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中原の虹
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【この小説が収録されている参考書籍】
中原の虹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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中原の虹(1から4)を纏めて購入。翌日の即納。梅雨時の空いた時間に一気読み。大満足でした。 | ||||
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著者本人の写真がやたらと多い。 たとえ著者のファンであったとしても、そんなにこの著者を見たい人がいるだろうか? もっと、宮殿内部や歴史上の人物の写真が見たかった。 | ||||
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中原の虹を読了しました。 清末の雰囲気に浸れるが、全体的に嘘臭すぎてイマイチ乗れませんでした。 張作霖親子、西太后、光緒帝、ヌルハチの息子たちを美化しすぎてキモチワルイ領域に達しています。 しかも、物語の中でそこまで美化する必然性もないと感じました。 幽霊も都合よく出てくるし、龍玉にこだわる理由も??、結局そんなもん関係ないやんという。 しかし、袁世凱や徐世昌、趙爾巽、宋教仁、清朝の皇族達などには少し馴染めた感じがしました。 | ||||
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「終わらざる夏」で、美しい文章、すばらしい小説を初めて読んだように感じたので、評価の高い「蒼穹の昴」に進みました。「西太后はいい人だった」という設定に疑問を感じながらも読み終わり、そして本作に・・・やっぱり、「西太后はいい人だった」というのは無理があるのでは・・・私は楽しむことが出来ませんでした。なんでも白太太、白太太では単調すぎて・・・ドラゴンボールの設定も納得できません。 | ||||
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最終巻。 袁世凱は、民主共和制はふさわしくないとして王朝をひらくことを決意。軍に内密の動員令を出し、議会の承認も得ずに外国の銀行団から塩税等を担保にして借金する。孫文らは激怒。李烈鈞が袁世凱追討の兵を挙げると、袁世凱はこれを鎮圧。外国も金を貸した以上は袁世凱の味方。袁世凱は、御用政党をつくり、国民党を解散させ、国会も解散させ、独裁体制を確立。 溥儀は不満なのだが、西太后の霊があらわれ、袁世凱は救国済民のために国家をまとめるために帝政を復活させたのだと諭す。袁世凱は気弱だが、孫文なんかよりはマシであり、袁世凱は公明正大である、というのが西太后の袁世凱評。 だが、袁世凱の中華帝国は、それまで従順だった「国民」に非難され、わずか100日足らずで帝政取り消しとなっている。 ・・という歴史の流れが中心で、ストーリーとしてはふくらみもない。第1巻はおもしろかったがそのあとはクオリティがどんどん落ちていった。 | ||||
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西太后亡き後、孫文の革命勢力が伸びてくる。孫文は袁世凱とは戦わない、むしろ、袁世凱を取り込んで国を造ろうとする、と読んだ袁世凱の盟友である徐世昌は、すでに清の滅亡を織り込んでいる。袁世凱は光緒帝に内々に選ばれたことに自信を得て、龍玉を手に入れて、皇帝になろうとするが、徐世昌は怒り、袁世凱は天子の器ではない、袁世凱の役割は大清帝国を滅ぼすことだと諭す。 あいかわらず、清建国時代のエピソードもときどき挟まってくる。中原を望まぬヌルハチと中原制覇を進言するその子のチュエンは対立する。ヌルハチの子であるダイシャンは、ヌルハチから死を賜ったチュエンの遺志を胸に秘めつつ、弟のヘカンをハーンに推挙してこれを支える。しかし、肝心のへカンも中原を望まない。ダイシャンはヘカンを殺し、へカンの子である6歳の順治帝を立てる。そして、ダイシャンとその弟のドルゴンは順治帝を支えて念願の中原に雪崩れ込む。 清は皇室が生活上の優待をうけることを条件として静かに幕を引く。政治的実績のない孫文を指導者として疑問視する意見もあり、袁世凱は臨時大総統となる。 張作霖は、東北地方を平定し、東北王となるが、春雷は張作霖は長城を越えて中原に雪崩れ込むことはなく、もしかしたら張作霖の子の張学良のときに長城を越えるのではないかと夢見る。張作霖の葛藤と、ヌルハチたちの葛藤が重ね合わされている。 第3巻になると、小説としては躍動感がますますなくなってしまい、淡々と話が進んでいく。張作霖も李春雷もあまりキャラが立っていない。 | ||||
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第1巻は張作霖が主人公っぽかったが第2巻になると張作霖はすっかり影が薄い。西太后が死に、最後の皇帝である溥儀が指名されるという宮廷政治が中心。 太祖ヌルハチの時代の物語も挟まれている。天地の隔たりを作ったのが盤古という巨人で、死んだ盤古の心臓が金剛石となったのが天命の証・龍玉(ロンユイ)である、と語られている。ヌルハチは中原を望まないが、ヌルハチの長子チュエンは、中原に侵攻して龍玉を奪うことを進言し、父・ヌルハチに疎まれる。チュエン以下の兄弟たちは、読み書きのできるヘカンを後継者として支持する。チュエンの弟・ダイシャンは、父の命令でチュエンに毒杯を与えるが、ダイシャンはヘカンたちとともにいつか中原に向かうことをチュエンに約束する。 日本軍人で満州に来ている吉永の母・ちさは、日本に亡命した梁文秀の妻・りんと近所づきあいしているのだが、りんは、李春雷や李春雲の妹でもある、という話のつながり方をしている。 西太后は、自分が死ねば光緒帝が復権し、西洋人たちに祭り上げられ(主権をもつことはできず)、結局、光緒帝が苦しむことになると心配する。天命なきこの国(清朝)がふたたび栄えることはないのだから、絶望に光緒帝を委ねるくらいなら、自分(西太后)がこの国を滅ぼす、とあるがこのあたりのロジックはやや不明瞭。光緒帝は毒杯を賜り、西太后も崩じる。 なお、狩猟民族の満州族はいとこ、はとこという概念がなく、一族の同世代はすべて族長の子とみなされ、ゆえにどれほど血縁が薄くなっても同世代であるかぎりは「兄弟」なのだそうである。 | ||||
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途中でやめてしまいました。なぜだ。浅田次郎は好きな作家なのですが。 | ||||
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浅田次郎の中国シリーズにはまって、その舞台である中国の写真を見えると思って購入。北京は紫禁城をはじめとして比較的多くの写真が載せられていて良い(浅田氏の解説文もボリュームあり)が、奉天や満州となるとしょぼい。どうせなら天津や山海関まで取材して欲しいかったものだ。これでは無料の宣伝パンフとあまり変わらない(実際、奉天(瀋陽)は宣伝用スティル撮影が目的だったようだ)。 もう一つ興ざめしたのは、登場人物は実在の人物もいるが、大幅に脚色されているのに、架空の人物と並んで、本人の写真とともに小説での経歴が書かれていること。なかには、小説とはずいぶん違う実生涯を送った人もいるのに、歴史上の事実と信じてしまいかねない。 ということで、編集手抜きの売らんかなの、お手軽本なので、避けたほうが良い。北京については、むしろ、「ラストエンペラー」のDVDを見ることをお勧めする(この映画のイメージは、一部は浅田の小説に反映されているように思える)。 | ||||
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「蒼穹の昴」は面白かったけど、それほどの面白さはなかった。 物語の中心人物となる張作霖はあまりにも理想化されすぎて、人物としての共感を感じなかった。 他の登場人物もほとんどが張作霖に心酔してしまうので、人物ごとの感動を誘いそうなエピソードにも、やや鼻白んでしまった。 「蒼穹の昴」では人間味ある魅力的なキャラクターだった春児や光緒帝、西太后も聖人君子みたいになってて魅力がなくなってしまった。 唯一袁世凱が、悪知恵の働く悪役的な役割ながら、善人的な憎めなさもあって共感できるキャラクーだった。 袁世凱が物語の中心になっていたら面白かったかも。 | ||||
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他の方も書いているとおり、期待を裏切られた感があります。1・2巻は面白かった。1巻のレビューに『☆4.75 とてつもなく面白い』と書きましたが、それに較べ3・4巻のまとまりの無さといったら。フィクションと史実の整合性も危ないし、(日露戦争の割愛など)話が時間的にも空間的にも飛びすぎのうえ、登場人物にも『蒼穹の昴』のような魅力が乏しい。孫文や蒋介石までチラッと出てきますが、それだけ。何でしょうか、布石をばら撒くだけばら撒いて、物語が収束しないまま終わってしまったような気がします。『中原の虹』が『蒼穹の昴』を読んでいないと解らない内容でしたが、『マンチュリアンリポート』を読めば、(まだ読んでいませんが、)『中原の虹』が解るのでしょうか、小説ってそんなものではないと思いますが。張作霖にも西太后のような引き付ける魅力が感じられなかった。1・2巻が面白かっただけに、とても残念です。 | ||||
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1Q84の3巻を読み終わった時のような脱力感が。。。。。ここで終わるか?続編を待て、ということね。浅田次郎が張作霖のことが大好きだというのは よ〜くわかった。しかしかなり作り込んでいる割に書かれていることが表面的なことに終始してしまっている感じである。浅田の好きなフレーズ「矜り高き〜」がふんだんに出てくるので「あ、またか」と思ってしまう(これ壬生義士伝だっけ?)。歴史のお勉強みたいに途中途中で李自成や袁世凱や宋教仁や義和団事件などなどをwikiで調べながら読んだ。それはそれで面白かったのだが 張作霖の都合の悪いところをないものにしたいために日露戦争を書けなかったのではないかと思える。満州族の侵攻の歴史と漢族の関係や紫禁城のことなど よく調べて史実に沿って書いているのだが近代史なので登場人物の処理がたいへんだったのだろう。人物名その他に中国語読みのルビが「蒼穹の昴」より細かくふってあるのはサービスなのだろうが「えんせいがい」と読んだのではダメってことか。泣かせ方(女性が心の中で男性を理解する場面など)は いつもの浅田節。あまりにも激動の時代なので歴史に偏ってしまっている感は否めない。 | ||||
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私は浅田次郎先生の大ファンである。前作「蒼穹の昴」では久しぶりに泣かされてしまった。しかし・・・・・・。今作『中原の虹』はどうも、ぱっとしない。第1巻は文句なしに面白かった。清朝末期という激動と混沌の時代、そこに咲いた一輪の徒花・張作霖。それを聞いただけで、「うおおお、キターーー!!」と、ガラにもなくテンションを上げたものだ。しかし、第2巻からどうも感情移入できずにいる。徒に長いモノローグに煩わしさすら感じてきた。理由を考えるに、どうも魅力的なキャラクターが欠けている気がしてならない。前作の主人公・李春雲は政治的・物語的第一線から退いてしまったし、稀代の女傑・西太后はお隠れになり、天下第一等の才子・梁文秀はメインキャストですらなくなった。その他、前作を彩った魅力溢れるキャラクターの多くが舞台から降りてしまったり、いまひとつぱっとしない役に降格してしまった。引き続き現役で頑張っているのは袁世凱のジジイだけである。代わって舞台の中央に駆け上がったキャラクターはというと、主人公・張作霖ただ一人である。第一巻で李春雲の兄・李春雷が登場したが、存在感は薄い。あくまで脇役であって、この先物語に絡むことがあるんだろうか?という心配すら抱かせる。第三巻で一番ゲンナリしたのが、歴史的な転換点に西太后の亡霊が介入した、という件である。死人に口を出させるくらいなら、生きてるキャラクターを絡ませろよ!と、本気で失望してしまった。とは言え、第四巻が発売されれば、私は間違いなく購入するだろう。期待しているわけではない。これはもはや義務感と義理、多少の意地である。 | ||||
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