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はいつくばって慈悲を乞え



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【この小説が収録されている参考書籍】
はいつくばって慈悲を乞え (ハヤカワ・ミステリ文庫)

はいつくばって慈悲を乞えの評価: 4.00/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

タイトル勝ち!

南アフリカを舞台にしたクライムノベル。

セレブ妻が強盗にのっかって夫を殺害する冒頭から、疾走感たっぷりでラストまで駆け抜ける作品だ。

事件を主軸に、故郷に帰ってきた元警官(ストイック!)と、ギャングやら腐敗刑事やらが複雑に絡み合いながら、灼熱の国で暴力沙汰がエスカレートする。ドキドキ・ハラハラは申し分ないのだが、読みながら顔をしかめてしまうような酷い展開。多くの人が死に、そのあまりにもグロテスクな様のため、南アに対して恐怖感が芽生えてしまったよ。

邦訳タイトルは秀逸ですが、内容とはあっていないね(つられて買っても損はしないけど)。
はいつくばって慈悲を乞え (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:はいつくばって慈悲を乞え (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.6:
(1pt)

これはとんでもですよ

なんてめちゃくちゃな小説なんだろう。ノアールって言うんですか。こんなの出版したりしたら、南アフリカに旅行する人いなくなるんじゃない?私は金もらっても行きたくないですね。驚きました。
はいつくばって慈悲を乞え (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:はいつくばって慈悲を乞え (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.5:
(4pt)

タイトルがなぁ…

エルモア・レナードから、軽妙なユーモアを取って、血糊をふりかけたような、ピカレスクというよりノワール調のクライムノベル。
チンピラが起こした車強奪事件から、ギャング、刑務所の狂人、闇の実業家夫妻、傭兵らが、単純な善悪の彼岸を超えて殺しあう。
南アフリカの現実がここまでひどいのかどうかは別としても、映画などでも描かれる、極貧のケープタウンの最下層の人々を巻き込んだアクションは、ダークでエッジの効いた比喩やリアルすぎる景色や残虐な描写からの血糊(や様々)な匂いが行間から漂ってきそう。
”モルグの死体の腕を切り取って、呪術用に警官が横流しする”なんてあり得ないようなエピソードは、かえって事実じゃないと思いつかなさそう。

気持ちの良い作品ではないけど、暗い疾走感は最後まで引き付けて話さない。
作者の実力がうかがわれる一作で、次の作品も読むだろうなぁ。
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No.4:
(5pt)

いや~面白かった!

まずタイトルが秀逸!さらに内容はタイトルの期待を裏切らないどころかそれ以上!登場人物全員悪者ばかり、というかもう狂ってる奴らばかりだ!”慈悲を乞う”間もなく、次から次への暴力と残酷描写に息つく暇もない。 特に脱獄囚のパイパーなんて、今まで数多くのクライムノベル読んできたけど、ここまで非道な奴は初めて。 解説の結びの詞「いや、これは凄い小説だ。 」これが全てを表してます。 舞台の南アフリカ、絶対行きたくない国No.1になりました。 クライムノベル好きの方には、絶対お薦めです。
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No.3:
(4pt)

前作より、

娯楽寄りでご都合主義ながら暴力と残酷描写は増量。 キャラの人種構成が複雑なのが持ち味。 依然行きたくない国No.1。
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No.2:
(5pt)

前作よりも断然面白い

前作「血のケープタウン」に続く、南アフリカ発ノワール小説。
今回は、過去の遺恨から夫を衝動的に殺してしまった元モデルを軸に、その周りの人間模様を容赦ない暴力と救いのない描写で描き切る。
アクション要素はそこそこだが、初期の馳星周を彷彿とさせる絶望感は半端ではない。元モデル、元警官の傭兵、カニバリスト、犯罪者集団、連続殺人鬼、真面目だが融通の利かない警察官などが入り乱れ、終局に向けて話が収斂していく様は素晴らしい。一気に読みきれる作品。
同氏の他の作品の翻訳を切望したくなる一作です。
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No.1:
(5pt)

評論家の後書き曰く<これはすごい小説だ!>ー同感するしかない!

復讐譚と言えるので、趣きとしてはチャック・ホーガン『流刑の街』と同じ”香り”を持っているのだが、
より肉食系。あの『流刑の街』より過激と言うことは、これ以上の<過激>は可能か?と思わず
自問してしまうほどの凄まじさ!
登場人物で、一応台詞のある登場人物のほとんどが”クタバル”というのは前作と同様だが、出来の良さは数段今回の方が上!
とにかく周りの人間を全て破滅に向わせる脱獄犯ハイパーの無茶な悪役振りが凄くて素敵! 美貌の男ディスコの徹底的な外れた人生描写が凄い!
英雄的殉職警官の家族がこんな末路では....酷過ぎる!etc etc. 南アの救いの無い男たち、女たち、子供たちの話が幾層かに折り重なって
最後の因縁の戦いに突き進むのだが、土俗宗教に纏わる金髪女首切り連続殺人犯までが姿を現し、<痛過ぎて>まともに読み進めん様な展開。
あッと言う間に読み終えてしまったのだが、そこでようやく<ふーッ>と息を吐き出す事が出来たような小説。息をつめ過ぎて危うくこちらが
窒息寸前だった!
この至るところに散りばめられた過剰、過激な描写( <野良犬の尻の穴に食いつくダニ> あるいは<刑務所での囚人たちの生態> etc)を
流れるように翻訳された女性翻訳家長野さんが一番凄いと感心しているのだが、出来れば同氏の本作への感想を読みたかったのだが、
なんでミステリー評論家に後書きを譲ってしまったんだろうか?

それにしても、美貌の犯罪者ディスコには同情してしまった。そんな訳で、大藪春彦『野獣死すべし』の中の同じく美貌の犯罪者・伊達邦彦
の格言を一つ<時と場所によっては、美貌も良し悪し>=本作を読めば分る...



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