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ジェノサイド
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ジェノサイドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全390件 261~280 14/20ページ
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複雑系。理系。映画「アバター」に通じる哲学観。スケールのデカサとリアルっぽさは翻訳ものに匹敵します。 専門用語も多く読むのが大変です。でも読まされます。 ドハデな戦闘シーンと日本の平和な街でのちっぽけなチェイシングが対照的だけど逆にリアルに感じられます。 この本は、グーグルアースや専門用語にリンクが貼られた電子書籍で読んだ方がイマジネーションが広がると思う。 書籍なら、隣に地球儀とパソコンにwikiを開いておきながら読むといいと思います。 ちなみに韓国人はキーパーソンではありますが、あくまでも主人公の友人に過ぎません。 南京の話はほんの数行の話で、気になりません(所詮小説だし)。 ただ、テーマが「ジェノサイド」なら、ありきたりですが広島、長崎、東京(大空襲)にも少し触れて欲しかったな。 | ||||
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他の方のレビューで、自虐的歴史観について触れられていたので、手に取るのを躊躇っていました。 確かにそういう側面があり、嫌な思いをさせられる部分もありましたが、それだけの理由でこの本を読まないのは勿体無いと思います。 そういう記述もある、と覚悟して読めば、それほど気にならずにこの極上のエンターテインメントを楽しめると思います。 | ||||
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星五つでは足りない。これほど面白い小説は読んだことがない。戦争、人類史、進化論などの大きなテーマを軸に、サスペンスとしても最高峰の仕掛けを最初から最後まで敷きつめている。全編を通じて「この先どうなるのか」と読者を引き込み続け、かつ頭脳戦の場面では、読者の脳をフル回転させる。 この本の最大の特徴は、「人類が進化するとどうなるのか」を極限まで論理的に考え抜いた作品であるということ。普通のミステリーやサスペンスと違い、何度読んでも面白い。また、巻末の参考文献も読みたくなる。読者の脳を高電圧で刺激し、知的好奇心を沸き上がらせる。 これだけの傑作だが、あまりにも低評価のレビューが多いので驚いた。この本への本質的な批判があるとすれば、人類進化の帰結について論理的な反論を示すことだろう。しかし、そういう反論は誰もできていない。 ▽自虐史観との批判について 約600ページのうち、日本人の歴史上の蛮行を書いた場面は、すべて足しても数ページしかない。著者が言いたいのは「日本人であれドイツ人であれコンゴ人であれ、他集団を殺すというホモ・サピエンスとしての性向を等しく持っている」ということだ。 そもそも、日本人が米兵の息子を助けようと新薬開発に挑み、また新人種を保護しようとしているのに、なぜ「著者は日本人が嫌い」という安易な結論になってしまうのか。 ▽直木賞について この本は直木賞の受賞を逃したが、一つだけ確実に言える。直木賞の選考委員のどの作品よりも、この本の方がはるかに面白い。 | ||||
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エンターテイメントとして非常に面白いんだけど韓国人に対する入れ込みが激しすぎて五つ星にはできない。作者は恐らく韓国ファンで左翼っぽい歴史観を持ってるのだろうけど、それをここまで出しちゃうとキャラクターのバランスが悪くなってしまうんだよね。 韓国人留学生は頭脳明晰で行動力があって信義もわきまえていて大型バイクに乗って追っての手を見事にまいちゃったりします。ここまで1人のキャラクターに詰め込んじゃうと現実感が無くなっちゃうんだよね。折角、他のキャラクターがそれぞれに欠陥のある人間で活きているのに、韓国人留学生の部分になると現実離れしちゃってるんだよな。 逆に日本人の傭兵はただ単に残忍であったりするんだけど、平和な日本に生まれながら残忍極まりない性格になってしまった理由が見えない。韓国人が情で繋がっているとかの説明はあるんだけど、この異常性格の日本人傭兵の背景は結局わからずじまいだった。こっちの方が人間社会を描写するには面白い題材だと思うんだけど、なぜ端折っちゃってるんだろうか? 比較的バランスよく書かれていたのは米国人傭兵かな。ここの辺りが非常に優れていることを考えると、韓国人留学生ばかり神格化しちゃってバランス崩しちゃったのは全くおしいと思う。キャラクターのバランスがもう少し良ければ五つ星なんだけどね。もったいないと思います。 | ||||
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むちゃくちゃ面白かったです。一気に読了しました。 後から思い起こせば不自然な点もなくはないですが、読んでいる最中は物語の展開にぐいと引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。 構成がすごく多層的で立体的なんですよね。少年と父親の物語、兵士たちの戦い、未知の生物との知恵比べなどが、複雑に絡み合いながら壮大な物語を形づくっていきます。 しかも、それが壮大な大風呂敷かと思いきや、圧倒的な細部描写に支えられているので違和感がないんですよね。化学や軍事に関する描写は、まるで専門家かと思うほど。 大量虐殺というテーマを掲げている割には、「命の尊さ」とか「人間の愚かさ」をずしりと感じるわけではありませんが、あまり難しく考えず、とにかくめくるめく展開に身をゆだねればいいんじゃないかと思います。 一級のエンターテインメント小説です。 | ||||
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人類は進化しているのだろうか? 手足の長い、顔の小さい最近の人達を見るだけでも軽く思ってしまいます。 ストーリーの展開や、設定など、とても面白く読めます。 映画化されるのでしょうかね? | ||||
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何か話題の本で、楽しめるものはないかと思っていたところ、BSブックレビューで絶賛されていたので、購入。 今現在の政治・科学を背景に、ちょっぴりSFを足したミステリー&アドベンチャーです。 面白かった!個人的にはダン・ブラウン『天使と悪魔』よりも面白かった。緻密な取材を通じて、現実世界を舞台に物語を展開していく様は似ています。 先の展開を楽しみながら読めて、読了後も充実感がありました。 エンターテイメントとしてだけでなく、「一目見ればすぐわかる、見たことがない生き物」の視点から、地球の王たる人間とはどんな存在か・人間性があからさまになっていく所は、興味深く勉強になりました。韓国・中国と我が国の、どちらが優秀かという問題に躍起になったり、他国の国旗を燃やしたりするのも、人間の業からするとしょうがないかもねと思ってしまいます。中江有里氏も「新しい神話を読んでいるよう」と述べてます。 さて、筆者の歴史観云々については、私も違和感を持った一人です。が、本作が駄作かになるか?というと、そうではないので、 とにかく一度読んでみることをおすすめします。以下は、読みたい人だけ読んで下さい。 違和感を持った所は、関東大震災で朝鮮人に対するジェノサイドが行われたくだり、「6000人」が虐殺にあったと書いてありますが、 日本人の自警団による虐殺自体があったことは事実のようですが、死亡者は、300人〜6000人と定まっていません。特に6000人という数字は、 行方不明者をすべて「殺されたとみなして」集計したようです。本書で「死亡者数には、諸説あるが」とか書かれている訳ではなく、断定の調子で 書かれています。筆者は、ジェノサイド行う人類という視点から日本人のジェノサイドにも言及し、公正でいたかったそうです。それはわかりますが、 じゃあ、6000人という数字が根拠のはっきりした公正な情報なのでしょうか?他国にも翻訳されるだろうに。 また、主人公の日本人の協力者の韓国人留学生の描写にも、なにか筆者の韓国への「うしろめたさ」のようなものを感じました。 せっかく「見たことがない生き物」の視点から、国ではなく、人間そのものを見るという主張があるのに、なにか「日本はごめんなさい、韓国はすばらしい」 的な所が残念でした。 | ||||
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すごい!!すごかったです!! 1800円以上の価値アリ! この作品を素通りしてしまうのはもったいない。 それくらい凄い、超大作エンターテイメントでした。 決して難しくも、残虐すぎもしません。 高野和明さんが作りだした壮大な物語をぜひ多くの方にお勧めします! | ||||
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読み応えのある1冊でした。 本の内容は、人類を滅亡させる危険性をはらんだ事象をアメリカが掴み その危険因子を排除する為に、アメリカは傭兵部隊を編成し、 危険因子が存在するアフリカコンゴのジャングルへ派遣するが そこで、傭兵部隊が見たものは、自分達のミッションを根底から 覆す事実であり、そこからはじまる脱出劇である。 この本の面白いところは、単なるパニック系や戦争物の脱出ではなく 人類とは何か、生きるとはなにか、善とは、悪とは、つまり 人間とは何かを、問いかけながらストーリーを作り出している ところにあると思う。 ストーリーのもう一つの重要な役割である創薬開発については 難解な部分には、出来る限り私のような一般人にも 理解できるよう解説を加え、ストーリーに入り込む前に 読む気を殺がさないよう、細心の注意で文章を構成している。 但し、話の大事なポイントに差し掛かかった時でさえ、あまりに 論理破綻を恐れたせいか細かすぎて、一瞬間延びしてしまうと 感じてしまった。創薬自体が複雑だろうことを思うと この点を構成に組み込んだ流れから仕方がないのであろうが 残念な点ではあった。 神の領域は、解明されていない科学の一部に過ぎないと思われる 価値観で話が進む当たりは好き嫌いがでそうだが、単純に ミステリー小説が好きな人には読み応えがあっておすすめできます。 | ||||
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「このミステリーがすごい」、「週刊文春」、「本の雑誌」等々、ミステリー・エンタメ小説の読み手たちが選出した昨年末のベストテンで軒並みベスト1に輝いた今作。かなり前に購入したものの、書斎の隅に積みっぱなしになっていた。ようやく読み始めたら、これがオモシロくて一気に読み切ってしまった。 プロローグで記されたアメリカ大統領執務室で報告された人類絶滅の可能性のレポートは、その後4人の傭兵たちによるコンゴ秘境地での極秘ミッション・ガーデニング作戦と、父の遺志を引き継いだ東京の平凡な薬学部学生の小児病難病患者の新薬開発の突拍子もない試みにリンクしながら、背景にある恐るべき企みと隠蔽された真実でサスペンスを加速させる。 ホワイトハウス周辺、アフリカの秘境、そして東京。かけ離れたエリアと空間で秘かに同時進行する人類がかって遭遇した事のない闘いと研究。ミステリー、SF、アクション、社会派小説の要素をたっぷり盛り込み、圧倒的筆力で突き進む。 コンゴで彼らが遭遇したモノは果たして何だったのか? ジェノサイドのタイトル通り繰り広げられる殺戮の嵐、阿鼻叫喚の地獄絵図、人間の持つ残虐性が容赦なく描写される一方で、巨大な敵に怯えながらも自己の信念に基づいて行動する者たちの勇気と良心。 全く対照的な人間性の両面、どちらも人間が持つ根源性と言う事なのか。 謎が謎を呼ぶミステリアスな第一部。 一転、物語が大きく動き出し、スリリングな展開がつるべ打ちとなる第ニ部。 そして、壮大なマントル・ピースがどう収束し、人類は未来に向けどう舵を取るのかが示される第三部。 どれも、ページをめくる手が自ずと速くなる。 筆者が描く今作品に於ける絶対悪的存在は何なのか?如何にもと思えるその正体にも、ステレオ・タイプには没しない理由付けがしてあるのが良い。 ラストの甘さが気になるものの、日本のエンタメ小説ではひとつ頭が抜き出ていると思える今作。 作者は、若い頃岡本喜八に師事し、映画の世界で活躍する事を夢見ていたと言う。 確かに、プロット、構成、描写等、いかにも映画的、それも、70年代のアメリカ映画を連想させる。 (追記) 物議を醸す南京大虐殺や関東大震災を巡る記述は、確かに偏った歴史認識に基づくものであるし、そこまで著述する必然性があるのかとも思う。 作者は確信的に書かれていると思うので、それがネガティブな感想として跳ね返ってくるのはやむを得ないと思うが、でも、歴史観の違い一点で今作の評価を決めてしまう事は個人的には出来ない、かな。 | ||||
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眠れない 徹夜で久しぶりに一気に読みました。 エンターテイメントと思って読んでください 学術的なことはわからないですがこういうことを考えるだけでも凄いです。 戦争 特にアメリカに対してかなり厳しく批判されて人間の愚かさや弱さに共感しました 映画にできない小説ならではの醍醐味がありました いやー久しぶりに凄い驚愕しましたよ | ||||
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南京大虐殺やらのくだりは唐突すぎて、話運びのリズムが崩れてしまい興ざめしてしまうが、最近のハリウッドの糞ブロックバスター映画やらを1800円払って鑑賞するよりよっぽど興奮し楽しめました。 確かに、虚々実々の歴史的背景をあったんだと声高らかに主人公に代弁させるのはいかがかなと。ほんとそこたげなければなあ...... | ||||
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歴史観云々のレビューが多くてびっくり。 これだけその点に特化した意見が敏感に出ること、 それこそがこの本のタイトル『ジェノサイド』にした意味かも。 みんな、“ひっかかる”訳ですよね、そこに。 それが悪い方向へ動いた最悪ver.がジェノサイドってこと。 私たちの感情が実際動いたこと、それこそがジェノサイドの芽の証では? 私は歴史観よりも、コンゴでのジェノサイドの描写が読むのがつらかった。 もう一度読み直したいけれど、オネカのくだりとか読めない。 この話はフィクションだけど、これと同じかもっとひどいことが 本当にあったということはわかる。 世界中のどこかにいるヌースが、『Gift』を世に送り出してくれるのを待ってます! | ||||
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創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人の携帯電話に、死んだはずの父からのメールが届く。その不可解なメールをにしたがい、起動しないノートパソコンと手に入れた研人は、古びたアパートに隠されていた実験室にたどりつく。父親が息子に頼んだ実験とは。 一方、傭兵ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、アメリカで極秘の依頼を受ける。今後のジャングル地帯へ乗り込んだ4人のチームが見たものは。 そして人間には決して説くことのできない暗号回線を通じて、二人は出会う。 サスペンスミステリーという表現がぴたりと当てはまる作品だ。ジョージ・ブッシュを彷彿とする大統領の命令に逆らい、子どもの命を救うために活躍する傭兵と、冴えない日本人の大学院生という組み合わせ。 作者の高野和明さんは映画監督を志望するだけあり、全編にわたり、映像を意識した筆致になっている。本作品は、第145回直木三十五賞候補、第2回山田風太郎賞を受賞。 エピローグで出てくる台詞「もう安心だよ。ここには戦争はないからね。この国の人たちは、もう戦争をしないと決めたんだ」(587ページ)は、自らの国に対する戒めかもしれない。 | ||||
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アプローチは全く異なるが、人類の歴史自体を幼年期とし、超人類への進化の過程を描いたクラークの名作『幼年期の終わり』を意識していることは間違いない。…謎の提示から冒険アクション、知的探究、意外な展開、感動の結末等、極めて愉しめる傑作になっている。特に日本人主人公、研人の命を懸けてまで、子供達を救おうとする行動が素晴らしい。理系の学生が羨ましくなったな(笑)。2011年度、SFミステリーの収穫。 | ||||
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この本の皆さんのレビューを読んで、作者の歴史観に皆さんのが反発しているのを見て、買うのを少しためらいました。確かに、関東大震災や南京大虐殺のくだりは、判断が難しい箇所ではありましたが、私は、作者の歴史観よりも、そういう悲惨なジェノサイドという現象が読者である日本人にとって別次元の出来事にならないために敢えて書かれたのではないかという意図を感じました。人間という生き物の残忍さを大きなテーマに掲げている以上、日本人だけが残忍さをもつ「人間」という生き物から除外される事はあり得ないからです。ジェノサイドの例としてあげられていた国は、アメリカ、日本だけでなく、ナチスドイツ、そしてチンギスハン(中国大陸)まで及んでました。それに、自分の命の危険性を顧みず、難病の子供を助けるために創薬に没頭するのが日本人の学生だという設定を考えても、作者の反日感情などは感じられませんでした。しかも、その相棒がアメリカ軍で経験のある韓国人。ジェノサイドを起こすのも人間だが、自己を犠牲にしてまで命を救うのも人間だというのが、この作品の主軸テーマなのではないでしょうか?だから、最後は、「爽快」です。この本に出会えてよかった。 | ||||
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個人的に興味のある分野が織り込まれているので超変だが飽きずに読めます。 ・チョムスキーの生成文法 ・ゲノム創薬 ・ハッキング ・アメリカのネオコン ・イラクの内戦 ・ネオテニー(幼形成熟) ・バミューダトライアングルのメタンハイドレート ・エシュロン ・私設軍事会社 ・CIA ・韓国朝鮮人の信条 ・アフリカ ・日本の海岸防備の脆弱性 傷を少しだけ指摘しておくと、日本人傭兵の東条の意味がちっともわからない。 難病の創薬と、主テーマにはなんの関連性があるのか。結局は交錯しない。 虐殺についての歴史観が陳腐すぎる。 差別についての工作も浅い。 チンパンジーの集団同士の殺し合いは「サル学」の成果だろうが必要ない。 ま、色々ありますが最後まで読ませる力は持ったエンターテインメントです。 出来れば余計なところをそいで、ハリウッドで映画化されるといいなあ。 映画化の場合、日本で作ってはダメです。 | ||||
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超人類から逆照射される人類の、人類たる限界と、だからこそ、どう生きるかを描いた力作。 なおかつ、最高に面白い!!エンタテイメント小説。 あえてショッキングに描かれる戦争犯罪や大量虐殺は、人種や宗教、政治、物理的距離を理由に想像力を失ってしまう人類全体への怒りでしょう。 日本の描写が云々と、わざわざ矮小化して読むなんてもったいなくないですか? | ||||
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進化した人類との遭遇をアフリカ情勢やら親子関係やら民族問題やらを上手く絡めて書き切った秀作だ・・・と言い切りたいのに言い切れないのは、作者の偏った歴史観だろうな。読んでいる途中で物語とは関係無く首を傾げたくなる表現がやたらと鼻につきました。溢れんばかりのワクワク感を妨げる気持ち悪さというか、妙に押し付けがましい書き手の言い分が現われ過ぎていて、バランスを崩している。実に残念。作者自身文章の中で、歴史学について「支配欲に取り憑かれた愚か者による殺戮を、英雄譚にすり替えて美化する」と科学者に語らせているにも関わらず、戦争敗者である日本の行いのみ(それが事実であるのかさえハッキリしていないものでさえ)を誇張して悪であると断じているような気がしました。 | ||||
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凄かった。後半を一気に読んで、衝撃と面白さの余韻で、数十分、ボーッとしてしまった。どの1行も真似できないと思った。まさに『1年に1冊しか出ない』傑作。いやあ〜…生きてるっていうのは…読書好きっていうのは…稀にこんな作品に出会うために読書しているんだなあ…。 | ||||
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