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オーダーメイド殺人クラブ
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オーダーメイド殺人クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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辻村氏といえば綾辻行人氏から辻の字を貰ったほどのミステリ好きで、 メフィスト賞受賞のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』はミステリ作品であるものの、 そのジャンルに留まらない要素が持ち込まれた長長編であるが、 『殺人』とタイトルに入った本作は、けれどもミステリ要素は薄めで、ストーリー小説の度合いが強い。 プロットも最初から完成されていたというより話の流れに合わせて紡いでいっている印象を受けるので、 良くも悪くも連載型の少女漫画のような印象。 | ||||
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辻村深月の作品をどれも読んでいますが、本作も作者らしい人間の内面描写が素晴らしいと思います。 ただ、少し物語の動きが小さめで、分厚い本ですが、途中から少し苦痛になってしまいました。 ラストも予想していた通りになってしまい、あまり意外性はなかったですが、個人的に、この思春期の中二病的なサイコパス気質の気持ちは感情移入出来て面白かったです。 | ||||
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中二病の少女と中二病の男子生徒の自殺計画。 思春期にこういった劇的な死を夢想した人も多いだろう。それが思春期というものだからしょうがない。 予期していた通り計画は失敗に終わる。ほんのりラブストーリー風味もある。 クラス内のカーストやいじめ、学園ミステリーを読んでると必ずと言っていいほどでてくるこの手の描写は個人的にかなり食傷していて、正直またこれかよ、と思わずにはいられなかった。あとその描写が長い。 読んでて思ったのは死ぬのことを決意しているのに、友人関係に煩わされてることに違和感があった。 死を決意したんならそんなことどうでも良くね?と。 ラストも悪くないのだけれど、全体としてもう少し短くまとまっていると良かった。 | ||||
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何ですか?いじめや中学生どうしの心理を書く必要があったとしても、あんな長ったらしく書く必要あるのか?おんなじ文章を何回も何回も読まされてるように感じて、イライラします。ラストをうまくまとめてるから読んだ人はハッピーエンドに感じるかもしれないけど、見合ってないぜ なぜ星を3にしたか、ネットで読んだ人のレビュー見て、この本読んでしまった俺が救われた気持ちになったから | ||||
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思春期の女の子の負を煮詰めたような感じの作品です。 あるある、と思う人は少ないでしょうが、共感できないほどでもなし。 | ||||
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「おれは 学校を舞台にしたサイコパス集団の話を読み始めたと思ったら、 中二病カップルのイチャイチャを読んでいた。」 な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をされたのか わからなかった… 頭がどうにかなりそうだった(羨ましくて)… タイトル詐欺だとか青春の向こう脛だとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ… | ||||
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ここで敢えて星3つにしたのは、(以後ネタバレを含む。) 猫が惨殺されていたからです。猫派の私からしてみれば、痛々しい限りです。 でも、それこそが辻村先生の良いところであると思っています。なので、しっかり読破しましたよ。 猫派じゃない人には、とてもおすすめの作品です。 | ||||
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盛り上がりMAXを過ぎて以降の急降下、そこから続く平凡さにガッカリ。 それでも最後の最後まで、劇的な衝撃的ラストを期待して読み進めたが、この平熱のまま終わった。 読み終えて考えてみる。 期待通りのラストを迎えていたら、非現実的な嶽本野ばらの世界の様になってしまうか。 澁澤龍彦の話も出てくるし。 それじゃあ、辻村さんじゃなくなってしまう。 凄い事が起こった様でいて何も起こせない、現実はこんなものだという超現実的ラスト。 「悲劇」を起こせなかったことが、あなたの悲劇だ。 気づけなかったことが、あなたの、悲劇だ。 この一節にもある通り、やっぱりこのラストこそが重要だったのだろうと気づく。 この人の心理描写は毎回ながら本当にリアルに的を得ている。 中二の男女、母親、先生、…いるいる、という性質な人物の描写が細部まで本当によく描かれている。 胸が痛む程いちばん理解できたのは、 自分だけの聖域のような空間があるから生きていけるという事。 思い知らされたのは、そこから視野を広げれば、何か気付く事があるという事。 自分が思う程、自分が置かれている現状は実は悪くはないのかも知れないという事。 | ||||
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田舎町の,中学校の,少女たちの,小さな,小さな,小さな世界で起きる大きな物語で, 世代や性別はもちろん,当時の自身の『立ち位置』などにより,受け止め方も変わる一冊. あの子とあの子がくっついた,離れた,無視をする,されたから別のグループへ…など, その時代を過ぎた人にはくだらなく,いずれ本人らにも笑い話になるかもしれないものの, そのときの彼女たちにはそれがすべてで,後に気づくであろう世界との対比が強く響きます. 反面,たびたび描かれる少女たちの『腹の探り合い』には胃や胸の悪くなることもあり, これが今の彼女たちの生き方であり,主人公の『決意』へと繋がるものと理解はしつつも, いささかそちらに触れることが多めで,話の進み具合にモタつきを感じることがありました. とはいえ,『中二病』と自らで語るように,死への憧れといったこの世代特有の感性は, イタイタしく,そして痛々しく,今や将来への不安と苛立ちビリビリと伝わってくるよう. そして,事件の終わりと訪れた体の変化を境に,少女からの変わり身を見せていく後日談は, 少し駆け足でしたが,心と体だけではなく,世界と将来への広がりが窺えて印象的に映ります. | ||||
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学校生活での友だちとのトラブルや母親への絶望感が、アンにひとつのことを決心させる。 「私を殺して!」クラスメートの徳川に、アンは自分殺しを依頼したのだが・・・。 学校生活や自分の母親に絶望を感じたアンが取った行動は、突飛なものだ。けれど、アンの 年齢を考えると、そういうこともありなのかな〜とちょっと納得してしまう。昆虫系と称される 徳川とふたりで練る殺人計画は、当人たちは大真面目なのだが、大人の目から見ればちょっと 滑稽なものに思える。 この作品では、アンの心理描写はとてもていねいだ。けれど徳川は、何気ないしぐさや目の 動きなどでその心理を知ることはできるが、控えめに描かれている。アンから自分を殺すように 頼まれた徳川が、いったい本当のところ何を考えているのは分からない。けれど、ラストで 作者は、今まで抑えてきた分徳川の思いを実に見事に印象的に描いている。「徳川ってこういう 人だったんだ!」彼の秘められた思いにちょっと感激した。タイトルは物騒だけれど、読後は さわやかな感動を与えてくれる作品だと思う。 | ||||
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タイトルに惹かれて読み始めたのですが、てっきりミステリーだと思って読んでいたら、最後まで事件が起きずに終わってしまいました。本書は、青春小説でした。 青春とか恋愛とかってジャンルはどうにも気恥ずかしくて、あまり読まないのですが、久々に読んだ青春小説はなかなか心くすぐるものがありました。主人公は中学二年生の女子。派手系のリア充女子です。無視、いじめ、恋愛、嫉妬など様々な日常の中で、非日常にぼんやりと憧れる彼女が見つけた安定剤が「殺人」でした。隣の席に座る、昆虫系の男子、徳川を「犯人」にうってつけだと見初め、隠れて会いながら「自分の事件」を作る妄想を膨らませていきます。 作中では主人公が綴る計画が「悲劇の記憶」と題したノートに記されていきますが、これを含んだ本書自体は「青春の記憶」と呼べるでしょう。中学二年という「中二病」の言葉の由来ともなった、暑くて臭くて面倒くさい時期ならではの、日常風景が上手に切り取られていると思います。 たまには、こうした作品で自身の懐かしいあの時代を振り返るのも良いものですね。まあ、私の中二時代はリア充とはほど遠かったのですけれど。 | ||||
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アン自身が認めていたように自意識過剰な中二病。アンはそれがちょっと強烈みたい。 芹香たちに無視されただけでこの世の終わりかのような絶望に襲われたり、平凡な一少女、a girlで終わらせたくないから、事件の犠牲者でありたい、命を捨ててでも、特別な存在でいたい、その堅い意思? 河瀬や徳川を好きなのかどうなのか、微妙に揺れ動く心・・・ アンは「中二病」がちょっと極端だけど、誰しもそんな時期あったよね・・・ ただ、いろいろとドロドロの修羅場が登場した割には、最後はあっけないほど、丸く収まって、少し拍子抜け。 誰もが、幸せになって・・・ 別にアンに死んでほしかったわけじゃないけど、この本全体から、完ぺきなハッピーエンドは適してないような雰囲気を感じ取っていた私は、少し落胆してしまった。 | ||||
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タイトルから期待したものとは違って、この作家のいつもの感じ、というところでしょうか。 東京に行こうと思えばいつでも行ける長野県という中途半端な田舎の、 学校、友達同士という閉塞的な世界を舞台として、痛くも息苦しい人間関係が展開される。 まあ、それはそれでも良かったんですが、最後は、ああ、やっぱり、この落ちか、とちょっとがっかり感はありました。 あと、中二にしては、ちょっと知能が発達しすぎというか、知識を持ちすぎというか、 微妙に違和感がありました。子供っぽさも残ってるんですけどね、そこはきちっと書けてるんですけど、 なんか微妙に……。 とてもよく書けた作品だと思うのですが、こういう思春期のキリキリした感じは、 たいしたことが起きないんだったら、もう少し短くまとめてくれてもいいかなと思いました。 | ||||
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