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ベルリン飛行指令



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ベルリン飛行指令の評価: 8.50/10点 レビュー 2件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

冒険小説の傑作!

日本が対米・英戦争を開始する前年に、名戦闘機・ゼロ戦が密かにドイツまで飛んでいた! という驚天動地のお話。個人的には、佐々木氏の代表作といわれる「エトロフ発緊急電」より、こちらの方が面白かった。
本作、「エトロフ」、「ストックホルムの密使」で第二次世界大戦三部作と言われている通り、「エトロフ」と登場人物が共通する(「ストックホルム」は未読)が、話の内容は全く別物。スパイアクションの「エトロフ」に対し、こちらは航空冒険小説というべきか。「エトロフ」が「針の眼」を連想させるのに対し、こちらは「もっとも危険なゲーム」など、ギャビン・ライアルを思い出させた。
主人公・安藤大尉は騎士道精神にあふれた戦士であり、当時の日本海軍主流の価値観との相違に悩みながらもストイックに自分の美学を追求する・・・ハードボイルドの本流が見事に展開され、読むものを魅了して行く。
史実として、ゼロ戦がドイツに届けられたのか否かは関係なく、当時の緊迫した世界の状況が丁寧に描かれていて、第二次世界大戦前史としても面白かった。

iisan
927253Y1

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