■スポンサードリンク


人形は指をさす



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
人形は指をさす (集英社文庫)

人形は指をさすの評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

はじまりは面白かったのですが、期待以上のものはありませんでした。

犯罪の着想や、個性的な刑事たちの描写は確かに奇抜で新鮮でした。
最初は面白く読んでいたのですが、あまりにも盛り込みすぎて?ついていけないところも。
表紙はイマイチかな?タイトルは良い!
あと、ちょっと長い。

警察ものとして読むよりも、娯楽的?話題として読んだ方が精神的にスッキリするかもしれません。
映画を観るように小説を読む。そういう面では面白いミステリーでした。
新しいものを求める人にはお勧めです。

ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)

怒りを派手にぶちまける主人公に苦笑い

イギリスの新人作家のデビュー作。サービス精神にあふれた、娯楽ミステリーである。
ロンドン警視庁殺人課の部長刑事ウルフが電話で行くように指示された殺人現場は、ウルフの自宅の真向かいのアパートだった。そこにあった死体は、それぞれ別人から取った頭、胴体、両腕、両足が縫い合わされているというグロテスクなものだった。しかも、頭は4年前にウルフと因縁浅からぬ経緯があった服役中の連続殺人犯ハリドのものであり、右腕の指はウルフの自宅を指し示していた。さらに、ウルフの元妻でテレビレポーターのアンドレアのもとに6人の名前を記した実行日の日付入りの殺人予告リストが届けられ、その6番目にはウルフの名前が書かれていた。ウルフを中心に警察は厳重な警戒態勢を取るのだが、リストの一番目に書かれていたロンドン市長が、予告通りの日に殺害されてしまった。無様な事態に焦った警察上層部は、ウルフを外して捜査を続けようとするのだが、事件に執着するウルフは納得せず、一人で暴走してしまう・・・。
とにかく派手な仕掛けで読者の度肝を抜き、性格破綻者気味の主人公と一癖も二癖もある周辺人物とがぶつかり合い、ストーリーは波乱万丈。シリアルキラーものでは珍しく、犯人視点での部分がまったくないにも関わらずスリリングである。犯行動機、事件の背景などに若干の不満はあるものの、スピード感、キャラクターの立ち具合などが、その欠点を補っている。
連続殺人ものだが恐怖感を煽るようなところがないので、娯楽性の強い犯罪ミステリー、警察小説ファンにオススメだ。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!