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ある日どこかで
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ある日どこかでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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ジャック・フィニィなどのロマンティックSFが好きで、本書もその期待とともに読みました。 …ですが、読み終えた感想は、悪くはないが今一つ捻りがないなぁというものでした。 「時間旅行による歴史の改変」について何度も考察されていることから、てっきり当初の過去からの書き換えが起こるものとSF的にもロマンス的にも期待していたのですが、結局は既知の歴史的事実の肉付けに終始していたような気がします。あまりにあっけない幕の閉じ方に欲求不満を抱いてしまった次第です。 他の方も仰っていますが、もう少し字数がタイトな方がむしろ本書の魅力である儚くも美しいタイムトラベルの雰囲気を表現出来たのではないかと思います。 最初の方の期待感が高かっただけに、少し惜しいなぁ…。 ちなみにこの手の話で私の最も好きな作品はフィニィの『台詞指導』です。 | ||||
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450頁ほどあり大部だが、日記形式だし、読みやすい文章なのですいすい読み進んでしまう。 日記の二日目のところで、これはジャック・フィニィの傑作短篇「愛の手紙」とまったく同じコンセプトだと気づいた。本当に愛する女性を、同時代ではなく過去に見つけてしまった男の物語だ。それでも二人は時空を越えて連絡を取りあい、永遠の愛を確認する。 「愛の手紙」ではフィニィが実に巧妙な仕掛けを施していて、素晴らしく効果を高めていた。NYでいちばん古い郵便局が“過去へ通じるチャンネル”という設定だったが、本作ではサンディエゴの海岸に建つ古い広壮なリゾートホテル(実在する)が同じ役割を果たす。 主人公コリアは第一部の終わりで75年前の過去へタイムトリップする。 その方法は「想念の強化+自己催眠」と至極単純。しかし、事前にホテルの古いファイルに自分の宿泊記録を確認しているし、また時間移動が意外な肉体的困難を伴い、後遺症的な苦痛もあることがリアルに描写されるので、それほどのバカバカしさを感じない。 そして第二部の冒頭で、コリアは目的の女性エリーズと出会う。その最初の出会いのシーンがとてもロマンチックでいい。 しかし、その後の展開はまったく期待はずれ。伏線らしい伏線、展開のアヤ、どんでん返しがなく、終幕の作り方も面白くない。19世紀末という時代の再現性にこだわりすぎ、物語の展開にエネルギーを割けなくなっている。まったく不満。これなら切り詰めて中篇にした方がよかった。 しかし、恋愛心理が深く書き込まれているのは見事。ファンタジーではなく、恋愛小説としてよくできている。だから“不朽のファンタジー”という評価は頷けない。 瀬名秀明の詳細な解説によると実在した有名舞台女優のモデルがいて、映画に一切出なかった人らしいが、コリア同様、マシスンは偶然にその写真を見つけて惹かれ、経歴を調べるうちこのストーリーを思いついたようだ。しかしファンタジーとして熟成しなかった。この女優、モード・アダムズの伝記にした方がむしろすっきりすると思うほどだ(彼女のために「ピーター・パン」が書かれたという)。 | ||||
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内容は、他の人が書いてるので省略させてもらって、感想だけ書きます。 自分が女性なので、どうしてもヒロインの立場で読んでしまうから、 切な過ぎるヒロインの運命を考えると、「ロマンチックで素敵な物語」とは思えない。 かなり、哀しい。 けど、男の人が読んだら、その哀しさにロマンを感じられるんだと思う。 女性的には、ただただ、つらい。 結構、男性の望みどおりの話の流れだと思う。 なので、ちょっとムカつく箇所も多々ある。 少年誌・青年誌の恋愛漫画を読んだときと同じような苛立ちだった。 私と同じように、男性向き恋愛漫画でイラついたことのある女性は、 この本では感動できないかもしれない。 なんなくだけど、男の人向きな本だと思う。 | ||||
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一人称のやりすぎた時のしつこい文章。 物語を進める為だけの心情のうつろいが多々みられ、よって人物の掘り下げが浅い。 しつこい感情吐露によって、いかにも人物がよく描かれていると勘違いする読者も いるだろう。 下手な作家。 訳者のせいもあるのかと思って、他の作品も読んだが、やはりマシスン自体のせい。 この作者が、世界幻想文学大賞をとったとの事、まあこの賞の程度がわかる 男のハーレクインロマンス。 | ||||
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一人称のやりすぎた時のしつこい文章。 物語を進める為だけの心情のうつろいが多々みられ、よって人物の掘り下げが浅い。 しつこい感情吐露によって、いかにも人物がよく描かれていると勘違いする読者も いるだろう。 下手な作家。 訳者のせいもあるのかと思って、他の作品も読んだが、やはりマシスン自体のせい。 この作者が、世界幻想文学大賞をとったとの事、まあこの賞の程度がわかる 男のハーレクインロマンス。 | ||||
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コアなファンが多いあの映画の原作ということで読んでみました。 訳はしっかりしていて読みやすかったのですが、微妙に主人公のイメージが違う。小説として、男性の視点からのみ語られている限界だったのかな 映画のときほどは感動が得られなかったのが残念。 | ||||
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これは、男の恋の理想ですな。秘めたる悲願と言ってもいい。 これほど熱烈に恋をして、それも古い写真に一目惚れをして、激しすぎる衝動に突き動かされ物理の法則をもねじ曲げて彼女の元へと向かう。 ふと、かつて自分の胸の奥にも似たようなものがあった事を思いだしました。それは男なら誰もが持っていたもので、何歳になっても完全に消えてはいないのでしょう。 だからこの小説を読むと、いつのまにか、目頭が熱くなってくる。男の純愛に万歳。 でも、女性はこの小説、どんな風に読むんでしょうね。 | ||||
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死期の迫った男が、ふと宿泊したホテルで見つけた75年前の女優の写真。 一目惚れしてしまった彼は、彼女を求めて時間すら超越し・・・・実際、凄く面白かったし切ない物語だった。 ひたむきな主人公の姿、時間を超えてしまった事でまごつきながらも奮闘する姿に思わず感情移入し、なぜ彼に惹かれてるのかわからず、常識と自分の感情の狭間で翻弄される彼女に共感します。彼女は女優で有名人ですので、現代から来た彼は彼女の情報を少なくとも持ち合わせており、いくつかの謎と懸念とを抱えたまま物語は進んで行きます。 ラストを迎えると物語が一巡し、これは現実だったのか、死期の迫った男の妄想だったのか、その問に答えが与えられる事はありません。 どちらだったとしても、その結末にはなんとも言えない切ない余韻が残ります。 夢中で読みふけっていて電車乗り過ごしました。古い本なのに、翻訳はずいぶん長い事出てなかったそうです。 逆に、映画の方が早く日本には入って来ているそうです。 また、1995年に宝塚が舞台化しています。 | ||||
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しっとりとしたラブストーリー映画の傑作「ある日どこかで」の原作です。映画を先に見て、映画のシーンを思い出しつつ読むと大変楽しめました!映画とは微妙に設定が違い、より主人公の作家リチャード・コリアの心情がきめ細かく描かれていますが、少々平凡な小説になっている気も・・・。クリストファー・リーブとジェーン・シーモアの美男美女ぶり、正統派の演技、衣装やインテリアのレトロぶり、映画の作り込み方の素晴らしさを再認識。原書は英語に挑戦するにはいい本だと思います。会話や心理的表現などが大変自然な感じ。ラブシーンにはちょっとどきどき。 | ||||
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