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純平、考え直せ
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純平、考え直せの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
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鉄砲玉になったチンピラの3日間の物語。 著者の作品はだいたい読んでますが、どれも読者をどんどん引きづりこんでいく。 最初はごくありきたりのやくざ小説かと思いきや、最近のトレンドを駆使して話はどんどん広がりを持たせます。 やっぱり最後は考え直さないのが★4個の理由です。 | ||||
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やくざの鉄砲玉なんて、昭和だなあ。純平だけが純粋で泣けてくる。昭和な純平に、イマドキの女の子や携帯サイトの対比が面白い。奥田さんはさすがに、読ませてくれるけど、少し不完全燃焼…やっぱり、考え直してほしかったなあ。じいさんの存在に星ひとつ追加です。 | ||||
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21の若者が、周りに影響されて自分でも知らぬ間に人生を漂っていく様子が伝わってきます。 タイトルの「考え直せ」は大人目線、届かぬ想いであって、登場人物たちのように純平の人生に首をかしげならがも否定も肯定もできず深入りすることなく見届けるのが精一杯というのが現実です。 同じ年頃の子を持つ親としては、少々やりきれない気持ちで読みました。 240P−241Pで老人が語る言葉に尽くされた大人のやりきれなさがこの小説の全てなのだと思います。 物語としては、ヤクザ、出入り、鉄砲玉と恐ろしい内容をコミカルに描いてあり、純平に関わる人物たちもそれぞれに個性的で、映像化するとおもしろいと思います。 奥田さんの可笑しくって少し哀しい世界が広がっています。 | ||||
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21の若者が、周りに影響されて自分でも知らぬ間に人生を漂っていく様子が伝わってきます。 タイトルの「考え直せ」は大人目線、届かぬ想いであって、登場人物たちのように純平の人生に首をかしげならがも否定も肯定もできず深入りすることなく見届けるのが精一杯というのが現実です。 同じ年頃の子を持つ親としては、少々やりきれない気持ちで読みました。 240P−241Pで老人が語る言葉に尽くされた大人のやりきれなさがこの小説の全てなのだと思います。 物語としては、ヤクザ、出入り、鉄砲玉と恐ろしい内容をコミカルに描いてあり、純平に関わる人物たちもそれぞれに個性的で、映像化するとおもしろいと思います。 奥田さんの可笑しくって少し哀しい世界が広がっています。 | ||||
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チンピラやくざの鉄砲玉の話である.内容は、奥田英朗であるから、面白い.しかし、他の、奥田本と比してこの本を読むと、何となく、泣けてくる.そういう内容である.こう言うのに、小生弱いのである. | ||||
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チンピラやくざの鉄砲玉の話である.内容は、奥田英朗であるから、面白い.しかし、他の、奥田本と比してこの本を読むと、何となく、泣けてくる.そういう内容である.こう言うのに、小生弱いのである. | ||||
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題名と表紙の挿絵を裏切らないストーリー。 ネタ的には40年前だったとしても、全く時代背景を感じさせることはないだろう。 ただ、ネット掲示板を除いては。 ひょっとしたら若き鉄砲玉はただの狂言回しで、筆者の書きたかった主役とは、安全な場所から「祭り」に参加しているオレらのことではないかと感じた。 筆者の書くネットはよりリアルな感じで現代社会を映す鏡となっている。 鉄砲玉の将来を案じて、それを止めようとするネット住民。コレが現代社会の良心なのかもしれない。 奥田さん楽しかったけど、次はもっと重いのも頼むよ。 | ||||
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題名と表紙の挿絵を裏切らないストーリー。 ネタ的には40年前だったとしても、全く時代背景を感じさせることはないだろう。 ただ、ネット掲示板を除いては。 ひょっとしたら若き鉄砲玉はただの狂言回しで、筆者の書きたかった主役とは、安全な場所から「祭り」に参加しているオレらのことではないかと感じた。 筆者の書くネットはよりリアルな感じで現代社会を映す鏡となっている。 鉄砲玉の将来を案じて、それを止めようとするネット住民。コレが現代社会の良心なのかもしれない。 奥田さん楽しかったけど、次はもっと重いのも頼むよ。 | ||||
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奥田英郎にまたしてもやられた!読み始めたら一気に完読。その直後に気になったシーンを中心に読み返すこと2度。 じいさんと,彼が紹介する書物の内容が,ストーリーに実は結構大きく関わっている。読みながら,じいさん役を志村喬が演じている姿を想像していた。その後,宇野重吉の方が合っているかな,と思ったり。お二人とも故人ですが・・・ 奥田ワールドをきちんと表せる監督に映像化して欲しい作品である。(先日テレビドラマ化されたDr.伊良部は最悪だった) | ||||
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奥田英郎にまたしてもやられた!読み始めたら一気に完読。その直後に気になったシーンを中心に読み返すこと2度。 じいさんと,彼が紹介する書物の内容が,ストーリーに実は結構大きく関わっている。読みながら,じいさん役を志村喬が演じている姿を想像していた。その後,宇野重吉の方が合っているかな,と思ったり。お二人とも故人ですが・・・ 奥田ワールドをきちんと表せる監督に映像化して欲しい作品である。(先日テレビドラマ化されたDr.伊良部は最悪だった) | ||||
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恵まれない環境で育った21歳の純平はヤクザの下っ端。喧嘩上等のチンピラだが憎めないところがあり、歌舞伎町の夜の女たちからマスコット扱いされ可愛がられてもいる。そんな純平に「鉄砲玉」の役割が回ってくる。親分の命令とあらば、と即答で引き受ける純平。与えられた猶予期間は3日。 その3日間に、純平は様々な人たちと出会い、予想もしない経験をする。その出会いと経験は、純平の決心を変えさせるのか、がこの物語の眼目。 キャラ立ち抜群の登場人物、一気読みさせるテンポのよさ。情景を鮮やかに切り取るリアリティ抜群の描写。 純平が帰郷し、昔の族仲間や母親に再会するくだりでは、純平の孤独が浮き彫りになり、胸を締め付けられる。 突き放すようでいて、ほろ苦い余韻を与えてくれるラストも、これでよいと思う。快作。 | ||||
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恵まれない環境で育った21歳の純平はヤクザの下っ端。喧嘩上等のチンピラだが憎めないところがあり、歌舞伎町の夜の女たちからマスコット扱いされ可愛がられてもいる。そんな純平に「鉄砲玉」の役割が回ってくる。親分の命令とあらば、と即答で引き受ける純平。与えられた猶予期間は3日。 その3日間に、純平は様々な人たちと出会い、予想もしない経験をする。その出会いと経験は、純平の決心を変えさせるのか、がこの物語の眼目。 キャラ立ち抜群の登場人物、一気読みさせるテンポのよさ。情景を鮮やかに切り取るリアリティ抜群の描写。 純平が帰郷し、昔の族仲間や母親に再会するくだりでは、純平の孤独が浮き彫りになり、胸を締め付けられる。 突き放すようでいて、ほろ苦い余韻を与えてくれるラストも、これでよいと思う。快作。 | ||||
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奥田さんは好きな作家さんです。 「無理」についで「純平、考え直せ」を読みました。 人物や背景の表現が本当に素晴らしいですね、奥田さん。 コミカルなやりとりに笑える所があります。 しかし、個人的にはドラッグ辺りからちょっと蛇足…最初は仁義に心酔してたような気がするのですが、最後はちょっと壊れてしまって… 今まで出会った皆に最後に一言ずつ言われる妄想場面は陳腐で安いドラマに感じました。(わざとなのかな?) 続きが知りたい!続編を期待してしまいます。「純平、〇〇〇〇」といったシリーズも出せそうなタイトルだし…(笑) 自分には西尾のじいさんが今回1番好きな人物であり、純平とのほほえましいやり取りや、素敵な台詞を残してくれました。 | ||||
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奥田さんは好きな作家さんです。 「無理」についで「純平、考え直せ」を読みました。 コミカルなやりとりに笑える所がありますが、個人的には薬辺りからちょっと蛇足… 最初は仁義に心酔してたような気がするのですが、最後はちょっと壊れてしまったような… ちょっと続編を期待してしまいます。「純平、〇〇〇〇」といったシリーズも出せそうなタイトルだし…(笑) 自分には西尾のじいさんが今回1番好きな人物でした。 | ||||
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歌舞伎町のチンピラヤクザの奮闘記。物語は、暴走族あがりの少年・純平がヒットマンとして 組長から晴れて指名され、その実行するまでの数日間をテンポ良く追いかけます。 狙撃までもう時間ちょっとしかないのに、純平は、いろんな人と出会いいろんな騒動に巻き込ま れていきます。このドタバタ感こそ、まさに著者得意のパターン。ヤクザとして頑張って背伸び しているのに周りからは舐められっぱなしな主人公も好感度大。主人公も廻りの脇役も、ちょっ とおバカだけど憎めないキャラクターに仕上がっています。 難しい話は一切ナシで、とにかく純粋にかつ手軽に楽しめる娯楽小説です。 | ||||
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歌舞伎町のチンピラヤクザの奮闘記。物語は、暴走族あがりの少年・純平がヒットマンとして 組長から晴れて指名され、その実行するまでの数日間をテンポ良く追いかけます。 狙撃までもう時間ちょっとしかないのに、純平は、いろんな人と出会いいろんな騒動に巻き込ま れていきます。このドタバタ感こそ、まさに著者得意のパターン。ヤクザとして頑張って背伸び しているのに周りからは舐められっぱなしな主人公も好感度大。主人公も廻りの脇役も、ちょっ とおバカだけど憎めないキャラクターに仕上がっています。 難しい話は一切ナシで、とにかく純粋にかつ手軽に楽しめる娯楽小説です。 | ||||
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最初、このタイトルを読んだとき、ちょっと題の趣味が悪いんじゃないの、と思ったけど、読んでいくうちに まったく読者がこれと同じような気持ちになるから不思議です。 チンピラの純平が、組の鉄砲玉として対立する組の幹部を撃つ、それを実行するまでの3日間ほどを描いています。 憎めないちょっと2枚目の純平をめぐって、奥田英朗さんらしい一見ハチャメチャだけど、実はちゃんとした ストーリー仕立てで、話が進んでいきます。 この先どうなるかと思って、読むのをやめられませんでした。 ただ最後が、これでいいのって感じで終わったので、★四つです。 | ||||
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最初、このタイトルを読んだとき、ちょっと題の趣味が悪いんじゃないの、と思ったけど、読んでいくうちに まったく読者がこれと同じような気持ちになるから不思議です。 チンピラの純平が、組の鉄砲玉として対立する組の幹部を撃つ、それを実行するまでの3日間ほどを描いています。 憎めないちょっと2枚目の純平をめぐって、奥田秀朗さんらしい一見ハチャメチャだけど、実はちゃんとした ストーリー仕立てで、話が進んでいきます。 この先どうなるかと思って、読むのをやめられませんでした。 ただ最後が、これでいいのって感じで終わったので、★四つです。 | ||||
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素材自体は新しくない。 キャラクター設定も類型的といえば類型的。 純平世代のしゃべり方、思考回路がやや古い。 などなど、数々の「ん?」はあれども……。 とにかく、人物が生き生きしていて魅力的。 純平は、本当に街にいたら(怖いけど) 声をかけたくなるくらい可愛いし、 北島の兄貴は色っぽく、カッコいい。 (北村一輝さんに演じてほしい) 純平が憧れるダンサーも、遊び人の女の子たちも、 オカマのゴロー(もうちょっと活躍してほしかった)も、 弟分になるテキ屋も大学教授もヘタレの母親も組長も、 目の前で動いているかのようである。 自分もこの世界にいたら、きっと掲示板に 「純平、考え直せ!」と書き込んでしまうだろう。 この躍動感は、奥田氏ならではのもの。 (ここからネタばれ) それだけに、薬の力を借りて本懐を遂げる (遂げられたかどうかは書かれていないけれども) ラストは、本当にもの哀しい。 ある種、純平をあえて「突き放した」のは 世の中の無情を感じさせて、 作品的にはよかったのではないかと思う。 文学的うんぬんを置いておいて、十分楽しめる一作。 多くの方がコメントしているように、 きっと映像化されるだろう。 | ||||
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奥田英朗は登場人物を「動かす」のが本当に巧い作家だと思う。 本作の主人公純平をはじめとする登場人物のキャラクターは皆、どっかで読んだことあるかも的な造形だったりするのだが、彼の手に掛かると誰もが自然に動き出す。生き生きと動き出す。で、キャラが立つ。そんな魅力溢れる人達が織り成す物語。中だるみのないスピード感が抜群。 群像劇の「無理」、ある意味時代を描いた作品「オリンピックの身代金」とは単純に比較できないが、最近作の中では本作が一番おもしろかった。 “どうするんだ、純平”と思いつつ、著者はどうやってまとめるんだろうと余計な心配をしながら終盤まで一気に読み進んだのだが、236頁(じいさんと斉藤緑雨の警句「世の中の心理を完結に鋭く突いた言葉」についてやりとりするくだり)以降、ラストに至るまでの鼻の奥がちょっとツンとなりそうな展開は素晴らしい。 ネタばれになるので具体的には書けないが、直近の出来事を考えると、ラストの解釈は読者各々に委ねられているように感じられた。 で、最後の最後に書かれた一行。奥田英朗という作家は本当に人が悪いと思う。 蛇足になるが、何度か登場する「緑雨警語」。これは明治の作家・批評家斉藤緑雨が新聞等の連載(「天声人語」みたいなものか)で発表した警句を800以上収録した「緑雨警語(冨山房)」のことだと思う。 *本作の中では古書として扱われているが現在も販売されている作品。 純平が「早口言葉かこの野郎」「どういう意味だよ」と独り言をつぶやいた(叫んだ?)いたとおり、文語体でわかりにくいものの、独特のリズムと強烈な皮肉が満載のかなりおもしろい一冊だ。文語体が苦にならなければ手に取ってみるのもいいかもしれない。 | ||||
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