血のケープタウン
- ノワール (114)
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南アフリカを舞台に、アメリカから逃亡した一家の悲劇を描いた作品。 著者の『はいつくばって慈悲を乞え』でも南アフリカの血生臭さに怖気をふるったが、本作品もえげつないほどに暴力に彩られている。まさに南ア・ノワールだ。とにかく暴力シーンが多く、クライマックスの死屍累々たる情景にも慣れてしまう。 ただ、ハラハラドキドキは希薄ですね。緊張感を持続する工夫が、もうひとつ欲しいところである。うっぷんは、晴れるのだけれど・・・。 ラストは、ノワールっぽさが満開だろう。暫く、尾を引いてしまうなぁ。 | ||||
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アメリカ人逃亡犯ジャックは妻子とともに再出発するため、ケープタウンへやってきた。だがある夜自宅に押し入った強盗を殺した彼は再び自分が破滅の罠に落ちたことを悟る。その強盗にたかっていた醜悪な悪徳警官に目をつけられてしまったのだ。事件を目撃した元ギャングの夜警や悪徳警官を追う内部捜査官らをも巻き込み、男たちの運命は破局へ向かい走り出す。圧倒のスピードとリアリティで描く苛烈なる南ア・ノワール。 | ||||
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主人公と事件を追う側は共感不能な悪党でなく無念。全編を覆う南アの殺伐さは悪くない。 | ||||
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根っからの悪人ではなく、家族を愛し、せっかっく金を手に入れたのに、どんどん泥沼に 引っ張り込まれて行く主人公、それにねっとりと絡みつく、根っからの悪人風警官、 何処に魂の救いを求めるべきか、老犬に救いを見出そうとする元ギャングの警備員、 悪徳警官に昔の因縁を抱えるエリート捜査官。 彼らを軸として、テンポ良い、しかし、救いようの無い物語が展開され、ラストは 誰もが予想の付くボロボロのエンディング。しかし後味は、私にとっては悪くありませんでした。 ただ、この様な話、或いはもっと陰惨な話は散々、馳星周の小説で読んだような... まぁ、比較する方がオカシイか... | ||||
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本屋で、なんとなく「匂った」ので手にとって何の躊躇もなくレジへ持っていきましたが・・・、帰りの電車で数ページ読んだ所で「南ア人の船戸与一か〜。匂ったのはコレか〜」っとなりました。 この小説に出てくる登場人物は、主人公である白人の中年男性と若き妻以外には、元囚人の殺し屋、その殺し屋に指を切断された売人、狂信警官、そいつに弟を殺され復習を誓った兄、女衒、父親に犯されたジャンキー女、そしてそれら準主人公達の物語を俯瞰する役目として、新生南ア内務省に勤める冷徹なエリート黒人役人とか、もう、出るわ出るわで、飽きさせません。ここに流れ者の武器売人日本人が出てくれば、そっくりそのまま船戸与一の小説になりそうな勢いです。 話は変わりますが、第二次世界大戦後の日本や独国で、刑を逃れた公務員達が、戦後復興の力になっていますが、南アもそうらしいとか、フッと、現地で生活する人々の熱い吐息も聞こえてきそうな錯覚にも陥りました。秀作。 ※映画になるそうです。内務省役人に、サミュエル.L.ジャクソン・・・?。もうちょっと若いイメージなんだけどなー(若い頃のデンゼル・ワシントンとか。・・・違ったらすいません)。 | ||||
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