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中原の虹



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中原の虹の評価: 4.35/5点 レビュー 127件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全107件 41~60 3/6ページ
No.67:
(5pt)

張作霖の描き方に鳥肌が立つ

本作での張作霖の描写は、大袈裟ではなく司馬遼太郎が描いた坂本龍馬のようにまさにその人物像が本物なんだとイメージさせてしまう力がある。
そして、司馬遼太郎の描いた坂本龍馬像は「憧れ」の対象として光り輝いているが、本作の張作霖は個人的に「自分に似ている」という意味において個人史的に光り輝いている。
同調出来る人は限りなく少ないだろうが、この死生観や考え方が浅田次郎という作家の中にいると思うと、作家という存在の凄味まで感じてしまう。

相変わらずミセスチャンが絡んでくると芝居がかった軽薄さが漂って嫌だ。

それでも北洋軍と対峙した際の馬賊の振る舞いを描いた場面は白眉の名シーンだろう。

とうとう西太后が崩じて三巻へと続く。
その過程の緻密な葛藤の描き方も素晴らしい。
中原の虹 (2) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (2) (講談社文庫)より
4062767422
No.66:
(5pt)

紫禁城から舞台は広大な満州へ

このシリーズを蹟かずに楽しむ為にはクリアせねばならない事が2つある。
1つは、占いババァの予言者としての戯言
もう1つは、龍玉という天下人に転がり込むとされる石
この2つの「抽象的な戯言にして真実」をしっかり飲み込めないことにはこのシリーズは楽しめない。
リアリストの私にはこの2つの壁はかなり高いはずなのだがそこは吞み下す事が出来た。

せせこましい紫禁城から舞台は広大にして寒々しい満州の地へと移る。

よくもまぁここまでしっかり各々のストーリーと関係性を保ちながらここまでこぎつけたものだと感心する。

蒼穹の昴で紡いだ物語と背景が見事に本作の奥行きを照らし、さらに大きな荒々しい世界を情感豊かに描くことに成功している。

特筆すべきは馬賊の頭目たる張作霖の人物像だろう。
蒼穹の昴における文秀も春雲も魅力的ではあれど惚れる事はなかったが、この張作霖の容赦ない残忍さと容赦ない内面のえぐりだし方に心底惚れ惚れし、更にその男と春雷の対比は見事としか言いようがない。

そして女真族馬賊そのものの生き方を、死生観とともに如実に語らせることに成功している。
そして、貧乏、というバックボーンが何を意味するのかも…

明らかに蒼穹の昴から数段スケールアップしている素晴らしい作品。
中原の虹 第一巻Amazon書評・レビュー:中原の虹 第一巻より
4062136066
No.65:
(5pt)

張作霖は、馬賊から始まった。

中国の歴史は1949年以降のことと思い込んでいた。
こうやって 中国の近代史を 浮かび上がらせる
浅田次郎の筆力に ただただ感心する。
満州 というのが万里の長城の 北側にあり
満族によって 支配されていた。
中原の虹を求めて 万里の長城を 越える。
張作霖が まさか 馬賊 から 始まったとは
知らなかったが、じつに いいオトコである。
その 素直で一途で 非常さがなんともいえぬ。
張作霖の 言葉がきらきらしている。
中原の虹 第一巻Amazon書評・レビュー:中原の虹 第一巻より
4062136066
No.64:
(5pt)

西太后のすざましいばかりの執念。

西太后のすざましいばかりの執念。
清という国が 滅びようとも、外国の植民地ではなく 
中国人の国であってほしいと 願う姿の 壮絶さ。
悪女 と呼ばれようと 堂々としている。
春児の献身的な仕事ぶり。
いずれ 春雷に会えるかもしれない 不思議な縁。
清から 時代は 大きく変わっていく。
張作霖は まだまだ 東北王 をめざしている。
中原の虹 (2) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (2) (講談社文庫)より
4062767422
No.63:
(5pt)

中国を外国の植民地にしないという決意。

中原の虹 1,2を読み、
日本から買ってきてもらった 中原の虹 3,4。
待ち遠しいほどに待った本だった。

中国を外国の植民地にしないという西太后の決意。
明治維新のような 禅譲。
中国の大きさから 一筋縄では まとめられぬ。
清が滅び 新たな時代が どう確立するのか。
それにしても 清が 漢族の王朝でないことが 新鮮だった。
中原の虹 (3) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (3) (講談社文庫)より
4062767791
No.62:
(5pt)

わが勲しは民の平安。

明から李自成。そして清となる。満族による漢民族の支配。
『わが勲しは民の平安』をとなえ、野人の紳士たる満族のリーダーたち。
父を殺し、兄を殺して天命に従う。その運命は、いかばかりのことぞ。
清が滅亡し 共和制の時代がやってくるとき、袁世凱 張作霖。
始まりと終わりを描写する中で 中原の覇者とは、
を物語で 構成する力は 浅田次郎のすごさですね。
日本の明治維新に関して 司馬遼太郎の果たした役割は大きい。
中国において 辛亥革命は重要な意味を持つが
それよりも 1949年の毛 沢東革命のほうがクローズアップされすぎている。
すくなくとも 辛亥革命の果たした群像に もっとスポットライト
当ててもいい感じがする。その中で 日本留学生の果たした役割は大きい。
中国の歴史は学生のころ少し勉強した。
こうやって読んでいるとまったく知らない中国が、垣間見えてあぁ。
中国という国のダイナミズムを痛感する。
清朝が、滅びてしまった大きな要因は西太后にあるのかもしれない。
時代の大きな流れの中で日本の明治維新を十分に学びとれなかったのだろう。
徳川幕府と朝廷を併せ持ったような 清朝。
結局は 徳川幕府のような終末を迎える。
辛亥革命を調べると その広がりの大きさに驚く。
孫文はなぜ 退き、袁世凱に託したのかよくわからない。
袁世凱の機を見て、時代の流れに乗るうまさは格別だ。
洋を排斥する動きとあわせて、満族も排斥する動きが底流にある。
孫文は はじめは その立場であるが 変わっていく。
浅田次郎 おそるべし。
その巧みな エンターテイメント。
春雷 春児 柳川婦人。この3人の物語が 凝縮しているし、
それが きちんと感情を抑えていることがすばらしい。
中原の虹 (4) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (4) (講談社文庫)より
4062767805
No.61:
(5pt)

別世界

中国を愛している浅田次郎の本を読むと無性に中国を旅したく
なります。
中原の虹 (3) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (3) (講談社文庫)より
4062767791
No.60:
(4pt)

あえての五黄殺(全四巻)。

天の定めし運命など、人の力でいくらでも変えうる。 どうにもならないと思ったが最後、何もかも消え失せる。

どうしようもないことを、なんとかするのが、正当なる努力。 “努力は必ず報われる”(元・AKB総監督:高橋みなみ)。

占い(四柱推明)に翻弄されたりせず、後天運を拓くのは自分なり。 天命は我にあり。
中原の虹 第一巻Amazon書評・レビュー:中原の虹 第一巻より
4062136066
No.59:
(5pt)

読みやすい

蒼穹の昴を読んだ後だったので、登場する人物像が頭に入っていたため理解しやすかったです。他の筆者の中国の歴史小説に比し、浅田氏のは
とても分かりやすく、読みやすいと思います。
中原の虹 (2) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (2) (講談社文庫)より
4062767422
No.58:
(5pt)

歴史小説の醍醐味を教えてくれる

国内ものはよく読んでいたが、中国の歴史小説はあまり読んでいなかった私が、すっかり虜になってしまった小説。まさに読み始めたら止まらない、浅田ワールドの真骨頂ともいうべき作品だ。主人公の張作霖の魅力、筆の巧みさ、展開の面白さ、物語全体の世界観、どれをとっても素晴らしい。浅田氏には元気で頑張ってもらって、もっともっと面白い歴史小説をたくさん書き続けて欲しい。
中原の虹 第四巻Amazon書評・レビュー:中原の虹 第四巻より
4062143933
No.57:
(4pt)

良くも悪くも浅田次郎

短編やエッセイが軽妙洒脱な浅田次郎の小説を読んでみた。張作霖という世界史の教科書の一行に『日本軍に列車もろとも爆破された』という記述しかなかった男を主人公にしたことは浅田次郎の面目躍如だろう。ただ、浅田次郎のエッセイなどに紹介されていることが、あちこちに散りばめられていて、随分とお手軽に金儲けに走っているな、という白けた気分にさせられたのも事実。浅田次郎好きには面白い本だが、そうでない者は批判も多かろう。
中原の虹 (1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (1) (講談社文庫)より
4062767414
No.56:
(4pt)

面白い

民族による、思考の差について、そっか、こういう背景があったんだ、って理解できます。
中原の虹 (1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (1) (講談社文庫)より
4062767414
No.55:
(4pt)

中原の虹

第一巻の出だしは面白いですね。
春雷との出会いの部分です。
この部分は人心掌握術として読むと面白い。
張作霖が浪人市場で一部隊が買えるほどの金額で
春雷一人を買う、これは宣伝効果がある。
そして後日春雷が武功をたてれば。
張作霖の人を見る目と武人をぐうする度量が
浪人市場を通して口コミで広がるでしょう?

では春雷を作者が大活躍させる必要がありますね。
春雷は主要キャラクターの地位が保障された。
そして春雷は清朝末期を題材にした連作で宦官となり頂点へ
登りつめた春児(春雲「蒼穹の昴」)は弟で妹も・・・・。
貧農の春家の一大抒情詩の完結?
中原の虹 (1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (1) (講談社文庫)より
4062767414
No.54:
(5pt)

何べん読んでも面白い!

いままでは、本で読んでいましたが、この度は、kindleで読みました。何回も、繰り返して読んでます。読むたびに新しい感動を受けます。
中原の虹 (4) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (4) (講談社文庫)より
4062767805
No.53:
(5pt)

価格、中古の程度など問題なく、満足しております。

内容については大変満足しております。映画を見ているようなストーリーでした。ただ、人名がすぐに頭に入ってきませんでした。
中原の虹 第三巻Amazon書評・レビュー:中原の虹 第三巻より
4062140713
No.52:
(5pt)

dondobi

古本屋で探しており、なかなか手に入りませんでしたが、
価格も程度も満足できました。
中原の虹 (3) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (3) (講談社文庫)より
4062767791
No.51:
(5pt)

dondobi

古本屋で探していましたが、良いものが無く、
今回、購入したものは程度も良くとても満足しています。
中原の虹 (4) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (4) (講談社文庫)より
4062767805
No.50:
(4pt)

東北(満州)に楽土をつくろうとする馬賊の大頭目・張作霖の物語

主人公は張作霖。馬賊とは村の自警団で、満州では壮丁が武装して村を守り、あるいは、有力者の雇った壮士がその任務につくという風習があり、武器をもった彼らは時に他の村を襲って掠奪もするようになる。馬賊は、自警団でもあるのだが、そのうち掠奪と復讐と縄張り争いを繰り返す無頼の集団と化していく。若き張作霖は、この馬賊の大頭目として頭角をあらわす。張作霖に見込まれて一千元で買われたのが李春雷(傭兵みたいなもの)。張作霖は、春雷を連れて、ヌルハチの墓に侵入し、天下の主のしるしである「龍玉」を手に入れる。この龍玉は、張作霖の子である張学良にわたされる。春雷は「蒼穹の昴」で出てきた李春雲の兄であり、春雷の長兄は梁文秀の親友という設定である。
 張作霖は、一応は官軍に服属している。官軍の命令(要請)で、張作霖はロシア軍くずれを奇襲する場面がある。奇襲には成功するものの、ロシア軍に捨てられ、食うために悪さをせざるをえなかった彼らを、貧乏人の自分たちが殺してしまうことに仁義を踏み外したような不満足感・罪悪感を感じている。張作霖には東北に楽土をつくろうという大望があり、義侠心もある。
 東北総督の徐世昌は、インテリでおだやかであり、袁世凱の友でもある。徐世昌は西太后に謁見した時、西太后は袁世凱はまだ信用できないと本音をもらす。一方、狂人のふりをして幽閉される光緒帝は、戊戌の政変で自分を裏切った袁世凱と面会した時、袁世凱の天下万民に対する仁慈の心を今一度信用してみるから、龍玉を探せという。
 本書のクライマックスは、張作霖の部下の馬占山が、かつて別れ、女盗賊になっていた妻を馬賊の掟にしたがって撃ち殺す場面である。
 蒼穹の昴と同じく、張作霖の物語でありながら、その昔のヌルハチのエピソードを挟むような現在と過去が交錯するような構成となっている。
中原の虹 (1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (1) (講談社文庫)より
4062767414
No.49:
(5pt)

中原の虹

蒼穹の昴とともに浅田先生の最高傑作のひとつだと思います。
彼の感動的な文章力と、その時代背景の魅力に圧倒されました。
中原の虹 (2) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (2) (講談社文庫)より
4062767422
No.48:
(5pt)

中原の虹

蒼穹の昴とともに浅田先生の最高傑作のひとつだと思います。
彼の感動的な文章力と、その時代背景の魅力に圧倒されました。
中原の虹 (3) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:中原の虹 (3) (講談社文庫)より
4062767791

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