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死ぬほどいい女



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【この小説が収録されている参考書籍】
死ぬほどいい女

死ぬほどいい女の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

多少、スティーヴンキング的な?

キング氏の小説は長いものが多いですが、ジムトンプスン氏の小説は程よい?長さで飽きさせずドンドン読み進めます。
ちょっとだけファンタジーっぽい点もあって、キング氏の本と似てるな〜という印象でした。
気軽に読めて(旅先でとか、電車の中でとか)あとを引かないので、軽いものが読みたい方にはお勧めです。

あと数冊挑戦してみようと思っています。

ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

こういう人生を誤る男はいるだろうね

重犯罪じゃなくても法に背き悪事を重ねる男っているよね。
大抵は深く考えずにその場での思いつきといった短絡的な思考の末の犯罪ってことになるんだろうけど。
しかし、生まれ育った過去と現状を考えたら、この先自分にはいったい何が待っているのだろうと、鬱屈した気分でその日その日を過ごすのは間違いないところである。
主人公はそんな男。訪問販売で稼ぐしか今のところ他にやれることもない。売り上げの伝票を操作して金をごまかしては酒を飲むしか楽しみは無い。
しかし、彼の上司はなかなかキレル男。やっていることを見透かしたように嫌味をいう。そんな時一軒の家で老婆に品物を売りつけていると奥に若い女がいて老婆が妙なことを言いだした。
主人公のドリーは一目見てこの女モナに心を奪われる。それほどいい女だった。
ここからドリーは少しづつ道を踏み外していく。そこが面白い。だれだって男であればその辺は分かる。そこを大げさにではなくむしろ冷静に書いていく。
女には秘密があった。ドリーとモナ。破滅の物語だけれど共感する部分は多い。淡々と手を悪事に染めていくドリー。それもみんなモナのためだった。
死ぬほどいい女。それがモナ。無計画で行き当たりばったりの犯罪と言えば『復讐するは我にあり』がインパクトが強烈で今でも思い出すが、この本のラストはジム・トンプソンとしても
ただの安っぽいペーパーバックに小説を書きなぐっている作家じゃないぞと言っているような洒落て深いラストにしています。
ジム・トンプソンの作品の中では評価が高く知られた作品ですから読んでおいて損はないでしょう。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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