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ドグラ・マグラ



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ドグラ・マグラの評価: 3.96/5点 レビュー 504件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全349件 321~340 17/18ページ
No.29:
(5pt)

素直に、面白い

《これを読む者は、一度は精神に異常をきたす》という、凄い触れ込みですが、私は特に精神に異常をきたす事はなかったので、そんなに恐れなくても大丈夫な書物だと思います。ただ。物語の中に出てくる『キ〇ガイ地獄外道祭文』は、精神病経験のある私にとって、大変ショッキングなモノだった事には間違いありません。これを読んだ時は、悪い夢を見ているような、脂汗の滲む思いをしました。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.28:
(5pt)

名作であり迷作にも感じました

正直なところを言いますと、上巻はほとんど理解を超えていました。文体も時代差のためか私には読みにくく感じられましたし、一般的な推理小説のような流れではないのでなかなかに疲れました。
理解不能は承知しつつも下巻に手を出してみると事件という面がだいぶ前面に押し出されてきていたので幾分読みやすくはありました。が、読みきってみると完全に混乱しました―幸い、精神に以上をきたすほど理解しませんでした―
理解を超えたものだったにも関わらずなぜか頭に残る不思議な作品です。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.27:
(4pt)

人間が書いたものに思えない

 脳をわしづかみにされてぐちゃぐちゃにかき回されたような感覚というものを、この本を読んで初めて経験しました。
 レビューのタイトルどおり、とても人間がこのような物語を書いたとは、到底信じれられません。
 正直、私のような凡人には、全てを理解することは不可能です。しかし、この本を読むことができて、自分はとても幸運です。
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)より
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No.26:
(4pt)

この本の怖さ

作者である夢野久作は読んだ人が狂ってしまう本を書こうとした。
それがドグラマグラである。
ドグラマグラは一読むと精神に異常を来すといわれるのは、作者が読者を狂わすことを目的として製作された書物だからである。
読者は主人公と同じように、「胎児の夢」と題する論文やお経を手にし読むことになる。
作中には映画も登場する。「暗転」からはじまり「暗転」で終わる。
これも夢野は読者に主人公と同じように映画をみたという経験をさせるために考えだされたものだ。
人を狂わす装置として生み出された本、それがドグラマグラだ。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.25:
(5pt)

ただ圧倒。

「胎児よ 胎児よ 何故踊る 母親の心がわかって 恐ろしいのか」
1ページ目をめくると、「冒頭歌」と称して上の一文が載っている。
この一文を読んだだけで、この小説の神秘性に引きずり込まれるだろう。
全編を通して異様な雰囲気の中、不気味なまでに軽快な語り口。
推理小説などというジャンルにはめ込む事のできない、圧倒的なスケール。
夢野久作が10年間推敲に推敲を重ねて完成した作品で、怪奇小説の中でも異端児と言っていいと思う。
「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」とまで評されている。
しかし、たとえ精神に異常をきたしたとしても、一生に一度は読んでおきたい作品であることは疑いない。
途中まで読むのがしんどくても、後半はスイスイ読める。
そしてその結末には、誰もが必ず圧倒されるだろう。
クセはあるが、ハマると何度でも読み返したくなる、麻薬的一作。
普通の小説には飽きたという人は、是非ご一読あれ。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.24:
(5pt)

あえて注文をつけてみました

夢野久作といったら『ドグラ・マグラ』。確かに凄い小説です、『ドグラ・マグラ』は。探偵小説というジャンルを超え、その怪奇さ幻想さで読む者を驚かせ、呆然とさせ、クラクラと目眩にも似た陶酔感に酔わせる。著者畢生の代表作です。本書にはこの長編と、掌編『瓶詰の地獄』、中篇『氷の涯』の三篇が収録されています。
代表作ではありますが、できれば本書の五分の四を占める『ドグラ・マグラ』、あえてこの大長編をはずして他の作品を多く入れてほしかった。『少女地獄』、『女坑主』、『あやかしの鼓』、『死後の恋』などなど、その題名を聞いただけでゾクゾクしてくるような、そして読んでみると本当にゾクゾクする優れた作品が数多くあるのだから。評判の高い『ドグラ・マグラ』は読んだことがあるが、他の夢野作品を読んだことがないという人もいるでしょうから。『ドグラ・マグラ』に挑戦してはみたものの、その長さと内容のため途中で挫折、他の夢野作品を読んでみるのをためらっている人もいることでしょうから。
トリッキーな掌編、サスペンスあふれる中篇、そして代表作の大長編。文句のつけようのないラインナップですが、ムリして注文をつけてみました。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
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No.23:
(5pt)

正木博士vs若林博士vsあなたの脳

単にミステリィといったカテゴリーではくくれない『宇宙』を持った日本文学史上例をみない作品だ。1935年の完成だが10年の歳月をかけ徹底した推敲に推敲を重ねている。小栗虫太郎『黒死館殺人事件』や、中井英夫『虚無への供物』とともに、日本探偵小説三大奇書に数えられるようだが文字の持つ力がこれほどまでに怒濤のように押し寄せ、読む者の心を不安定にしてしまう作品は世界中が探してもこの一冊だけかもしれない。
あらゆる意味で先駆的だ。『脳』に根ざすストーリー展開は現代本格の人々に多大な影響を間違いなく与えている。胎内で胎児が育つ10ヶ月のうちに閲する数十億年の万有進化の大悪夢の内にあるというエルンスト・ヘッケルの反復説を下敷きにした壮大な論文『胎児の夢』や、「脳髄は物を考える処に非ず」と主張する『脳髄論』に読む者は始めから翻弄され続け、区切りの無いストーリーに休む間さえ与えられない。
出てくるキャラクターもものすごく強烈だ。頻繁に笑い続ける正木博士vs若林博士vsあなたの脳の戦いが読了まで続けられる。読んだものは一生忘れられない強烈な一冊となること間違いなしだ。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.22:
(5pt)

見事にハマリました。

人に薦められて読みました。
正直、前半3分の2は苦しかったです。文章の区切りがなかなかつかず、構えて読む必要がありましたが、残りは一気に読めました。この残り3分の1で完全にハマった感じです。最後は、え〜っという感想とあーそうだろうなという感想の両方です。
これから読む人は、先に自分でジャンルを決めてしまわないで読んだ方がいいでしょう。
私に薦めてくれた人は、3年かかっても読みきれなかったそうですが、ハマル人は、見事にハマル本です。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.21:
(5pt)

10年ぶりに再読しましたが,やっぱりすごい作品です.

 真夜中,どこかから聞こえてくる時計の鐘の音で目が覚めた「私」は、すべての記憶を失くしてしまっていた. 隣の部屋には少女(どうやら自分の許婚らしい)がわめき散らしているのだが、自分には全く身に覚えがない。 もう一度眠りについた「私」は、やがて朝になり再度目を覚ますのだが,そこに九州帝国大学医学部長を名乗る紳士がやってきて(どうやら「私」は九州帝大病院の精神科病棟の一室にいるらしい)、その紳士に連れられて失くした記憶を取り戻しに出かけるのだが...。 人により評価が真っ二つに分かれる作品です。 分厚い上下二巻組の作品であり、途中に「胎児の夢」と題する論文などが挿入されているので、読んでいて辛くなるかもしれません。 しかし、それを我慢して読み進めていくと、私と同じようにその結末にきっとあなたも圧倒されることになるでしょう。 結末のインパクトが失われてしまいかねないので、深く突っ込んで書けず申し訳ないのですが、世界に誇れる作品に仕上がっているということだけは言っておきます。 あなたがこの作品について、少しでも気になったことがあるのなら、一度手にとってみることを強くお勧めします。 そしてその時に,途中で放り出してしまいたくなるかもしれませんが、ぜひ最後まで頑張って見てください。この作品の世界観は、きっとあなたを大きく変えてしまうでしょう。 それでは御健闘をお祈りします.
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.20:
(5pt)

奇書ではなく稀書

最初に読んだのは高校の時。よく分からなかった。大学の時に再読したが、その時には、作者が表現をしたかったことが何となく分かった。本書は非常に良く出来ています。純粋に物語としての面白さ、ヒトという生物の持つグロさ、人間固有のモラル・インモラル等々、個々の読み手によって、強調される部分が違うでしょう。おすすめの一冊です。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.19:
(5pt)

絶望という名の輪廻転生。

 どこの国だったか忘れたが、かつて囚人に対する刑として次のようなものがあったらしい。1日目は、囚人にスコップを渡し地面に穴を掘らせる。そして、2日目には、1日目に掘ったその穴を埋めさせる。そんな作業を延々と幾日も続けさせるうちに囚人は生きる希望さえ失なうほどの苦しみを覚え、終には、囚人は神経がふれてしまうのだと言う。そんな感覚を読了後この小説は感じさせる。明確な悲劇とか、苦痛とかそういった類の鋭い痛みを伴った感覚ではない。目覚めた直後のぼんやりとした感覚と、果てしなく続くかのような空虚。「結局、何をやっても無駄なんだ・・・。」という絶望が未来永劫果てなく続く。長編小説であり相当の長さだが、、最も驚愕すべきは、作者が本書によって伝えたいことは作者の名と同じく「何も無い・・・。」と言うことだ。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.18:
(5pt)

奇跡

 これを読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる、伝説的本。 内容もかなりいっちゃってて、みんな狂ってる狂ってる。 読み終わるまで本当にあっというまで、何が起こったのか、何が起こらなかったのか、それすらが混沌の中に沈み込んでいく。一応、読み終われば、一応の解釈は得られるが、深く読み込んでいけば、そんな解釈すら揺らぐほどのめまいを起こす。 本好きなら一度は読んでおくべし。
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)より
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No.17:
(5pt)

どうしても2回以上は読んでしまう。

少ない登場人物で構成された大作である「ドグラ・マグラ」は、読中は息苦しく窒息感を感じ、読後はやっと開放はされたが自分がメビウスの輪に嵌ってしまった様に感じてしまった。どうしてもミステリー界での取り上げられが多い作品では在るが、文学としてももっと再評価されてしかるべきでは?夢野作品を「ドグラマグラ」から読みたいという人は、コンパクトに名中・短編をまとめた現代教養文庫の方がお勧めです。(この1冊では偏った形で著者を理解してしまうのでは?)
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
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No.16:
(4pt)

 

謎解きとは別の部分で読んでいて「ハッ」とする文章が僕にはいくつかありました。まさしく白昼夢から醒めた時のように。またはこの物語中で語られる心理遺伝を起こしたときもこのような感覚になるのでしょうか?夢か現実か? 正常か異常か?がわからなくなるような混沌とした世界観に引きずり込まれる見事な作品でした。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.15:
(5pt)

少なくとも四つのアイデアを内包する

一級の幻想小説ではある。読後、いくつの幻想アイデアが重複しているのか数えてみたが、物語全体に影響を及ぼすオチのようなものが少なくとも四つある。考えれば考えるほど奥の深いアイデアである。読む人によっては、四つ以上のアイデアを発見する人もいるかもしれない。主人公がいったい睡眠をいつとっているのか気になった。しかし、ちゃんと四時間も昼寝していることに気づいた時は、戦慄というか爆笑である。昼寝をしていない他の登場人物たちは、場合によっては、全員発狂である。読みごたえのあるアイデアは確かにこの本にはある。興味のある人には、一読して、いくつのアイデアが発見できるか試してみて欲しい。
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)より
4041366046
No.14:
(5pt)

日本の幻想小説、ホラーはこの小説に始まる

日本で幻想文学小説を始めて書いたのは著者の夢野久作であろう。この小説が日本の猟奇・ホラーの原点とレビュアーは断言したい。論客、呉智英氏が大学の文学・思想サークルに入部した時に、先輩が口にだしたのがドグラマグラという小説の名前だったそうだ。ストーリーは精神病院で目覚めた青年が記憶喪失の状態から始まる。なぜ自分がここにいるのかわからない。二人の医師がいれ代わり病室に現れ、それぞれ異なる経緯と状況を主人公に語り、主人公は混乱する。読者も主人公と同じく混乱の中に、巻き込まれる。隣の部屋には少女がいるようだ。小説の中にはアホダラ経や論文「胎児の夢」が入れ子で挿入され、主人公の過去が中国の皇女の逸話と重なりあって、読者は混乱した迷宮の中で迷子のような不安と不思議な快感を感じる。ブーンという音で主人公が目覚め、エンディングはまたブーンという音で終わり、スト-リーは円環構造である。映画化された時は小説に全く忠実な世界が美術監督の木村威夫でビジュアル化され、感激した。故桂枝雀の教授役がよく似合っていた事が印象的だった。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.13:
(5pt)

夢野久作とドグラ・マグラのための本

本書は夢野久作集と銘打ってありますが、夢野久作の作品を全く知らない方にとっては少なからずとっつきにくい内容になっていると思います。その理由としては、収録作品が「瓶詰の地獄」「氷の涯」「ドグラ・マグラ」の三作しかないうえに、代表作である「ドグラ・マグラ」が全804P中631Pを占める大長編であることがあげられます。このことから本書は、夢野久作集というよりは、集大作である「ドグラ・マグラ」を読むための一冊といってよいと思います。そういった意味で、「ドグラ・マグラ」として薦めるのなら、三大奇書の一つとして読みたい方や夢野久作作品の終着地点として読みたい方など、「ドグラ・マグラ」に集中して興味がある方が最適だと思います。夢野久作の短篇や中篇がたくさん読みたいという方には、収録作品数が少ないのであまりお薦めしません。付録として収録されている「夢野久作の作品について」は夢野久作の息子さんである杉山龍丸氏が書かれたものです。本書を最後まで読み終えた後のステキなお楽しみです。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
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No.12:
(5pt)

・・・・?・・・・

何故だか、リンチーっぽい。(違うかな?)
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.11:
(5pt)

胎児の夢

「胎児の夢」ということが理解できなかったなら、おそらく、この作品の価値を少しも見出せないだろう。しかしながら、なだいなだ氏の解説の通り、この作品は誰にも理解できるものではなく、それだからこそ様々な解釈の余地を残していると言える。明確な結論を欲しがる性格の人は読むべきでないでしょう。この作品は結論としては示されていない。ここから何かを自分で見つけ出さねば、全く何の意味もないだろうと思われる。中盤から主人公らしき「私」が資料を読み始めるのだが、そこが古文だったりするし、動きがないので退屈に感じる。そこは読者にも錯覚を起こさすための、作者による計画的な罠である。ここを乗り越えたら、終わりまでが短すぎると感じるくらいだろう。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.10:
(5pt)

頭をおかしくしたい人へ

この本をよんでいると頭がおかしくなります。というのも、夢野の独特な世界にひきずりこまれてしまうからです。精神遺伝を主題にした推理小説。始めはこの小説の不思議な雰囲気のせいで先に進みにくいかもしれませんが、そのうちにすごくおもしろく読めます。最後には、自分の存在意義まで不安にさせられるかもしれません。輪廻転生、精神、アイデンテイテイー、これらの答えのない自己への疑問を夢野自身がこの小説の中で奮闘して、なんとか導き出しているものです。すごくおもしろかった
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038

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