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誰が勇者を殺したか



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【この小説が収録されている参考書籍】
誰が勇者を殺したか (角川スニーカー文庫)

誰が勇者を殺したかの評価: 8.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

誰が勇者を殺したかの感想

各所で話題の作品ということで読んでみました。
よく纏まっていて、とても読みやすいと思います。
ただ、ミステリーとしては特段目新しさもありませんでした。

吉田
4GIBMMLJ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

誰が勇者を殺したかの感想

素晴らしい作品でした。そしてとても感動した作品で大満足です。(☆9+好み)

過度に期待されると思っていたのと違うという評価なりそうなので最初にターゲット読者をお話しますと、本書はライトノベルやファンタジーが好きな人向けです。
ジャンルもミステリの手法を用いた勇者の物語という所です。ミステリとしての仕掛けに期待するお話ではありません。ただタイトルにある通り『誰が勇者を殺したか』という謎から始まるミステリー要素の扱いが巧く、とても惹き付けられる読書でした。ミステリーを用いていますがその効果がミステリ作品としてではなく、勇者物語を深める為の目的に使われているのが巧い作品でした。

物語は魔王が倒された後のお話。勇者は魔王を倒したと同時に帰らぬ人となった。かつて仲間だったパーティーに勇者の過去と冒険話を聞き進めていく中で全員が勇者の死の真相について言葉を濁す。誰が?何故、勇者は死んだのか。という流れ。

本書の巧い所はインタビュー形式による群像劇と再検証ものの構成。インタビューワーと読者が同じ目線になっており、各人物達の視点から徐々に勇者の姿が見えてくる構成が面白い。そして語り方や描き方の文章が巧くて心に響くポイントが豊富でした。本書あとがきに著者のコメントがありましたが、本書の根底にある著者の熱い想いがしっかりと込められているのを感じました。作中にあるセリフ1つ1つに心を動かされる理由がわかりました。これはある種の気持ちの比喩の物語であり見事に作品に昇華されています。

表紙や挿絵も作品に適していて良かったです。
ラノベレーベルだと変に読者に媚びいったものがあったりして外で読むとき開き辛かったりするのですが、本書はそういう事はなく表紙含む作品の世界を引き立てるイラストとしてとても良いものでした。

元々はなろう系のWEB小説だったと知り読みに行きました。比較すると本書にて追加された最後のエピソードがより一層作品を良いものにしています。素晴らしいエンディングで本当に大満足の読後感でした。ラノベ系のミステリーやファンタ―ジー好きにはとてもオススメです。

中身の感想はネタバレで。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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