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クレシェンド
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クレシェンドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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天才的な学者や謎の解説老人、まことしやかな論考、 訪れるカタストロフと翻弄される青年 ミステリ好きな方ならドグラマグラへのオマージュとして、 SFも好きな方なら「日本沈没」や「BRAIN VALLEY」等と合わせて 認識をヘンカクする小説としてお楽しみいただけると思います。 できれば、「腐食の惑星」の続編も文庫化希望します。 | ||||
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怪奇小説には、多種多様な妖怪や怪物が存在する。しかし、この物語で登場する怪物は、史上最大の存在である。主人公矢木沢が、あるビルの地下で見た幻覚は、その正体を探索していくうちに、日本神話やマオリ族の神話の中に、その姿をおぼろげに見せて行く。それに呼応して、恐怖もまた巨大になっていく。ラベルの「ボレロ」のように、クレシェンド(次第に強く)なっていく。主題は反復され変奏されていくたびに、強大になっていく。日本人の意識の中に棲み、狂気の淵に導いていくものである。つまり日本そのものと同じ大きさがある。横尾忠則の装丁は、火山の熔岩の煮えたぎる火口を、黄泉の国に同定する。創意にあふれた美しいものである。主人公のために世界との総力戦を戦う少女、真壁岬(まかべみ㡊??き)の清浄な美しさが忘れがたい。怪奇小説の佳品である。並みの恐怖では飽き足らない読者に勧めよう。 | ||||
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