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聖夜の嘘



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【この小説が収録されている参考書籍】
聖夜の嘘 (ハヤカワ・ミステリ)

聖夜の嘘の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

あまりにも都合が良過ぎるヒーローで、マイナス1ポイント

キース・ピータースン名義の新聞記者ジョン・ウェルズを主役にしたシリーズで知られるクラヴァンの21年ぶりの邦訳作品。アメリカでは2021年から年に1作ずつ刊行されている新シリーズ、英文学教授探偵「キャメロン・ウィンター」シリーズの第1作である。
主役のキャメロンは元海軍特殊部隊員で英文学教授という、文武両道に秀で見た目もセクシーな30代後半の独身男。おまけに人が話すことやニュースに接すると「その世界に入り込み真相を探り出す」という、特殊な思考の習慣」を身に備えているのだからまさに無敵。難事件もスッキリと解決してしまう。その割には出会った女性たちとの関係作りが下手くそで、読者をヤキモキさせるのがご愛嬌。本作は恋人の殺害を自供した元軍人の弁護士となった、かつての教え子女性からの依頼で、事件の背後に隠された驚くべき真相を明かすという謎解きが本筋なのだが、それ以上にキャメロンの思考プロセスの重要度が高いため、ミステリーとしてはやや物足りない。
緻密な証拠集めと推理で謎を解く探偵ではなく、なるほど、こういうキャラ設定もアリなのかと納得できそうな方にオススメする。

iisan
927253Y1

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