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ジェノサイド
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ジェノサイドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 61~74 4/4ページ
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パラサイトイヴや天使の囀りを思わせるSF展開に心奪われ、 寝ずに読みふけっていたのですが。 ん?んんん? 本編とあまり関係なさそうな反日表現が気になって、 段々頭にストーリーが入らなくなってきました。 高野さん…日本人嫌いなのかな。 と次第に悲しくなってきてしまう始末。 偏った考えを正しくするんだ!と思う気持ちが強いあまり、 反対方向に降り幅が大きくなりすぎた感じ。 それにしてもやたら勘に障る行動をとる「日本人」傭兵に せめてなにかバックグラウンドを用意してほしかった。 彼のキャラクターには拭いきれない違和感を感じる。 あと朝鮮人を朝鮮半島に住んでる人と言い換える件は むしろ変じゃないのかな。 難しいことがわからず素朴な感想ですみません。 ストーリーや今までの高野さんの著作が好きだっただけに、 残念だったし驚きました。 | ||||
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海外の登場人物がカタカナでややこしく、アフリカの地理に詳しくない人にとってはピンとこない部分もあります。それに何より、長い。読んでいて疲れました。 それから、ほかの人のコメントにあるような自虐史観は殆どページを割かれていません。最後はハッピーエンドに終わるのでストーリーが途中から分かってしまいました。全体としてはよくまとまってはいると思います。 | ||||
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導入から読者を引き込むパワーと簡潔さがあります。 スケールも壮大で、他のレビュアーの方の評価同様、 小説の建付けとしては、よくぞここまでと書けたと 感嘆しながら一気に読みました。 しかしながら、読み進めながら以下の本作の根幹に関わる 疑問が湧いていたのも事実。 「そもそもこんな能力あれば、主人公なんか使わないで もっと安全かつ速やかに薬を作ることも可能だろうし、 特殊部隊の極秘任務とやらも未然に防げるんじゃないの?」 この解がないので、構成に決定的な欠点ありとして星3つ。 | ||||
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小説としては面白いです。 人類の進化、創薬、アフリカ情勢、軍産複合体、ネオコン等々と言った様々なファクターをうまく利用し、一つの作品として破綻なくまとめあげています。 ただ、相当な手間をかけてリサーチしたであろう創薬や人類の進化の考察に比して、それ以外のファクターへのリサーチが弱く感じました。 特に「南京大虐殺」や「人の善の例示としてだされたホームで外国人を助ける人」「物語の本筋とは全く関係ない主人公家族の差別的発言」など、著者のイデオロギーの発露としか思えない描写は全くの無駄です。 ただ、これは本当は著者のイデオロギーの発露ではなく、一般的な日本人的感覚・意識といったものを「敢えて」入れたのではないかと思います。この描写は著者が日本人であるが故に、「敢えて」日本人に厳しく描かれたような気がしてなりません。それが空回りして作品としての質を落としているのは甚だ残念だとは思いますが。 面白さをスポイルしているのは、著者の幼稚な正義感と言ってもいいかもしれません。 | ||||
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他の方のレビューにもありますが、「南京大虐殺」「関東大震災時の事件」等に関する描写、 その他「新大久保駅乗客転落事故」や「スーパーコンピューター(の予算が事業仕訳で削られた)」ことに対する触れ方等、 かなり偏った歴史観やイデオロギー(左翼寄り)が文章のあちこちに散見され、 それによって作品自体の面白さがかすんでしまう結果になってしまっているように思います。 後書きの部分に、作者の方が取材した人たちの一覧が載っていまして、それを見てちょっと納得したのですが、 たぶん「取材させていただいた方たちに配慮しすぎた」のではないかと思います。 「取材させていただいた方たちがこの本を読んだ際にどう思うか」を考えてしまって失敗したというか、 そこは読者だけを見てエンターテイメントに徹して欲しかったなと思います。 あと、面白いことは面白いのですが、設定に色々と無理があり、 そこがちょっと気になってしまっていまいちストーリーに没頭できない部分もあります。 いずれにしてもハードカバーで買う必要はないと思います。文庫化されて安くなってから読むということで十分かと。 | ||||
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高野和明氏の小説は十三階段、幽霊人命救助隊しか読んでいませんでしたが、 幽霊人命救助隊があまりにも素晴らしく、好きな著者の一人として今作ジェノサイドを読みました。 結果は非常に残念です。 作品としては大変ワクワクし、面白いのですが 随所に挟まれる反日ともとれる歴史的解釈と、あったかどうかもわからない風説をあたかも事実であるかのように記述したり、日本人を不当に貶めるような表現をしている箇所が散見されました。 小説の中のことですから、主人公がどんな歴史観を持っていようが作品に影響はないと思います。 しかしそういった記述が本書の各所に散見され、これが本当にあの幽霊人命救助隊を書いた高野氏の著作なのかと目を疑いました。 読んでいる途中に、いくら話しが面白く好きな著者とはいえ次にこのような表現が出てくれば本を閉じようと思ったほどです。 幸い私がそう決意してからはそういった偏見を助長する表現は出てこなかったので読了することができましたが、 おそらく私は今後高野氏の著作を手に取ることはないと思います。 それでも幽霊人命救助隊は素晴らしかった。 あんな素晴らしい本を書ける著者が歴史的に偏見を持っていたとは、本当に残念でなりません。 | ||||
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読み応えある、素晴らしいレビューがたくさんありますので、それ以外のことで。 途中、少年兵目線の短い話が出てくるのですが、 この子の人生の詳細がえぐすぎて、読んだその晩はうなされてしまいました。 残酷すぎる……。 実際にそういう子たちがいるのでしょうけれども、そういうものをあまり読みつけてないので、吐き気がしまいました。 戦闘シーンはかなり生っぽくて、映像のようといえばそうなのですが、映像よりも、わたしには厳しかったです……。 | ||||
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本屋のPRぶり、評論家およびレビューでの絶賛、 そして何より『13階段』の高野和明さんの作品という事で、 ものすごい期待を持って読み始めました。 予めあらすじを読んで、 多少SF的な要素があるとの事だったので、 小説にリアリティを求める私はその点が多少不安でした。 物語は息子の命を助ける為、 アフリカでの危険な仕事を引き受けるアメリカ軍人と、 父の遺言により新薬の開発をする事になる日本人大学生、 この二人がアフリカで起こる、ある出来事に関連していきながら、 徐々に交錯し進んでいきます。 出だしから中盤まで、 ある出来事の真実が明らかになるまでは、 評判通りおもしろかったです。 アメリカ政府の内情やアフリカの現実、 そして科学者の人類分析など、 壮大なテーマを説明しながら、 物語としてもハラハラドキドキの展開でした。 しかし中盤以降は、ただのアクション小説のようになった事と、 新薬を開発する日本人大学生の話にリアリティがなくなってきて、 興味が半減していきました。 ラストに近づくほどに、おもしろくなくなる小説でした。 私が現実主義で、想像力不足なのが原因かもしれません。 期待も大きすぎたかもしれません。 | ||||
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久しぶりに、喜怒哀楽を刺激してくれる小説に出会った。 舞台は刻々と変化をする ・コンゴ共和国ジャングルでの生き残りをかけた傭兵部隊 ・日本にて無実の罪で指名手配されつつも、創薬に励む大学院生 ・アメリカ合衆国、国家最高機密の事象をそれぞれの思惑の下に処理していく大統領と各機関幹部 現実的には交わる事の無いはずの傭兵と大学院生、彼らはウィルスと戦う事により、一人は自身の息子の命を。そして一人は世界中で病に冒されている患者の命を守るはずだった。しかし、それはアメリカ合衆国の陰謀と衝突し、全く予期せぬ展開へと歩を進める事になる。 尊い命を守るために、人類を滅ぼす可能性を守るジレンマ、そこには、ヒトとチンパンジーが分かれた最初の進化の段階に酷似した事象“超人類”の誕生が関与していた。ジェノサイドとは一般的には大量虐殺を指す。がしかし、本書での意味は“一つの人種・民族・国家・宗教などの構成員に対する抹消行為”が適訳だろう。果たして、ジェノサイドの脅威にさらされるのは、キリスト教徒以外か、コンゴの先住民族か、我々人類か、未知なるウィルスかそれとも・・・ テンポ良く移り変わるシーンは、その親切な文章構成から読み手の想像をサポートしてくれ、さながらハリウッド映画を見ている様に脳裏に映像をもたらしてくれた。 『新種のウィルス発見による人類滅亡』という、お決まりのストーリーを楽しく読んでいたつもりが、気がつけば、“ヒト”とは何かを問われている展開の広がり具合とスピード観に、驚きながらも極めてエンターテイメント性の高い本書に共感を覚えた。 小説、特に本書の様な類いの書籍を評するにあたり気をつけなければならない事、それは“ネタばれ”の度合いだろう。その意味からすると、表紙に飾られている“帯”に書かれているコメントは、程よく読書欲を高めることに成功している。ここに記す書評についても、ネタばれは“超人類”の誕生に留めておき、登場人物の感情、ストーリーに言及するのではなく、それこそ良い塩梅に作品構成と著者の感情について考察してみたい。 著者の作品は本書が初めてだったため、本書を読むにあたり、著者の指向、価値観、好き嫌い等の前情報は一切無かった。そう言った中で、本書を読んだ率直な感想、それは、あまりにも日本人を侮辱・侮蔑しているのでは無いか、という気持ち悪さ。そして、偏り過ぎた戦争観だ。物語の随所に見られるそれは、ストーリーへの関係性を全く持たぬ独立した価値観として、ぶしつけに読者の目に晒される。 南京大虐殺を引き合いにだしたり、傭兵部隊の一員である日本人を精神異常者の様に振る回らせ大量殺人を行わせたり、関東大震災で日本人による在日大虐殺があったと断定したりと、決して右寄りではない僕ですら『何と言う反日思想・・・』と目を疑いたくなった。 そして、アメリカ合衆国に対しても、これでもかと言う程の嫌悪感をあらわにしている。それはひとえに“暴力”と表現され、さらにはキリスト教的思想についても“悪”のレッテルを貼っているのだ。それは、本書の最後に記載している『参考文献』を見れば明かだ。一部抜粋する。 『アメリカの秘密戦争』『戦争大統領』『ブッシュの戦争株式会社』『差別と日本人』『関東大震災』『南京事件』『南京戦 切りさかれた受難者の魂 被害者120人の証言』等、 本書は少なくともこれだけの“反日反米思想書籍”の主張を含んでいるのだ。著者の思想をモロに反映している書籍なのだとすれば、安易に同調しながら読み進める訳にはいかない。 確かに、読了後の感想は「おもしろい」。が、それはあくまで“エンターテイメント”としての感想に留まる。ハリウッド映画とすればこれほどの想像力、スピード感に満ちた作品には中々出会えないだろう。が、 ミステリー・ホラーとしての表現力、事前調査量は、貴志祐介『天使の囀り』に遠く及ばない。 SFとしての発想力、先見性は池上永一の『シャングリ・ラ』の方がよほど長けている。 確かに『おもしろい』のだが、著者のグロテスクなまでの反日反米思想はどこか宗教的な雰囲気まで漂い気味が悪く、他の著名な作家に比べると表現力、発想力にもまだまだ伸びしろがあると言う事で★2つ減となった。 満足したのに酷評したくなるのは、僕が天の邪鬼だからなのではなく、本書が伝える“人間性の狂気”を否定したいという本能的な拒否感から来ているのだとして、それすらが著者の意図する範疇の中だとするとこれほど完成された書籍はない。 | ||||
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評判が高いのを知り、早速読んでみました。 レビューでも軒並み評判が高かったことと、本の帯の絶賛の嵐も手伝って、自分の中で読む前から期待値があがり、そして読了したわけですが、感想を言うと「ふーむ、なるほど。こんな感じか」といったものでした。 高評価レビューの殺到している中、3つ星とはいえ、比較的低い評価のレビューというのは、スルーされやすいものです。誰といって、自分こそが買う側になるとそうなるのですから間違いありません(笑)。 ですから、これは、既に読了した人の中への数少ない同意を求める感想になるでしょう。 まず、言っておきたいのは、この小説は、作者が拒否しない限りにおいては、絶対に映像化・メディア展開されるであろうものだということです。「映像化不可」というより、むしろ「ハリウッド的」といって差し支えないストーリーです。 また、作者の確かな筆力についても賞賛しておかなければなりません。日本語の用法を含めて、作者の腕の程が確かに見えます。 加えて、本小説の中で披瀝される、作者が膨大な資料へあたったであろう、専門的知識の質と量にも敬意を払っておかなければなりません。 それなのに、なぜ、自分は高評価ではないのか。 端的に言えば、「ありきたり」と感じてしまったのです。全体を俯瞰して見たときのストーリーの起伏が、です。 この小説には、様々な顔があるのですが、この点では、かつての船戸与一より遙かに劣る、この点では、かつての逢坂剛に、あの点では夢枕獏に、……といった具合に、その「顔」をひとつひとつ眺めてみると、残念ながら、この作品は、それらを凌駕できていないのです。「こういうのはありがちだけど、あの海外作家たちには到底及ばないなあ」というのもあります。 思想的な浅さ、というのも感じられたのが、いまひとつ感情移入できなかったポイントです。 その「思想」を語るために、都合の良い人物配置が為されていたり、会話が為されていたり、といった点が見えてしまったのです。 及第点には至っている、しかし、それ以上ではないなあ、というのが、自分の読後感でした。 ……というわけで3つ星なのですが、ご同意いただけますでしょうか?(笑) | ||||
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絶賛レビューが多いので読んだ。 まぁまぁ面白い小説というのが感想。なので星3つです。(「13階段」は星4.5) やっぱりこういったアメリカだとかCIA,FBIやらの陰謀話を日本を絡めると、こそばゆいというかちょっと白けてしまうというか。。何か一方的なラブコールみたいでやだな。 アメリカ人が書いた小説で日本が関係してくるぶんには気にならないのだけど。 たしかに話は面白いので後半は一気読みでした。読んで損のない本だと思いますよ。 あと映画化不可!というCM動画があったけど、この程度であれば(やろうと思えば)ハリウッドなら余裕で映画化できると思う。 いい加減このキャッチフレーズ使うのやめてほしい。 | ||||
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最近余りにもこの作品が店頭で推されており、期待されての長編であることがわかる。 現在では廃れてしまった『冒険もの』のテイストもあるし、実はSFであったりもする。 私も周囲から「とにかく面白いから読んでみて!」と勧められるままに手に取った。普段はSFが好きだし、高村薫、船戸与一、垣根 涼介も好きだ。 ーー結果、読み応えはあった。しかしそれは主に創薬やアフリカの史実にまつわる膨大な知識を読む進む満足感である。そもそも超人類であそこまで出来たら反則で、途中から緊張感が全くなくなってしまった。 言ってしまえば創薬のくだりは他の事柄でも成り立つので、本筋へ必然でもない事に気付く。あとは我々日本人の日常風景から話を始めたかったのだろうか。「人を救う」テーマを柱にしたい結果だったのか。 読み終われば二度読む気は起こらない。 そしておそらくは作者の生真面目さがでてしまったのだろうが、何か大きな物足りなさを感じた理由がわかった。男が惚れるような艶のある主人公(それに準じた配役でもいいが)も色のある女も出てこない。お堅いのだ。 そうみてくるとワシントンとアフリカと日本を繋ぐ壮大な物語も。一度たりとも「身につまされる」事がなかった事にも気付かされる。 そう考えると読み終わった仲間同士であれこれ評論をするには得難い一冊。褒めないで終わってしまったようだが、読まないと損だと思う。 | ||||
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高野 和明さんの久しぶりの新作です。 ご自身で演出された3時間後に君は死ぬを見ましたが、 監督志望の高野さんには悪いですが、 そちらの才能はあまり見受けられないように感じました。 小説に戻ってきていただいて感謝です。 本作「ジェノサイド」はSF風味のエンターテイメントです。 キーワードは、アフリカ、人類、大量虐殺、薬学、韓国です。 どれか一つでもピンときたら楽しめると思います。 中でも著者の韓国に対する思い入れはなかなかのもので、 何故かアメリカ人が、 「韓国人の青年が日本人を地下鉄で助けるために、 命を落とす人間もいるから人類も捨てたものではない」 と、唐突に言い出すぐらい思い入れたっぷりです。 | ||||
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どことなく『パラサイト・イブ』を連想させる筋書きですが、エンターテイメントとしてはそれなりによく出来た本だと思います。 ただ気になる点を一つ。 序盤、米国人傭兵と日本人院生の話がどう重なり合っていくのか、導入部はわくわくさせるのですが 大学院生の協力者が韓国人留学生、という段になってなぜか唐突に 彼の祖父が「朝鮮人をロクに知らないのに蔑視する下劣な差別主義者」であったという回想が始まり 祖父への違和感から日本の過去を調べた結果「日本人が関東大震災で罪もない朝鮮人を大虐殺したことを知った」 のだという、手垢の付いた日教組的歴史観の演説が挟み込まれ白けてしまいます。 これが何かストーリー上重要な伏線となるのかと思いきや、結局最後まで本筋と関係ないただの夾雑物、 何故協力者が「韓国人」である必要があったのかもよくわからず、何の意味があったのか不思議だったのですが、 作者によると >「この話を書くにあたって一番注意したのは、公正を期すこと。様々な大虐殺(ジェノサイド)を描きつつ、 >日本人の過去にだけは目をつぶるのは、僕には出来ません。となると韓国との関係をきちんと描くことになります」 ということだそうです。 作者の歴史観が「公正」とはとても思えませんが、思想信条を作品に表すのはもちろん作者の自由です。 ですがこの作品であえてそれをやる必要があったのかというと・・・話の流れを遮る不純物にしか思えないのですが。 ネオコンの戯画化の行き過ぎや途中で処分されてしまう日本人傭兵の陳腐な造型といい(イラクで戦死した斉藤氏を皮肉っているのでしょうか) この作品に関しては作者の思想的性向があまりいい方向には働いていないように思えます。 例えば「韓国にひどいことをした日本」の話をしたいのであれば、それをメインテーマにした本を別にもう一冊書くべきで この作品に無理やり押し込む必要はなかったのではないでしょうか。 | ||||
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