黄昏に眠る秋

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評判

黄昏に眠る秋の評価:

4.03/5点 レビュー 35件。 B ランク

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平均点4.03pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全68件 61〜68 4/4ページ
No.8
(4pt)

今後も作品が読みたい作家

北欧の雰囲気も感じられる作品です。

 ゆっくりと物語が進んでいくのも雰囲気と合っていて物語の世界に入って行きやすかったです。

 全部で4部作になる予定だということなので,全部翻訳されるといいなと思います。


黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151797017
No.7
(4pt)

今後も作品が読みたい作家

北欧の雰囲気も感じられる作品です。

 ゆっくりと物語が進んでいくのも雰囲気と合っていて物語の世界に入って行きやすかったです。

 全部で4部作になる予定だということなので,全部翻訳されるといいなと思います。


黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018464
No.6
(4pt)

子を失った親の悲痛さが伝わってくる秀作

20年前に起こった子供の失踪を母親と祖父が追及するのと、島の厄介者の軌跡が並行して描かれるミステリ。互いに関係無さそうな挿話が最後にどうシンクロするかの興趣で引っ張るタイプの作品。特に母親が執念で自力捜査する部分が悲しく悲痛で、どこの国でも子を失った親の気持ちは同じなんだな、としみじみ思いました。厄介者が辿る破滅への顛末もミステリとしてとても面白く著者の新人離れした作家としての手腕に唸りました。ただ1点、問題の端緒になる靴がなぜ20年も経ってから送られてきたのかがよく判らず、そこだけ少し引っかかりました(私の読み落しかもしれませんが)。それでも小説としてとても面白く、デビュー作でここまで出来れば大したものだと思います。今後も期待したいと思います。

蛇足ですが、訳は素晴らしいですが、出来れば英語からの重訳ではなく、スウェーデンの言語から直接訳してもらいたかったです。
黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151797017
No.5
(4pt)

子を失った親の悲痛さが伝わってくる秀作

20年前に起こった子供の失踪を母親と祖父が追及するのと、島の厄介者の軌跡が並行して描かれるミステリ。互いに関係無さそうな挿話が最後にどうシンクロするかの興趣で引っ張るタイプの作品。特に母親が執念で自力捜査する部分が悲しく悲痛で、どこの国でも子を失った親の気持ちは同じなんだな、としみじみ思いました。厄介者が辿る破滅への顛末もミステリとしてとても面白く著者の新人離れした作家としての手腕に唸りました。ただ1点、問題の端緒になる靴がなぜ20年も経ってから送られてきたのかがよく判らず、そこだけ少し引っかかりました(私の読み落しかもしれませんが)。それでも小説としてとても面白く、デビュー作でここまで出来れば大したものだと思います。今後も期待したいと思います。

蛇足ですが、訳は素晴らしいですが、出来れば英語からの重訳ではなく、スウェーデンの言語から直接訳してもらいたかったです。
黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018464
No.4
(4pt)

北欧の雰囲気を堪能

風景だけでなく、主人公の親子関係や人物像が北欧的で興味深い。

ただ、主人公が夢見の人を拒否した点が理解できなかった。当たると評判だったのに、感情的に否定してしまった。
あれだけ事件に取りつかれていれば、その時は信じたくなくてもあとで追及するはずでは?と感じた。

あと、老人の会話の
「そうさな」と言う翻訳に最後まで慣れることができなかった。
黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151797017
No.3
(4pt)

北欧の雰囲気を堪能

風景だけでなく、主人公の親子関係や人物像が北欧的で興味深い。

ただ、主人公が夢見の人を拒否した点が理解できなかった。当たると評判だったのに、感情的に否定してしまった。
あれだけ事件に取りつかれていれば、その時は信じたくなくてもあとで追及するはずでは?と感じた。

あと、老人の会話の
「そうさな」と言う翻訳に最後まで慣れることができなかった。
黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018464
No.2
(4pt)

霧深い石灰岩平原で幼い息子に起きた悲劇の謎を母と祖父が執念で追う心震わせる物語。

抒情的な感性の作風で世界中から高い評価を得ているスウェーデンのジャーナリストにして新進ミステリー作家テオリンのスウェーデン推理作家アカデミー賞と英国推理作家協会賞のそれぞれ新人賞を受賞した2007年発表の処女作です。あの北欧ミステリー・ブームの火付け役となった名作「ミレニアム」でさえ日本に紹介されたのは刊行3年後の2008年ですから世界中で話題の本書が4年後にようやく紹介されたのも致し方ないなとは思いますが、遅れた原因にはやや穏やかで地味目の作風のせいもあったのではないかとも思いました。本書には最近のスウェーデン・ミステリーの特長である過激なバイオレンス色は無く普通の範囲内で、私は読みながら何処か日本の往年の推理作家松本清張氏の作風に通ずる物を感じました。
霧深いエーランド島で二十数年前に幼い息子が失踪した事件の悲しみを引き摺って生きる母ユリアに突然転機が訪れる。失踪当時に息子イェンスの履いていたサンダルが何者かから郵便で送られてきたと祖父の元船長イェルロフが知らせて来たのだ。ユリアは急いで帰郷して祖父の暮らす高齢者ホームへ向かい、愛する我が子の行方と過去の謎を突き止めるべく父娘二人で力を合わせて立ち向かって行く。
本書は大胆に冒頭からいきなり息子イェンスが失踪する直前の場面を描き、過去に遡って特異な性格の危ない殺人者ニルス・カントを主人公とする物語が主筋と交互に語られる構成が取られています。途中で巧みな偽装工作トリックはある物のそれ程目新しい物ではなく、これではあまりにもミステリーとして単純に過ぎないかと思いましたが、やはり流石に著者は期待を裏切らず読者を油断させておいて最後の最後に大きなサプライズを用意していました。人間ドラマの面では、母ユリアが調査の過程で長年の間に歪ませてしまった心の迷いを反省し息子の死を潔く受け入れ人生に再び向き合おうとする決意の心情が真に清々しく、祖父イェルロフの老いがもたらす苦しみに負けず粘り強く最後まで諦めない意志の力に深く感動し、最後の真犯人の隠された複雑な心情は善悪を超えて理解出来ると同時に一抹の悲哀を感じました。本書は長く展開も緩やかで最後まで読み通すのに相当苦労させられましたが、(刈り込めばもっと短く出来たかとは思いますが、そこは著者の流儀でもありましょう)それでも私は読み終えて抒情的な余韻に浸り深い満足感を得られました。
まるで一昔前に戻った様な素朴な味わいのミステリーの良さに改めて気づかせてくれた著者の近作2冊もぜひ早い機会に紹介されます様にと願っています。
黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151797017
No.1
(4pt)

霧深い石灰岩平原で幼い息子に起きた悲劇の謎を母と祖父が執念で追う心震わせる物語。

抒情的な感性の作風で世界中から高い評価を得ているスウェーデンのジャーナリストにして新進ミステリー作家テオリンのスウェーデン推理作家アカデミー賞と英国推理作家協会賞のそれぞれ新人賞を受賞した2007年発表の処女作です。あの北欧ミステリー・ブームの火付け役となった名作「ミレニアム」でさえ日本に紹介されたのは刊行3年後の2008年ですから世界中で話題の本書が4年後にようやく紹介されたのも致し方ないなとは思いますが、遅れた原因にはやや穏やかで地味目の作風のせいもあったのではないかとも思いました。本書には最近のスウェーデン・ミステリーの特長である過激なバイオレンス色は無く普通の範囲内で、私は読みながら何処か日本の往年の推理作家松本清張氏の作風に通ずる物を感じました。
霧深いエーランド島で二十数年前に幼い息子が失踪した事件の悲しみを引き摺って生きる母ユリアに突然転機が訪れる。失踪当時に息子イェンスの履いていたサンダルが何者かから郵便で送られてきたと祖父の元船長イェルロフが知らせて来たのだ。ユリアは急いで帰郷して祖父の暮らす高齢者ホームへ向かい、愛する我が子の行方と過去の謎を突き止めるべく父娘二人で力を合わせて立ち向かって行く。
本書は大胆に冒頭からいきなり息子イェンスが失踪する直前の場面を描き、過去に遡って特異な性格の危ない殺人者ニルス・カントを主人公とする物語が主筋と交互に語られる構成が取られています。途中で巧みな偽装工作トリックはある物のそれ程目新しい物ではなく、これではあまりにもミステリーとして単純に過ぎないかと思いましたが、やはり流石に著者は期待を裏切らず読者を油断させておいて最後の最後に大きなサプライズを用意していました。人間ドラマの面では、母ユリアが調査の過程で長年の間に歪ませてしまった心の迷いを反省し息子の死を潔く受け入れ人生に再び向き合おうとする決意の心情が真に清々しく、祖父イェルロフの老いがもたらす苦しみに負けず粘り強く最後まで諦めない意志の力に深く感動し、最後の真犯人の隠された複雑な心情は善悪を超えて理解出来ると同時に一抹の悲哀を感じました。本書は長く展開も緩やかで最後まで読み通すのに相当苦労させられましたが、(刈り込めばもっと短く出来たかとは思いますが、そこは著者の流儀でもありましょう)それでも私は読み終えて抒情的な余韻に浸り深い満足感を得られました。
まるで一昔前に戻った様な素朴な味わいのミステリーの良さに改めて気づかせてくれた著者の近作2冊もぜひ早い機会に紹介されます様にと願っています。

黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018464