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ジェノサイド



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ジェノサイドの評価: 3.77/5点 レビュー 597件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.77pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全74件 41~60 3/4ページ
No.34:
(3pt)

今までの作風を裏切る

今まで高野氏の著作は4作品読んでいます。
「十三階段」「幽霊人命救急隊」「グレイブデッカー」「6時間後に君は死ぬ」
これらの作品と比較しても内容はスケールアップしています。
あらすじについては多数書かれているので割愛しますが、
やはりここで多数の方が「偏向歴史観」と指摘していることについて。
その反応が「怖い」「右翼的」・・・?
そういったコメントが見られる方が「怖い」と思います。

関東大震災、南京についての記述に関して「そんなことは絶対にない」とか言っているわけではなく
当時の新聞記事や状況を本で読んだり調べたりしたうえで「怪しい」「不確か」と言っているだけだと思います。
こんな分厚い本を読む人は大体の方が読書家と思われます。
そういった読書家の方たちが「偏っている」と言っているだけですよ。
日本人の歴史認識の弱さ、と言っている方は情報収集能力の弱さがありそうですね。
無かったという証拠って難しくありませんか?
事実を歪曲することは可能です。「北朝鮮帰国事業」の後にかの国の現在の姿が報道されなかったら
今でもそう信じ続ける人が存在したのではないでしょうか。
「こう習ったから」「テレビでそう言ってたから」といって受信したまま自分で調べなかったら
そういうことにしたいサイドの思うつぼですよね。

特定アジアのこういったプロパガンダで「生き残りの証言」以外の証拠を知りません。
嘘をつくことにためらいが無い文化圏の方の証言ということを抜かしても絶対的な証拠にはなりません。
対して日本人が虐殺された事件は加害者ではない外国人によっての証言や写真があります。
検索すれば震災時の特定不逞外国人の暴れぶりが記事になった新聞が出てきます。

そもそもこの作家さん、確かに前作でも青臭さというかちょっと偏った感じはあったのですが
それが悪い形で表現されたように思います。
韓国人留学生も人物造形の現実味が無いと言っているのは「国籍」でも「優秀」だからでもなく
例えば彼を主人公に据えた場合、を想像すればそのバランスの悪さが分かると思いますが・・・
彼の設定が台湾人でもバングラディシュ人でもセネガル人でも「浮いてる」んです。

米国の描き方もまたひどい。
私も国は好きではありませんし米国人の「正義の味方」病はうんざりしますが
それが良い方向に働く時があるので嫌いにはなれません。
更には文系の方を馬鹿にしているような・・・自分を卑下しているんでしょうか?
こういった色々な描写の「偏り」が歴史観だけでなく表現されています。
私的には偏向歴史観もページをまとめてくれればスルー出来たかと思います。
しかし、サブリミナル的に記述が出てくるのが今話題の「ステマ」のようで非常にうっとうしい。

最終的にもうこの作家の作品を買うのはやめようと決意した記述がこれ。
「愚かな先祖を持つと末代は苦労する」
主人公の考えでも作家の考えでもかまいませんが、その「愚かな先祖」が築いた
現代の日本で何不自由なく暮らしながらよく言ったもんだと思います。
お前が苦労するのはお前自身が愚かだからだよ、と言っておきます。

日本を悪く書くな、と言っているのではなく確たる証拠の無いものをさもあったように
書いてほしくないだけです。
何百年も前のこと、学生時代歴史で習ったことが「実は違っていた」ということが出てきます。
ましてや100年も経っていない頃の出来事ならば色々なことが判明することがあるのではないでしょうか。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.33:
(3pt)

ただ一点に目をつむれば、名作

総評を言えば、非常に読み応えのある名作と言ってもいいでしょう。

まず良かった点。
ミリタリーアクション、政治的陰謀、科学サスペンス、SFなどの要素が織り交ぜられており、
それらが絶妙な相乗効果をもってストーリーを展開させています。

次に悪かった点。
著者の歴史認識の酷さにはもう目も当てられない。
これが無ければ、間違いなく☆5つの評価を付けていたのに、残念です。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.32:
(3pt)

「ハリウッド級のエンターテイメント小説」。

売り文句の書評に「ハリウッド映画級の」とあったが、自分はこれを、「よくあるテンポの良い、見やすくてありがちな、しかし、受け手を飽きさせない事にかけては一流の」と受け取った。つまりはハリウッド映画である。

アフリカ、コンゴ奥地に突如生まれた「突然変異体」。その不確定で未知なる存在を巡り、米国政府機関と軍部、そして日本の科学者が各々の使命と陰謀を懸け、動き出す。米国、日本、アフリカ大陸、と地球規模で展開するハードボイルドなストーリーは、「突然変異」を探し出し消去するという指令を受けアフリカ奥地に派遣された傭兵隊。そして、偶然からも、未知なる難病の治療薬開発の使命に燃え悪戦苦闘する日本人科学者らの物語を同時並行させながら、ダイナミックに進む。そして、最後に「その存在」に世界が震撼する。

と、いい加減かつ大雑把に紹介したが、個人的に書店で本を手に取る時に「ジェノサイド=虐殺」というタイトルと、重厚なブックカバーに描かれた「エイリアンか子供のようなもの(としておく)」から推測して、「果てなき大量虐殺の果てに、アフリカ大陸奥地で、HIVやエボラウイルスのようなの未知なる凶悪なウイルス、もしくはそれに匹敵するよう恐ろしい化け物が誕生する」という話を勝手に連想した。「ジェノサイド」という人類が犯した最悪のおぞましい業がおびただしく蓄積する大陸で、未知なる化け物が生まれるという話だ。

しかし、「ジェノサイド=人類の業」自体は物語にあまり関係はなかった。つまり、想像していたような、アフリカ大陸、虐殺、から連想されるような「人類の自業自得話」ではなく、このことが物語を単なるハリウッドSFにしてしまった。

何でも現実的でポリティカルなら偉い。などと程度の低いことを言うつもりは毛頭無いが、「アフリカ大陸奥地に、一体どんな恐ろしい「化け物」がいるんだ?」とシンプルでストレートな好奇心を読者が働かせた場合、「あの程度」では完全な肩すかしというもの。それに、まったく奇麗ごとではなく、タイトルの「ジェノサイド」というもの以上におぞましい事はこの世に存在しない。故に、後半の途中で傭兵隊が遭遇する「少年兵」のエピソードが読んでいて一番おぞましく、悲しく、つらく、そして、多くの人にとって「未知なるもの」であったのではないか?
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.31:
(3pt)

何だかなあ

全知全能な登場人物がいるのに、
えらく日本にたどり着くのに時間がかかったなあ。。。
「ドラエモン」視てて、あの道具だせばすぐに解決するのでは?
という同じ感覚を読後に感じました。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.30:
(3pt)

面白いのですが、詳細な部分では粗さも目立つ

「13階段」が非常に面白かったので、この著者の作品はいくつか読みました。
この作品はこれまでで一番力を入れた作品だというのは伝わってきましたが、これまでの作品とは作風が違っていたように思います。

途中までは、ぐんぐん読ませてくれます。SF系作品好きにはたまらない要素がたっぷり、映画を見るような壮大な世界観…。一気に読めました。

ただ、ストーリーの壮大さとは対照的に、台詞や人物描写やストーリの整合性など、話の詳細な部分では、粗さやバランスの悪さを感じさせる点があり、そこが残念でした。

全体的に台詞が青臭い感じがするのは、この著者の作品のほとんどに共通しているので気にはなりませんでしたが、この作品では人物の設定が非常に気になりまた。
主人公の学生はまだ若いので、多少幼稚で優柔不断であっても違和感を感じませんでしたが、重要な地位にある人物の行動が信じられないくらい軽々しかったり、韓国人の友人が普通の人なのにスーパーマン並みに何でもできてリアリティがなかったり、米国人のせりふも、息子の命が掛っている人の履くセリフとは思えないような軽さだったり、色々すごく違和感がありました。
また、日本人傭兵がひたすら残酷に描かれていますが、なぜそうなったか等の説明もないため、「そんな人いるか?」と非常に不自然で不可解でした。それでは、人間だれしもが持つ普遍的な残虐性とは関係のない、ただの異常者であり、作品のテーマと関連性がないのでは?

また、ラストについては、「それができるなら、そもそもこのストーリーが発生しないんでは?」というような、反則技の様な終わり方にしてしまったのが、もったいなく感じました。「あれ?じゃあなんで〜〜したんだ?」と、話の整合性がおかしくなるような気がしました。

あと、幾つかコメントで見かけたとおり、作者の歴史認識や主張が非常に強く出ている作品でした。ストーリーの中で自然に表現されるのではなく、ストーリーの調和を乱すような形で唐突に「日本人は文字も発明できなかった」の様に出てくるので、正直うんざりさせられるかもしれません。読者が日本人だから、ジェノサイドとして、「南京大虐殺」や「関東大震災での朝鮮人虐殺」が出てくるのかもしれませんが、一般的な日本人なら、「南京大虐殺」はともかく、ジェノサイドとして「関東大震災」の件はピンとこないでしょう。それより、広島長崎の原爆投下や、東京大空襲がイメージされるのではないでしょうか?著者の歴史観は、あまり一般的でないように思います。また、歴史的にも曖昧な点が多いこれらの事件を、リアルな事実の様に取り上げることは危険でもあると思います。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.29:
(3pt)

ストーリーは面白かったので残念

読み物として面白かったです。

ただ、人間誰しもが少なからず持つ残虐性を表現したかったのであれば
登場人物(民族)すべてで表現すれば良かったのにと思いました。
読んだ後、なんだか物語の裏に作者達の他の思惑があるようで気持ち悪かったです。
その本を評価し賞を与える団体もです。
実はこの本は書店で帯等(〇〇おすすめ!や〇〇賞受賞など書いてある)を見て買いました。
先にここのレビューを見ていたら買わなかった・・・
☆は3つですが、中古には出さず処分します。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.28:
(3pt)

評価が難しい

エンターテイメント性が高く、読み進めるにつれて引き込まれていく作品。
特に傭兵達と子供兵の殺し合いのシーンは鳥肌が立った。

しかし他の多くのレビューで書かれているように、著者の歴史観が露骨に出てしまっているのではないかと感じる部分が多い。

あくまで登場人物の主観として、現在の世界情勢やイラク戦争に関する所見を述べるのは構わないと思う。それが肯定されるのはそのような考え方や視点を持った登場人物たちが、物語の中でどういう行動をとり、どう変わっていくのかを描き出すために必要なことだからだ。

だがこの作品の場合、登場人物の心情とは離れたところで、歴史認識や米政府に対する評価が孤立して述べられている印象を受ける。まるで、巻末に参考図書として挙げられている書籍の文を無理やりねじ込んだような気さえする。おそらく著者の言いたいことを過剰なまでに強調してしまったことと、誰の視点での文章なのかがはっきりしない部分が存在するためだろうと思う。
 
それ以外の部分では一級のエンターテイメントとして楽しめる。主人公が子供たちを救うために自分の研究に対する認識を改めていく様は勇気付けられる部分もあったし、実際に多くの薬学に携わる人たちの協力の甲斐あって、新薬を開発するプロセスには説得力があったと感じた。一部リアリティがないと感じる部分もあったが、ノンフィクションではなくあくまでエンターテイメントなのでそこは許容できる。構成もいいし、引き込まれる展開もよかった。

つまり一部の人間のあまりにもステレオタイプな人物像や上記の過剰な歴史解説がなければ☆5つだったのですが、その部分がなんとも残念ですね。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.27:
(3pt)

この作品に「何らかの意図」が透けて見える私は作者が指摘した旧態依然とした人類なのでし

バーに居合わせた出版社の方がおそらく今年の本屋大賞に選ばれるだろうと力説されていたこの本。
本の帯に書かれたあらすじを見て、福井晴敏氏の作品みたいなのかなと期待して読んでみました。
読む前に「おや」と思ったのは、本の帯の推薦者に並んでいた方々。俳優の谷原章介氏を筆頭とする
4人の芸能人関係者で、へぇ、こんな分厚い本、彼らも読むのかと思いました(忙しそうなので。笑)

で、読んでみて、「はぁ、なるほど、売れる要素はコレか。。。」と納得いたしました。その点は
既に他の方々のレビューにも指摘されていますし、詳しくはネタバレにもなりますし、やめときます。
著者がどこまで意図しているかは分かりませんが、壮大なる文化的ステマにも取れる記述は斜陽産業
となりつつある(既になっている?)日本の出版界(これはとても哀しいことです)にとっては、
映画化を含め、多方面からのメディアミックスを促す金の卵に見えたのかもしれませんね。著者の
作品は他に読んだことがないので、どのような思想をお持ちの方かは分かりませんが。。。
この分じゃ、推薦文も仕込みかなぁ、と思った私は猜疑心が強すぎるのでしょうね(苦笑)

閑話休題、SFやエンターテインメント小説としての本作の出来は?という点に絞ると、私にはいささか
物足りなく思います。この作品は「ヒトの人としてのあり方」をいくつかの視点から照らし出し、
究極的に「ヒトを超えた」存在(ああ、ネタバレ〜、ネタバレ〜)との対比として描いています。
しかし、エピソード毎の連関性はなんというか安っぽく、あまり必然性がありません。そうじゃなくても
いいだろ?と突っ込みたくなる斜め上の展開が多すぎな気がします。また、広げた風呂敷の落とし所
にインパクトが欠ける気がします。どうせならもっとぶっ飛んで欲しかった。使われるギミックに
関しても、どうも生半可に使用している感があり、特に複雑系に関する記載などはあれれれと
いったところです。まあ、人智を超えた存在には、暗号だろうが、カオスだろうが、論理だろうが、
なんでも理解できるのでしょう。だとしたら、この手は使わん。こんなまだるっこしいことしないだろ、
とか突っ込みどころは満載です。

ここで断っておきたいのは、この本が「読ませる」小説であることは事実だということです。
冒頭に触れました「売れる要素」といささか斜に構え気味に私が受け取った部分を別にしても、
この本が売れるのは納得がいきます。しかし、もう少しなんとかならんかったもんか?と思う
のも事実で、爽快感だけではなく、もっと濃密な物語を読みたい、となんだか物足りなさが心を
覆う読後感なのです。(偉そうなことを言って申し訳ないです、けど事実です)でも、この作品は
中高生にオススメだと思います。理系離れが叫ばれる今、「研究」という人類の素晴らしい営みの
醍醐味に焦点を当ててくれる作品は貴重ですので。

それにしても、この作品から提示される作者の現実認識ってとても浅はかに感じるんだよなぁ。
それとも、こう言うこと書けば売れるだろう、ってことに徹したのかなぁ?それなら納得がいくし、
プロ意識が感じられて尊敬するんだけど、なんだかなめられてるなぁという気もして、残念です。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.26:
(3pt)

すごい、と思いながら読みましたが、読後感は今一

途中まで、「すごい」「すごい」と思いながら読みました。
ロビンクック氏の医療サスペンスのようなスリルと不思議さを感じました。
途中までは「間違いなく星五つ」と思っていました。

しかし、読後感は良くなかったです。

思うに、最後の解決策が、すごすぎたんではないでしょうか?
「こんな事が出来るなら、もっと楽に解決できたのでは?」
と思いました。

物語は”万能の人”が出てくるとつまらなくなると思います。
制約条件をいかに設定し、乗り越えていくか、が物語の醍醐味だと思います。
この作品は、その意味で万能の存在が後味を悪くしているのではないかと思いました。

また、戦闘シーンにも、つらさを感じました。
目をそむけてはいけない、とも思いますが、”万能の人”は、それを避けられたのではないでしょうか?

納得いかない部分があり、他の人に勧めたくありません。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.25:
(3pt)

ハリウッドに映画化されたくて日本人が書きましたって感じ


アメリカのサスペンスドラマや陰謀小説、ハリウッド映画をたくさん見てきた人が
アメリカ人作家になりきったつもりで書いたようなor
ハリウッドが映画化してくれないかなぁと思って書いたような作品だと思いました。
正直、そんなに騒いだり高評価するような話かな?
自分は理系ではないので、科学的描写は流し読みしてるので価値が
わからなかったら申し訳ないけど。

あと韓国人留学生がやたら完璧で理想的な人間として描かれていて
日本人傭兵が無駄にクズ野郎で背景描きこみ等の掘り下げや
フォローも無いのが、逆洗脳っぽい。歴史観や人間観が単純で「青い感じ」。
(別に、愛国心高揚ものにしろとか、日本人をよく描けとか
都合の悪い過去を無かったことにしろなどと思っているわけでは
決して無いんですよ??)
それでも、なんだかなぁ、でした。

ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.24:
(3pt)

偏ってませんか…?

話はよくできていましたが、残念でした。
リアリティを出すためなのは分かりますが、描写が過剰すぎる気がしました。多少反日ぎみな書き方もちょっとずるいような…。韓国の人を毛嫌いする親戚は、無知で理由もなく差別しているような書き方、日本人傭兵も嫌な奴で、主人公の力になってくれる留学生は理想的な性格の良さ。本当か疑わしい過去の出来事も記載されているし、反面日本人がされたことには何も書かれていない。一番悲しかったのは、愚かな先祖のせいで苦労するといったような一文です。先祖が必死になって守ってくれたから、今の日本があって、主人公もその恩恵を受けて暮らしているのに、感謝する気はなく蔑んでいるなんて。ただただ悲しかったです。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.23:
(3pt)

面白かったけど。。。

普段小説をあまり読まない私は
なんとかミステリー一位とかの肩書きに弱い。
というかそういう触れ込みがないとまず読まないです。

でそういう触れ込みがあったこの作品。
作品の内容自体は素直に感嘆とさせられました。
よくもまぁこれだけ濃密な物語を作れるもんだと素直に尊敬しました。
丸一日かけてたった今読み終わりました。
物語設定もリアルと微妙なSFが混じっており非常に読みやすかったです。
ただ理系の難解な単語は多々出てきましたが、そういう単語を
ネットで調べながら読むと、より作品に没頭でき、また勉強にもなりました。
ただどうしても気になる部分が、、、

ほかの方も言っておられるように
作者の日本そのもへの劣等意識が非常に目立ちます。

1、なぜか行動的で頭脳明晰で主人公をグイグイ引っ張るのは初対面の韓国人留学生

2、作者曰く日本人よりも韓国人の方が人と人との距離が近いそうです。

3、主人公の親戚は韓国を意味も無く嫌っていた哀れな人達という
  本編と全く関係の無い、必要のない設定が存在している。

4、南京大虐殺など日本が行なった不透明な部分の多いジェノサイド(大虐殺)ばかりを例に出す。
  日本のジェノサイドを出すのであれば日本人が被害にあったジェノサイド(通州事件など)も例に
  出して初めて対等ではないか?
  特に南京の下りでは「性的虐待をした後、性器に銃剣を日本人は突き刺した」と断言しています。
  この描写は物語上の人物の一セリフに過ぎないと言われればそれまでですが、
  南京を知らない人たちがこれが事実だと信じ込む恐れがある。

5、傭兵に日本人が1人出てきます。結構な主要キャラですが、このキャラ設定が酷い。
  笑いながらサルや人間の子供を殺す極悪非道なキャラとして描かれています。
  そしてこのキャラの結末がまた酷すぎる。まったく救いようのない最低の
  人間として描かれてます。そして悲しいかなこのキャラが日本人である
  必要性も物語上あまりないのです。

別に私は右でも左でもないです。韓国が嫌いなわけでもなければ別に好きでもないです。
ただここまで自分の国を卑下した内容はこの物語に必要だったのかな?と酷く疑問に思いました。
日本が起こした(とされている)ジェノサイドを挙げるなら
日本人が受けたジェノサイドも書けよと、作者日本人だろ?と思いました。

というかわざとこういう論争を引き起こすためにこういう設定にしたのでしょうか?
作者はアジテーターにでもなったつもりか?

作中の登場人物も言っていますが歴史学だけは学ばないでおこうと思いました。

マイナス面ばかり書き連ねる事になってしまいましたが、
そんな自分でも一気に読めるくらい魅力的な内容なのはまちがいないので、
上記の部分が別に気にならないという人は是非読んで欲しいと思います。
逆に今の韓流ブームに辟易してるひとは止めといたほうが良いかも(笑)


ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.22:
(3pt)

謎の韓国人留学生

最後まで読んでまず思ったことは、「ん?留学生が韓国人であった理由ってなに?」
他の登場人物のバックグランドは人種も含め物語に関係しているのですが、
彼だけ韓国人であることがやたら強調されるにもかかわらずそれは物語に無関係。
ちゃんとストーリーに組み込んでくださいよ。

プロット自体は名作「幼年期の終り」に最近のIT技術の要素を加えたような内容です。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.21:
(3pt)

「傑出した作品」ではないよね

書店での扱いや帯の受賞歴、推薦の言葉がスゴいので買ってしまったけど…文庫で十分かな。
特に革新的な題材ってわけでもないし、深い洞察があるわけでもない。ストーリーもこの長さをまとめたのは偉いけど、ページをめくる手が止まらないってほどでも…。途中で投げ出さずに読める、というのが適正な表現かと。
悪い作品じゃないけど、まぁ宣伝勝ちだね。

他の人も散々書いてるけど、著者がいわゆる「自虐的歴史観」の持ち主らしく、逆に韓国が大好きみたいで、その描写がやたら鼻につくのが印象をかなり下げてるね。
歴史を学ぶなってのは著者自身が本書中にも書いてるけど、一方的なプロパガンダにやられちゃってる著者の歴史認識が偏ってるのがビンビンと伝わっちゃって、それが全ての描写のリアリティを減殺してしまっている。

要するに、著者の価値観が浅薄な土台の上に成り立っているのが見えちゃうから、その薄っぺらい価値観の持ち主が書いたのかと思うと、どんなに練られた話でも醒めちゃうっていうか、ね。
何も知らない子供が書いた哲学本を、人生の辛酸をなめた大人は真剣に読めないじゃない?依って立つ価値観、人生観を信頼できない人の紡いだ物語には、読者としても没入できんわけですよ。
物語自体の内容以前の信頼感がないっていうか、著者と読者のラポールが形成されてない感覚だね。

特別目新しい事はないけど、理系小説が好きな方なら読んでみてもいいかな。長いけど、最後まで読めるくらいには面白いでしょう。生物学、生化学が嫌いな人はパスをおススメ。あと、描写に若干グロい所があるのでそこはご承知を。

ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.20:
(3pt)

作者は被害者だがほっとけない

この作者は、現在も義務教育で使用されている嘘だらけの東京書籍の教科書に騙された被害者でしょう。物語は落合信彦氏の著者に近付く面白さがあります。2000%嘘の南京大虐殺や、3000%認識が間違っている神風特攻隊の記述などなど、作者はもしかすると日本の街中を走る大音響右翼バスが、日本人に君が代日の丸や天皇陛下と皇室を嫌いにさせる外人の洗脳工作であることを、素で知らないのかも知れません。何故に竹島返せと言わないかでわかりそうなものですが。作者の自虐洗脳からの目覚めは日清戦争のはじめと終りの「みことのり」を読み、日本が戦争しなければどの国が地球上に存在していないのかの事実を認識して欲しい。逃げない勇気を持って乗り越えて欲しいです。作者が大西ノリミツ氏のように外人ならしかたありませんが。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.19:
(3pt)

気になる点が3つ

おおむね良作でした。台詞回しはちょっと少年ジャンプ的な臭さで
厳しいものがありましたが。
以下注意。ネタバレになるかも知れません。

気になる点1点目。
他のレビューでも書かれていますが、作者の歴史観。
日本人傭兵の描写に関しては特に違和感を感じませんでした。イエーガーは
ミックを殺した後に「一同を危機から救ったミックに、汚れ役を押し付けて
申し訳なかった」と反省し泣いています。戦争狂ではなく、適切な仕事を
こなしただけであった、と。
しかし南京事件などに関しては、今日まで流通してきた情報が多分に
プロパガンダを含んだもので非常に疑義があるもの、と明らかになって
きています。物語を語る上での必然性もなく、この辺の事情に詳しい読者には
違和感だけを残しています。

2点目。2人目の進化者が現れた時点で「あれ?主人公がこんなに苦労する必要は
なかったのでは?」と思います。例えば日本の進化者が主人公の父をもっと直接
支援したりできたはずです。まあそれをすると物語にならないわけですが…。
サプライズを狙い過ぎて(確かにサプライズではありましたが)破綻してしまった
感があります。

3点目。医療現場でのリアリティのなさ。謝辞を見るとなるほど臨床医への
取材が足りてなかったように思います。一定のスピードで進行する疾患であっても
「あと○時間」なんて正確に死亡日時を推定することは不可能です。また
死亡30分前ともなると低酸素による臓器障害が重篤な状態であり肺だけが改善
しても結局死亡は免れないでしょう。「退院の手続きをすれば薬が飲める」と
いうのも非現実的。ここは両親を説得して投与を強行する、という描写の方が
現実的だろうなと思いました。低酸素で死亡寸前なわけですから、本文では
描写がありませんが気管内挿管は当然されていると考えられます。となると
経鼻的に吉原ないし看護師が直接手を下して投与するしかないわけです。
(両親に薬だけ渡して「勝手に飲ませて下さい、僕らは倫理的に投与できません」
ってわけにはいかない)
医師としてはかなり違和感がありました。

ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.18:
(3pt)

一言、二言余計なエンターテインメント

話自体はとても良く書けていると思います。すごい情報量ですし、それをうまく生かして昇華させている。

ただ、他の方もご指摘のように、著者の思想的な部分で余計な記述もチラホラ。。。
せっかく話自体は面白くてエキサイティングな展開のまま終盤まで駆け抜けていくのに、もったいない。そういうことが言いたいなら、それをテーマに堂々と書けばいい。

本作を純粋なエンターテインメントとして楽しめた人は幸せです。自分はもうこの人の作品は手に取らないと思います。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.17:
(3pt)

別につまらなくもないしおもしろくもない

受験の参考書を買いに行ったときにこの本が「ちょーおすすめ!!!」的な感じですごく押されていたのでなんとなく買いました
普段全然本を読まないのでこの本がどのくらい面白いのかは比較できないので曖昧なんですが
多分おもしろさは普通上くらいだと感じられました

とにかく読みやすくてスラスラと読むことができました
頭の中で想像させてくる?画像が頭によく浮かぶので映画を見ているような感覚をすごく感じました


ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.16:
(3pt)

エンターテイメントとしては良作です。

この作者の作品を読むのは、13階段以来になります。

エンターテイメント作品としては、高評価です。
文章は平易で読みやすく、専門用語などの解説も丁寧です。
物語の展開もスピーディーで、ぐいぐい読ませる作者の力量には舌を巻きます。

一方で、ストーリーは破綻気味です。
本作では高度な知性の誕生がキーワードになるのですが、その『高度な知性』の知性が低いため、終始気になります。
詳細に書いてしまうとネタばれになるので避けますが、物語の発端からして無理があります。
しゃべることもままならず、まともに歩くことすらできない自らの生命を危険にさらす理由が弱すぎます。
そもそも、物語の根幹にかかわることですが、「日本の協力者」がちゃんと仕事していれば、主人公と韓国からの留学生が登場する必要性はありません。(製薬に関しては財団の力でどうとでもなるし、門外漢の研究者や大学院生に任せるより確実でしょう)

読み終えた感想としては、この『高度な知性』は結局何をしたかったのだろうかということです。
不完全な知性である我々には想像もつかないということでしょうか?

また、作者の日本人観が物語へ没入しきれない一因となっており、残念に感じました。
好意的に解釈するなら、現生人類の残虐性を際立たせるための描写なのかもしれませんが、完全に空回りしています。
・子供を殺戮するためだけに登場する日本人の傭兵
(狂人という以外なんの見せ場もないのに、なぜ高度な知性がこの日本人を選んだのか説明がない)
・何の脈略もなく出てくる朝鮮人蔑視の下賎な叔父と朝鮮人を賛美する立派な父親の対比
・何の脈略もなく出てくる南京大虐殺のくだり
etc

色々不満はありますが、頭を空っぽにして読むエンターテイメント作品としては、楽しめる作品だと思います。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.15:
(3pt)

惜しい大作

ストーリーは非常に面白い。
新人類の誕生と、それを抹殺しようとする超大国。命を守ろうとする個人と、個々の命の価値を考えない政府。
人類の未来に疑問を呈しているのも、同感だ。
ただ、所々に作者の個人的思想を無理矢理突っ込んであり、違和感が多々ある。
伏線を回収しきっていないのか、そもそも伏線が無かったのかわからない部分もたくさんある。
その辺りを上手に処理していれば、傑作となっただろう。
惜しい。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837

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