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風に立つ



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【この小説が収録されている参考書籍】
風に立つ (単行本)

風に立つの評価: 6.67/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

風に立つの感想

親子の葛藤を描いた作品。
完全なるノンミステリー。著者のイメージからミステリーを期待したい方は、パスしてOK.
でも読んで損はない。読後感はとてもよろしい。

物語は、補導委託で問題少年を受け入れた南部鉄器工房の親子と工房の職人、そしてその少年を中心にして話が進む。
工房の息子が父に思うわだかまり。少年の心のわだかまり。さらに少年の両親の思いと工房の父の思い。これらが徐々に明らかになり、ほぐれていく。

話は淡々とゆっくり進む。さほど大きな事件が起こるわけでもない。エンタメ感は一切期待してはいけない。
面白さを求めるのではなく、感動・感情の揺れを味わいたい。そういう作品であった。

惜しむべきは、南部鉄器を育んだ岩手の風土、自然、季節の変化などの言及が物足りない。唯一「チャグチャグ馬コ」については、興味深く読めた。
工房で仕事をした少年が南部鉄器に何を感じたのか、ここへの言及はあっても良かったのでは。
それらがマイナス評価。この辺りを十分に書き込み本書のテーマと融合させたら、より重厚な一冊となっていたのでは、、、

よって、アマゾン評価の5点には届きませんでした。4の下で、7点です。

マッチマッチ
L6YVSIUN

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