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クレシェンド



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【この小説が収録されている参考書籍】
クレシェンド
クレシェンド (角川文庫)

クレシェンドの評価: 3.25/5点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(2pt)

謎はすべて解けなかった

あの真壁岬登場、てっきりミステリだと思って買ったのですが、まるで期待外れ。
日本人論を書きたいけど、論文として書くには根拠が足りないから、小説仕立てにして登場人物に語らせただけの本でした。
クレシェンド (角川文庫)Amazon書評・レビュー:クレシェンド (角川文庫)より
404106239X
No.3:
(5pt)

本歌取り

天才的な学者や謎の解説老人、まことしやかな論考、
訪れるカタストロフと翻弄される青年
ミステリ好きな方ならドグラマグラへのオマージュとして、
SFも好きな方なら「日本沈没」や「BRAIN VALLEY」等と合わせて
認識をヘンカクする小説としてお楽しみいただけると思います。

できれば、「腐食の惑星」の続編も文庫化希望します。
クレシェンド (角川文庫)Amazon書評・レビュー:クレシェンド (角川文庫)より
404106239X
No.2:
(1pt)

これは何だったのか?

やたらと評価が高い著者ですが、「匣の中の失楽」に続く読後がっかり作でした。
幻覚を見た男がなんやかんやで、日本語と日本人についての自論をのべるだけ。
起伏に乏しくストーリー性も皆無。
半村良のようなエンタメへの昇華もできておらず、後半はただただ読むのが辛かった。
クレシェンド (角川文庫)Amazon書評・レビュー:クレシェンド (角川文庫)より
404106239X
No.1:
(5pt)

史上最大の怪奇小説

 怪奇小説には、多種多様な妖怪や怪物が存在する。しかし、この物語で登場する怪物は、史上最大の存在である。主人公矢木沢が、あるビルの地下で見た幻覚は、その正体を探索していくうちに、日本神話やマオリ族の神話の中に、その姿をおぼろげに見せて行く。それに呼応して、恐怖もまた巨大になっていく。ラベルの「ボレロ」のように、クレシェンド(次第に強く)なっていく。主題は反復され変奏されていくたびに、強大になっていく。日本人の意識の中に棲み、狂気の淵に導いていくものである。つまり日本そのものと同じ大きさがある。横尾忠則の装丁は、火山の熔岩の煮えたぎる火口を、黄泉の国に同定する。創意にあふれた美しいものである。主人公のために世界との総力戦を戦う少女、真壁岬(まかべみ㡊??き)の清浄な美しさが忘れがたい。怪奇小説の佳品である。並みの恐怖では飽き足らない読者に勧めよう。
クレシェンドAmazon書評・レビュー:クレシェンドより
4048734350

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