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オーダーメイド殺人クラブ
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オーダーメイド殺人クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1~20 1/3ページ
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正直言うと中盤までは「どうせ起こせもしない事件を中学生2人で計画するなんて茶番じゃん」と冷めた目で見てた けどクライマックスの場面はドラマかと思うくらい劇的で読む手が止まらなかった そしてラストが最高だった。これぞ青春!って感じで、読後は暫く多幸感に浸ってた まぁこのラストは人によって好き嫌い別れそうだなとは思うけど、自分はめちゃくちゃ好きだし、綺麗で美しい終わり方だと思った 良い読書体験ができてよかった…この作品に出会えたことに感謝 ※ここから微ネタバレ注意※ 自殺願望を持つ若者が登場する作品って、大抵しょーもないきっかけで死ぬのをやめるから「そんな簡単に死にたい思いが、人生への絶望が消えるわけないだろ!」と思って肩透かしくらうんだよね。自分も死にたいと思うこと多々あるからそのキャラ達に共感できなくて冷める。でもこの作品の場合はちゃんと納得いく展開だった。中学生の心情の変化としては十分なものだと思えたから違和感なく楽しめた | ||||
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辻村さんの作品は、どれもエピローグが素晴らしい。「あの人のその後は?」「あの人との関係性は?」気になるところを見事に書いてくれるエピローグ。エピローグ部分を何度も読み返しました。 願わくば徳川くん視点のスピンオフが読みたいと思う。 | ||||
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全てに嫌気が差した中学生の主人公が 自らが劇的に殺害されるシナリオを、地味な同級生と作りあげていく物語です。 終盤に作者の伝えたい事が詰まっていて、ちょっと鏡の孤城と似ているなと感じました。 まさか読み終わってこんな多幸感に包まれた気持ちになると思いませんでした。 | ||||
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とあるようになぜこの作者はこんなにも大人が 思い出さないようにどこかに置いてきた黒歴史を まるで昨日のように覚えているのだろう。 「おかしくて、笑えて、バカみたいで、それから愛しく、 懐かしかった」とは決してならなくてこの本を読了するのに 信じられないくらいの時間が経ってしまいました。 しかも思い出したくなかったのものを思い出してしまったの 連続と辛くて辛くて辛くてこの行き場のない感情をどうにか するのにもっともっともっと時間がかかりそうで 次のこの作者の作品を手に取るにはしばらく他の作品が必要みたい。 | ||||
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イケてるグループ中二女子が、同級生のイケてない昆虫系男子に依頼したのは、自分を殺すこと。 奇妙な共謀関係をつくりだす二人を描いた本作品は、これまでにない少年A、そして被害者をつくろうとする、歪んだプロットだ。多感な頃の、どこか狂暴な一面を垣間見させるが、揺れ動く少年少女の心のうちを活写しているとも言える。 友達からの疎外感は、胸が痛くなる方が多いのではないだろうか。 決着のつけ方が難しいとは読み進めながら思ったが、納得できた。 ミステリではないのにこのタイトル。小説として読んで味わいがあるのに、タイトルで損をしているの気がしてならない。 | ||||
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最近よく辻村深月さんの本を読みます。 大昔デビュー作を読んで、「マンガか!?」と思うほどステレオタイプの人物描写に辟易し、その後もポツポツ読みつつも、いつも同じパターンで食傷気味でした。 学校、いじめ、教室内のヒエラルキー、どこか醒めてて周りを見下した主人公、それを助けてくれるイケメン… 今回のも「またかよ、おい」とは思いつつ読み進めていましたが、表現力・筆力は高いですよね。辻村さんのキャラへのちょっと意地悪な見方が、キャラの深みを増していると思います。 私も猟奇の徒を自認していて、「それぐらいで引くか、舐めんな」という気持ちは常にありますが、歳を取ったせいか最近はハッピーエンドが楽になってきました。 この本も途中は「どうすんの!?どうなんの!?」が、ラストで「よかったねぇ…」と。直近読了した『かがみの孤城』(例によってこれも同パターン)もよかったけど、今のところはこの作品が一番です。これが面白かったので、辻村作品をコンプリートすることにしました。 | ||||
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途中、「あ、読み終えるの厳しいかも」ってくらい、辻村さんの小説で初めて辛い気持ちになった。 そこからしばらくして、自分の想像とは違う展開になる。 少し安心して、また突き落とされる。 そしてラストは、微笑みながら読み終え、また辻村さんが読みたくなる。 | ||||
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全体の9割以上は、中学2年生の小林あんが、クラスメート・教員・母親との関係に傷ついたり、馬鹿にしたり、怒ったり、泣いたりと、ネガティブな話で、しかもそれが破綻に向けて深まっていく感じなので、ちょっと読むがしんどい。それが最後の20ページで劇的に展開する。ラストの部分の前までを共感しつつ読んだ読者は、このエンディングをどう評価するのだろう。 主人公は、「すべてが清潔で、透明感溢れる光に満ちていた日々(p.444)」の終焉を知り、「腹をくくって、諦めて。なるべく楽しく、精々、生きる」「余生(pp.463-464)」を引き受けようとする。それがつまりは大人になるということなのだろう。 小説だから、むろん「事実より奇」に書かれているわけだけれど、それにしても中学2年生という時期は、こんなに敏感・単純(繊細とは言い難い)で、傲慢で、鬱陶しく、視野の狭い(それは学校という閉鎖的な空間の問題も大きいが)ものかと思う。私も、中学生時代はそれこそ「黒歴史」なので、人のことは言えないが。 | ||||
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読む年代で感じ方がガラッと変わるような小説だと思いますが、個人的には、ミステリー小説としてすごく面白かったです。中学生の学校生活が胸が苦しくなるくらいに描写されていて、それだけでも十分読者をひきつけますが、前半にさりげなく謎があって、伏線があって、最後にきちんと気持ちよく回収されて、とても上質なミステリーだと思います。 読み終えた後、大槻ケンジさんの解説まで読んで、あ、この話はそういうことがテーマだったんだ!、と目からうろこの読書体験もできました。解説から読む人が多いかもしれませんが、この解説はある意味では「ネタばれ」になると思うので、全部読み終えてから読むことをお勧めします。 | ||||
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とても面白いです! 私の好きな小説ランキングトップ5に入りました! 辻村深月さんの作品をもっと読んでいきたいと思います! | ||||
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『これは悲劇の記憶である』 クラスのヒエラルキーを意識しながらも、リア充仲間を薄っぺらいと一歩引いて見ている主人公の小林アン。 ヒエラルキーの底辺で文化部所属の冴えない徳川勝利。 隣同士の席でも一言も声を交わすことのない二人が周りには内緒で殺人を企てる。自分の[少年A]になってほしいと徳川に依頼し、アンは理想の死に方をオーダーメードしていく。 思春期ならではの反抗期、もう子供ではないけど大人でもない中途半端な中学二年という年。自分は人とは違う、特別なんだと「個」をどうしようもなく主張したい年代。 当時は必死だったのに、思い返すと恥ずかしさで死にたくなる、そんな黒歴史が私にもあります(笑)中二病にかかってたんだろうなぁ。 あーあるある、中学生の恋愛ってこんなんよね~なんて自分の中学生活と比べて懐かしささえ感じながら読み進めました。 自分の殺人をクラスメートに依頼するなんて物騒なお話だけど、いかに中学生の世界が狭いのかを改めて感じさせられる。 彼らにとってはクラスという世界が全てで、それが少しでも崩れるともうどこにも自分の居場所がないと思ってしまう。大抵は窮屈な学校生活を終えたら気付かされる。世界は自分が思うより遥かに広い。 センスがないと見下していた母親が実はハイブランドの良い物を集めていた件がいい例で、実際には思っていた事実と違っていたというのは結構ある。 殺人事件の顛末は上手く纏まっていて良かったと思う反面、実際には起こらなかった方の未来も見てみたかった。 | ||||
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辻村さんの作品が好きですが、題名からなかなか手に取れずにいました。 少し目を伏せたい描写もありますが… アンが求める無機質な美。葛藤。 中学生の青春期ならではの、必死にもがいているところがとてもいいです。 少しずつ違う角度から見えてきた現実を 徳川くんと前を向いて歩いていって欲しいです。 | ||||
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この落とし方は最高級だと思う。全く無理が無く自然。そして、泣けます。 | ||||
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辻村さんの作品は何冊か読んでいますが、どの作品も読みやすいですね。 沢山ある辻村作品でもこの作品は、自分には遠い存在のする主人公に感情移入するのは難しかったです。こういう子も世の中には沢山いるし、女という生き物は所詮こんなものなのだろうなぁ…と考え込んでしまいました。 私自身がいじめとはほぼ無縁の学生生活だったせいかもしれませんが。 ただ、中学生が死について憧れたり、そこに救いを求める描写には共感しましたし、やっぱり学生時代は世界がそこで完結してしまって救いを死に求めるのはすごくリアルに感じました。 しかし、タイトルこそ物騒な感じですが、ラストも含めると割りと爽やかな部類の作品かな、と思いましたので、好き嫌いせずに一読することをおすすめします。 | ||||
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割とグロテスクなシーンもあります。 ネズミが死んじゃってたり。 表現方法が物凄くリアルで ゾックゾクしながら読みました。 高校生時代に読んだので特に共感しました。 でも、ここまでリアルなアンの心情が描かれていたのでオーダーメイド殺人までしたらと考えたら見たくなります。どんな感じで殺されちゃうんだろうとか、どんな展開があって殺されるんだろうとかいう心情で読んでたので、良い意味でも悪い意味でも裏切られましたね。 | ||||
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「何?」って、だるそうに会話をする徳川君の別小説が読んで見たい。 チヨダコーキを愛し、絵画の才能があるのであれば、時代が許せば、 スロウハイツの住人だった。なんてこともあるかもしれない。 そんな彼が若かりし中学生時代に何を感じ、どのような行動を起こしたのか。 彼の心の葛藤が知りたくなりました。 | ||||
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青春小説と書きましたが、決して爽やかな内容ではありません。 メインの登場人物二人はいわゆる厨二病で、周囲の登場人物もどこか嫌な一面を持っています。最初の100ページは読んでいると苛々すること請け合いです。 それでも青春小説と書いたのは、この作品が青春と呼ばれる時期に起こりうる心の動きを丁寧に描写しているからです。こんな時期、あったなぁと共感できる人も多いのではないでしょうか。 また、作者のストーリテリングも素晴らしく、ページを繰る手を止めさせません。 そして何よりラストの予想外の爽やかさ! これを読んでしまえば、青春小説と書きたくなるものです。 個人的には、今まで読んだ小説の中で五本の指に入る傑作だと思います。 | ||||
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主人公・アンの痛い感じが面白い。でもアンは大人っぽい頭のいい子なんだと思う。昆虫系男子・徳川を美化して読み進めてしまった。芹香や倖の裏切りやら何やらは、今どきの中学生によくある話。芹香のように自分勝手な子ほどクラスで恐れられていて、でも一番嫌われるタイプが、倖やアンにとって本当にいい友達だったのかは謎。最後の徳川とアンのやり取りは、なんだか気持ちが温かくなった。 | ||||
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辻村さんの作品は大好きでほぼ読破してますが そのなかでもこちらはオススメです! | ||||
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久しぶりに手に取った辻村深月さんの作品。少し生々しい表現が出てきたり、最後どんな展開になるんだろうとハラハラしながら読みました。中学生だった頃、自分が特別な存在でありたいと誰もが思っていたはず。ありえないけど、何だか共感できる、そんなお話で、最後には温かさが心に残る素敵な作品で、大好きな辻村作品の一つに加わりました。 | ||||
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