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(短編集)

ハートフル・ラブ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ハートフル・ラブ (文春文庫)

ハートフル・ラブの評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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(7pt)

ハートフル・ラブの感想

著者のタイトルに釣られて手に取りました。
まず手に取る読者層は『イニシエーション・ラブ』『セカンド・ラブ』といった流れを期待して手に取ると思います。本書は7つの短編集となっており、どの作品も仕掛けが施された作品となっており楽しめました。

短編集としての作品の並びが良かったです。
冒頭は日本推理作家協会賞候補となった短編『夫の余命』。まずはこの作品で本書の期待に応えてきました。
続いて『同級生』は著者の他の本を知っているとこれ系できたかという思いと、これもアリな作品集なのね。と思い当たる事でしょう。中盤の『なんて素敵な握手会』は4ページのショートで、サクッと仕掛けを楽しめて気分転換になった作品で巧いです。そこから頭を使う作品を配置していき、最後は書下ろしの『数学科の女』。
個人的にはこの最後の『数学科の女』が本を手に取った時の期待に沿っていて好みでした。
作品並びの始まりと終わりが良かった構成なので読後感は満足で本書を閉じる事ができました。

『数学科の女』について。好みではあったのですが、似たような真相の純愛を用いたミステリを他で知っていた為、結末が読めてしまったのとそれを超えるものではなかった為、印象が薄かったのが正直な気持ち。ただ短編として最小限の設定で構築されておりイヤミスとして楽しめた作品でした。

タイトル『ハートフル・ラブ』の名づけが巧く、それで統一された作品集として良かったです。

▼以下、ネタバレ感想

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