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警官の血
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警官の血の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 21~40 2/6ページ
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警察物の小説が好きで、本屋さんに勤めている方から紹介され読んでみました。事件の内容でドキドキするよりも、当時の時代背景や日々の 暮らしでの出来事を中心に話が進んでいき、リアルな話に感じられ、昭和の風景や戦後混乱期での警察官がテレビで見たり、実際に近くのおまわりさんで身近に感じる気がして、ドキドキします。もちろん出来すぎじゃんってところはあるけど、嫌味には感じない。五木寛之さんの「青春の門」を感じさせるような、読んでる側がどこか主人公の近くにいて見守っているような、感情移入してしまう作品です。まだ上巻なので、事件の事も気になります。いまフルに想像力を働かせている状態で、下巻すごく楽しみです。あとは下巻での最後の終わり方で印象が変わる気がします。 | ||||
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上巻のきめ細やかな描写にくらべて、下巻後半での描写や話の終わり方が少々雑に感じられるのは私だけでしょうか。 | ||||
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終戦直後から三代に亘り、社会の変遷とともに警官の立ち姿を描写していくストーリーです。 ミステリーとして上巻はまだそのネタフリの状態であり、核心に向け下巻へと進んでいきます。 縦軸で展開していき、その時々の社会背景の描写が臨場感を高めています。 初代の終戦直後の制服警官、駐在所。 二代目の学生運動に関し公安潜入捜査へと展開してきます。 警官としてのヒューマンドラマと次から次へとインシデントが発生し、飽きさせない流れとなっています。 | ||||
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これで佐々木譲のファンになった。 話も硬派でかっこいい。 現代における貴重な作家だと思います。 | ||||
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上巻474ページ、下巻467ページと読み応え十分で、ページをめくるたびに読書スピードが加速していきます。 それだけ、ミステリアスなインシデントが満載。 戦後から平成に至る60年、警官三代に亘った歴史が刻み込まれています。 社会、事件簿、警察内部事情、土地柄と、国内が時代の流れとともに変遷してきた情景が目に浮かんできます。 時系列で、ストーリーが流れていき、下巻はいよいよその結末に向かっていきます。 祖父、父と同じ道を歩んできて、祖父が調査していた二つの未解決事件。 父が調査していた祖父の謎の死。 父が亡くなった真相。 その核心に迫っていきます。 その中で、警察官としてあるべき是是非非について一石を投じています。 公務とプライベートが判然としない中での行為、警察組織を守る行為、事件真相の隠匿行為など。 このように書けば、警察官としてあってはならない不祥事と感じてしまいます。 しかしながら、それに至る背景を読み解いた観点からは必ずしもNGとは言えません。 こういったケーススタディの中で、人として、警察官としての“あるべき倫理”を問題提起しています。 続編である「警官の条件」が楽しみです。 | ||||
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日本の代表的な警察小説として今後も残り、スタンダードとして読み継がれるだろう逸品だと思う 後半少々レベルダウンする印象は誰もが持つようだが、その後も続く長い物語の一部とすれば批判するほどのものでもない、 事件の発端が東京・上野という着想に感心させられる、 都内の繁華街でも上野はきわめて特殊な町であることに、おそらく取材の過程で著者が気付いたのだと思う、 そこは新宿や渋谷のような新興の街ではない、 江戸時代に既に繁華街として繁盛していた古い町なのだ、 同じく江戸から続く繁華街浅草のローカルさとは決然と異なる何かが上野にはある、 ひとつには東北・信越方面からの東京の玄関口だからである、 今日現在でも上野の風俗面の怪しさは本作で語られる事件に密接に関係しているような面白さを感じる、 (具体的には触れないが、興味のある人は散歩ガイドから外れる上野界隈の町歩きを奨めます) 本作は2009年に江口洋介・吉岡秀隆・伊藤秀明が警官三代を演じてテレビ・ドラマ化されている、 他にもオールスターキャストで演出・撮影ともに贅沢な作りの見ごたえのある良い仕上がりだったが、 残念ながらDVD未発売、 その中で先日亡くなった阿藤快がヒロポン中毒のヤクザを怪演していた、 テレビでここまでやるかと思うほどの濡れ場を小島可奈子相手にやはり怪演していたのも印象深い、 晩年はバラエティ番組の人の良いおじさんキャラだった阿藤にとって演じていて痛快だったのではないかと思うほどで、 かつて松田優作遊戯シリーズで「あにきぃ」と叫んでいた姿のその後に相応しい役だった、 江口・吉岡・伊藤という適役にして不思議な三世代の面白さは、ぜひディスク化してたくさんの人が鑑賞できるほうが望ましいと思う、 | ||||
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警察所長という海外ミステリーにそっくりでした。 皆さんはどう思われますか? | ||||
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戦後約60年間の日本の歩みの中で描かれる、3世代にわたる警察官のストーリー。2007年度「このミステリーがすごい!」の第1位にも輝いたベストセラーである。上下巻合わせて1000ページ近いボリュームの堂々たる長編小説なのだが、それでいてどこか連作短編のような味わいも感じさせる不思議な魅力の小説だった。 祖父・清二の死をめぐる真相とはどんなものか? という謎が、世代を貫いて登場する。しかし、その解明への傾斜で一直線に物語が進むわけではない。それは世代交代に合わせてプツリと切れては復活し、復活しては切れ、を繰り返すので、読者の興がそのたびにリセットされるようなところがある。それよりも、父・民雄なら全共闘時代における潜入捜査、息子・和也なら警察組織内でのスパイ活動が、読者をけん引するミステリー的主眼になっている。 そして、忘れていた頃にまた浮上してくるのが、「祖父の死の謎」である。それは一見、エンターテインメントとしての足取りを重くしているようにも感じられるが、ラストに至って読者は知ることになる。「罪とは何か」「悪とは何か」を問う本書のモチーフは、全体を貫くその謎にこそ潜んでいたのだと。それが物語の核にしっかりと居座っていることで、ただ面白いだけのエンターテインメントではない力を持ち得ているのだと。 犯人当ての小説ではないので、正直そこにはあまり重きが置かれていない。もちろん、それはじわじわと見えてくる構造になっていて、好奇心をそそる一要素ではある。だが、本書がテレビドラマ化されたときには、犯人を最初から明示してあったことからも窺えるように、それは本作の肝ではあるまい。ドラマでは刑事コロンボのような形式というべきか、犯人は最初から主人公たちと対峙する敵役として描かれていた。 | ||||
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戦後日本、傷痍軍人の姿があちこちに残る東京下谷の駐在を務める男。殺人事件が起こるが迷宮入りとなり、天王寺の五重塔の火事の日に警官は謎の墜落死を遂げる。その息子はやはり警官となり、北大へ入って左翼学生の潜入捜査を行い、父の死の謎を追究しようとするがその矢先、殉職。そしてその子もまた警官となり・・・。 二代目までは面白いんだが三代目のお話の作りがお粗末。東京消防庁の女が何を考えていたのかついに分からないし、この青年警官が逮捕においこんだ上役の位置づけも置き去りにして、いきなり50年も前の祖父の死の真相と、まるで語られなかった父の秘密が出てくるとかもうこれはやりすぎで、二代でやめておくべきだった。三代目になると筆が粗になるのは疲れたのか。それに初代と二代目の妻の役割がどうも不鮮明である。 | ||||
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終戦直後の混乱期から現在に至るまでの、祖父からの三代にわたり 警官になった安城一族の物語。 ミステリーというよりは、 人間ドラマ、大河ドラマって感じです。 戦後の混乱期に汚名を着せられて死んだ祖父 その息子は公安として北海道大学に学生としてもぐりこみ精神を病み殉職 そしてその息子もまた警官となり今度は警官仲間をスパイして・・・ なんていうか小説のはずなのに目の前に情景が浮かんできて、 長い上下巻一気に読めました。 読んで損はない小説と思います。 | ||||
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終戦直後の混乱期から現在に至るまでの、祖父からの三代にわたり 警官になった安城一族の物語。 ミステリーというよりは、 人間ドラマ、大河ドラマって感じです。 戦後の混乱期に汚名を着せられて死んだ祖父 その息子は公安として北海道大学に学生としてもぐりこみ精神を病み殉職 そしてその息子もまた警官となり今度は警官仲間をスパイして・・・ なんていうか小説のはずなのに目の前に情景が浮かんできて、 長い上下巻一気に読めました。 読んで損はない小説と思います。 | ||||
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上巻はとても面白く、すぐに読了。それにくらべると下巻は今一つ・・・。勿論、上巻で起こった出来事の謎解きがされる部分があるのだから筝感じるのかもしれません。 | ||||
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前半はまったりとした進み具合で、 徐々に物語が進んでいき、 いつしか、どっぷりとはまっていた。 すごい作品だと思った。 歴史小説を読んでいるような感覚で、 市井の警官の三世代の話に入り込めた。 | ||||
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一気読みしてしまったので、上下巻の読後感になります。 物語は、戦後間もなくの東京、上野近辺から始まります。 祖父が携わった駐在の仕事、民雄があこがれた駐在の仕事。 民雄が携わった潜入捜査。そしてようやくたどり着いた駐在の 仕事。和也が携わった加賀谷の仕事。そして和也が辿り着いた 加賀谷との結末、三代にわたる因縁。 祖父の駐在時代が終わると、物語は比較的速やかに進行します。 流れの加速感が、佐々木さんらしくて良好。 大河ドラマ、と解説に銘打ってありますが、大作です。 確かに、これがばらばらだとあんまり面白くならないし、 尻切れトンボ的な作品になったかもしれません。 大体、一人一人に一つの事件、三人共通の一つの事件という 構成。最後の和也と加賀谷の事件は、他の作品でも使われていた ネタかもね。三人を紡ぐ糸の行方が、あまりにも呆気ない結末。 潜入っていう一つ共通点はありますが、全体がバラバラな感じ。 ま、そんな不満はありますが、それはそれ。 警官ものが得意な佐々木さんの秀作です。 すごく感動したかというと、ちょっと疑問ですが、面白かったか と聞かれれば、まあまあ面白かった。と答えます。 85点。 恋人に裏切られた感触が、あまりにもよく伝わっちゃうところが、 物凄く不思議な作品でした。 | ||||
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とても面白く読ませていただきました。本書の主人公はもちろん3代にわたる警察官で、父・子・孫とそれぞれ個性も実にうまく描き分けられていて、力のある作家だと思いました。ということで、もちろん、主人公たる3人の警察官が実によく描けていたのでよいのですが、惜しむらくは、佐々木氏は女性を描くのがイマイチかな。3人の警官の際立っていることに比べて、奥さんが実に地味な描かれ方で、しかも、もう一巻分追加してもよさそうなほど伏線が張られていながら、尻切れトンボの感がぬぐえません。たとえば清二の妻の多津がどうやって2人の子供を育てたかとか、民雄の妻となる順子がどうして民雄に惹かれたのか、そしてDVを振う民雄との毎日をどう感じていたのか、民雄の死をどう感じたのか、和也の恋人の由香は和也のどこに惹かれたのか、そしてなぜこうもあっさり裏切ることになるのか、など、せっかく個性的な脇役が出てきておきながら、もったいないなぁ・・・、という気がしました。もちろん、骨太のメインストーリーは素晴らしいので、ないものねだりだとは分かっていますが・・・。 | ||||
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戦後のお巡りさんの生活や職人ともいえる職業意識に感動します。 時代背景や事件の経過などみんな一生懸命だったのだなと思わせる普通のミステリーとは一線を隔す小説です。 | ||||
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制服捜査から入って、笑う警官で大ファンになってから読みあさっています。警官の血は上下巻あり、親子3代が警察官になる話です。昭和(終戦直後)のころから現代までの時代背景の移り変わりとともに警官の仕事も移り変わり、そして3人とも警官組織に人生を翻弄されるような、複雑な想いが錯綜するストーリーです。読み応え十分。 | ||||
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戦後まもなく警官となった祖父清二、公安のスパイとして心身ともに崩れていった父、民雄、そして、和也はいきなり素行の悪い上司を観察にうるべくスパイとして公務につく。親子三代にわたって警官になった一家の警官の職務への忠誠と葛藤。祖父が謎の死を遂げるが、ゲイの連続殺人を追っていた彼がなぜ死んだのか、職場を離れた上での自殺という形で不名誉な扱いを受けたことを、民雄は納得できずその謎を追う。彼も結局不可解な死を遂げるが、その謎を追うのが和也だ。彼が監察のスパイとして上司を追う場面がこの作品でもっとも面白い。ある意味、前半のやや抑揚のない作品の流れが嘘のように、話が進んでいく。彼もやがて過剰捜査の中で監察に捕らわれるが、彼がその監察と対決する場面がある意味この作品のテーマである。警官は大きな悪を追うためには何処まで小悪を許されるのか。彼は祖父や、父と異なり、もっと世慣れており、また頭も切れる。巧みな脅しとコネを上手く使い、巨悪を追いかけていく。後半の部分でこの作品が2007年度の「このミス」第一位になったことが納得される。ちょっと小さな挿話も話の落ちがついてくる。 あまり好きではなかったこの作者ではあるが、この作品で私も彼を見る目が変わったように思う。 | ||||
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この作者の北海道警シリーズが好きで集めています。状態がきれいで満足です。 | ||||
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この作者の北海道警シリーズが好きで集めています。状態がきれいで満足です。 | ||||
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