■スポンサードリンク
塩の街
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
塩の街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
突如地球に降り注いだ巨大な結晶に伴い,人が塩になっていくという,ある種SF的な設定を下敷にしてはいるものの,内容はとてもスイートな,ハッピーエンドで終わるラブストーリー. コアにあるのは,主人公である女子高生と自衛隊戦闘機乗りの恋愛…というのは,3章以降ではっきりしてきますが,それだけに,最初の2章のエピソードが中途半端な印象を受けます.個人的には,もう少しこうした「塩害にあった人々」のエピソードがあれば,タイトルが示す世界が広がったのになぁ,と思います.あるいは,いっそ無くしてしまってもよかったかも. また,これも「主題はラブストーリー」だと割り切らないといけないのかもしれませんが,塩害の原因や対処の究明,対抗する様などのSF的描写も,もっと突っ込んで欲しかったように思います. ラブストーリーだと割り切れるかどうかで,評価が分かれそうな作品,というところでしょうか.SF的描写を期待していたので,ちょっと辛めの採点です. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中で人間ドラマメインの恋愛小説風に変わったので、そこはものすごく違和感があったけど 大人向けのライトノベルというくくりであることを知り納得した。 また、今回、初めて有川さんが女性であることも知り納得した。 本書を読み進めると、どうしても男性の描写に違和感があって、それはたぶん、女性の立場から見た男性という書き方がどうしても強かったからなのだということも分かった。男が書けば、こんなどこか昔の漫画に出てきそうな登場人物は描かないだろうから。とにかくSFだと思ったとしても現実感のない人間描写であったことは残念。ただ、こうした細かい人物描写が子どもじみていて、拙いのは作者自身も認識しているようです。 私なんか深みがないので最初の3分の1くらいで読むのをやめようと思ったくらいですが、でもなぜか心にびーんと届くものがある。それが本書の魅力なのではと思った。 「上手に書こうではなく、書きたいように書こう」と作者があとがきに書いていたが、 書きたいように書くからこそ、私の心に届くものがあったのあだとあらためて思った。 ストーリーも塩の柱を破壊することで終わるのだと思っていたのだけど、その後のさまざまな人間模様を入れている点とかも面白かった。これはあとで書き足したのかもしれないけれど、スケールが大きかったのもよかったと思う。 全体的な主張である 「世界を救うなんてたいそうなお題目のために命を投げ出すやつなんていない。彼が救ったとしたら彼女のためだけに救ったのだ」 「世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。その中の一つの恋が世界を救った」 という点もなんかしんみりしちゃうテーマで好きです。愛っていいなって思える作品でもあります。 ただ、とにかく恋愛もの、人間ドラマ系という認識ではなかったので、その落差に驚きました。 ☆は2つにしようと全体を読んで思っていたけど、作者のあとがきの内容に共感が持てたので☆1つ追加しちゃいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有川さんの作品にしては物語の起伏も少なく、人物の心情表現に力を置いています。 しかしデビュー作であるためか全体的に文章が拙いです。心理描写も登場人物の気 持 ちを長々と書き綴るだけで非常に目障りでした。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲 )の ような簡潔の美学を見習えとは言いませんが途中でだれるかも知れません。 有川さんの設定はご都合主義が多く本書も多分に漏れません。しかし「人が塩に な る」なんて設定早々思いつかないし、面白い題材だと思いました。それだけにリ アリ ティーを下地に恋模様を描いてもらいたかったので残念です。 物語の筋は面白いので文体が自分に合うといい作品になると思います。 また「陸上自衛隊モノ」だと誤解して本書を購入しようとする人は止めたほうがいい で す。全然活躍しませんから。後、空自の方が全体的に表に出てると感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実はSFと思って購入したので読んでみて「あーこれって恋愛小説なんだ」と気がつきました。 ストーリーとしてはまあまあ面白かったですが、本格的恋愛小説ってわけでもなく気楽に読めるタイプのものです。 空き時間にサラサラと読み進められるので気楽に読むには良い感じでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
崩壊寸前の東京で暮らす少女と謎の青年のラブストーリー。 バラードの『結晶世界』を読んだ後に偶然手に取って、 何となく物悲しい雰囲気と謎の奇病という共通点から、 勝手にアン・ハッピーエンドのつもりで読んでいたので ハッピーエンドで終わってびっくりしました。 物語のクライマックスで、控えめで大人しいヒロインが 青年とのことについて言い放った一言が、 「大人しくても小説のヒロイン」という感じに 強気で自信を持っていたので好感を持ったのですが 何故かその後を書いている番外編では 「青年の気持ちが分からない」とオタオタしていたのが、 「あのセリフは何だったの!?」と却ってがっかりでした。 ですが、番外編自体は小説本編の総括といった感じで (多分)作者の書きたかったテーマが提示されていて 分かり易かったので、あって良かったとは思います。 途中はそれなりに面白く読めたのですが、 読み終わって一番残るのが 「ヒロインのセリフに対しての違和感」だったのが なんだか割り切れない読後感です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
氏のデビュー作。 「植物図鑑」がきっかけで,現在の最新刊「キケン」まで読みあさっているが, そのルーツとも言うべき本作を読んでみることにした。 タイトルにもなっている「塩」が原因で,本作の世界は危機的な状況にあるが, それを除けば,世界はほとんど主人公ふたりだけの空間である。 甘い甘い恋愛の疑似体験がしたい方には最適かと。 ただし,近年の作に比べると書き込みはかなり甘い。 また,男の方の主人公は比較的よく描写されているのに比べ, ヒロインの書き込みが曖昧で,なぜ,男の方が惹かれたのかがわからない (植物図鑑,フリーター等,氏のよくあるパターン)。 ふたりの年齢差があることもあり,○○コン?なんて思いはじめると,かなり白ける。 さらに,今は「その後」なる後日談が書かれているものの, はじめて活字化されたときは,それがなかったことを考えると, 突然,ぷっつりと話が終わっている感じが拭えない(これも氏のよくあるパターン)。 「その後」は,本編の(良くも悪くも)勢いだけで突っ走った感のある文章に比べ, 成長した筆で,一歩引いて書かれており,それもまた不自然。 以上,普及点の作品かと思われる。 氏のファンは,読むべし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
海の底や空の中を読んで、少し子供向けかなと思いつつまさしくライトに読める文体に魅力を感じたのでこちらも購入しました。 ほかの著作もどちらかといえば子供向けアニメを夏休みに親も一緒にみれるように作りました、というような感じではあるのですが、こちらの方がもっと中高生向けかなと感じました。 といっても、つまらないわけではなく、失って大分経つ感情を呼び起こしてもくれました。 ただ、電車でおじさんが読むにはあの挿絵はつらいです・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『塩の街』です。 あとがきで作者自身で述べておられる通り、設定については突っ込もうと思えばいくらでも突っ込みどころがあります。 結局、そういった問題点をスルーできるほどに、世界観やキャラのせつなさなどに共感することができるかどうか、という作品だと思います。 前半の短編形式の部分は、確かに塩になってしまう人の想いのせつなさがあったと思います。ただ後半の自衛隊ネタの部分になってからは、せつなさというよりは単なる恋愛になってしまって、あまり感情移入もできなかったし感動もしませんでした。そういう読者もいるということで。 世界設定はともかく、自衛隊部分は詳細に描き込まれています。 イラストは、ラノベだからといってどうしてもイラストが必要というわけでもありませんし、本書の場合は世界観や内容からいって、『ミミズクと夜の王』のようにイラスト無しの方が良かったのでは。 読んだ本は文庫の11版にもかかわらず、誤字が二つありました。 この作品自体は、デビュー作ということもあって粗もあるのは仕方ないとして、有川浩という作家を世に送りだした、ということでは確かに意味のある作品なのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
図書館戦争シリーズで名高い有川さんの作品に、なんだかミスマッチなイラストが鼻についてしまいます。 彼女の作品らしくシナリオは良いのに、イラストによって買い手を逃すような電撃側の売り方がやや粗雑な印象を受けますが、内容は甘めのラブストーリーでありながら彼女らしく軍事ものでまとまっていて楽しかったです。 ただ…やはり、イラストが気になりますね。 作家泣かせなイラストです、ね。その辺が有川作品だと思って探して手に取った方には悲しい心残りになるかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
イラストは確かに酷い(笑) 中身の方は……うーん、何だかなぁ。 前半は塩になってしまうという設定が上手く効いた物語で切なさが全面に押し出されていたのでまぁまぁおもしろかったんだが……。 後半は変な方向へ進んでしまっているような気がする。展開が気に入らない。 前半のようなノリで続けて欲しかったと思う。惜しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
電撃小説大賞・大賞作品ということですが、 個人的に読んであまりパッとしない作品だと感じました塩害によって人が塩になっていくという設定、 これはなかなか独創的で楽しめました。 文章も大賞作品らしくまとまっていて読みやすいのですが 悪く言えば味が無くて教科書的なものを感じますストーリーも、受け身的な少女がいろんな出会いを通して成長していく~ というどこかで見たようなもので、あまり目新しさがありません。悪くは無いのですが他の受賞2作品と比べると見劣りするような気がしました | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!