー。設定(ゴルゴン伝説からの借用、世界の終末の安易な解決)やストーリー展開(米軍基地からのF14略奪作戦、クリスタル破壊ミッションのために真奈を感染の危険にさらす意味が不明、ラストの盛り上げ用?)はかなりいい加減で突っ込みどころ満載なのですが、メインは無口で生真面目な自衛官と少女から女性にかわる微妙な時期の女子高生の不器用で古風な恋愛が語られます.男は自分が死んでも愛する女を守りたい、女性は世界が滅びようとも愛する男と一緒にいたいという価値観の相違やお互いを思いながらも年齢差(と言っての10歳差)に悩む二人の気持ちがとてもうまく描写されていて引き込まれます.とにかく文章がうまく、ぐいぐいと引き込まれていく感じは作者の天性の物でしょう.本文だけではやや物足りないところがありますが、文庫版ではその後が短編でおさめられており、ハッピーエンドがすきな作者らしい物になっています.「大人のラノベが書きたかった」そうですが、本作が電撃文庫の大賞というのも驚きです。本作以降は一般書へ移られるわけですが、最近の電撃文庫大賞のレベルの低さを考えると彼女を発掘した編集者の方の慧眼に感服しました.. | ||||
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私は、有川さんの作品は、阪急電車を最初に読みました。 そして、次に購入したのが、この作品でした。 物語の舞台のギャップにとても驚きました。 まさに「日常」と「非日常」・・・。 でも、以前、新谷かおるさんのエリア88にハマっていたこともあり、 戦闘物であっても、違和感なく物語に入り込むことができました。 また、舞台は異なっても、作品の中で有川さんが描かれる人物描写は、 阪急電車にも通じるものがあると私は感じました。 有川さんの作品からは、いつも元気と新しい視点を頂いてます。 親や他人(たとえば上司とか)に叱られるよりも、 作中の人物の一言の方が「うっ」と厳しく私の胸に刺さる時があります。 もちろん、悪い意味ではなくて、そのような視点を頂けた事をとても感謝してます。 まだまだ、読んでいない作品がたくさんあるので、 これからも、他の有川さんの作品をたくさん読めると思うと、 とても楽しみです。 | ||||
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私は、有川さんの作品は、阪急電車を最初に読みました。 そして、次に購入したのが、この作品でした。 物語の舞台のギャップにとても驚きました。 まさに「日常」と「非日常」・・・。 でも、以前、新谷かおるさんのエリア88にハマっていたこともあり、 戦闘物であっても、違和感なく物語に入り込むことができました。 また、舞台は異なっても、作品の中で有川さんが描かれる人物描写は、 阪急電車にも通じるものがあると私は感じました。 有川さんの作品からは、いつも元気と新しい視点を頂いてます。 親や他人(たとえば上司とか)に叱られるよりも、 作中の人物の一言の方が「うっ」と厳しく私の胸に刺さる時があります。 もちろん、悪い意味ではなくて、そのような視点を頂けた事をとても感謝してます。 まだまだ、読んでいない作品がたくさんあるので、 これからも、他の有川さんの作品をたくさん読めると思うと、 とても楽しみです。 | ||||
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ストーリーとしてはSF恋愛みたいな感じだが、すごくというか妙にマッチしている。 やはり有川作品を読むとなんだか恋がしたくなる。。 図書館戦争シリーズ文庫化、期待して待っています。 | ||||
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他の方もおっしゃっていますが、私も、読む前は、SFの、街が塩になっていく話を想像していました。 全然違ってました。 本編の最後の方で泣きました。 ベタな恋愛ものですが、とても良かったです。40ページ程度に区切られながら進んでいくのも疲れなくて良かったです。デビュー作とは思えない緻密さと丁寧さを感じました。 ただし、私には、秋庭が真奈を好きになった理由が分かりませんでした。好かれたから?可愛かったから?小娘だと思って、恋愛対象にならないのでは? また、”その後”のノブオのエピソードにも今一共感出来ませんでした。若気の至りにしても少しひどいと思いましたし、ルポの内容も気に入りませんでした。 これらがマイナス1ポイント分です。 他の作品を読むのが楽しみです。 | ||||
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女の子(と男性)の純粋な気持ちを大事にした恋愛小説。 読み終わってから恋愛モノだったことを知りました。。。 恋愛モノだったらまず読むことはなかったと思いますが、 それを知らなくてよかったと思いました。 人々が塩化していくという設定はとてもおもしろく、 この世界に一気に引き込まれました。 筆者の表現力がすばらしく、状況がよく想像できました。 もっとこの世界に暮らすほかの様々な人々の色々な生活を知りたくなりました。 しかし当方20代ですが、恋愛感情の描写はやはり10代向けという感じがしてしまいました。 いや、10代というより中学生向けかも。 読んでいてこっちが恥ずかしくなりました。。。 街の設定は良いのですが、登場人物の感情の描写が、筆者には申し訳ないですが、 ちょっと足りないかなと思ったのと、読み易過ぎてもう終わり? と正直思ってしまったので☆4つです。 まあ、もっとコテコテの恋愛小説はたくさんあると思うので、 その中でもあっさりしたものだったのだろうと思うと、 ライトノベル初心者にはぴったりだったと思います。 | ||||
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有川浩と言えば「図書館戦争」。惜しくもその波に大きく乗り遅れた私が最初に手に取ったのがこの本。いくら人気があろうと知らない作家の本に1500円程も出す余裕がなかったので、本屋で悩みながらも購入。数年活字離れしていた私が3日で読み切りました。面白い。どんどん引き込まれてしまう。ありがちなメイン二人の関係に、もどかしかったり、キュンとさせられる。その後の数々の作品に比べればライトノベルで文章も稚拙かもしれないけど、私はこの作品が(シリーズ自体も)一番好きだ。一番求めていた甘酸っぱさをくすぐられた作品。有川浩だからこその作品。ぜひとも一読を。 | ||||
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今や大人気作家である有川浩さんのデビュー作であり、 自衛隊三部作の一作目でもあります。 私が読んだ順番は「クジラの彼」→「海の底」→「空の中」、 そして本作と、刊行とは真逆なのですが、非常に楽しめました。 死に至る塩害によって都市機能が崩壊した日本において、 元自衛官の秋庭と女子高生・真奈は一緒に暮らしています。 物語の前半は、主人公の2人がある人に出会い、共に問題と 向き合うといった連作短編のイメージだったのですが、 秋庭の知り合いである入江と再会してからは、塩害の解決に向け、 ストーリー展開が一気に早まります。 本作の後に描かれた「空の中」「海の底」を先に読んでしまった ため、単純比較すると文章やストーリー展開に”粗さ”が 垣間見えることもありましたが、これがデビュー作とのこと。 とんでもない才能だと思います。 また、有川さんの他の作品にも言えることですが、登場人物が 総じて魅力的であり、悪役を演じている人物も本当は良い人 という部分にも共感を覚えました。 そして、「塩の街」が終わっても「塩の街、その後」として 短編が4作品も収録されています。この”おかわり”も 有川作品の魅力の一つであり、とても読後感の良い作品でした。 | ||||
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