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邪魔



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【この小説が収録されている参考書籍】
邪魔
邪魔〈上〉 (講談社文庫)
邪魔〈下〉 (講談社文庫)

邪魔の評価: 6.33/10点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(8pt)

邪魔の感想

奥田氏の初期作。3作目。
味付けは2作目の「最悪」と同じ。犯人探しのミステリーではなく、展開を楽しむエンタメ系の小説。
でも決して楽しんで読める小説では無く、読み手によっては、そのエンディングも含めて、イライラ感やストレスが溜まる小説だったかもしれない。
しかし、当方、こういう流れ好きですね。奥田作品は、伊良部ドクターのギャグ系より、こっちの人間模様系の長編が面白いと思う。
世相を皮肉るちょっとした社会現象、脇役の何気ない癖や行動。こういった描写が、小説に妙にアクセントを付けてくれ、時には笑わせる。
当方、文庫本新装版で読みましたが、上下で800ページ強、あっという間に読み終えました。

メインの登場人物は、主婦・恭子と刑事・久野。
でも、主役は恭子だろう。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.3:
(7pt)

まあまあでした

いろいろな人生がある。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:
(7pt)

いとも簡単に壊れる、平穏な日常

「最悪」と並び称される、奥田英朗の長編犯罪小説。平穏な日常がいとも簡単に崩れ去って行く恐怖を鮮やかに描いた、傑作エンターテイメント作品である。
東京郊外の住宅街に暮らす及川恭子は、近くのスーパーにパート勤務しながら二人の小学生の子供を育てている専業主婦だった。ある日、夫が勤務する会社が放火され、たまたま宿直だった夫は火傷を負って入院するが、第一発見者として警察から事情を聞かれ、さらに容疑者扱いされるようになる。夫の無実を信じている恭子だったが、ふとしたことから、夫に疑惑を抱くようになった。それでも、子どもたちとの平穏な日常生活を守るために、恭子は強く生きようとする。
放火事件を担当する刑事・久野は36歳独身。7年前に愛妻を交通事故で亡くしてからは義理の母を自分の家族、心の拠り所とし、不眠症に悩む孤独な生活を送っていた。放火事件の捜査の進展とともに、二人の人生の様相が変化し、やがて絡み合い、予測不可能な展開を見せるようになる・・・。
主人公二人(もう一人、高校生も重要な役割りを果たしているのだがキャラが希薄)の描写が絶妙で、ぐいぐい引き込まれ、いつのまにか及川恭子に心を寄せている自分を発見することになる。この辺りのストーリーテラーぶりは、さすが奥田英朗である。あえて欠点を探せば、久野と義母との関係が今ひとつ説明不足というか、腑に落ちない。登場人物たちのさまざまなトラブルや疑問にあえて明快な答えを出さないまま終幕を迎えるのも、奥田英朗流である。
重いノワールというより、犯罪をテーマに時代を描いた心理エンターテイメント作品として楽しめる。ミステリーファンに限らずオススメしたい。

iisan
927253Y1
No.1:
(8pt)

邪魔の感想

『最悪』と同じくちょっとしたことからどんどん追い詰められていく人達の物語で、同じように読み終ってもあまり救いもないのですが、読み始めるとやめることができませんでした。
作者の筆力がすごいと言うか、人物描写は抜群に上手いと思います。
特に及川恭子の気持ちに引き込まれていきました。
些細なトラブルからどんどん深みにはまっていく人間の脆さは不安の裏返しなんでしょうけど、ちょっとしたことでもきちんと受け止めて次へ進まなければ・・・と自分のことを考えてしまいました。
先が読めず小説としては面白いのですが、すごく疲れました・・・。

たこやき
VQDQXTP1

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