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スクイズ・プレー



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【この小説が収録されている参考書籍】
スクイズ・プレー (新潮文庫)

スクイズ・プレーの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ハードボイルドとベースボール。これぞアメリカ!

現代文学作家として知られるポール・オースターの幻のデビュー作。1980年代のニューヨークを舞台にした正統派のハードボイルドである。
冴えない私立探偵・マックスの事務所を訪れたのは、絶頂期に交通事故に遭って引退し、今は議員候補と目されている元大リーガー・チャップマンだった。命を狙うという脅迫状を受け取ったという。脅迫状は殺意を匂わせているのだが抽象的で、さらに5年前の約束を守れというのだが、チャップマンは心当たりがないという。犯人の意図を探るために関係者に聞き込みを始めたマックスはいきなり危険な雰囲気の男たちから脅迫された。男たちをよこしたのは誰か? 調査を進めると5年前の交通事故、チャップマンの妻の不倫などを巡って不可解な事態がいくつも判明し、背景には複雑な人間関係があるようだった…。
私立探偵、マフィア、警官、弁護士、郊外住宅の富裕層など完璧な道具立てで、登場人物のセリフ、行動も全て古典的なハードボイルドを踏襲している。それにさらに、メジャーリーグが絡んでくるのだから、アメリカン・エンタメの完成品というべきだろう。
正統派ハードボイルのファンに絶対のオススメである。

iisan
927253Y1

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