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ジェノサイド
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ジェノサイドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全390件 181~200 10/20ページ
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以前、同作者の「幽霊人命救助隊」を読んで、とても勇気づけられた。 その作品では、現代日本の様々な問題があぶり出され、リアルに描写され続けるのだが、 それらについて一応の救いを与え、未来への希望を感じさせて終わる。 本作も同様、 種々の問題があまりに多い人類が、それでも生きていくことの希望を読者に 伝えるような内容になっていると感じた。 この作品の結末は、それまで、現実と理想の狭間に苦しむ姿をさんざん見せておきながら、 あっさり理想を選択するものである。 これはいささか拍子抜けに感じないでもない。 しかし、これは作者のスタンスとして、動かしようのない結末だったと思う。 人類たるもの、いかに無理があって困難であろうとも、明るい理想を目指していくものだ、と。 一種の人間賛歌であろう。 もちろん、その結末に至るまでの展開は、スケールの大きい息のつかせないものである。 結末を含めて、エンターテインメント小説としてすばらしい出来であった。 | ||||
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イラクで傭兵をしているイェーガーに全人類の為になるという謎の仕事が舞い込んでくる。同じ頃、日本の薬学部の院生の古賀は亡くなった父が残した謎のメッセージを辿っていく。やがて二人は全人類の存亡に関わりかねない大事件で結ばれていく。 世間的に大ヒットしてる小説はつまらないという先入観で読んでみたが、これはなかなかすごい作品である。 現在のアメリカの数々の蛮行やアフリカの地獄というものを伝えながら、それをしっかりとエンターテイメントの中に組み込み、かつ非常に強いメッセージ性がある。確かにこの小説は名作に値すると思う。 細かいところをちゃんと調べてあるのがすごい。全ての小説がこの本の様に参考文献を載せてほしい。 作中で細かく触れていないが、ピグミーがなぜ火種を大事にするのか(なぜ自ら火を起こす技術を放棄したのか)とこの本のテーマは実は大きな関連がある。ひょっとしたらこういう仕掛けがもっとたくさんあるのかもしれない。 この本に書かれていることは超人類の誕生以外はほぼ全て現実世界で起きているということをこの本を読んだ人は心に留めてほしい。 | ||||
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骨太な外国モノの推理小説かと満足しながら読み進めます。 日常のごくごく自然な生活の中で繰り広げられる、インターナショナルな壮大さ。 大きな話なのに緻密で、どの場面も「なるほど、、、」と納得のいく丁寧な物語作りにすっかり時間を忘れて没頭しました。 最初は「ジェノサイド」というタイトルに、ドキッとしましたが、タイトルに反した情ある登場人物に救われる思いです。とにかく何回読み返しても、いろんなレイヤーが仕組まれていて重層な筋が楽しめます。 勧めた友人たちからは、読み終えてしまうのが惜しかった!と本を紹介したことに感謝され、日本にもこんな素晴らしい才能あふれる作家がいてくれて本当に嬉しく「高野和明さん!自作を心待ちにしていますね!」と偉そうにもつぶやいてしまいたくなる私でした。 | ||||
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物語は三つのグループに分かれて進行します。 一つは内戦続くアフリカ。イエイガーたちが殲滅を命じらたある部族と新種の生物の探索。 二つ目は日本。急死した父からのメールによって創薬化学を専攻する研人が父の謎の研究を引き継いでいます。 三つ目はアメリカ、ホワイトハウス。イエイガーたちの計画を統括する合衆国では何やら陰謀が……。 作中で語られる進化論や大量虐殺の歴史が物語を真に迫るものにしています。 読み応えたっぷりで面白かったです。 | ||||
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でも、落ちが途中でわかってしまったのは作者の力量なのか、それともストーリーをシンプルにしたかったからのかが不明。 | ||||
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レビューを信じて購入しました。 レビュー通りの状態の良いものでした。 進方堂さんありがとうございます。 | ||||
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全編を通して非常に良く出来た作品で夢中で読みました。情報記述に関しても分かりやすく書かれ、くどさもなく好感が持てます。 ただし、本作を構成する要素の主軸である新生物(という書き方でいいのかな??)の万能性というか・・が本書をご都合主義的 作品にしてしまっている感は否めない。とはいえいくつもの話がひとつの結末に集約していく筆力はみごと。これだけの人物が 登場しながら最後までダレません。 | ||||
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知人に借りて読みましたがあまりに傑作すぎるため、自分でも購入しました。 何度も読み返してしまいます。こんな作品が発表される時代に生きていて良かった。 | ||||
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送付が早いことは非常によく、予定以上に着いている。今後も利用したい。 | ||||
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大人気の本書をついに読んだ。タイトルの「ジェノサイド」から血なまぐさい話を想定していたが、嬉しい意味で期待が裏切られた。 人類が突然変異的に進化したらどのような新人類が生まれるのか。ワクワクする題材であるが、本書はこれをうまく料理している。日本とアメリカとアフリカの3拠点で同時に展開するストーリーは緊迫感があって楽しめた。 本書では新人類はまだ子供だが、彼らが大きくなったらどのような世界を作るのか。少し怖いが同時に大いに楽しみである。続編を書いてくれないかな。 | ||||
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圧倒される。最初こそ読みづらさを感じたものの、 ぐいぐいと引き込まれてしまった。 翌日仕事で早いのにもかかわらず朝まで読んでしまったほど。 戦争描写や人種問題に触れている点が気になるけれど、 作者の志の高さを感じる作品だと思った。 | ||||
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SF娯楽小説だ。面白かった。スケールが大きく、スリルと迫力満点で息つく暇もない感じで一気に読みきってしまった。 SF小説だが、現実の世界政治をからめながらリアルに描いていて、著者の歴史観、思想信条も盛り込まれていて、その辺は自分の考えとはかなり異なる点も多かった。ただ、その辺は娯楽小説と割り切って流して読めばいいと思う。 | ||||
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確かに違和感を覚える歴史認識やリアリティのないストーリー展開があるのも事実です。 しかしそれが気になったかと言うとそれ程、過剰に気になりはしませんでした。 エンターテイメント小説としては大方、楽しめ完成度も高いと思います。 後半は手に汗握りとても感情移入できました。 読後感がとても清清しく良かった。 | ||||
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まるで新書と同じくらいのきれいさで大変満足しました。またよろしくお願いします。 | ||||
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一気に読破。すごい本である。しっかり取材した小説の醍醐味の。社会の裏側の怖ろしさよ。 | ||||
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果たしてこの本は「反日的、日教組的史観」で書かれた本だろうか? 少なくとも主人公の1人の日本人青年、その父親、そしてもう1人の日本人は極めて道義的人物として描かれている。 確かに傭兵の日本人についてはネガティブな描写が目立つが、米国人、アフリカ大陸の人々についても「いいやつ、悪いやつ」の両方がキャラクターとして登場する。日本人だけがいいやつだったらそれこそ偏向だろう。 「どんな国にもいいやつ、悪いやつがいる」という当たり前の事実に従ったに過ぎない。 南京大虐殺、朝鮮人虐殺が「あったか、なかったか」という議論に立ち入るつもりはない。世界史にみられる他のジェノサイドの事例から判断して、「極めてジェノサイドが起きやすい状況だった」ということは言えると思うが。 筆者がこの本で「日本人によるジェノサイド」を敢えて取り上げたのは、「ジェノサイドを他人事と思って欲しくない。我々日本人だって、状況次第ではジェノサイドの加害者になりかねない」という事実を読者に刻み込んで欲しかったから。この1点に尽きると思う。 本編で迫真の筆致で描かれるアフリカでのジェノサイド、米政権が行っていた拷問やジェノサイド、これらは「人間に普遍的に備わった獣性」の発現であり、誰も逃れられないのだ。 そういう作者の真摯なメッセージを「反日史観の現れ」と曲解することこそ、「日本人はジェノサイドなんて決して起こさない」という思い込みと表裏一体ではないだろうか。 私たち自身の悪の部分、闇の部分から決して目をそらさないこと。それこそが、ジェノサイドを抑止する必要最低限の条件だろう。 ちなみに、朝鮮民族への差別については、私の父も相当ひどかった。 子どもの頃、仲間と共に朝鮮民族をいじめたりからかったりしたことを自慢げに話し、まだ10代の私に対して「絶対に朝鮮人との結婚は許さん」と言っていたほどだ。 これは、果たして私の父とその周辺だけの極めて特殊な例外的事例だったのだろうか・・・? | ||||
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このミステリーはすごいで1位を取っていると聞いて購入しました しかし、探偵や刑事が殺人事件を解決するものではなくSFアクションのようだと思ったが 内容は素晴らしかったです 死んだ父から届いた謎のメールを受け取った日本の大学院生 不治の病で死を目前にした息子の延命治療ため、不気味ではあるが破格の報酬にのり コンゴという国に向かうアメリカの傭兵 少し読んだだけでも先が気になりました 私は傭兵サイドの物語に特に引き込まれた スピード感のある描写 巨大な陰謀 反則的な頭脳戦は読んでいてとても楽しめました ただ、あまりにも味方ブレーンの作戦要求が精密すぎるため こんなことが実行できるのだろうか?と、本の中の物語でもズルくないかと思った その他、作者本人の意思なのかどうなのか やたらと、日本やアメリカを攻撃的に書いてある箇所があります とくに作中に登場するアメリカ大統領のモデルであろう元ブッシュ大統領によい感情を持っていないのは 明らかで、作中の大統領はまさしく暴君そのものです(笑) ただ、当時のブッシュ政権に思うところのある人間も多いでしょうから、ブラックジョークとして読むと 楽しいかもしれません 戦時中(そのあたりの時代)の日本のこともひどく書かれていますが 私は幼いころに故人で戦争で中国に駆り出された方の話を聞いて (日本は相当当時ひどいことをしたんだな〜)と思っていたのでそれほど傷つくことはありませんでしたが 愛国心が強く、むやみに実在の国、団体、個人を中傷することを嫌う方にはお勧めできない問題作でもありますので 手に取るときにはご注意ください | ||||
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反日小説批判のほうを先に読んでいたので、色眼鏡で読み始めましたが、読んでるうちにあまり気にならなくなりました。 ジェノサイドとその裏側にある偏見、差別意識がテーマ。 でもってそれを日本人を含めて考察するとなると韓国人という小道具が出てくるのはまぁ自然かなと。 確かに留学生がスーパーすぎるのと、日本人傭兵がアレすぎるようにも感じましたが、後者で表現されていたのは日本人の邪悪さというより「イエーガー自身の差別意識」ではないでしょうか。 最後にお話がだいぶスケールダウンしてしまった感もあって、ちょっと残念な気もしましたが。 | ||||
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著者の歴史観などいろいろ言われていますが、その部分が マイナスだとしても補って余りある面白さ。 個人的には「亡国のイージス」以来、血沸き肉躍った。 | ||||
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読み手を選びますね。最初の100ページはきつい。でも、アキリの登場あたりから急激に物語がつながり始めます。 つまんなかったとか、文章が難しいとか、言ってる人はこの前でギブしてるのでは? 私はあまり熱心なSFの読み手ではないので、これに近い類似のプロットがあるかどうかはわかりませんが、それでも、著者の「人間」への疑義と信頼の両方が提示されていて、特にコンゴの大虐殺、アメリカの防諜活動など、現代社会できちんと議論されてない問題が次々と提示されて、現代社会へのかなり重めの批判になっています。これが書けてこそなんぼの作家業で、耳当たりのいいものを好む人にはうんざりするのでしょうね。 | ||||
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