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深夜の逃亡者
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深夜の逃亡者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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面白かった。 | ||||
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ワンアイデアで書ききったサスペンスといえるかもしれませんし、短編でも良かったのではという気もします。 また、スティーブン・キングなら、このアイデアに登場人物の半生やらトラウマやらのサイドストーリーを書き込んで、(どちらが面白いかはさておき)10倍くらいの長さの長編に仕上げてもおかしくないような物語です。 かなり一直線の展開ですが、主人公のピアニストに代表される登場人物たちの壊れっぷりは、もっと評価されても良いのではないでしょうか。 すごくお勧めできる小説ではありませんが、壊れたキャラクターを読みたい好奇心のある方にはお勧めできると思います。 | ||||
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登場人物も場面転換も少ない、シンプルなサイコスリラー。ちょっともたつくところもあるが、大体においてスリリングで面白く読める。映画化に向いていると思わせるようなストーリーだ。 三人称で書かれてはいるが、基本的にサイコの心理中心に描いているところがいい。解説によるとこれは著者1953年発表の長編第2作で、後に盛んになるストーカーものの嚆矢のようだ。その意味ではすごいと思う。 どんでん返しがなく、単純にナレーティブなプロットなので、特に傑作とは思わないが、三日間で書き上げたにしては性格の描き分けもきっちりできているし(特にニンフォマニアのジェーンの描写は秀逸)、盛り上げのメリハリもあるし、マシスンという人はやはり若いときから上手い書き手だったのだと思った。 | ||||
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デビュー二作目の作品との由だが、巨匠R.マシスンの作品とは思えない程の駄作。今で言うストーカー&サイコ的要素を持った青年の脱獄&復讐劇を描いたものだが、見るべき点が全くない。プロットに捻りがある訳でもなく、ストーリーにサスペンス性がある訳でもなく、読むだけ時間の無駄という出来。 それもその筈で、三日間で書いたものをそのまま出版した由で、単なる"書き殴り"の作品である。各々が事情を抱えた少ない登場人物の中で、ある種の"劇"を繰り広げるという後の作風の萌芽は感じられるものの、その中身を吟味する余裕・力量がこの時は無かったという事なのだろう。 | ||||
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「アイ・アム・レジェンド(旧題:吸血鬼)」「地獄の家(映画化名:ヘルハウス)」の巨匠の初期長篇(短篇小説の名手でもあります!)。序盤から終盤にかけてハイスピードで展開していくストーリイには感嘆するほかありません。 文体を見ても、ストーリイを見ても絶品で、マシスンの作品を数冊読んでいる方にはお馴染みの、最後に待ち受ける意外なラスト。それは本作でも変わりません。 絶版の多い作家ですが、皆で楽しみながら読んで(邦訳されているマシスンの作品は、すべて読破しましたが、すべてが傑作です!)、復刊ドットコムで「夜の訪問者」に投票し復刊してもらい、人気が出るのを待ち、それから未訳の傑作群を翻訳してもらおうではありませんか! | ||||
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旧作の発掘・復刊で新たな人気が沸騰している米国ホラーサスペンスの鬼才マシスンの初期サイコ・スリラー傑作。著者は今も齢80歳を越えて健在で人気は衰えず、日本では2006年翻訳の『奇術師の密室』の成功、本国でも近年、過去の旧作が続々と刊行されています。時代を超えて読み継がれるという事は、取りも直さず著者が常にクオリティーの高い作品を書き続けて来たからだと申せましょう。本書は著者の本領が遺憾無く発揮された、近年ストーカー犯罪と呼ばれる分野の先駆けとも言うべき内容で、後半怒涛のようなスピード感で突っ走り、一気呵成に読者を結末に導きます。 深夜、元ピアニストのヴィンスは頭の中で鳴り響くピアノの旋律に酔いながら、精神病院からの脱出を決意する。男色の看護士ハリーを殺害し拳銃を奪って病院を脱走したヴィンスは、地下鉄改札を無賃で通り抜け駅員から発砲されて腕に重傷を負うが、辛くも駅員を射殺して難を逃れ、やがて目指すアパートにたどり着く。そこは、彼がピアノを弾いていた頃の音楽マネージャー・スタンと妻のジェーンが暮らす家だった。彼は夫婦を拳銃で脅し電話を掛けさせて、自らの最も憎む男、嘗て彼が愛していた女ルースを奪って夫婦となったボブを、アパートへおびき寄せる。そして家を出たボブを追ってルースも密かに尾いて行き、遂に狂人と二組の夫婦の5人が一室の中で恐怖の一夜を過ごす運命となる・・・・・。 狂人の歪んだ論理は常人には理解出来ず、全く予測不可能な不気味さを湛えて、展開に予断を許しません。そんな中で、億病者のスタンと悪女のジェーンの不仲な夫婦には皮肉な運命が待ち構えています。作中人物が恐怖の中で打ちひしがれ自分勝手な心境に陥っても、必ず最後には暖かい著者一流の人間ドラマが姿を見せるのです。細かい点を言えば、手薄過ぎる病院の警備や地下鉄の保安、最後までやって来ない警察官、等の瑕はあります。けれど、そんな些細な事にはこだわらないで、理屈抜きにハラハラ・ドキドキが味わえる息を呑む恐怖と戦慄のノンストップ・サスペンスの傑作を楽しもうではありませんか。 | ||||
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