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ディミティおばさまと聖夜の奇跡
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ディミティおばさまと聖夜の奇跡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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離婚に次ぐ母の死のショックを乗り越え一転して幸福な再婚と子宝にも恵まれてアメリカを離れイギリスの小さな村フィンチに移り住んで暮らすヒロイン・ロリと母の古い親友で死後も屋敷に住みつきロリを温かく見守る「優しい幽霊」ディミティおばさまの不思議な冒険の日々を描くシリーズ第4弾です。このシリーズは一応ミステリーの部類に入るかとは思いますが、本書には普通は当然の殺人はおろか犯罪すら出て来ません。けれど、毎回ちゃんと探るべき謎があって単なるロマンス小説とも呼べませんので、一番近いのは温かな家族と人間愛に包まれた現代のフェアリー・テールかなと思います。 ロリは母から聞いた生前の父の思い出を再現する為に、双子の息子のロブとウィルと過ごす初めてのクリスマスを完璧な物にしようと張り切っていた。夫のビルは連日買い物にパーティーにつきあわされ過労気味で夫婦喧嘩になりかけるが義父の大ウィリスのお陰でどうにか丸く収まり、折から雪も降り出して気分も盛り上がった頃に、ロリは家の前で倒れている身元不明のホームレスの様な男性を発見する。病院に運ばれた男は意識不明の重態で事情が聞けず、次第に彼が家を訪ねた目的が気になって仕方なくなって来たロリは「青い手帳」でディミティおばさまにも相談して調査を開始する。 本書の読み所は、この事件で最初村の女帝ペギーら行き倒れの男を毛嫌いする人々と逆に同情を寄せる人々に村が二分されるが、牧師の人々に反省を促がす説話によって村中が善意でひとつにまとまる心温まるエピソードです。そして調査の途中では精神を病んだ狂人ではないかとの疑いも抱かされた男が実は聖人の様な行いをして来た究極の善人である事が徐々に判明する驚きと彼の人生に大きな影響を与えた戦争が生んだ家族の悲劇が非常に痛ましく胸を打たれます。今回もディミティおばさまが人生の先輩として賢明な助言をしてくれてロリが人として成長する姿にも感動を覚えます。また著者が毎回必ず登場させてくれる動物のぬいぐるみキャラクターの新入りの「馬のランカスター」には今度も心癒されます。少しだけ心配なのはロリが既婚で二児の母なのに良い男に惚れやすい性格な事で、本書でも貧しい人々を助ける為に簡易宿泊所を運営する善良な司祭ジュリアンに心惹かれますが、彼女の人徳の致す所なのか幸い何時も相手が厳格な道徳心を備えた立派な男性ばかりなので危うく過ちを避けられているのがとてもラッキーだと言えるでしょう。いろいろとあっても最後は夫ビルとの仲睦まじさが変わらない事にホッと安心させられます。 ミステリーの謎解きの面白さがなくても今の世知辛い世の中に人情味溢れる物語で人間の善意を信じる気持ちを取り戻させてくれる貴重なシリーズをこれからも愛読して行きたいと思います。 | ||||
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今回はクリスマスを控えた12月の出来事。 ロリの家の前でボロボロの身形の男性が意識不明で 倒れていたことから、 ロリがその男性の身元調査に乗り出します。 ロリはクリスマスに大変な思い入れがあり、 そのためにビルと喧嘩もするほど。 なのにクリスマスの準備を止めてまで 意識不明の男性の身元調査を行います。 最初はクリスマス優先したくて調査に乗り気でないロリも 何故か調査を進めていく羽目になります。 ビルは仕事でアメリカに戻り、 義父ウィリスはロリに変わって孫の面倒見。 完璧なクリスマスを迎えようとしていたロリのはずが 意識不明の男性の身元調査のために 家族がバラバラのような状態になるのです。 ミステリーにするために展開の仕方が 全体的に無理がある気がします。 ロリとビルのやり取りも少なくて、 大ウィリスやディミティおばさんの 面白さもあまり出ていなくて残念。 | ||||
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