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極限脱出 9時間9人9の扉 オルタナ



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極限脱出 9時間9人9の扉 オルタナの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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No.1:
(8pt)

極限脱出 9時間9人9の扉 オルタナの感想

好みの内容でした。
ジャンルはSFミステリ+脱出ゲームもの。
NintentoDS用ゲームソフト『極限脱出 9時間9人9の扉』のシナリオを元に、黒田研二氏によって小説化された作品です。

ルールが面白いので少し説明します。
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・9人が閉ざされた空間に閉じ込められ、9時間以内に脱出しなければ死が待つ。
・9人にはそれぞれ1~9の番号が割り振られている。
・脱出する為の各所に番号が書かれた扉があり、扉を開ける為にはメンバーの数字の組み合わせによって生まれる「数字根」を合わせる事が必要。

この「数字根」を使ったルールが斬新でした。
※数字根というのは、足し算後の各ケタの和を1桁になるまで求め、最終的に1ケタになった数の事。
例:1と5と7の数字根は、1+5+7=13⇒1+3=4
4の扉を開ける為には、1と5と7の番号の人が必要(2,4,7でもよい)。かつ、該当者以外は扉の中へ入れない。
という具合です。
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どの組み合わせで扉に入るのか?扉の先に死体があれば犯行の可能性があるのは誰なのか?
途中途中、数字根を計算しながらこの人物が怪しいとか考えながら楽しみました。

コテコテの頭脳戦ものかと思えば、上記はルールの土台の1部なだけであり、中身はSF的な特殊状況を用いたシナリオになってます。
SF的な所は好みの分かれ所ですが、作品全体を通して意味があるシナリオ作りなので個人的には意表を突かれつつ楽しめました。

探偵役がスーパープレイ過ぎて、そんな手がかりあったっけ?と一気に解決する様が困惑でしたが、気にしなければデスゲームや脱出もの作品としてはクオリティ高い仕上がりで良かったです。結末も綺麗にまとまっていて、この手が好きな人へはオススメです。

難点は講談社BOXの値段が高い事。しかも上下巻。。。1冊の文庫で値段がお手頃ならもっと読まれると思いました。

※余談ですが、ゲームもプレイしました。
ゲーム版で説明不足に感じる点は、後発の小説版の方が丁寧に説明されています。
謎解きの仕掛けはゲーム版の方がしっかりと作られていました。何故ここで、この問題なのか段階的に意味がある作りでした。
エンディングについては小説版がベスト。とても素敵な気持ちよさで終わるので小説版が真のエンディングでしょう。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
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