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オーダーメイド殺人クラブ
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オーダーメイド殺人クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 21~40 2/4ページ
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『これは悲劇の記憶である』 クラスのヒエラルキーを意識しながらも、リア充仲間を薄っぺらいと一歩引いて見ている主人公の小林アン。 ヒエラルキーの底辺で文化部所属の冴えない徳川勝利。 隣同士の席でも一言も声を交わすことのない二人が周りには内緒で殺人を企てる。自分の[少年A]になってほしいと徳川に依頼し、アンは理想の死に方をオーダーメードしていく。 思春期ならではの反抗期、もう子供ではないけど大人でもない中途半端な中学二年という年。自分は人とは違う、特別なんだと「個」をどうしようもなく主張したい年代。 当時は必死だったのに、思い返すと恥ずかしさで死にたくなる、そんな黒歴史が私にもあります(笑)中二病にかかってたんだろうなぁ。 あーあるある、中学生の恋愛ってこんなんよね~なんて自分の中学生活と比べて懐かしささえ感じながら読み進めました。 自分の殺人をクラスメートに依頼するなんて物騒なお話だけど、いかに中学生の世界が狭いのかを改めて感じさせられる。 彼らにとってはクラスという世界が全てで、それが少しでも崩れるともうどこにも自分の居場所がないと思ってしまう。大抵は窮屈な学校生活を終えたら気付かされる。世界は自分が思うより遥かに広い。 センスがないと見下していた母親が実はハイブランドの良い物を集めていた件がいい例で、実際には思っていた事実と違っていたというのは結構ある。 殺人事件の顛末は上手く纏まっていて良かったと思う反面、実際には起こらなかった方の未来も見てみたかった。 | ||||
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辻村さんの作品が好きですが、題名からなかなか手に取れずにいました。 少し目を伏せたい描写もありますが… アンが求める無機質な美。葛藤。 中学生の青春期ならではの、必死にもがいているところがとてもいいです。 少しずつ違う角度から見えてきた現実を 徳川くんと前を向いて歩いていって欲しいです。 | ||||
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この落とし方は最高級だと思う。全く無理が無く自然。そして、泣けます。 | ||||
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タイトルに惹かれて入院中に読みましたが、内容にガッカリしました。ただの厨二病の日記です。てっきり殺人をオーダーメイドできるクラブができるのかと思いましたしが題名とは程遠い内容でした。現在学校でいじめられてる、もしくはいじめられてた女子とかには共感できるものがあるかもしれないですね〜。そもそも殺人という題名の本を読むということは共感とか別に求めてないんですよね、ハラハラドキドキしたいと思って読んでるのに結局サイコっぽかった徳川もただの思春期のガキ、主人公も反抗期と厨二病こじらせた自称リア充。 作者もジャンルとしてはミステリ・推理みたいですが、どんでん返しと期待をへし折るのは違うと思います。推理作家の殺人と名の付く小説で殺人が結局起きない、内容に沿うとただの出来心だったみたいな、どっちかっていうと恋愛要素のほうが強くないかみたいな、そんな小説でした。 こんなこと書いてるとレビュー見てから読めとかほざくアホがいるかもしれないので言っときますが小説の醍醐味はやっぱり題名、表紙の挿絵、等を見てワクワクして読むものだと思います。読み終わって納得するわけですよね、それがこの小説には無いです。 | ||||
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辻村さんの作品は何冊か読んでいますが、どの作品も読みやすいですね。 沢山ある辻村作品でもこの作品は、自分には遠い存在のする主人公に感情移入するのは難しかったです。こういう子も世の中には沢山いるし、女という生き物は所詮こんなものなのだろうなぁ…と考え込んでしまいました。 私自身がいじめとはほぼ無縁の学生生活だったせいかもしれませんが。 ただ、中学生が死について憧れたり、そこに救いを求める描写には共感しましたし、やっぱり学生時代は世界がそこで完結してしまって救いを死に求めるのはすごくリアルに感じました。 しかし、タイトルこそ物騒な感じですが、ラストも含めると割りと爽やかな部類の作品かな、と思いましたので、好き嫌いせずに一読することをおすすめします。 | ||||
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割とグロテスクなシーンもあります。 ネズミが死んじゃってたり。 表現方法が物凄くリアルで ゾックゾクしながら読みました。 高校生時代に読んだので特に共感しました。 でも、ここまでリアルなアンの心情が描かれていたのでオーダーメイド殺人までしたらと考えたら見たくなります。どんな感じで殺されちゃうんだろうとか、どんな展開があって殺されるんだろうとかいう心情で読んでたので、良い意味でも悪い意味でも裏切られましたね。 | ||||
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ここで敢えて星3つにしたのは、(以後ネタバレを含む。) 猫が惨殺されていたからです。猫派の私からしてみれば、痛々しい限りです。 でも、それこそが辻村先生の良いところであると思っています。なので、しっかり読破しましたよ。 猫派じゃない人には、とてもおすすめの作品です。 | ||||
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「何?」って、だるそうに会話をする徳川君の別小説が読んで見たい。 チヨダコーキを愛し、絵画の才能があるのであれば、時代が許せば、 スロウハイツの住人だった。なんてこともあるかもしれない。 そんな彼が若かりし中学生時代に何を感じ、どのような行動を起こしたのか。 彼の心の葛藤が知りたくなりました。 | ||||
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青春小説と書きましたが、決して爽やかな内容ではありません。 メインの登場人物二人はいわゆる厨二病で、周囲の登場人物もどこか嫌な一面を持っています。最初の100ページは読んでいると苛々すること請け合いです。 それでも青春小説と書いたのは、この作品が青春と呼ばれる時期に起こりうる心の動きを丁寧に描写しているからです。こんな時期、あったなぁと共感できる人も多いのではないでしょうか。 また、作者のストーリテリングも素晴らしく、ページを繰る手を止めさせません。 そして何よりラストの予想外の爽やかさ! これを読んでしまえば、青春小説と書きたくなるものです。 個人的には、今まで読んだ小説の中で五本の指に入る傑作だと思います。 | ||||
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主人公・アンの痛い感じが面白い。でもアンは大人っぽい頭のいい子なんだと思う。昆虫系男子・徳川を美化して読み進めてしまった。芹香や倖の裏切りやら何やらは、今どきの中学生によくある話。芹香のように自分勝手な子ほどクラスで恐れられていて、でも一番嫌われるタイプが、倖やアンにとって本当にいい友達だったのかは謎。最後の徳川とアンのやり取りは、なんだか気持ちが温かくなった。 | ||||
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最終的に殺人がひとつも起きず高められていった期待感にかたすかしをくらって非常に残念でした。さんざん死や惨殺現場の惨状などを持ち出し禁忌的な緊張の高め方してるくせに、最後回収しない覚悟のなさあたり、やはり作者も所詮女か、と思いました。どうした、ちょっと平和ぼけしてんよー。 できもしないことを言うやつは志が低くださいです。言うことは守るべく心がける列海王があらためてかっこよく思いました。 まぎらわしいタイトルはつけないようにしてほしい。 | ||||
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女子中学生の日常の話がとても長く感じた。同じことを何度も繰り返し繰り返しで話が中々進まないのでもやもやしながら読みました。 そんなに日常の出来事を執拗に描く必要があったのかわかりませんでした。 クライマックスを迎え徳川の印象がガラッと変わったことにもどうにも納得がいかない感じでした。あれだけ病的な徳川が個性的くらいに変わる変貌ぶりには正直落胆した。読まなきゃよかったという印象です。 著者の作品は初めて読んだのでこれから読むかどうかはわかりません。 中二女子の気持ちなど、女性のどろどろした部分を読めたことは唯一よかった所です。 | ||||
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辻村さんの作品は大好きでほぼ読破してますが そのなかでもこちらはオススメです! | ||||
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知り合いの子が、中学生の気持ちがわかるから読んで、というので読んだ。 話としてはおもしろく、どう展開していくのかな、と楽しんだのだけど、 この子たちの、友達との関係が気持ち悪くてならなかった。 主人公を含めた3人組の中で、2人で組んでは1人を外す、ということをリーダー格の 子が中心となってやっていて、主人公は最初のシーンで外されていて、 無視されているという事実が、話のクライマックスでかなり彼女を精神的に追い詰めている。 誰かを無視したりが平気でできるような子たちからは距離をとるのが一番である。 おなじ教室にいるときは、物理的にどうしても距離がとれない。 だから同じクラスの間は仕方なく、逃げようがない気持ちになるのは理解できる。 でも、最後に主人公が大学に行くシーンで、彼女たちが見送りに来るのだ。 彼らとの関係が、そんなあとまでも続いていることが、ちょっと私には衝撃だった。 主人公は、勉強して勉強して(たぶん、離れたい一心で)、その地域での 進学校に行く。でもたぶんもしかすると月に何回かは、中学の時のその友達たちと会ってたんじゃないだろうか。 そういう子たちと過ごす時間って、はっきりいって、時間の無駄じゃないだろうか。 いつまた無視されるのかな、とか思いながら、気を使いながら会っていたんじゃないだろうか。 東京の大学にいくのは、彼女たちから完璧に離れるためかもしれない。 でもそんな後ろ向きに離れるんじゃなくて、確固たる意志をもって、そんな人たちとの つきあいをやめたらいい、と言ってやりたい。 時間の無駄だ。もっと気持ちのいい人たちは絶対にいる。 というわけで、なーんとなく、嫌な気分で話を読み終わった。 誰とでも仲良くしなきゃいけないなんて、うそ。 嫌なことをしてくる相手からは、離れる。それが気持ちよく生きていく秘訣。 | ||||
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久しぶりに手に取った辻村深月さんの作品。少し生々しい表現が出てきたり、最後どんな展開になるんだろうとハラハラしながら読みました。中学生だった頃、自分が特別な存在でありたいと誰もが思っていたはず。ありえないけど、何だか共感できる、そんなお話で、最後には温かさが心に残る素敵な作品で、大好きな辻村作品の一つに加わりました。 | ||||
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盛り上がりMAXを過ぎて以降の急降下、そこから続く平凡さにガッカリ。 それでも最後の最後まで、劇的な衝撃的ラストを期待して読み進めたが、この平熱のまま終わった。 読み終えて考えてみる。 期待通りのラストを迎えていたら、非現実的な嶽本野ばらの世界の様になってしまうか。 澁澤龍彦の話も出てくるし。 それじゃあ、辻村さんじゃなくなってしまう。 凄い事が起こった様でいて何も起こせない、現実はこんなものだという超現実的ラスト。 「悲劇」を起こせなかったことが、あなたの悲劇だ。 気づけなかったことが、あなたの、悲劇だ。 この一節にもある通り、やっぱりこのラストこそが重要だったのだろうと気づく。 この人の心理描写は毎回ながら本当にリアルに的を得ている。 中二の男女、母親、先生、…いるいる、という性質な人物の描写が細部まで本当によく描かれている。 胸が痛む程いちばん理解できたのは、 自分だけの聖域のような空間があるから生きていけるという事。 思い知らされたのは、そこから視野を広げれば、何か気付く事があるという事。 自分が思う程、自分が置かれている現状は実は悪くはないのかも知れないという事。 | ||||
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初の辻村作品でしたが、完全に翻弄されました。そもそもこの作品を読みたいと思ったのは、電車の中吊り広告がきっかけで、はっきり言って表紙とタイトルと「痛切な青春小説」といううたい文句に惹かれてであり、辻村さんが直木賞を取った人気作家だということなど全く知らなかった。あらすじの時点で私は作者の罠に嵌っていたのだろう。予想は何度も裏切られ、時に怒り、時に悲しみ、時に笑いながら読み終えた。ずっと翻弄されっぱなしだった。 この作品は今中学生真っ只中の少年少女に特に読んでほしい。人間関係の悩み、アイデンティティーの探求など共感できること間違いなしだ。自然と涙が溢れるかもしれない。しかし、青春時代を終えた人々も、きっとあの頃を思い出して共感できることだろう。 私は辻村さんの話のまとめかたがとても好きになった。これから他の作品もたくさん読みたいと思う。 | ||||
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田舎町の,中学校の,少女たちの,小さな,小さな,小さな世界で起きる大きな物語で, 世代や性別はもちろん,当時の自身の『立ち位置』などにより,受け止め方も変わる一冊. あの子とあの子がくっついた,離れた,無視をする,されたから別のグループへ…など, その時代を過ぎた人にはくだらなく,いずれ本人らにも笑い話になるかもしれないものの, そのときの彼女たちにはそれがすべてで,後に気づくであろう世界との対比が強く響きます. 反面,たびたび描かれる少女たちの『腹の探り合い』には胃や胸の悪くなることもあり, これが今の彼女たちの生き方であり,主人公の『決意』へと繋がるものと理解はしつつも, いささかそちらに触れることが多めで,話の進み具合にモタつきを感じることがありました. とはいえ,『中二病』と自らで語るように,死への憧れといったこの世代特有の感性は, イタイタしく,そして痛々しく,今や将来への不安と苛立ちビリビリと伝わってくるよう. そして,事件の終わりと訪れた体の変化を境に,少女からの変わり身を見せていく後日談は, 少し駆け足でしたが,心と体だけではなく,世界と将来への広がりが窺えて印象的に映ります. | ||||
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恋愛に部活,女の子同士のつきあい(友情ではない)の中で,自殺を考える女子中学生. つかみどころのない同級生に,自分を殺すことを依頼するが・・・. 自己中心的なクラスメートのために振り回されたり,仲間はずれにされるという 昔ながらの学校の光景に,中二病にスクールカーストといった現代的な脚色を加えた作品. 誰も経験するけれど,大人になったらあまり思い出すこともない,あのころの感覚を このように生々しく描いてみせる辻村氏の筆力は大したものだが, ちょっとステレオタイプな印象もなきにしもあらず. また,最近の辻村作品の傾向として,ラストがちょっと予測できてしまうのもちと残念. 個人的には一番の印象は,”女のつきあいってめんどくさっ”に尽きる. はっきり言えば,根っこにあるのは,このテーマだけであり, それをこれだけリアルで,読み手が辟易するくらいのストーリーとして成立させている点だけも評価できる. | ||||
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青春小説です。 40代です。 娘が中2です。最近衝突が多くなりました。この本を読んで自分の中学時代を思い出せました。 精一杯大人になろうとする気持ちと、でも汚い大人にはなりたくない思春期独特のあの感情。 10代・20代のひとは自分に重なる部分がきつとあるかも。。。それ以降の人もぜひ読んでみてください。 | ||||
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