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4.37/5点 レビュー 119件。 B ランク

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Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全352件 201〜220 11/18ページ
No.152
(5pt)

ぐっと来る感じ

大人な恋。恋焦がれるとか恋しいとかそういう”恋”ではなく、もっと濃厚なディナーな感じ
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.151
(3pt)

正直言ってもっとドロドロとした恋愛関係を想像していましたが、相関関係としてはいたって分かりやすく、純愛に近い恋愛を描いています。通常の恋愛と違い、個人を人間として愛したのではなく、人間関係を愛したからこそ引き起こした悲劇といったところでしょうか。一番近い関係としては子供から見た夫婦の関係かもしれません。夫婦が仲がよいと子供も両親を愛します。それは父親や母親といった個体ではなく夫婦という人間関係を一体として愛しているのだと思います。そんな夫婦関係に第三者が介入し、それによって夫婦関係が崩壊したときに子供がとる手段に一番近い気がします。全体的には、70年代の頽廃的な学生運動が背景となっており、非現実的な人間関係と肉体関係が綴られており、どんよりとした印象を持たせながらも、最後にはホロッとさせる一文によってハッピーエンド的な印象を与える本でした。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.150
(3pt)

正直言ってもっとドロドロとした恋愛関係を想像していましたが、相関関係としてはいたって分かりやすく、純愛に近い恋愛を描いています。通常の恋愛と違い、個人を人間として愛したのではなく、人間関係を愛したからこそ引き起こした悲劇といったところでしょうか。一番近い関係としては子供から見た夫婦の関係かもしれません。夫婦が仲がよいと子供も両親を愛します。それは父親や母親といった個体ではなく夫婦という人間関係を一体として愛しているのだと思います。そんな夫婦関係に第三者が介入し、それによって夫婦関係が崩壊したときに子供がとる手段に一番近い気がします。全体的には、70年代の頽廃的な学生運動が背景となっており、非現実的な人間関係と肉体関係が綴られており、どんよりとした印象を持たせながらも、最後にはホロッとさせる一文によってハッピーエンド的な印象を与える本でした。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.149
(3pt)

正直言ってもっとドロドロとした恋愛関係を想像していましたが、相関関係としてはいたって分かりやすく、純愛に近い恋愛を描いています。通常の恋愛と違い、個人を人間として愛したのではなく、人間関係を愛したからこそ引き起こした悲劇といったところでしょうか。一番近い関係としては子供から見た夫婦の関係かもしれません。夫婦が仲がよいと子供も両親を愛します。それは父親や母親といった個体ではなく夫婦という人間関係を一体として愛しているのだと思います。そんな夫婦関係に第三者が介入し、それによって夫婦関係が崩壊したときに子供がとる手段に一番近い気がします。全体的には、70年代の頽廃的な学生運動が背景となっており、非現実的な人間関係と肉体関係が綴られており、どんよりとした印象を持たせながらも、最後にはホロッとさせる一文によってハッピーエンド的な印象を与える本でした。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.148
(3pt)

正直言ってもっとドロドロとした恋愛関係を想像していましたが、相関関係としてはいたって分かりやすく、純愛に近い恋愛を描いています。通常の恋愛と違い、個人を人間として愛したのではなく、人間関係を愛したからこそ引き起こした悲劇といったところでしょうか。
一番近い関係としては子供から見た夫婦の関係かもしれません。夫婦が仲がよいと子供も両親を愛します。それは父親や母親といった個体ではなく夫婦という人間関係を一体として愛しているのだと思います。そんな夫婦関係に第三者が介入し、それによって夫婦関係が崩壊したときに子供がとる手段に一番近い気がします。
全体的には、70年代の頽廃的な学生運動が背景となっており、非現実的な人間関係と肉体関係が綴られており、どんよりとした印象を持たせながらも、最後にはホロッとさせる一文によってハッピーエンド的な印象を与える本でした。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.147
(3pt)

正直言ってもっとドロドロとした恋愛関係を想像していましたが、相関関係としてはいたって分かりやすく、純愛に近い恋愛を描いています。通常の恋愛と違い、個人を人間として愛したのではなく、人間関係を愛したからこそ引き起こした悲劇といったところでしょうか。
一番近い関係としては子供から見た夫婦の関係かもしれません。夫婦が仲がよいと子供も両親を愛します。それは父親や母親といった個体ではなく夫婦という人間関係を一体として愛しているのだと思います。そんな夫婦関係に第三者が介入し、それによって夫婦関係が崩壊したときに子供がとる手段に一番近い気がします。
全体的には、70年代の頽廃的な学生運動が背景となっており、非現実的な人間関係と肉体関係が綴られており、どんよりとした印象を持たせながらも、最後にはホロッとさせる一文によってハッピーエンド的な印象を与える本でした。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.146
(3pt)

正直言ってもっとドロドロとした恋愛関係を想像していましたが、相関関係としてはいたって分かりやすく、純愛に近い恋愛を描いています。通常の恋愛と違い、個人を人間として愛したのではなく、人間関係を愛したからこそ引き起こした悲劇といったところでしょうか。
一番近い関係としては子供から見た夫婦の関係かもしれません。夫婦が仲がよいと子供も両親を愛します。それは父親や母親といった個体ではなく夫婦という人間関係を一体として愛しているのだと思います。そんな夫婦関係に第三者が介入し、それによって夫婦関係が崩壊したときに子供がとる手段に一番近い気がします。
全体的には、70年代の頽廃的な学生運動が背景となっており、非現実的な人間関係と肉体関係が綴られており、どんよりとした印象を持たせながらも、最後にはホロッとさせる一文によってハッピーエンド的な印象を与える本でした。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.145
(3pt)

一目惚れの恋の具体描写と展開があれば…

「浪漫的恋愛」を読んで、同じ作家の「恋」を読みましたが、この「恋」は、後半部分の雛子と大久保の一目惚れの恋に主に由来するのでしょうが、この「一目惚れの恋」とは雛子に言わせれば「肉体でなく精神であった」とのこと。
1.私が理解しにくいのは「浪漫的恋愛」でもモチーフであった「一目惚れ」… この描写がほとんどなされていない… 強烈な一目惚れで、それがモチーフである以上、その一目惚れの具体とその後の展開理由を書いて欲しかった。そんなの文に出来ない、では小説としては逃げでしかないのでは… 強烈な一目惚れ、があって後に画面ががらっと展開するのだから、避けては通れないはずなのに…
2.それと、恋は「肉体でなく精神であった」、がホントとは思えない… それらは密接に絡み合っていて、恋は身体の触れあいを求めざるを得ないし、触れ合いを求めあってこそ恋もより深化するはずのもの…
所詮は小説ではあろうが、一番大事な所が納得できない展開では(描写がパスされてブラックボックス的に避けられているような;読者の想像に任せるでは逃げでは…)、未消化で残念としか〜
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.144
(3pt)

一目惚れの恋の具体描写と展開があれば…

「浪漫的恋愛」を読んで、同じ作家の「恋」を読みましたが、この「恋」は、後半部分の雛子と大久保の一目惚れの恋に主に由来するのでしょうが、この「一目惚れの恋」とは雛子に言わせれば「肉体でなく精神であった」とのこと。
1.私が理解しにくいのは「浪漫的恋愛」でもモチーフであった「一目惚れ」… この描写がほとんどなされていない… 強烈な一目惚れで、それがモチーフである以上、その一目惚れの具体とその後の展開理由を書いて欲しかった。そんなの文に出来ない、では小説としては逃げでしかないのでは… 強烈な一目惚れ、があって後に画面ががらっと展開するのだから、避けては通れないはずなのに…
2.それと、恋は「肉体でなく精神であった」、がホントとは思えない… それらは密接に絡み合っていて、恋は身体の触れあいを求めざるを得ないし、触れ合いを求めあってこそ恋もより深化するはずのもの…
所詮は小説ではあろうが、一番大事な所が納得できない展開では(描写がパスされてブラックボックス的に避けられているような;読者の想像に任せるでは逃げでは…)、未消化で残念としか〜
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.143
(3pt)

一目惚れの恋の具体描写と展開があれば…

「浪漫的恋愛」を読んで、同じ作家の「恋」を読みましたが、この「恋」は、後半部分の雛子と大久保の一目惚れの恋に主に由来するのでしょうが、この「一目惚れの恋」とは雛子に言わせれば「肉体でなく精神であった」とのこと。
1.私が理解しにくいのは「浪漫的恋愛」でもモチーフであった「一目惚れ」… この描写がほとんどなされていない… 強烈な一目惚れで、それがモチーフである以上、その一目惚れの具体とその後の展開理由を書いて欲しかった。そんなの文に出来ない、では小説としては逃げでしかないのでは… 強烈な一目惚れ、があって後に画面ががらっと展開するのだから、避けては通れないはずなのに…
2.それと、恋は「肉体でなく精神であった」、がホントとは思えない… それらは密接に絡み合っていて、恋は身体の触れあいを求めざるを得ないし、触れ合いを求めあってこそ恋もより深化するはずのもの…
所詮は小説ではあろうが、一番大事な所が納得できない展開では(描写がパスされてブラックボックス的に避けられているような;読者の想像に任せるでは逃げでは…)、未消化で残念としか〜
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.142
(5pt)

ハヤカワ文庫のあとがきと解説は必読

ハヤカワ文庫での「文庫版あとがきに代えて」と
巻末の、阿刀田高さんの解説は、たいへん面白く感じました。
詳細をここに書いてしまうと、「ネタバレ」になりますので遠慮しますが
阿刀田さんの解説中の「指摘」に対して
小池さんが、文庫版あとがきに代えて、の中の「付記」で
きちんと回答をなさっております。
このやり取りは興味深く、小池ファンにとっては見逃せません。
ふうちゃんと雛子、信太郎の3人の関係は、恋愛と官能が複雑に絡み合う
一見あり得ないものですが、読み進んでもうっとうしさを感じない
実に爽やかな「三角関係」でした。
「このような関係も悪くない」と、それを肯定する気持ちが湧いてきた
さすが、小池さんの作品です。
作品中に、軽井沢の自然描写がいろいろ出てきますが
マルメロの樹が、最後に重要な役割を果たすのは、予想外でした。
このあたりの描き方も、さすが、小池さん。
作品もあとがきも、解説も、文句なしの「星5つ」です。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.141
(5pt)

ハヤカワ文庫のあとがきと解説は必読

ハヤカワ文庫での「文庫版あとがきに代えて」と
巻末の、阿刀田高さんの解説は、たいへん面白く感じました。
詳細をここに書いてしまうと、「ネタバレ」になりますので遠慮しますが
阿刀田さんの解説中の「指摘」に対して
小池さんが、文庫版あとがきに代えて、の中の「付記」で
きちんと回答をなさっております。
このやり取りは興味深く、小池ファンにとっては見逃せません。
ふうちゃんと雛子、信太郎の3人の関係は、恋愛と官能が複雑に絡み合う
一見あり得ないものですが、読み進んでもうっとうしさを感じない
実に爽やかな「三角関係」でした。
「このような関係も悪くない」と、それを肯定する気持ちが湧いてきた
さすが、小池さんの作品です。
作品中に、軽井沢の自然描写がいろいろ出てきますが
マルメロの樹が、最後に重要な役割を果たすのは、予想外でした。
このあたりの描き方も、さすが、小池さん。
作品もあとがきも、解説も、文句なしの「星5つ」です。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.140
(5pt)

ハヤカワ文庫のあとがきと解説は必読

ハヤカワ文庫での「文庫版あとがきに代えて」と
巻末の、阿刀田高さんの解説は、たいへん面白く感じました。
詳細をここに書いてしまうと、「ネタバレ」になりますので遠慮しますが
阿刀田さんの解説中の「指摘」に対して
小池さんが、文庫版あとがきに代えて、の中の「付記」で
きちんと回答をなさっております。
このやり取りは興味深く、小池ファンにとっては見逃せません。
ふうちゃんと雛子、信太郎の3人の関係は、恋愛と官能が複雑に絡み合う
一見あり得ないものですが、読み進んでもうっとうしさを感じない
実に爽やかな「三角関係」でした。
「このような関係も悪くない」と、それを肯定する気持ちが湧いてきた
さすが、小池さんの作品です。
作品中に、軽井沢の自然描写がいろいろ出てきますが
マルメロの樹が、最後に重要な役割を果たすのは、予想外でした。
このあたりの描き方も、さすが、小池さん。
作品もあとがきも、解説も、文句なしの「星5つ」です。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.139
(5pt)

珠玉の恋愛小説

実は日本の女性の恋愛小説は苦手なのですが、これは面白かったです。
途中で飽きてきましたが、飽きたときにはもう引き返せないところまで読んでいました。
最後まで読んでよかったです。
倒錯的な生活を送る三人の物語。
やがて一人の男があらわれ、三人の平和が壊される。そのとき…。
そんなお話です。
ものすごく耽美な内容ですが、この作品のどこが面白いかと言われると、正直なところ答えずらいです。
「感性がいい」としか答えられません。
文章もそう華美ではなく、とても平板。
内容が耽美的なので、もっと華美な文章でもよかったと思いますが、そうなるとこの作者の作品にはならないのですよね。
でも、とても面白かったです。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.138
(5pt)

珠玉の恋愛小説

実は日本の女性の恋愛小説は苦手なのですが、これは面白かったです。
途中で飽きてきましたが、飽きたときにはもう引き返せないところまで読んでいました。
最後まで読んでよかったです。
倒錯的な生活を送る三人の物語。
やがて一人の男があらわれ、三人の平和が壊される。そのとき…。
そんなお話です。
ものすごく耽美な内容ですが、この作品のどこが面白いかと言われると、正直なところ答えずらいです。
「感性がいい」としか答えられません。
文章もそう華美ではなく、とても平板。
内容が耽美的なので、もっと華美な文章でもよかったと思いますが、そうなるとこの作者の作品にはならないのですよね。
でも、とても面白かったです。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.137
(5pt)

珠玉の恋愛小説

実は日本の女性の恋愛小説は苦手なのですが、これは面白かったです。
途中で飽きてきましたが、飽きたときにはもう引き返せないところまで読んでいました。
最後まで読んでよかったです。
倒錯的な生活を送る三人の物語。
やがて一人の男があらわれ、三人の平和が壊される。そのとき…。
そんなお話です。
ものすごく耽美な内容ですが、この作品のどこが面白いかと言われると、正直なところ答えずらいです。
「感性がいい」としか答えられません。
文章もそう華美ではなく、とても平板。
内容が耽美的なので、もっと華美な文章でもよかったと思いますが、そうなるとこの作者の作品にはならないのですよね。
でも、とても面白かったです。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.136
(2pt)

日本の長編にありがちな枚数稼ぎの「情痴小説」

 かなりの長さで、物語が破綻なく書かれてはある。一見「力作」である。しかし、これを外国語、たとえば、英語やフランス語に翻訳し、世界に出せるか? 出したら、たんなる三文小説だろう。日本の長編小説にありがちなパターンであるが、無駄な描写でいたずらに枚数を稼いでいる感がある。本作は400字詰め原稿用紙に換算して1000枚ほどだと思うが、「情報量」は100枚程度のものである。
 どの登場人物も、「物語」を語るための「道具」でしかなく、実際に生きている感じがしないし、共感もできない。本作をミステリーとして引っ張っていくサスペンス=「秘密」は、最後まで意味ありげなのであるが、その「秘密」は意外でもなんでもなく、誰でも予想のつく凡庸なものである。
 70年時代とその時代を生きた人々を題材にしたということであれば、藤原伊織の『テロリストのパラソル』の方が、文学としてリアリティがある。
 
 「浅間山荘事件」が時代背景としてあり、まるで関係あるかのように書き始められているが、あの「歴史的な事件」について、たとえフィクションでもなにか作者なりの見方があるのか、そういう興味で読み進んでいったが、結局、それは、「アクセサリー」にすぎなかった。作者がその世代に属し、それに拘りたいのだろうが、実際には、そこまで踏み込んでいない。ただ、これを情痴小説と見れば、それなりの鑑賞には耐えうる。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.135
(2pt)

日本の長編にありがちな枚数稼ぎの「情痴小説」

 かなりの長さで、物語が破綻なく書かれてはある。一見「力作」である。しかし、これを外国語、たとえば、英語やフランス語に翻訳し、世界に出せるか? 出したら、たんなる三文小説だろう。日本の長編小説にありがちなパターンであるが、無駄な描写でいたずらに枚数を稼いでいる感がある。本作は400字詰め原稿用紙に換算して1000枚ほどだと思うが、「情報量」は100枚程度のものである。
 どの登場人物も、「物語」を語るための「道具」でしかなく、実際に生きている感じがしないし、共感もできない。本作をミステリーとして引っ張っていくサスペンス=「秘密」は、最後まで意味ありげなのであるが、その「秘密」は意外でもなんでもなく、誰でも予想のつく凡庸なものである。
 70年時代とその時代を生きた人々を題材にしたということであれば、藤原伊織の『テロリストのパラソル』の方が、文学としてリアリティがある。
 
 「浅間山荘事件」が時代背景としてあり、まるで関係あるかのように書き始められているが、あの「歴史的な事件」について、たとえフィクションでもなにか作者なりの見方があるのか、そういう興味で読み進んでいったが、結局、それは、「アクセサリー」にすぎなかった。作者がその世代に属し、それに拘りたいのだろうが、実際には、そこまで踏み込んでいない。ただ、これを情痴小説と見れば、それなりの鑑賞には耐えうる。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.134
(2pt)

日本の長編にありがちな枚数稼ぎの「情痴小説」

 かなりの長さで、物語が破綻なく書かれてはある。一見「力作」である。しかし、これを外国語、たとえば、英語やフランス語に翻訳し、世界に出せるか? 出したら、たんなる三文小説だろう。日本の長編小説にありがちなパターンであるが、無駄な描写でいたずらに枚数を稼いでいる感がある。本作は400字詰め原稿用紙に換算して1000枚ほどだと思うが、「情報量」は100枚程度のものである。
 どの登場人物も、「物語」を語るための「道具」でしかなく、実際に生きている感じがしないし、共感もできない。本作をミステリーとして引っ張っていくサスペンス=「秘密」は、最後まで意味ありげなのであるが、その「秘密」は意外でもなんでもなく、誰でも予想のつく凡庸なものである。
 70年時代とその時代を生きた人々を題材にしたということであれば、藤原伊織の『テロリストのパラソル』の方が、文学としてリアリティがある。
 
 「浅間山荘事件」が時代背景としてあり、まるで関係あるかのように書き始められているが、あの「歴史的な事件」について、たとえフィクションでもなにか作者なりの見方があるのか、そういう興味で読み進んでいったが、結局、それは、「アクセサリー」にすぎなかった。作者がその世代に属し、それに拘りたいのだろうが、実際には、そこまで踏み込んでいない。ただ、これを情痴小説と見れば、それなりの鑑賞には耐えうる。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.133
(5pt)

★五つが最高評価であることが狂おしく思える

あらすじは省略するとして。矢野は片瀬夫妻に出会わなければ罪を犯すことはなく、平々凡々な女としての一生を終えたのだろう―――そうは思うものの、矢野がわずか儚い時間でも、生まれてきた意味に巡り合ったならばどんな悲劇が巻き起ころうが、出会いは宝なのだ。事件後の夫妻の関係、彼ら三人以外の社会の反応に好奇心を大きく擽られた。それを架空のものだと、何度も忘れそうになった。恋愛小説と呼ぶにはあまりにも性モラルのない奔放な世界に投げ出されるが、文字を追うだけで私の想像の中に彼らの過ごした夏が映画のように描きだされた。つまり小池真理子が上手いのである。同著「望みは何と訊かれたら」は浅間山荘事件後からスタートが切られるが、本作は同じタイミングで終焉を迎える。何にしろ、あの事件がひとつの時代を集約し、ピリオドを打ったことを改めて感じさせられた。★五つが最高評価であることが狂おしく思える。今まで読んだ、もしくはこれから出会う作品と並べたとしても本作は間違いなく高く秀でるだろう。読み始めてからは、まるで自身のレベル倍ほどモンスターに遭遇してしまったような、そんなトンデモなさが沸き上がる。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630