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警官の血
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警官の血の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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カバーに汚れ、傷みがあり汚なかった。本当に新品かな?と思いました。まあ、今のところ中は綺麗です。 | ||||
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安城民雄は、駐在として谷中へと還ってきた。心の傷は未だ癒えてはいない。だが清二が愛した町で力を尽くした。ある日、立てこもり事件が発生し、民雄はたったひとりで現場に乗り込んだのだが――。そして、安城和也もまた、祖父、父と同じ道を選んだ。警視庁捜査四課の一員として組織暴力と対峙する彼は、密命を帯びていた。ミステリ史にその名を刻む警察小説、堂々たる完結篇。 | ||||
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戦後日本、傷痍軍人の姿があちこちに残る東京下谷の駐在を務める男。殺人事件が起こるが迷宮入りとなり、天王寺の五重塔の火事の日に警官は謎の墜落死を遂げる。その息子はやはり警官となり、北大へ入って左翼学生の潜入捜査を行い、父の死の謎を追究しようとするがその矢先、殉職。そしてその子もまた警官となり・・・。 二代目までは面白いんだが三代目のお話の作りがお粗末。東京消防庁の女が何を考えていたのかついに分からないし、この青年警官が逮捕においこんだ上役の位置づけも置き去りにして、いきなり50年も前の祖父の死の真相と、まるで語られなかった父の秘密が出てくるとかもうこれはやりすぎで、二代でやめておくべきだった。三代目になると筆が粗になるのは疲れたのか。それに初代と二代目の妻の役割がどうも不鮮明である。 | ||||
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上巻はとても面白く、すぐに読了。それにくらべると下巻は今一つ・・・。勿論、上巻で起こった出来事の謎解きがされる部分があるのだから筝感じるのかもしれません。 | ||||
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若干、終盤は話の展開が早過ぎた感があります。2部作なので仕方がないとは思いますが、上巻に比べると個人的にはちょっと物足りない印象を受けました。しかしながらこの作品を読んで作者の他の作品も読むきっかけにはなりました。 | ||||
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三代にわたる警官に関する物語で、読み応えのある小説である。佐々木氏の小説は、実は読むのが初めてであるこを前提に書かせてもらうが、本作に関していえば描写が丁寧であり、ディテールにリアリティがあり好感が持てる。特に戦後の谷中や学生運動さなかの時代風景の描写は格別である。瑣末的で細かすぎるわけでもない点ところがこの作家のバランス感覚か。一方で、描かれる人物は淡白な描写を受ける。主人公たちの人生に対する目的や受容の仕方は、ある意味で悩みがなく芯が通っている。彼らの生き方には、清涼さを感じるものの、生ずるドラマが散発的で読者にとって意味をみつけにくい。しかし、彼があえて「血」というものを題名に持ってきた理由は明白である。代々受け継いだ「血」は、警官になることを通して描く自分の周りの小さな人生そのものであり、祖父や父が背負った人生を精算しながら自らも受け継ぎ濃くしてゆくという、人間としての連綿とした生き方である。代が変わるに連れて、清濁併せ持つキャラクターに磨きがかかっていく様は見事である。事件はここでは脇役でしかない。従って、ミステリーの真相が肩透かしをくらうようなものであったとしても、それゆえにこそ、といったところなのだろう。見事である。 | ||||
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上巻を読んでいたときは、これはすごい傑作だと思って読んでいました。しかし、最後の方、事件の謎の答えがしょぼくていただけない。ここまで引っ張っておいて(多少ヒントらしきものがあるが)、そんな真相かと悲しくなってしまった。 | ||||
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これってスチュアート・ウッズの「警察署長」に似てない? | ||||
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和也が祖父や父の事件の真相を知った後、警察組織との決別か復習をするのかと思ったんだけどなー。 | ||||
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安城清二は戦後の大量採用時に警官となり,天王寺駐在所の制服警官となった。昭和28年に鉄道員殺害事件がおこり,5年前上野に勤務していたときに発生した男娼:ミドリの殺人事件との関連性を疑いはじめる。しかし,駐在所に隣接する五重の塔が火災となった際に不慮の事故により命を落とすことになる。その警官の血は息子:民雄,孫:和也へと脈々と受け継がれていく・・・戦後の混迷機から現代までを舞台に親,子そして孫三代の警察官の人生を綴った物語である。上下巻ながら展開が早く,あっという間に読める物語であった。時代の移り変わりが,住居・事件・病名・警察組織などあらゆる場面にちりばめられていて,それも一つの勉強になった本であった。上記にある二つの事件に関わる謎を中心に,それぞれの代の警察官における時代の葛藤がとても重く感じられた。同作家の『制服捜査』と同様に大変心に残る物語であった。 | ||||
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親子孫三世代に亘る物語。親子の物語が読み応え十分だっただけに、孫の物語の希薄さが際立ち、結果として物語全体が不完全燃焼だったとの読後感が残った。 | ||||
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他の方が書かれているとおり、本書のテーマとしては警官として本来望まれている高い倫理性と、それでは対応できない現実との葛藤であると思います。また、その事情について良く描いていたと思います。 しかし、本書の結末はあれで良かったのか、と思ってしまいます。例えば横山秀夫の物語のように、いかに現実が腐敗していようと根底にある警官としての矜持は持ち続ける、といったような希望が持てるような物であったほうが読後感は良かったと思います。 | ||||
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