ポリティコン

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評判

ポリティコンの評価:

3.76/5点 レビュー 49件。 B ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 21〜40 2/3ページ
No.28
(4pt)

生きることの動機、衝動

残酷だが弱肉強食は現代の人間界でもあらゆるところに存在している。
貧富の差や老い、言葉で論じることもある意味戦い。

不器用でも、例え汚れても生きることに懸命な二人が、
他のどの登場人物より輝きとまではいかなくても強い光を発しているように感じた。
だから、壮絶な末路を見届けようと読み進めていたのに、
意外にも二人の愛に帰結する物語の結末に満足できた。

やっと零地点に到達したトイチとマヤが今後作り出す理想郷は絶望郷かもしれない。
そうであったとしても、二人の共通の動機に希望を見出したい。 必見!
ポリティコン 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 下 (文春文庫)より
4167900254
No.27
(4pt)

生きることの動機、衝動

残酷だが弱肉強食は現代の人間界でもあらゆるところに存在している。
貧富の差や老い、言葉で論じることもある意味戦い。

不器用でも、例え汚れても生きることに懸命な二人が、
他のどの登場人物より輝きとまではいかなくても強い光を発しているように感じた。
だから、壮絶な末路を見届けようと読み進めていたのに、
意外にも二人の愛に帰結する物語の結末に満足できた。

やっと零地点に到達したトイチとマヤが今後作り出す理想郷は絶望郷かもしれない。
そうであったとしても、二人の共通の動機に希望を見出したい。 必見!
ポリティコン 下 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 下より
4163299602
No.26
(5pt)

気になっていた本

桐野 夏生さんの作品なので気になってたんですが
まだ読んでなくて、購入しました。
2冊組でとても読み応えがあり面白い作品でした。満足してます。
ポリティコン 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 下 (文春文庫)より
4167900254
No.25
(5pt)

気になっていた本

桐野 夏生さんの作品なので気になってたんですが
まだ読んでなくて、購入しました。
2冊組でとても読み応えがあり面白い作品でした。満足してます。
ポリティコン 下 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 下より
4163299602
No.24
(5pt)

桐野夏生の中毒性はやばい

上巻は東一視点で綴られ、下巻の2部からはマヤ視点。
東一は唯一の若者であるという重圧・孤独感に押しつぶされそうになりながらも
やがて後継者であることからその地位を利用し、村と女性たちを私物化するとんでもないえげつない男。

どうにもならない過疎と高齢化の問題、
抑えきれない東一の欲望に腹がたって仕方ないんだけど、こんなにもドロドロと暗いのになぜかページをめくる手が止まりません。
桐野夏生のこの中毒性って、本当にヤバい。
小さい社会の中で憎しみ合い、でもそこから飛び出すこともできず、
結局は支えあっていきていく人々の村への思いは想像を超えるものがある。
信頼とか何かを守り抜かなければならないという執念の強さは生々しくもリアルに響いてきます。

最後にいきなりボロクソにやられた東一は笑っちゃうほどすがすがしかったよー。嫌な男よ、ザマーミロ!!!
けど結局、10年かけて東一とマヤはやっと対等の位置に立ち、本当に信頼できる間柄になれた。
これってきっと二人が閉鎖的で特殊な共同体で生きたからこそなんだろうなぁ。
ポリティコン 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 下 (文春文庫)より
4167900254
No.23
(5pt)

桐野夏生の中毒性はやばい

上巻は東一視点で綴られ、下巻の2部からはマヤ視点。
東一は唯一の若者であるという重圧・孤独感に押しつぶされそうになりながらも
やがて後継者であることからその地位を利用し、村と女性たちを私物化するとんでもないえげつない男。

どうにもならない過疎と高齢化の問題、
抑えきれない東一の欲望に腹がたって仕方ないんだけど、こんなにもドロドロと暗いのになぜかページをめくる手が止まりません。
桐野夏生のこの中毒性って、本当にヤバい。
小さい社会の中で憎しみ合い、でもそこから飛び出すこともできず、
結局は支えあっていきていく人々の村への思いは想像を超えるものがある。
信頼とか何かを守り抜かなければならないという執念の強さは生々しくもリアルに響いてきます。

最後にいきなりボロクソにやられた東一は笑っちゃうほどすがすがしかったよー。嫌な男よ、ザマーミロ!!!
けど結局、10年かけて東一とマヤはやっと対等の位置に立ち、本当に信頼できる間柄になれた。
これってきっと二人が閉鎖的で特殊な共同体で生きたからこそなんだろうなぁ。
ポリティコン 下 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 下より
4163299602
No.22
(4pt)

本能がむき出し

==ネタばれありです==

いつも思うのだが、桐野氏の描く人物は男も女も本能むき出しのエゴイストばっかりだ。
まともな人物がひとりもおらず、どいつもこいつも他人を卑下し、自己の快楽ばかり考えている。
前頭前野のなくなった人物ばかりで、理解しながら読み進めていくのに本当疲れる。

この作品の主人公、東一とマヤもしかり。
特に東一は圧倒的な本能と悪の権化であり、とうてい感情移入できるものではない。
(正直で純粋で可愛いとはとても思えない!)
しかし、限られたコミュニテイにおいて、世間の常識や情報と
切り離されて育つとこんなわがままな人物が出来上がってしまうのだろうか。
田舎は沈黙が怖い。誰もが村八分を恐れて言いたいことを飲み込んでいる。
わずか20名程度の村民の陰謀と陰口の渦巻く唯腕村はその限りではなかったのだろうか。

ストーリーはジェットコースター的に面白いのであるが、現代社会の抱える問題を
詰め込みすぎた感じがして、すべてが消化不良である。北に拉致された母親の問題も
解決されないまま終わったし、東一の解任もあまりに急激にすぎる。
マヤの出奔後の境遇も本来ならお決まりの転落ストーリーになるはずが、
中卒の娘にしては結果オーライだし。

結末もなんだか気に入らないなあ。あいつがまだのさばって王国を築いていくってこと?
ポリティコン 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上 (文春文庫)より
4167900246
No.21
(4pt)

本能がむき出し

==ネタばれありです==

いつも思うのだが、桐野氏の描く人物は男も女も本能むき出しのエゴイストばっかりだ。
まともな人物がひとりもおらず、どいつもこいつも他人を卑下し、自己の快楽ばかり考えている。
前頭前野のなくなった人物ばかりで、理解しながら読み進めていくのに本当疲れる。

この作品の主人公、東一とマヤもしかり。
特に東一は圧倒的な本能と悪の権化であり、とうてい感情移入できるものではない。
(正直で純粋で可愛いとはとても思えない!)
しかし、限られたコミュニテイにおいて、世間の常識や情報と
切り離されて育つとこんなわがままな人物が出来上がってしまうのだろうか。
田舎は沈黙が怖い。誰もが村八分を恐れて言いたいことを飲み込んでいる。
わずか20名程度の村民の陰謀と陰口の渦巻く唯腕村はその限りではなかったのだろうか。

ストーリーはジェットコースター的に面白いのであるが、現代社会の抱える問題を
詰め込みすぎた感じがして、すべてが消化不良である。北に拉致された母親の問題も
解決されないまま終わったし、東一の解任もあまりに急激にすぎる。
マヤの出奔後の境遇も本来ならお決まりの転落ストーリーになるはずが、
中卒の娘にしては結果オーライだし。

結末もなんだか気に入らないなあ。あいつがまだのさばって王国を築いていくってこと?

ポリティコン 上 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上より
4163299009
No.20
(5pt)

名作だと思います

上巻はあっという間に読み進みました。
理想を掲げた「インテリ」集団が築いた小さな世界。どこかで聞いたことはあるものの実体を知る機会がなかったが、前半克明に描かれていて好奇心も存分に満たされました。まるで映画を見たように今だって村の様子、登場人物の風貌が目に浮かぶくらいです。

トイチとマヤの場面では、マヤと一緒になって「キモイんだよお前は」と思ったりしましたが、今度はトイチがマヤを不憫に思う描写で引き込まれ、トイチと共に胸を痛めました。大人に連れてこられたすべての少年少女の生活と苦しみをとても丁寧に書いてあって、その哀れさは胸に重く沈みました。

最後でマヤが「トイチを軽蔑したことはない」というくだりがありますがそこは本当によくわかります。
トイチは下品なところもあるけど、温かさもあり清潔な心もある。
他の人物を思い出しても丁寧に描いていて誰もが一面的ではないので
読み終わったあとに全員のことが懐かしい。
こんな小説は久しぶりに読みました。私は間違いなく名作だと思います。
ポリティコン 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上 (文春文庫)より
4167900246
No.19
(5pt)

名作だと思います

上巻はあっという間に読み進みました。
理想を掲げた「インテリ」集団が築いた小さな世界。どこかで聞いたことはあるものの実体を知る機会がなかったが、前半克明に描かれていて好奇心も存分に満たされました。まるで映画を見たように今だって村の様子、登場人物の風貌が目に浮かぶくらいです。

トイチとマヤの場面では、マヤと一緒になって「キモイんだよお前は」と思ったりしましたが、今度はトイチがマヤを不憫に思う描写で引き込まれ、トイチと共に胸を痛めました。大人に連れてこられたすべての少年少女の生活と苦しみをとても丁寧に書いてあって、その哀れさは胸に重く沈みました。

最後でマヤが「トイチを軽蔑したことはない」というくだりがありますがそこは本当によくわかります。
トイチは下品なところもあるけど、温かさもあり清潔な心もある。
他の人物を思い出しても丁寧に描いていて誰もが一面的ではないので
読み終わったあとに全員のことが懐かしい。
こんな小説は久しぶりに読みました。私は間違いなく名作だと思います。
ポリティコン 上 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上より
4163299009
No.18
(5pt)

続編をきたいします

理想郷から絶望郷 
10年の歳月が二人を、村を、大きく変えていく。
あっというまに上下巻を読みきってしまい、今思うのは 続編がほしい。
今の日本が抱える問題と並行しながら 2015年ころに、、、。
でも 主人公の男に肩入れしちゃうなあ。
ポリティコン 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 下 (文春文庫)より
4167900254
No.17
(5pt)

日本の縮図

少子高齢化、地域格差、農業破綻、外国人妻、、、、
理想と現実のギャップ 読み進めるうちになぜか主人公の男に感情移入してしまう。
今の日本の縮図のような状況をなんとか打破していこうとする男、そして悲しい男の性。
悲しいから惹かれるのか。
ポリティコン 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上 (文春文庫)より
4167900246
No.16
(5pt)

続編をきたいします

理想郷から絶望郷 
10年の歳月が二人を、村を、大きく変えていく。
あっというまに上下巻を読みきってしまい、今思うのは 続編がほしい。
今の日本が抱える問題と並行しながら 2015年ころに、、、。
でも 主人公の男に肩入れしちゃうなあ。
ポリティコン 下 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 下より
4163299602
No.15
(5pt)

日本の縮図

少子高齢化、地域格差、農業破綻、外国人妻、、、、
理想と現実のギャップ 読み進めるうちになぜか主人公の男に感情移入してしまう。
今の日本の縮図のような状況をなんとか打破していこうとする男、そして悲しい男の性。
悲しいから惹かれるのか。
ポリティコン 上 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上より
4163299009
No.14
(4pt)

生きていくことの残酷さ

生きていくということは時に残酷である。
残酷なまでの性欲、物欲、金銭欲…
それはまるで東日本大震災前の日本人の姿を
生き映したかのような気がしないでもない。
人間という生き物の身勝手さ、欲望、狡さを
見事に書ききっていると思う。
それはどこか破滅に向かって生き急いでいるようにも思おう。
下巻は少し物足りない感じだったが、マヤの生き様には
力強さを感じる。
ポリティコン 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上 (文春文庫)より
4167900246
No.13
(4pt)

生きていくことの残酷さ

生きていくということは時に残酷である。
残酷なまでの性欲、物欲、金銭欲…
それはまるで東日本大震災前の日本人の姿を
生き映したかのような気がしないでもない。
人間という生き物の身勝手さ、欲望、狡さを
見事に書ききっていると思う。
それはどこか破滅に向かって生き急いでいるようにも思おう。
下巻は少し物足りない感じだったが、マヤの生き様には
力強さを感じる。
ポリティコン 上 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上より
4163299009
No.12
(5pt)

桐野式究極の愛

やや盛りだくさんの詰め込み過ぎで、途中でついていけなくなった読者もいそうな、
相変わらずのディープでグロテスクな世界である。
ここまで現代を笑い飛ばすことが出来れば、書いている本人はさぞや面白いに違いない。
愛読者としては、落とすところまで落とさなければ見えてこない一筋の光のような結末に、いつも満足するのであるが、
今回は、予想はしていたものの、拍子抜けするほどのハッピーエンドだった。
憎むことも裏切ることも苦しむことも愛なくしてはありえないという
醜悪も美なりの究極の恋愛小説は、桐野ワールドの新開地なのではないだろうか
ポリティコン 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上 (文春文庫)より
4167900246
No.11
(5pt)

桐野式究極の愛

やや盛りだくさんの詰め込み過ぎで、途中でついていけなくなった読者もいそうな、
相変わらずのディープでグロテスクな世界である。
ここまで現代を笑い飛ばすことが出来れば、書いている本人はさぞや面白いに違いない。
愛読者としては、落とすところまで落とさなければ見えてこない一筋の光のような結末に、いつも満足するのであるが、
今回は、予想はしていたものの、拍子抜けするほどのハッピーエンドだった。
憎むことも裏切ることも苦しむことも愛なくしてはありえないという
醜悪も美なりの究極の恋愛小説は、桐野ワールドの新開地なのではないだろうか
ポリティコン 上 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上より
4163299009
No.10
(4pt)

えーっ! これで完結なのか?

大正時代に理想社会の実現を目指してつくられた「唯腕村」が舞台です。
前半は、創設者の孫の東一が主役であり、経済的発展とは無縁の高齢化の進む村に残った若者の孤立感と焦燥、年寄りたちとの軋轢が描かれますが、過疎化の進んでいる地方の農村であれば、どこでもあり得そうであり、むしろ淡々とストーリーが進行していく印象です。
しかし、東一が自己の欲望を実現するために、「唯腕村」ブランドの農業ビジネスに手を染め虚偽を重ねるところから迷走が始まります。その犠牲になるのが、美少女マヤで彼女が後半の主役になります。

人間関係が希薄化している現代日本において人工的な共同体を維持すること、あるいは新たにつくることの困難性を描いた作品という意味で、篠田節子さんの「仮想儀礼」との共通性を感じました。
違いもあります。「仮想儀礼」においては、主人公たちは宗教ビジネスを追求したあげく破滅しますが、その破滅ぶりは徹底しています。
その点、「ポリティコン」ではビジネス的に成功し、「唯腕村」は農業ディズニーランドになります。まあ、そのユートピアの内実は、現代社会の空疎な人間関係を反映したものでしかないことを、桐野夏生さんはさりげなく描いていますが。

桐野さんの作品としては、やや、おとなし目(?)です。抑制が利いています。
もっとも気になるのが、最終章です。
え? これで終わりなの?? という感じです。
東一は結局失脚するのですが、その破滅ぶりは不徹底です。卑劣なことをした東一は、マヤに復讐され徹底的に破滅すべきだ! と、つい思ってしまうのですが。
続編があるんじゃないか…と思うのは、私だけの妄想でしょうか。
ポリティコン 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上 (文春文庫)より
4167900246
No.9
(4pt)

えーっ! これで完結なのか?

大正時代に理想社会の実現を目指してつくられた「唯腕村」が舞台です。
前半は、創設者の孫の東一が主役であり、経済的発展とは無縁の高齢化の進む村に残った若者の孤立感と焦燥、年寄りたちとの軋轢が描かれますが、過疎化の進んでいる地方の農村であれば、どこでもあり得そうであり、むしろ淡々とストーリーが進行していく印象です。
しかし、東一が自己の欲望を実現するために、「唯腕村」ブランドの農業ビジネスに手を染め虚偽を重ねるところから迷走が始まります。その犠牲になるのが、美少女マヤで彼女が後半の主役になります。

人間関係が希薄化している現代日本において人工的な共同体を維持すること、あるいは新たにつくることの困難性を描いた作品という意味で、篠田節子さんの「仮想儀礼」との共通性を感じました。
違いもあります。「仮想儀礼」においては、主人公たちは宗教ビジネスを追求したあげく破滅しますが、その破滅ぶりは徹底しています。
その点、「ポリティコン」ではビジネス的に成功し、「唯腕村」は農業ディズニーランドになります。まあ、そのユートピアの内実は、現代社会の空疎な人間関係を反映したものでしかないことを、桐野夏生さんはさりげなく描いていますが。

桐野さんの作品としては、やや、おとなし目(?)です。抑制が利いています。
もっとも気になるのが、最終章です。
え? これで終わりなの?? という感じです。
東一は結局失脚するのですが、その破滅ぶりは不徹底です。卑劣なことをした東一は、マヤに復讐され徹底的に破滅すべきだ! と、つい思ってしまうのですが。
続編があるんじゃないか…と思うのは、私だけの妄想でしょうか。


ポリティコン 上 Amazon書評・レビュー: ポリティコン 上より
4163299009