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FINE DAYS
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FINE DAYSの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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既に読んでいながら忘れていた物語。 改めて時間を経ると心に響くものが違うと感じます。 | ||||
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『眠りのための暖かな場所』が特に、最高でした。同作者のほかの本も読むことにします。 | ||||
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静かで、優しくて、ひとつ、ひとつが愛にあふれた短編集です。 出会ってから15年。何度読んでも優しい気持ちになれる作品です。 | ||||
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久々に再読しました 初版平成15年とかなり前の、全4話の短編集です 最初の1~3話まではイマイチで昔の本多さんはこんなだったかぁと思いましたが 4話目のシェードが秀逸です おばあさんの声が心に響く人は多いのではと思います | ||||
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短編小説が4つあります。ひとつ目の話が好みで分かれることでしょう。私は苦手です。それ以外はまあまあいいのですが、ぼんやり印象の話もありました。タイトルのファインは逆説的? | ||||
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4編が収められた短編集。 著者の翻訳もののようなスカした感じは嫌いじゃないが、「シェード」以外はもやもやが残ってしまった。 関わった人を死に至らしめるという噂のある女子高生「FINE DAYS」、死が迫った父から頼まれたのは昔の恋人を探すこと「イエスタデイズ」、妹を殺した過去に苛まれる女子大生「眠りのための暖かな場所」。 クリスマスの夜に立ち寄った中古家具屋「シェード」は、揺れ動く男心に聖夜の奇跡が訪れるという、O.ヘンリー「賢者の贈り物」を彷彿させる作品だ。作中作もぐっとくるストーリーになっている。著者の他の短編をあわせてみてもベスト。 | ||||
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私の人生を変えてくれた本。 この人は恐ろしいほど心情描写が上手い。とくに、学生の心情描写には目を瞠る。きっと本多さん自身も豊かな考えを持ちながら学生時代を過ごしてきたのだろう。 さて、表題作含め4作収録されているが、そのすべてから良くも悪くも人間味が溢れている。 温かさ、冷たさ、全てがあるからこその人間なのだと思わせてくれる素晴らしい本。 社会人にはもちろん、ぜひ学生に読んでほしい本の一つである。 | ||||
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FINE DAYS,イエスタデイズ,眠りのための暖かな場所,シェードの4作が集録されている短編集。急激な展開で少し読み難くい、恋愛小説とは少し違った雰囲気を持ている。 | ||||
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4つのストーリー、それぞれの筋書きは個人的には悪くないと思う。 しかし、書き方がどうも類型的で、随所に既視感があり、興ざめする。 たとえば、「FINE DAYS」の冒頭から前半。 主人公の「僕」が不思議な雰囲気の「彼女」と出会う場面があるが、「僕」は終始おどけた調子でこの「彼女」に接する。彼女の一言に大げさに感嘆し、「すばらしい」と握手を求め、「一緒に地下に潜って活動しないか」などと言う。その「おどけ」によって彼女の心が少し開かれ、「出会い」となる。 しかし、実際にこんな喋り方をしたり、振る舞いをする男子がいたらどうだろう。変人かと思われておしまいではないか。 ユニークな振る舞いや皮肉な発言をすれば(描けば)、女性に自然に近づいていくことができると思い込んでいるのは、「村上春樹チルドレン」の弊害か。本多氏が村上春樹を読んでいるかは知らないが、そのような変な価値感を持っているなと感じた。コミュニケーションベタな友人はノルウェイの森の「突撃隊」をほうふつとさせるし、登場する犬の意思表示としてひんぱんに「鼻を鳴らす」という表現が使われるのも村上氏の影響を受けているように思えてならない。「鼻を鳴らす」「肩をすくめる」「首を振る」、こういう日本の現実にあってはほとんどお目にかかれないような表現を何の疑いもなく、適切なものとして使っているところに、この作家の盲点があるのではないか。 世界観も類型的だ。「シェード」の老婆。店内の雰囲気、猫。確実においしい紅茶。書かなくても読者が想像できることをすべて書くからくどくなる。 本多氏に限ったことではないが、会話分の合間の地の文に、やたらと飲み物やタバコの描写が多いのは何とかならないものか(普段、誰かと話している時に相手のそんな行動を意識しているか)。そんなもの書かずに飛ばして、ひたすらカギカッコの会話文を書いてくれたほうが、よっぽどいい。 小説に出てくる紅茶やコーヒーが味に深みがあったりして「とてもおいしい」のもどうにかならないものか。 やや脱線したが、いずれにしてもこの作品は「作家のための」文章が多すぎ、くどくどしている。作家が読者に「こういう印象を与えたい」と力みすぎなのだと思った。 | ||||
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出会いと恋愛は、時に幸福を、そして時に悲劇につながる。 そんな恋愛に、加わった出来事は、超能力のなせる業なのか、はたまた、単なる幻なのか… シェードが一番完成度が高いと思いました。 しかし、それより、個人的にはイエスタデイズが心に響きました。 50年に近い人生、いくつかの分岐点がありました。 「あの人と一緒に生きていたらどうなっただろう?」 という疑問ももっています。 一度しかない人生が終わるとき、自分は何を考えるんだろう、と思わされました。 全ての作品が、 決して、さわやかなだけではない恋愛劇の中、とても不思議な味を出していると感じました。 楽しみました。 他の作品も読んでいきたいです。 | ||||
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短編が四本。 穏やかな人間模様に、香り付けにファンタジーを一滴だけ足したような雰囲気。 二つの物語が混ざり合う話が多い。 ぼんやりと混ざり合ってゆくのがなんとも不思議な感じ。その狭間に漂っているかのような、そんな感じ。 たまには、こういうのをぼんやり読むのもいいな。 | ||||
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強いってなんだろう。 弱いってなんだろう。 明るいなかで読みたい本。 なかなか一読ではてごわい本。 | ||||
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4つの物語…ホラーっぽい話があったり不思議感のある話など続きが気になりあっという間に読んでしまいました☆ここ最近読んだ本の中で一番良い本でした。 | ||||
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「FINE DAYS」「イエスタデイズ」「眠りのための暖かな場所」「シェード」を収録した短編集です。 人は何かを喪失し続けながら生きています。何かを失った瞬間に曖昧であったものは、ふとした事によって認識されるのでしょう…。 「あのな、どうして自分が生きているのかなんて、そんなの悩みじゃない。悩みっていえば、解決しなきゃならないことに思える。けど、俺が思うにそんなのはもう高尚な哲学だ。哲学だから、答えなんてない。一生かかったって、答えなんてきっと見つからない。そんな風に悩まない奴も人間として信用できないけど、それに対して答えを見つけたなんていう奴とも俺は友達になりたくない。きっと水晶玉とか壺とか売りつけられるのがオチだ。だから、答えなんてないままに悩んでいればそれでいい、と俺は思う」 | ||||
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今まで生きてきて得たものよりも 失ってきたものに目を向けてしまう。 過去には戻れないからこそ失ったものを強く思う。 | ||||
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精神年齢の高い思春期の青年が、そのまま文章を書いた様な斜に構えた文体に共感できるかどうかが、この本を読むべきか読まざるべきかの境目になるだろう。思春期にありがちな抑圧され無機質になっている心の動きを表現したかったのなら、上手く表現されていえるが、逆に、それが、人の感情をたんたんとした乾いたものにし薄っぺらいものにしてしまっている。話の筋書きは、色々な漫画から拾ってきた様な日常型ファンタジーの展開ではあるが、特に小難しくひねくった所はなく流れにまかせて読んでいけば、いきつもどりつと言う事をせずに読み終える事ができて読みやすいと思う。人間っぽさのないものをスマートで綺麗と思えば、この淡々とした感情を綴るストーリーを楽しめると思うので薦められるが、人を深く感じたいと言う向きには、全く向かないと言える。私的には、中学、高校の年代の人の方が共感できると思うが、歳をとってしまった人に、この本を理解し楽しんで読む事は、困難だと感じる。若い時にしか楽しく読めない本だと思う。 | ||||
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どの短編も面白かったが、『イエスタデイズ』に登場する若かりし父の決断が理解出来なかった。普通別れるかな!?白眉だったのは『シェード』。まるで『賢者の贈り物』のような話である。それも焼き直し程度のものではなく換骨奪胎と言っても良いような新しい内容だった。 | ||||
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4編の短編からなるのですが、いい意味で固定されたスタイルを持たず、実験してるなぁ、と好感が持てます。ただ、文体どおりに受け取ると荒唐無稽に感じてしまうのも確か。読み手を呑み込んでしまうだけの説得力は希薄です。 | ||||
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静かで読みやすい語り口。ありがちなファンタジーをさりげなく"ありそう"に書く、巧みなストーリーテリング。台詞もリアル。けど…私にはなんだか物足りなさが残りました。まず、超能力だとか過去へのテレポート(陳腐な表現ですが;)だとか、なんか心に深い傷をかかえてる主人公だとか、買おうとしてたプレゼントを恋人が先に買っていたとか、昔から何百回と漫画や小説で使われてきた道具を使っていて、ストーリーも「どっかで聞いた事がありそう」なものばかりだという事。勿論、ストーリーのオリジナリティが小説にとってさほど重要ではないとは思うし、ありふれた題材を使いつつ、静かなタッチでさらりと読ませてしまうとこは、凄いと思う。会話文のセンスもいいですね。ただ、読んでいる途中でなんとなく結末も見えてくるし、意外性やユーモアや文体の強烈さが特にない。もしかしたらその"クセの無さ"が、人気の秘密なのかなぁ…私が馬鹿なのかもしれないけど、特に感慨もなく読めてしまって、感想というものがうまく出てこない本でした。いや、普通におもしろいんですが…。※春樹チルドレンといわれる本多氏ですが、そんなに似てません。村上春樹のクセのある文体や独特の比喩が苦手な人は、本多氏の心地よいリズムを奏でるこの短篇の方がお薦めですね。 | ||||
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本多氏の描く女性は「やさしくて、強くて、それでいて繊細」とても魅力的な人物描写が大好きです。「MONUMENT」でも、でてきたもうひとりの主人公の女性がとても惹かれました。本作は、4篇の小編で構成されていますが、それぞれに登場する女性が、それぞれがいろいろな背景をもっていて、複雑で、繊細で、でも気丈なんです。凛とした女性といったらいいのかな。そうした女性の葛藤や、登場人物との何気ない会話の中にある「揺れ動く心理」。それが、私の心をグッとつかみます。本多氏は、比較的多作ではない方ですが、珠玉の物語がつまっていて、よく読みます。そして、読了後にはなんともいえない「爽快なすがすがしさ」が残る。とても、すがすがしい気分になれる本多氏の作品は、本作以外もとってもおすすめです♪ | ||||
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