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(短編集)

掟上今日子の挑戦状



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【この小説が収録されている参考書籍】
掟上今日子の挑戦状
掟上今日子の挑戦状 (講談社文庫)

掟上今日子の挑戦状の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
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(7pt)

掟上今日子の挑戦状の感想

3つの事件の短編集。
本作に関してはキャラものではなく、本格ミステリ寄りの推理と謎解きが楽しめる作品集でした。
著者の作品はとても読み易く言葉遊びも楽しいので気軽にサクサク読めます。

収録作は以下3編。
1話目『掟上今日子のアリバイ証言』
2話目『掟上今日子の密室講義』
3話目『掟上今日子の暗号表』

1話目は倒叙ミステリ。
何かの計画的犯行を進行中、アリバイを作る為に喫茶店で印象付けをした相手が記憶を1日しか保持できない掟上今日子だったというもの。犯人視点の倒叙とアリバイにならなかったアリバイ工作から導きだされた推理と結末は中々見事。シンプルに面白い物語でした。

2話目は洋服屋の試着室が現場となった密室もの。これは面白かったです。
洋服屋の特性。試着室という狭い箱の中。お客さんが行き来する衆人環視の中で、どのようになぜ犯行が行われたのか?掟上今日子さん流の密室講義を交えて推理する本格ミステリでした。"密室"というちょっと古臭いテーマを現代的な要素で扱われているのが好感。短編ボリュームに合った仕掛けであり、とても面白い物語でした。

3話目は倒叙+ダイイング・メッセージ+暗号もの。
これは好みではありませんでした。
犯行後、被害者が最後の力を振り絞って描いたダイイング・メッセージは意味不明の文章だった。これを暗号と見立てて解く話。ただこの話の本筋は別の所にあるのが捻くれていて面白い。

1,2作目の流れからキャラ主体の話かと思いきや、しっかり謎解きミステリだったので嬉しい誤算でした。
サクッとミステリを味わいたい時に触れるには良いシリーズです。

egut
T4OQ1KM0

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