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ジェノサイド



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ジェノサイドの評価: 3.77/5点 レビュー 597件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.77pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全137件 81~100 5/7ページ
No.57:
(1pt)

何でこれが…

派手な宣伝に騙されて買っちまったけど、設定が破綻しているとしか言いようがない。
例えば主人公の父親だが、あれだけ「敵」を警戒しているのに自分が暗殺或いは拉致監禁される可能性について全く考えておらず、主人公にその場合の対処について指示をしていないというのが不合理極まる。
まぁ、父親が暗殺や拉致監禁の可能性を考えていれば、当然「味方」との連携についても指示している筈だから、そうなるとこの本で使われている一見「敵」のように見える人物が実は味方だった、というありがちな設定が成り立たないので、父親は急病で死んだことにしたんだと思うが、実際の死因が病気であるということと、暗殺等の危険を考えていないということは別の問題なんだから、父親が急病で死んだ、という設定は「言い訳」はならないわなw
もう一つ挙げると、戦争というか戦闘のプロである4名の民間軍事会社の社員(要するに傭兵)のうち3名が、大挙して攻め込んできた敵が「少年兵」だという理由で反撃を躊躇し,剰え反撃に踏み切った仲間を殺害したという設定も無茶苦茶という他ない。
女だろうが子供だろうがアサルトライフル使えば大の大人を殺害できること位傭兵ならいやというほど知っているし、少年兵だろうが何だろうが自分を攻撃してくる奴の殺害を躊躇うようなメンタリティの持ち主が傭兵になんかなる筈ないだろうに…
ま、最後まで読むのが辛い低レベルの小説で、少なくとも新刊で買う価値はないと思う。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.56:
(2pt)

尻すぼみ

日本人薬学生が父の残した秘密の実験室で新薬開発を始めるあたりまでは、これからどうなるんだ?!とワクワクしながら読み進めたのですが…
後半は失速の一方です。
物語は破たんし、破たんしそうなことを誤魔化すために、残虐な戦闘描写と、難解な創薬の原理説明にページを割くだけになっています。
もう一人のヌースが安全な日本にいて、アメリカ副大統領の暗殺もアメリカ軍兵器のコントロールもアメリカのインフラハックもできるのなら、そもそも、こんなメンドクサイことしなくても、もっとあっさり簡単に事をすすめることができたでしょうに。
ラストで思わず時間を返せと言いたくなりました。
「狂人=アメリカ大統領」「勇敢有能な韓国人の友人」には、あまりに人物描写が単純すぎるので、絶対に裏があるはず!と期待していたけれど、最後まで何の裏もなくそのまんまでがっくりでした。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.55:
(2pt)

退屈はしないけれど……

科学に関する不必要なうんちく以外は、これだけ厚いのに退屈しなかった。

ただし。ほかのレビューのように自虐史観的な印象はそれほど
強くは持たなかったのだけれど、あまりに間抜けなホワイトハウスの
描写をつきつけられると、「あなた(著者)が思うより数千倍、
米高官って優秀なはず。むしろ超優秀な人々が集まっているのに、
なぜ間抜けになるのかを書いてほしかった」と残念な気持ちに。

そういう意味で、ある種の(政治的?)バイアスに描写がゆがめられていて、
物語全体の深みを毀損しちゃってるのがもったいないなあと思われる作品。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.54:
(1pt)

力を入れて書いているのはよーく伝わりますが・・・

この作家の本は、これが初です。
『13階段』を読まなきゃ、とおもいつつ、こっちを先に読みました。

まあ、それはいいとして。

ミステリ好きの私から見ると、この作品は
ミステリのようなSFのような、と思ったらルポのような
なんだかよくわからないものになっています。

別に分類しなきゃいけないわけじゃないからいいのですが、
話がとっちらかって、なにが言いたかったのか分からなかったです。

クライマックスも、涙・涙の出会いと別れで、感動したいんだけど、
ちっとも感動できませんでした。

ここから先は私の、本当に主観なんですが、

東野圭吾の『容疑者xの献身』の読後感と似ています。

何が、って、『容疑者・・・』の中で、登場人物たちを
「天才」「天才」って連呼することが(何回言ってるか数えようかと
思っちゃいましたよ)、鼻について仕方なかったのです。
どうしても、「天才を描いてる俺って、天才。」みたいな
作者が、本の隙間からちらちら顔を出している気がして。
(東野さんごめんなさい)

ジェノサイドも、全く同じ思いがしました。
すなわち、なにもかも計算できて、お見通しで、
新薬のプログラムもPC操作もお手のもの、というモノを
描いてる俺って、すごい、みたいな。
(高野さんごめんなさい)

作者と、作品との距離感、っていうんですかね。
それが近すぎるんです。
小説になりきれていないという。
私小説っぽい。

もっと自分の個人的感情は、
よーく練ってからこっそり仕込んでほしいです。
そうじゃないと、登場人物がみんなうすっぺらくて、
この中の5人くらいは(いやもっとか?)、登場しなくても
全く物語に差し支えないんじゃないか
って感じになってしまう。

でも、気を取り直して『13階段』は読んでみようと思ってます。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.53:
(1pt)

うーん

読み進めるにつれ集中力が途切れる駄作でした。 ちょいちょいどぅでもいい文章が入ります。そこで「…またか」と我に返り、集中力が途切れる。 文章の表現の仕方がイキナリ素人で我に返るのです。 もぅそうなるとちょっとしたことでケチをつけてしまう。 自分にとっては没頭して読ませる本ではなかった。 売り方が上手なのか買手が馬鹿なのか… 1800円高すぎる 図書館で何ヶ月待ってでも借りてから購入検討に入った方が賢明だ。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.52:
(1pt)

なぜ、皆が、、、、、、絶賛?

好評ゆえに、読んでみたが、ダラダラと冗長で、兎に角、つまらない!

なんでも可能な超頭脳の持ち主「アリキ」が存在すれば、すべての危機的な

局面もうまくすり抜けるだろうなあ〜と想像どおりの展開。

何故、こんなつまらない作品が、面白い本BEST1 なのでしょうか?

世の中には、もっと魂を揺さぶる本があるぞ!
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.51:
(2pt)

反日、反米の件は抜きにしても...

んー長かっただけに、かなり残念。
皆さんが言われている反日や反米表記の件を評価の対象から除外したとしても、決して読後、に大作を読み終えたとに感じる余韻的なものは全然感じましぇん。

てゆーか、最後は何でも出来ちゃう宇宙人登場みたいなオチにがっくし。
そのおかげで今までの研人の苦労や、イエーガーの命を張った戦闘も全てがスートーリーとして矛盾してしまう。
おいおい、そんな事まで出来るなら最初から薬も完成するし、子供達の命まで巻き込んだ戦闘なんていらなくね?みたいな。
読後にあまりにも揚げ足を取れる点が多過ぎてがっくし。

また、主人公が薬を造っていく過程においても作者がこの小説を書くにあたり学んだ知識をお披露目したいのか、タラタラと専門用語を無駄に羅列し非常に読みづらい。
別に読者は医学や遺伝子学の勉強をしようと思って読んでいるわけじゃ無いんだからもう少し分かりやすく書いてもいいのに...

とは言え話の前半部分、複数の話しが同時に進行して行く所はWこの先どう繋がって行くのかWと少しはワクワクしたので一応一つじゃなくて星二つ。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.50:
(2pt)

面白いけど、なんか鼻につく

ストーリーが面白いだけに、無理やりな日本批判チックな内容が残念。
そこ必要だった?
苫米地がハリウッドはストーリと別に民衆に催眠として刷り込みたい別の内容が
隠されているって言ってたのを思い出した。
これがそうなのか?と思うと鼻について集中できなかった。
それともこういう確執自体がジェノサイドにつながる事への警笛としてこんなにわかりやすい事書いたんか?
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.49:
(1pt)

映画化なんてとんでもない

帯に惹かれて買いましたが、先にここのレビューを読めばよかったと後悔。

物語云々よりも、多くの方が書かれているように、
偏った歴史観に途中から辟易してしまいました。

こういうのばかりを10代の頃から読んでいたら
どうなるのか、と思ったら別の意味で恐ろしい小説に思えてきた。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.48:
(2pt)

凡作です。本屋大賞?売れればいいだけなんだね。

本屋で大プッシュしているので、読んでみました。図書館で予約して借りれるまで6ヶ月!待ちましたけど。

買わなくて良かった。図書館で借りて良かった。がまず初めの感想でした。
確かに面白いけど、それだけ。取り立てて目新しいテーマでも無いし、むしろ超人がテーマなら、漫画で、出来が良いのはいくらでもある。
登場人物すべて、薄っぺらいこと。感情移入できる人物が一人もいない。
ハリウッド映画で、外したB級映画ばりの展開。伏線が最後明かされる時、それ終盤で判明するべき事か?と読みながらずっこけました。
超人が作成の割には暗号解読されてるし、金融機関のサーバーに侵入出来るだけの腕があるに軍事衛星、エシュロンはそのままだったり、あげくメタンハイドレート?笑わせていただきました。
ご都合主義のオンパレード。著者は映画化を初めから目指して書いてましたね。
ただアメリカを悪く書いたらお声が掛からないと考えたのか、同じように日本を悪く書くのは、忘れない。このへんは凄いなとおもいました。
一言で言えば、狙い過ぎた凡作。
もっと練り込んで常に公平な視点で文明、文化とかを分析して執筆すれば傑作になり得たかも。文明批判をするのなら「銃、病原菌、鉄」は最低読んでから執筆して欲しかった。参考文献があまりにも少ないのには、びっくりした。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.47:
(2pt)

主人公に感情移入できない

非常にテンポの良いストーリー展開で、あっという間に読み終わってしまいました。
この作品は面白い!だからこそ残念でなりません。

その理由は、ほとんどのレビューアーの方が書かれている様に、浅はかな歴史観及び反日感情です。

詳しい内容は既にたくさん書かれているので割愛しますが、せっかくの超エンターテイメント小説を低俗のプロパガンダ小説に貶めてしまうには、十分な内容でした。

私は右翼でも左翼でもないと自負していますが、日本人である以上は、敢えて日本人を蔑む内容のエンターテイメントは読みたくありません。(歴史を紐解きたくてエンターテイメント作品を読むわけではありません)
にも関わらず第三者目線で語られる筆者の歴史観や反日感情には閉口させられました。

これらの蛇足がついているだけで、物語の主人公に1人イェーガーには一度も感情移入できませんでした。
自分の一人息子を命懸けで助けようとしている日本人に対して「冴えない高校生みたいなやつ」と言ってみたり、感謝を述べる際もかなりの上から目線、またチームメイトの日本人に対しては「ファッキンジャップ」などの差別表現を使ってみたり、こんな主人公に対して誰が感情移入できるのでしょうか?
少なくとも日本人は嫌な感情を持つと思います。そして本書が日本語で書かれている以上、筆者はその事に対して少しは考えなかったのか甚だ疑問です。(分かった上でやっているのであればなにも申しません)

小説で主人公に感情移入できない程つまらない事はないのでこの評価です。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.46:
(1pt)

こんなのが本屋大賞?

ウィルスによる人類滅亡というテーマは元々惹かれるものがありましたし、最初はテンポよく読めました。 ん?と思い始めたのは英語も日本語もペラペラの超優秀で親切な韓国人留学生が出てきたあたりです。違和感が決定的になったのは、南京大虐殺と「朝鮮半島の人たち」のあたりです。 あまりにも作者の偏った歴史認識が露骨に見えすぎて、入り込んでいた世界から一気に引き戻されたような気になりました。フィクションとはいえ、客観性を欠いた記述でありしかも本編との関係性も無いに等しい。 こんな底の浅いものが本屋大賞?こんな偏向思考の塊が「全国書店員が選んだいちばん売りたい本」? 最近の和書って暇潰しにもならないクオリティなんですね。がっかりです。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.45:
(1pt)

作者の偏った歴史観で書かれた物語

読後感は悪くないのですが…
ケントの友人を韓国人にしてしまったり、傭兵の日本人の扱いがあまりにもひどかったり……途中からはギャグ小説のようなノリで読んでいました。
韓国や朝鮮が嫌いな訳ではありませんが、無理やり重要なファクターにしようとしているのがミエミエ過ぎて萎えます。
あと無意味に専門用語が多すぎて、それで読むのをやめてしまう方もいるかと。ただでさえ分厚いのに…
本屋さんのごり押しにまた騙されてしまったなーという感じ。
自分の歴史観を語りたいためだけに作られたような小説でした。
人におすすめはできませんね。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.44:
(1pt)

なんだかなぁ…

作者の主義主張が鼻につく!
関東大震災の件といい南京虐殺の件といい作者の歴史認識を疑います。
内容が面白かっただけに残念でなりません。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.43:
(1pt)

日本が嫌いなら書くな!

スケール感はよかったのに、いらない歴史観というか誤った歴史認識の記述が散逸するために、全ての事が適当に書かれているのではないかと疑心暗鬼になってします。最後にプラットフォームで人助けした外国人の話が会話で照会されるが、さほど活躍をしていない脇役を主役の様にしているのも捻じ曲がっている。正直読み味が不快な小説であった。ストーリーも前半から中盤の大きなスケールが、尻つぼみした。全人類がどうなるかのハラハラが急に無くなってしまった。物足りなさを感じる小説でした。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.42:
(2pt)

業界受け?

帯の惹句で同業の方や書店員の絶賛コメントがちりばめられているのを見て、
こういう本は最近ハズレが多いんだよなぁ…と買い控えておりましたが、
家族が知人から譲り受けて放置してあったので、これ幸いと読み始めました。
気になっていないわけではなかったので。

読んでいる間は先の展開が気になり、それなりに楽しめた部分もあったのですが、
読み終わってみて非常に残念な気持ちになりました。
大風呂敷を広げた結果、そうならざるを得なかったのかとは思いますが、
まず、展開が安易でご都合主義過ぎ、そのわりには大きな穴がそこここにある。
次いで、登場人物の描写が薄っぺらすぎる。
特に日本サイドの主人公は人間的にどんな人物なのか、全く浮かび上がって
きません。彼に感情移入できるか否かで深みや面白みが全然違ってくると思いますが、
あんな大変なことに巻き込まれていく中、彼の感情の発露や重大な決断を下すまでの
過程にまったく説得力がない。韓国人留学生との間に生まれる友情?も
都合よく物事を運ぶためだけとしか思えないし、何でそんなあっという間に「親友」に
なれるのかもすっきりしないし…
他の方のレビューにあったような、露悪的な日本人の醜い描き方は、私はあまり
気にしなかった(というか全体に浅いし、アメリカ人の描き方も同様に浅いので
どうでもよかった)のですが、とにかくコマをたくさん動かしすぎて、どのコマも
キャラクターづけだけされて深みがないので、思い入れできませんでした。

SF的要素は、まあフィクションですし嫌いじゃないけど、それにしたって
「超人類」の外観・内面・知的レベルに独創性がないですね…
マイクル・クライトンっぽいものを書きたかったのでしょうか?
あと、ラストで主人公のひとりに言わせているセリフは、お笑いです。
彼の家族の存在はガン無視? ただただ、ハリウッド映画ふうにカッコつけて
ちょっとユーモラスに終わってみたかっただけなんでしょうかね。

この著者の他の作品には好きなものもあるだけに、残念です。
定価で買って読むことはお勧めしません。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.41:
(1pt)

take care of your time !

著者の作品は13階段を始め何冊か読んだ。
どれもお気に入りだ。

このジェノサイドに関しては、大作とのことで
広告やレビューを参考に期待して読んでみた。

しかしページ数ばかり多く、内容もスラスラ読める
ものではなくて、徒労感だけが残った。
グロテスクな表現も多く幻滅した。

広告が多い作品は地雷を踏む可能性が高い典型。
みなさん注意しましょう。

ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.40:
(2pt)

韓国人喜ぶんだろうな・・・。

作者のファンで、読んだのですが、、、
日本嫌いなの?と思ってしまいました。

韓国人留学生美化や、誤った歴史認識、日本人傭兵に対して
『ジャップ』とか、、、え?この件いる?って感じで、、、

基本的には面白いのですが、、、

日本人の私は、気持ち悪いです。。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.39:
(2pt)

作者の偏見に満ちた歴史観が残念

全体的によくまとまった娯楽小説ではあると思います。
購入時、帯のハリウッドを超える超大作であるとの書評に魅力を感じ購入させていただきました。
一言でいえばハリウッドのスケールを超えるほどの作品ではないと思います。
文体はよく言えば癖のない、苦も無く読めますが、逆に個性のないだれが書いても変わらないつまらないものです。
発想自体は悪くないと思いますが、没個性的でただ淡々と続く文章のせいで途中読むのがしんどくなってしまいます。
もう少し読ませる文章力を養っていただきたいと思います。
この手のテーマを取り上げた場合どうしても似通ってきてしまうのでしょうが、「虐殺器官」にとてもよく似た、
そしてそれを決して超えはしない程度の作品です。
「虐殺器官」の劣化版、あるいはパロディー程度の出来栄え、まあ楽しめるかな?というのが率直な感想です。
また、朝鮮人留学生、関東大震災や南京事変などのくだりは他のレビュアーの方も仰っておりますが、完全にいらない
蛇足。作者の偏った歴史観は不快そのもので、特に傭兵ミックへの扱い、主人公の情けないキャラクター造形は
作者の日本人への根強い憎悪を感じ非常に不愉快でした。
作者の偏見や日本人への悪感情は個人的に推奨はしませんが否定もしません。思想の自由ですから何を思おうと勝手にすればいいと思います。
しかし、この手のエンターテイメント的作品に組み込む必要は全くなく、そのせいで作品自体の質が低下してしまっているのは
只々残念です。
作者の他作品は未読ですが、今後も読むことはないと思います。
ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837
No.38:
(2pt)

薄い、または一方的

より「高等な存在」に対して、人類はどうすべきなのか。
敵対する者、守ろうとする者、恩恵を得つつ振り回されている者
大きく分けてこの三つの立場から、それぞれ主人公と言うべき人間の視点から語られるこの物語は、
一言で言うと「勧善懲悪」と表せると思いました。

人間の持つ獣性、凶暴性を(極端な形で)描き、それらを抑えられない人間は「人間ではない」。
そしてそんなモノは殺されて然るべき。
そんなことを言いたいのか?と。
そうなった背景や事情は基本的に無視され、描かれたとしても圧倒的に不足している。
その凶暴性への対応は理解・矯正ではなく、排除・隠匿といったもので
短絡的、一方的に過ぎるように感じました。

その一方で理性、正義による殺人は肯定され、
自分のために何人もの、恐らく悪人というわけでもない人間を殺し、
何万人、何百万人もの無関係な人たちをまさにジェノサイドする可能性のある行為を行った
「高等な存在」の責任はスル―されています。曰く「危害を加えようとする人間がいるのが悪い」。

多くの科学者、識者が登場しますが、彼らは基本的に上から目線で、
「愚かな者は死ぬべきだ」と思っている節があります。
知的欲求を優先し、言うべき事を言わず、「高等な存在」を盲目的に受け入れている。
独裁者の台頭を許し、許し続けている自身の責任を棚に上げ、「こいつは駄目だ」と切り捨てるような姿勢も。

また協力者として韓国人の院生が登場しますが、「能力が高く人格者」という非常に薄いキャラになってしまっています。
勿論韓国人でも構わないのですが、韓国人である必要性が全く感じられません。
「情(ジョン)」という彼らだけが知る感情というものも、作者の解釈が語られるかと思ったら
それ以降全く出てこずに投げっぱなし。紹介する必要あったのか?
4人の韓国人に話を聞いた、とありますが、その結果生まれたのがこのキャラだとすると、
ずいぶん適当なインタビューしたな、と勿体なく思います。

歴史や差別についても触れられていますが、まず参考文献の数が少なすぎて論外。
そして内容も偏り過ぎ。これで公平とは、この分野の研究者を馬鹿にしてるのかと。

特に大きな破綻もなく、面白い題材であるとは思いますが、良い点を打ち消しているものが多すぎる。
某ゲーム某キャラからセリフを拝借して、この作品に贈りたいと思います。

選んで殺すのが、そんなに上等かね。

ジェノサイドAmazon書評・レビュー:ジェノサイドより
4048741837

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